ベッドに寝転びながら考える。
何故自分にはもう一つ腕があるのか考える。こんなことを考えるのはもう何回目だろうか。
いつも答えは出てこない。
わかっていることといったらあまり使いたくないということだけだ。
あの腕がどういったものなのか確かめるために色々実験した。
まず握り拳ほどもある石を粉々に握り潰せる、木の一部分を掴みその部分だけを抉りとることが出来る。
それに動きも速いし他人には見えない。いいじゃないか、凄く便利だ。使いたくない理由にはならない。
ならば何故使いたくないか、答えは感覚だ。
腕を発現させると何かがピッタリと嵌った感じがする……いや、嵌りすぎている。さらに自分の中の何かが曖昧になるような感覚。
それが怖い。自分自身の確固たる自我の一部だけでも曖昧になるのは恐ろしい。
どうしてそういう風になるのかはわからない。だから使いたくないんだ。
幽霊の時には勿論こんなものは無かった。だが生き返ったことにより発現したということは、もしかしたらこれは生前に持っていた力なのかもしれない。
結局考えても答えは出ないので思考を打ち切る。
別のことでも考えよう。
たとえば……そう、ガンダールヴのこととかだな。
ガンダールヴ、メイジの始祖ブリミルの使い魔で世間一般でいう伝説の使い魔、わかっているのはありとあらゆる武器を使いこなしたことだけ、以上。
終わってしまったな。ほかに特に考えることが無い。
疲れているのに眠気が無いのは不便なことだ。どうして眠たくないんだろうな?とりあえず眠くなるまでボ~っとしとくか。
そういえば忘れていたがデルフは初めて会ったときに私のことを使い手と呼んでなかっただろうか?
たしか呼んでいたはずだ。前に質問しても何も答えなかったんで忘れていたな。
何故自分にはもう一つ腕があるのか考える。こんなことを考えるのはもう何回目だろうか。
いつも答えは出てこない。
わかっていることといったらあまり使いたくないということだけだ。
あの腕がどういったものなのか確かめるために色々実験した。
まず握り拳ほどもある石を粉々に握り潰せる、木の一部分を掴みその部分だけを抉りとることが出来る。
それに動きも速いし他人には見えない。いいじゃないか、凄く便利だ。使いたくない理由にはならない。
ならば何故使いたくないか、答えは感覚だ。
腕を発現させると何かがピッタリと嵌った感じがする……いや、嵌りすぎている。さらに自分の中の何かが曖昧になるような感覚。
それが怖い。自分自身の確固たる自我の一部だけでも曖昧になるのは恐ろしい。
どうしてそういう風になるのかはわからない。だから使いたくないんだ。
幽霊の時には勿論こんなものは無かった。だが生き返ったことにより発現したということは、もしかしたらこれは生前に持っていた力なのかもしれない。
結局考えても答えは出ないので思考を打ち切る。
別のことでも考えよう。
たとえば……そう、ガンダールヴのこととかだな。
ガンダールヴ、メイジの始祖ブリミルの使い魔で世間一般でいう伝説の使い魔、わかっているのはありとあらゆる武器を使いこなしたことだけ、以上。
終わってしまったな。ほかに特に考えることが無い。
疲れているのに眠気が無いのは不便なことだ。どうして眠たくないんだろうな?とりあえず眠くなるまでボ~っとしとくか。
そういえば忘れていたがデルフは初めて会ったときに私のことを使い手と呼んでなかっただろうか?
たしか呼んでいたはずだ。前に質問しても何も答えなかったんで忘れていたな。
使い手というのはきっとガンダールヴのことだろう。
ということはデルフはガンダールヴのことについて何か知っていることになる。一体何を知っているというのだろうか?
聞かなくてはならないな。しかし聞いたとしても答えるかどうかが心配だな。前は答えなかったし。
答えなかった時はとりあえず脅してみるか。
ベッドから体を起こしベッドの脇に立てかけてある剣を引き寄せ剣を抜く。
「どおしたよ相棒?何にも無いのに抜くなんて珍しいじゃねえか。別にいつも抜いてくれないからっていじけて拗ねてるわけじゃねえさ」
声からして拗ねてるように聞こえるぞ。
「聞きたいことがあってな」
「聞きたいこと?何でも聞いてくれよ。なんたっておめえは俺の相棒だ。何でも答えてやらあ」
多分頼りにされているのと喋れることが嬉しいのだろう、声が弾んでいる。
「そうか、じゃあ『ガンダールヴ』。という言葉を知っているな」
知っているということを前提に聞く。
「初めて会ったときにお前は私のことを『使い手』と呼んだな。それは『ガンダールヴ』ことだろう?それについて詳しく聞きたいんだ」
「あ~……」
何か考え込んでいる様子だ。
「デルフ、お前を買ったときに私は『使い手』のことを聞いたな?あの時お前は答えなかった。だがもう話してくれてもいいだろう?」
「……言っても怒らねえ?」
ガンダールヴって何か怒るようなことなのか?
「ああ」
「偉そうに使い手とか言ってたけど、ぶっちゃけて言えば俺も相棒が何の使い手か何て知らねえんだわ」
そう言いながら笑うデルフをおもいっきり壁に叩き付けた。
ということはデルフはガンダールヴのことについて何か知っていることになる。一体何を知っているというのだろうか?
聞かなくてはならないな。しかし聞いたとしても答えるかどうかが心配だな。前は答えなかったし。
答えなかった時はとりあえず脅してみるか。
ベッドから体を起こしベッドの脇に立てかけてある剣を引き寄せ剣を抜く。
「どおしたよ相棒?何にも無いのに抜くなんて珍しいじゃねえか。別にいつも抜いてくれないからっていじけて拗ねてるわけじゃねえさ」
声からして拗ねてるように聞こえるぞ。
「聞きたいことがあってな」
「聞きたいこと?何でも聞いてくれよ。なんたっておめえは俺の相棒だ。何でも答えてやらあ」
多分頼りにされているのと喋れることが嬉しいのだろう、声が弾んでいる。
「そうか、じゃあ『ガンダールヴ』。という言葉を知っているな」
知っているということを前提に聞く。
「初めて会ったときにお前は私のことを『使い手』と呼んだな。それは『ガンダールヴ』ことだろう?それについて詳しく聞きたいんだ」
「あ~……」
何か考え込んでいる様子だ。
「デルフ、お前を買ったときに私は『使い手』のことを聞いたな?あの時お前は答えなかった。だがもう話してくれてもいいだろう?」
「……言っても怒らねえ?」
ガンダールヴって何か怒るようなことなのか?
「ああ」
「偉そうに使い手とか言ってたけど、ぶっちゃけて言えば俺も相棒が何の使い手か何て知らねえんだわ」
そう言いながら笑うデルフをおもいっきり壁に叩き付けた。