ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

第八話 コードギーシュ~反逆の富竹~

最終更新:

familiar_spirit

- view
だれでも歓迎! 編集
「・・・ひまじゃのう・・・」
トリステイン魔法学院校長室。
この部屋の主であるオールド・オスマンが呟いた。
「・・・なんかこう、刺激的なこととかおきんかのう・・・」
「だからって私の尻をさわるんじゃあねえですわ。」
彼の秘書、ミス・ロングビルがオスマンの顔面に肘を入れながら答えたその時、
「い、いろいろ大変な事が!」
光り輝く頭ッ!!コルベールが部屋に殴り込んできた!
「なんじゃ・・・コッパゲ、『始祖ブリミルの使い魔達』ィ~~?
 そんな本よんどるから頭が後退するんじゃ。」
「ぶっ殺すぞクソ爺ィ!!ここのページを見てくだされば、その呆けた頭も醒めます!」
その本を見た瞬間、オスマンの眼光が鋭くなった。
「ミス・ロングビル・・・すこし席を外してくれんかね?」
ロングビルが退出すると、オスマンは尋ねた。
「それでは・・・詳しく説明してもらおうか・・・コッペパン君。」
「てめぇコしかあってねぇぞコラ!・・・忙しいんで5分で説明します!」
――五分後
「・・・なるほど。で・・・別の用事とは?」
「あ、はい。ヴェストリ広場で生徒達が決闘を始めたというので・・・」
「あ~ほっとけほっとけ。どうせギーシュとヴァリエールの使い魔じゃろう?たいしたことにはならんて。」
「いえ、それがただの決闘じゃあないらしくて・・・
 ギーシュが変身したとか富竹が出たとか変態が出たとかギーシュが富竹になったとか情報が錯綜していまして・・・それに・・・」
「なんじゃメロンパン君、もったいぶるなよぉ~」
「・・・クラウザーさんが出たという情報が・・・」
「なんじゃとおぉおおおおおおおお!?こうしてはおれん、さっさと見物にいくぞゴルベーザ君!」
「いいですとも!」

ゼロの変態第八話 コードギーシュ~反逆の富竹~

どいつもこいつも希望に満ちた顔をしている。
「不快だ・・・」
貴様らの所為で何人が辛酸をなめていると思っている?
「不快だッ・・・!」
許さない・・・
「不快だぁぁあああ!!貴様らの全てがァァアアア!!不快指数1000%スパーキングだァアアアア!」
胸のギーシュの顔が叫ぶ。
「富竹ェェ!さっさとこいつらをブチ殺せぇぇええ!!」
「やれやれ・・・イヤな思い出だねェ・・・。」
そういうとカオス(富竹)は胸の薔薇の花びらを一枚ちぎった。
「武装練金!巨大鉈の武装練金、オモチ・カエリィ!!!」
なんとその花びらが巨大な鉈に変化した!
「な・・・なんで『ドット』のギーシュが鉄を練金できるのよ・・・!」
「キュルケ、ギーシュ(アフロ)はマリコルヌが回収した。
 アレをギーシュと思うな。あれは富竹・・・じゃあなくてカオスギーシュだ。」
メローネは冷静な口調で言った。
「とりあえず作戦を伝える。オレ達にはあいつの情報が無い。
 よってオレが観察するので時間を稼げ!以上!!」
「時間稼ぎはいいのだが・・・別にあいつを倒してしまっても構わんのだろう?」
そういうとボスは突っ込んでいった。
「・・・とりあえずキュルケは距離を取って戦え。ルイズはオレの体力が回復するまでそばにいてくれ。
 タバタンはクラウザーさんをエスコートして差し上げろ。・・・征けッ!」
「クラウザーさん!少々お待ちください!!」
そう言うとタバサは去っていった。ズシャァァア!!あ、ボスが死んだ。

「ふん。ちょろいね。」
ディアボロを切り捨てたカオスは目標をキュルケに変えた。
「次は僕に殺らせてくれよ(ニコニコ。『グランセン』!」
腹のギーシュが呪文を唱えると地面から石造りの大砲があらわれ、巨大な岩を発射した!
「くっ・・・!『ファイヤーボール』!」
キュルケの放つ火球は飛んでくる岩を破壊した!
「防げたようだねぇ。じゃ、次は3発。『グランセン』!」
間髪入れずに岩が飛んでくる。・・・がまた破壊されたッ!
しかし今度はキュルケにではない。・・・さっきまで死んでいたディアボロによってだ!

「入江・・・お前はさっき殺したはず・・・」
「あぁ、殺されたさ。ただ実を言うと、オレは元いた世界である男に呪いのようなものをかけられたんだ。
 そいつの能力は簡単に言うと『殺した相手を死に続けさせる程度の能力』。死んだら別の場所に
 ワープして永遠に死に続ける。ま、絶対死なないって事だし、ワープもだいぶ制御できるようになったからいいけどな。」
カオスの攻撃を避けながらディアボロは続ける。
「だが・・・オレに数多の死の苦しみを与えたあいつだけは許さない・・・!オレの願いとは!!」
「隙だらけだ!死ね!入江!!」
カオスは驚愕した。自分が振り上げた鉈をいつの間にか振り下ろしており、目の前からディアボロが消えていたからである。
「元の世界に戻り、オレの仇を始末する!オレの『時を吹き飛ばす程度の能力』、キング・クリムゾンでな!」
カオスの頭を叩きつぶし、ディアボロはそう言った。

「すごい・・・ホントに倒しちゃった・・・」
「ホウ、口だけでは無かったという訳か・・・」
「すいませんクラウザーさん!!遅くなりました!!」
使い魔のシルフィードをつれて、タバサがあらわれた。
シルフィードには豪華な椅子が括り付けられている。
「あ・・・もういいぞ。あいつやられちゃったから。」
「・・・いや・・・まだです・・・」
メローネが言った。
「クラウザーさん。すぐにそのドラゴンに乗ってください!タバタンは上空から富竹に攻撃!急いで!」
「え・・・じゃあ言う通りにしてやろう。」
「おおおおおおお!クラウザーさんを乗せるなんて光栄です!!・・・はっ!・・・きゅいきゅい」
そう言うとシルフィードはクラウザーさんとタバサを乗せて飛び立った。
「なぁにやってんだあいつら・・・」
ディアボロはそう呟き、頭に鉈をたたき込まれて倒れた。

富竹がつぶされた顔で笑っていた。
「ザんねンダッタねぇ。ぼくワ悪マデかおにすギ無い。ブレエンは胸ノ彼さ・・・
 マ、すぐニ再生するから関係ないけどね。」
「次は本気で行くよ(ニコニコ『グランガ・コブラ』!」
石造りの大蛇がキュルケに襲いかかったが、上空からの突風に破壊される。
「エア・ハンマー・・・沙都子ちゃんか・・・」
「貴様・・・なかなかやるではないか・・・」
「ありがとうございますクラウザーさん!!!」
舞い上がったタバサは『エア・ハンマー』をカオスに連発する。
「くっ・・・!小癪なァ・・・!!」
胸のギーシュが毒づいた。

「メローネ!まだ作戦はできないの!?」
「慌てるな。奴の特徴はつかめた。殺す方法もできている。
 ・・・体力はちっとも回復せんがな。」
そう言うとメローネはこう叫んだ。
「この中に回復魔法が使えるメイジはいらっしゃいませんかァ!!!」
「そんなんで出てくるわけ無いでしょ!!」
「・・・はい。」
こんなんで出てきたのはモンモランシーだった。
「・・・彼はなんとか生きてたわ・・・あとはあいつを倒すだけ。」
「そうか。それなら話は速い。ベホマでもフルケアでもいいからさっさと全快させてくれ。」
「私の腕じゃあそんなことは無理。・・・待って。私の特殊配合したエクスポーションなら・・・」
ポーションと聞いてイヤな記憶が蘇るメローネ。
「わかった。ホイミでもいいからそれだけは・・・」
「何いってんの!!モンモランシー、こいつにそれ飲ませてあげて。」
「そう言うと思ってすでに準備しておいたわ。
「ヤメテェェエエエエエ!薬草でいいからそれだけはァァァアアア!!」
「君も男なら聞き分けたまえ!さ、ググーッと。」
「あああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・」
絶叫と共にメローネは沈黙した。

「・・・何やっているんだあいつら?」
「おい、集中しろ右腕!」
「いや、さっきから出番ないしよぉ~。ナイフの傷が痛てぇんだよ。
 大体俺らの役目って練金じゃん、左腕?出番少なくてどうしようもないわ。」
「まぁ、そうだな・・・」
カオスとキュルケが格闘(といってもキュルケが逃げているだけだが)している間、両腕のギーシュは喋っていた。
「さぁ、とどめだ魅音ちゃん!!」
「復活(リボォォオオオオン)ーーーーー!!」
カオスが振り上げた鉈は粉々に破壊された。
「ふぅ、戻ってくるのに5回も死んじまった。」
「入江ェェ・・・!」
「遊んでるからだよ富竹君(ニコニコ。まじめに行こう。『ラギアント・ジ・ゼモルク』!!」
腹のギーシュがそう唱えると、右腕に巨大な武器があらわれた。
「なに・・・あれ・・・?石柱を発射する武器なの・・・?」
「フン!貴様は石しか使えんのか!そんなものオレのキング・クリムゾンの前では玩具にすぎん!」
突っ込んでくるディアボロに石柱が飛んできた。
「いまだ左腕(ニコニコ!」「おう!」
ディアボロに石柱が衝突する寸前、石柱は練金され鉄の塊になった。
ドグチャァア!直撃して四散するディアボロ!
2発目!何とかキュルケは避ける。
3発目!タバサの妨害により外れる!
4発目!ディアボロに直撃!再び四散!
「・・・当たんないねぇ(ニコニコ」
「ダメじゃあないか、腹。・・・しょうがない。先にレナちゃんとK1君を仕留めるか・・・。」
「そうだね(ニコニコ・・・『グランダム』!!」

ルイズ達が気付いたときにはすでに周囲の地面が彼女たちを押しつぶそうとしていた。

ずぅぅうううん・・・・・

「ハッハッハ!さすがに死んだねありゃあ!」
「そうだねぇ(ニコニコ。もう僕だけでもスクウェアクラスぐらいの強さじゃあないかな?(ニコニコ」
「フッフッフ。落ちこぼれのメイジ1人も潰せないなんて、とんだスクウェアクラスね!」
「・・・10割方オレのおかげだろうが」
壁が崩れたかと思うと、そこにはピンピンしているルイズにモンモン
      • そして変態がいた。

「な・・・」
「オレの残機は108以上あるぞ!!」
驚いているカオスに後ろからディアボロが跳び蹴りを入れる。
「が・・・は・・・」
「チャンスですよ!クラウザーさん!!」
「え?」
クラウザーさんはタバサに突き落とされた。
「ああああああああああああぁぁぁぁぁぁ」
何という偶然!クラウザーさんのギターが富竹に直撃した!
「あ・・・あれは・・・」「48のギーシュ殺しの一つ・・・」「非情なるギター・・・?」
「いやフォームが違う!」「あれは・・・非情なるギターact2だぁぁああああ!!」
ギャラリーが騒ぐ。凶悪な顔が少なからずまじっているが気のせいだろう。
「この・・・クソ共がァ・・・!」
「危なぁい!クラウザーさん!!・・・はっ!きゅいきゅい!」
「食らってくたばれ!!『グランバオ』!!」
カオスの周囲が爆発したが、クラウザーさんはシルフィードのおかげで助かった。ディアボロは死んだが。

「どうした富竹!さっきまでの威勢はどうした!?」
「く・・・だが何をやっても僕は殺せないよ・・・。」
「ほぅ、核が消し飛んでもか?」
「な・・・」(なぜだ・・・なぜわかった・・・!それよりこの男今何をしているッ!)
カオスがメローネを見つけると、彼が変な構えを取っていた。
「手のひらに二次元闘気(ヲタクイックオーラ)を集中!吹き飛べ!!『ヲタオーラ』!!!」
彼の手のひらから闘気が出たと思うと、カオスの左上半身を消し飛ばした後、どこかへ飛んでいった。
「が・・・ぐぁ・・・!」
「・・・どうやら核は胸の中心部、しかし・・・完全消滅させないとダメか・・・」
「K1君、なぜわかった・・・?」
「無限再生系の敵には付きものだからな。お約束って奴だ。あとはお前は呪文を同時には使えない。
 使えるんなら岩を打つ瞬間に練金しているはずだからな・・・。」
(こ・・・この男・・・今の戦闘だけで僕の能力を見破ったのか・・・
 ここまでとは・・・大した奴だよ、君は・・・K1君)
「はぁ・・・はぁ・・・それがどうした変態!まだ弱点がばれただけじゃねぇか!
 さっさとかかってこいクソ共!ハリー!ハリー!ハリー!ハリー!」
胸のギーシュが怒鳴った。
「それに・・・自分の弱点はよくわかっている。・・・たとえ存在したばかりだとしてもな・・・
 両腕ェェ!!」
「「蝶・鉄・壁・練・金!!硬度10!!ダイヤモンドローズ!!」」
「ハァーハッハッハッハ!もう胸に攻撃は効かんぞ!そしてダメ押しィ!!」
「『ギルガドム・バルバドス』!!」
なんと筋骨隆々だったカオスの肉体がさらにマッチョに!帽子が消し飛び、なかから青い長髪が!
「・・・この呪文はねぇ、一度使うと一時間は効果が切れない。その間僕も呪文は使えんがね。
 だがそれを補ってなおあまりある戦闘力!まさにぜっつぼ~うだねぇ(ニコニコ」
「ぶるぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!!」

「フン。それぐらいしてもらわないとこちらも困る。それにその程度ではオレの策は覆らん!!
 みんな!力を貸してくれ!!」
「フッ・・・よかろう・・・地獄の帝王の恐ろしさ、よぉく見せてやろう!」
「私たちに断る理由があって?」
「・・・当然」
「な、何当たり前のこと言ってるのよ!!」
「そうか・・・みんな・・・ありがとう・・・」

「ザァコが何匹か集まったところでぇ、どぅれくらい勝率があるというのだぁ?
 千に一つかぁ?万に一つかぁ?億か 兆か それとぅも京かぁ?」
「ケッ。たとえそれが那由他の彼方でも、それを100%にするのがオレだ」

「「征くぞ!!!」」

次号――決着!!


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

記事メニュー
目安箱バナー