そろそろ時間だな。
十分ここら辺は把握した。人気のない場所も見つけた。
あとはワルドをそこに呼び出して殺すだけだ。
パーティーがあった場所へと向かう。まだいるかもしれないし、いなくてもいる場所を聞けばいい。
どうやって呼び出そうか……、無難に大事な話しがあるでいいな。
会場にはもうワルドはいなかった。給仕にワルドの部屋を聞き出し向かってみる。
部屋にもワルドはいなかった。
先程から探し回って色々なところを探しているが見つからない。
くそッ!これじゃあ計算が合わない。先にルイズを殺してしまうか?そうしたほうがいいかもしれないな。
そう思っているとワルドが反対側から歩いてきた。やっと見つけたぞ。しかもここは丁度人気がないところだ。
何かから何までお膳立てされてるみたいじゃないか。都合がいい!
「やっと見つけたよ使い魔君。随分と探したんだ」
どうやらあっちも私を探していたらしい。迷惑な、お前が歩き回らなきゃもっと早く見つかったというのに!
「話しがあってね」
そういいながら近づいてくる。あと20歩ほど近づいてくれば確実に首を撥ねれる。
早く近づいて来い。
「明日、僕とルイズはここで結婚式を挙げる」
あと15歩、
「是非とも、僕たちの婚姻の晩酌を、あの勇敢なウェールズ皇太子にお願いしたくなってね。快く引き受けてくださった」
あと10歩。
「決戦の前に、僕たちは式を挙げる」
あと5歩!
「君も出席するかね?」
今ッ!!
ワルドがその言葉言い切った瞬間デルフを抜き放ち刃をワルドの首へと奔らせる!それは今まで一番速くそれこそ何者も邪魔できないほどに力強かった。
刀身は吸い込まれるようにワルドの首にめり込んでいきワルドの首を断ち切った。
やったぞ!ワルドを始末することが出来た!
……なのになんだこの悪寒は。まだ嫌な予感が消えない。
何故だ!?最大の不確定要素であったワルドは始末したはずなのに!
そういえば首を撥ねたのに何故血が出なかった!?そういえば斬ったときの感触が何だかおかしくなかったか!?
ワルドの死体を見やる。な、無い!?消えている!?何故ワルドの死体が無いんだ!どうして消えているんだ!
「どうなってんだッ!?」
思わず叫ぶ。それと同時あたりを見回し死体を捜す。
「相棒!後ろだ!」
デルフの声が聞こえると同時に後ろから声がして、体を衝撃が蹂躙した。
十分ここら辺は把握した。人気のない場所も見つけた。
あとはワルドをそこに呼び出して殺すだけだ。
パーティーがあった場所へと向かう。まだいるかもしれないし、いなくてもいる場所を聞けばいい。
どうやって呼び出そうか……、無難に大事な話しがあるでいいな。
会場にはもうワルドはいなかった。給仕にワルドの部屋を聞き出し向かってみる。
部屋にもワルドはいなかった。
先程から探し回って色々なところを探しているが見つからない。
くそッ!これじゃあ計算が合わない。先にルイズを殺してしまうか?そうしたほうがいいかもしれないな。
そう思っているとワルドが反対側から歩いてきた。やっと見つけたぞ。しかもここは丁度人気がないところだ。
何かから何までお膳立てされてるみたいじゃないか。都合がいい!
「やっと見つけたよ使い魔君。随分と探したんだ」
どうやらあっちも私を探していたらしい。迷惑な、お前が歩き回らなきゃもっと早く見つかったというのに!
「話しがあってね」
そういいながら近づいてくる。あと20歩ほど近づいてくれば確実に首を撥ねれる。
早く近づいて来い。
「明日、僕とルイズはここで結婚式を挙げる」
あと15歩、
「是非とも、僕たちの婚姻の晩酌を、あの勇敢なウェールズ皇太子にお願いしたくなってね。快く引き受けてくださった」
あと10歩。
「決戦の前に、僕たちは式を挙げる」
あと5歩!
「君も出席するかね?」
今ッ!!
ワルドがその言葉言い切った瞬間デルフを抜き放ち刃をワルドの首へと奔らせる!それは今まで一番速くそれこそ何者も邪魔できないほどに力強かった。
刀身は吸い込まれるようにワルドの首にめり込んでいきワルドの首を断ち切った。
やったぞ!ワルドを始末することが出来た!
……なのになんだこの悪寒は。まだ嫌な予感が消えない。
何故だ!?最大の不確定要素であったワルドは始末したはずなのに!
そういえば首を撥ねたのに何故血が出なかった!?そういえば斬ったときの感触が何だかおかしくなかったか!?
ワルドの死体を見やる。な、無い!?消えている!?何故ワルドの死体が無いんだ!どうして消えているんだ!
「どうなってんだッ!?」
思わず叫ぶ。それと同時あたりを見回し死体を捜す。
「相棒!後ろだ!」
デルフの声が聞こえると同時に後ろから声がして、体を衝撃が蹂躙した。
床に倒れている男は体のいたる所から煙を上げ、時折思い出したかのように体が痙攣し、白目を向き舌がだらしなく口から出ている。
それを見ているのは一人の男だった。顔には白い仮面が付けられている。
男は仮面を付けていてもわかるほどの笑みを浮かべている
「さっき君が斬ったのは風のユビキタス(遍在)だ。一つ一つが意思と力を持っている。」
男は倒れ付した男に話しかける。床に倒れている男は相変わらず痙攣している。
「作戦としては君が話して油断している間に攻撃して終わらすことになっていた。安全策をとってね」
男は誇らしげに話す。
「しかしまさか攻撃はされてもやられるとは思って無かったよ。しかも攻撃が殆ど見えなかった。やはり遍在を使ったほうがいいという勘は当たっていたな」
男は持っていた杖を腰に差す。
「使わなかったら遍在のように何も反応できずに殺されていただろう。やはり君は危険な存在だった」
男は仮面を外し懐にしまう。
「そうそう、君が受けたのは『ライトニング・クラウド』という呪文でね。『風』系統の強力な呪文だ」
仮面を外した男はそれはそれは残忍な笑みだった。
「しかし、いくら説明したところで君には聞こえないだろうがね」
男は踵を返す。男にはわかっていた。
もうこの男は助からないということが。『ライトニング・クラウド』をまともに食らえば助かるものなどいない。
「それではさよならだ使い魔君」
男は去っていった。
去っていった男はワルドといい、床に倒れ付した男はヨシカゲといった。
それを見ているのは一人の男だった。顔には白い仮面が付けられている。
男は仮面を付けていてもわかるほどの笑みを浮かべている
「さっき君が斬ったのは風のユビキタス(遍在)だ。一つ一つが意思と力を持っている。」
男は倒れ付した男に話しかける。床に倒れている男は相変わらず痙攣している。
「作戦としては君が話して油断している間に攻撃して終わらすことになっていた。安全策をとってね」
男は誇らしげに話す。
「しかしまさか攻撃はされてもやられるとは思って無かったよ。しかも攻撃が殆ど見えなかった。やはり遍在を使ったほうがいいという勘は当たっていたな」
男は持っていた杖を腰に差す。
「使わなかったら遍在のように何も反応できずに殺されていただろう。やはり君は危険な存在だった」
男は仮面を外し懐にしまう。
「そうそう、君が受けたのは『ライトニング・クラウド』という呪文でね。『風』系統の強力な呪文だ」
仮面を外した男はそれはそれは残忍な笑みだった。
「しかし、いくら説明したところで君には聞こえないだろうがね」
男は踵を返す。男にはわかっていた。
もうこの男は助からないということが。『ライトニング・クラウド』をまともに食らえば助かるものなどいない。
「それではさよならだ使い魔君」
男は去っていった。
去っていった男はワルドといい、床に倒れ付した男はヨシカゲといった。