リミテッド戦とは「マジック・ザ・ギャザリング」発祥フォーマットの一つで「限定戦」とも呼ばれる。
自分の所持カードでデッキを作り持ち寄って行う対戦とは違い、未開封のパックを用いその場で開封して自分の持ちカードとしてデッキを構築し対戦する試合形式。
リミテッドの中でも主に2種類のルールがあるため以下に記載
ブースタードラフト
ブースターパックを3パック*参加者分用意し、まずはなるべく円形に参加者(1グループに8人が理想)が卓に着席。
審判の合図とともにパックを開封して使用したいカードを1枚選び(ピックと呼ばれる)、残りのカードは再度の合図とともに右手側のプレイヤーに渡し、以後それを繰り返して15枚分のカードを入手する。
2パック目以降も同様に行うが、残りカードを渡すのは左手のプレイヤーとなり順番を入れ替える形をとる。3回目はまた右回り。
パックの種類に規則はなくその時の主催が凡そ決めているが、公式設定の3パックではF&CTCGの性質上まともなデッキが作りづらいため筆者主催の場合は各1パックずつ計4パックを用いて行っていた。
※3rd発売前はベーシックを2パック用意していた
これによって入手したカードから40枚のデッキを構築して試合を行う。
デッキの構築は同名カードの4枚制限がない事以外は基本ルールに従い、「何枚でもデッキに入れて良い」ナビゲーターは自由な枚数使用することができる(大体主催者などが準備している)
サイドボードのみ基本ルールとは違い、メインデッキへ採用していないカード全てがサイドボードとして使用できる。
パックの傾向や抜かれたカードを想定しながら自分に必要なカードなどを考えて行うため、カード知識や経験の伴う実力差のでる試合形式であり、構築戦より好むプレイヤーも多い。
単色しか組みにくいF&CTCGにおいても、ドラフトではカード枚数の関係でそうもいかない事が多いこともあって環境が構築戦とは大きく変わり、基本的に速攻カードや除去カードが必要な枚数集まらずそれほど脅威にならないことから、構築戦では敬遠されてた
飛行や
潜水などの回避能力、重めのキャラクターカード、ディフェンスに絡む効果のカードがめっぽう強かったりなど
不憫なカード達の見せ場でもあったりする。
構築戦ではまともに使えないカードであるにもかかわらず、ドラフトでは見かけたら即ピックまたは他者に使われないようにカットピックすべきレベルのものすら存在する。
なお、パックから登場したカードにはもちろんレアカード・Foilが含まれるのだが、主に以下2つのルールを用いる
- ピックしたカードは全部ピックした参加者のものとする
- すべての試合終了後、レアorFoilカードのみ主催が回収しテーブルなどに広げ公開、欲しいカードを1位から順に参加者が1枚ずつ順番に選んで獲得できる。
※大会等で参加人数が多い場合はドラフトグループ単位で行う事が多い
公式戦ではおおよそ前者のルールだが、カジュアルな公認大会では勝ちにそこまで拘らなくても良い立ち位置の参加者が、その後のデッキ構築を無視してレアカードを集めに行ってしまうため後者のルールを用いる事も多い。
コモンやアンコモンは既に不要となっているプレイヤーも多いので、大体の場合フリータイム中に希望者へ譲渡される。
シールド戦
ドラフト同様に未開封のパックを使用するルールだが、こちらはルールで指示された個数準備したパックを全て自分のカードとして使用しデッキを組む。
ドラフトよりも駆け引きや戦術などがあまり見えず、パックの引きによってはそのまま持ち帰れる事にも魅力がない場合もあり、イマイチ人気のない試合形式。
公式指定はスターター2パックもしくはスターター1パック+ブースター3パック
しかし、ベーシックだけでは面白みに欠けるため後者のルールを基本採用している事が多かった。
しかし、公式認定大会の場合はシールド戦で申請すると特別
プロモーションカードがもらえたため、しぶしぶ採用していたという事実があったりする。
それぞれ名称の元は勿論「マジック・ザ・ギャザリング」からの引用だが、F&CTCGでも公式用語として使用されている。
他のTCGでも用いられているため、TCG界の共通用語とされた模様。
当然のようにブースターパック代およそ2000円弱の費用を必要とするため、金銭面に不安のある層ではプレイ機会が必然的に少なくなる傾向にある。
そのため、筆者などコア層が余っているコモンアンコモンを大量に用意し、パック(レアはさすがに用意できないので代わりにアンコモンを1枚増量)を作りそれを用いて練習機会を作っていたりもした。
限定戦では評価が一変するカード
最終更新:2022年12月14日 11:41