ゼロの奇妙な使い魔 まとめ

シアー・ハート・アタック

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だれでも歓迎! 編集
学校帰りのある日、平賀才人は「クツのムカデ屋」へ向かっていた。
ムカデ屋は靴屋ではあるが、簡単な服の修理もやっている。ボタンの修理が終わった父親のスーツの引き取ってこい、と親に命じられたのだった。

店内に入ると、先客がいた。ロングコートに帽子をかぶった長身の男と、別の学校の制服を着た、自分と同年代だろう背の低い少年。店の主人に何か話を聞いているようだ。
才人は彼らの用事が終わるのを待ちながら商品を眺めていた。
「(お、イイなこの靴…でも高いなー)」などと考えていると、

ガシャン

背後から、陶器が割れるような音が聞こえた。
振り返った才人が見たのは、先程口にしていたカップを落とし、手から真っ赤な血を流す店主であった。
「(な…何アレ…?  血…? ハハ、そんなまさか…)」
動くことを忘れそのまま見ていると、店主の口の中に『何か』を詰め込まれ、『爆発』した。
「(な、何だアレ何だアレ何だアレ!? 人が、この店のオッサンが『爆発』したぞ!?)」
日常には有り得ることの無い光景を目にして、彼はパニックになった。脳はホルモンを撒き散らし、心臓はペースを急激に上げる。
それに伴い――『体温』が上昇する。
才人はもちろん、ロングコートの男も背の低い少年もまだ知らないことだが、
店主を吹っ飛ばした『何か』は、温度の高い物に突進し、人の体温と同じ温度を感知すると爆発する。
つまり、一番混乱し危険を感じている才人へ向かっていくのだ。

ギャルギャルギャルギャルギャル

意識が途絶える寸前、才人の視界が捉えたのは、
「コッチヲ見ロォ~~~」
側頭頂が尖った髑髏を象った、半球状の戦車のような『何か』だった。

ドグォォォォン!

彼が意識を取り戻すと、桃色の髪の少女が覗き込んでいたのだが、それはまた別の話である


平賀才人――ハルケギニアに召喚され、使い魔になる

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