【ドット絵似非講座 (5) 実際の改造工程@人間キャラ】
諦めてキャプってみた。
1.実際の改造例。
実際に作った改造アイコンを示しつつ、簡単な説明を加えていきます。
役に立つかは謎。
例はスマイル氏のアイコンと改造後。人材用です。
大雑把にやったことをまとめると
色相シフト・武器変更・手の角度変更・鉢巻と草摺のようなものを追加、となります。
なお、これは結構手を入れている方だと思います。
一般ユニット用だとここまでしないことも多いし。
1.色相シフト。
基本。よーく見ると色相シフトでは出ない色になっている部分もありますが、それは後述する微修正時に置いた色なので気にしないのが吉。
やり方自体は簡単で、オレンジ色の部分を全部拾ってからフィルタをかけるだけ。範囲指定は色域指定でも自動選択でも構いません。
青色の具合はプレビューウインドウで見ただけのもので、厳密な調整はしていません。
また、当然ですが灰色や白色の領域を選ぶ必要はありません。
2.武器を持ち替える。
色を変えただけだと
スライムがスライムベスになった的で寂しいということで、武器を変えます。
元々のポーズや所持品により制約もありますが、既存のアイコンでは基本的に剣持ちが多いのでそれ以外(槍・棒・弓矢・杖等々)へと変えることになると思います。
以下個別の簡単な説明。
剣:上記では触れてませんが、別の種類の剣に描き換える手もあります。
大別すると曲刀と直刀に、また細身のものと幅広のものに分かれます。
曲刀の場合、刀身全体ではなく切っ先付近の一部を曲げる感じで。律儀に全体で反りを表現しようとするとえらいこっちゃになると思います。手間的に。
まあ幅広の刀なら可能かもしれませんが、大概の2~3ドットで構成される刀なら先端を反らせてやればそれっぽく見えます。
短刀の類に関しては、スマイル氏のアイコンを見る限りでは先端1ドットで反りを表現すると落ち着くようです。鍔は好みで。
槍:穂先を大きくすると見栄えがします。下手にリアルに描くとショボくなるので、槍兵皆大身槍(穂先の刃の部分がめがっさでっかい槍)にしちゃうくらいでちょうど良い感じ。
また鎌や鍵を付けると「さみしい」感じが幾らか軽減されます。絵的に地味だと思った時などに足してみると良いかも。
細かいことに拘らないのなら薙刀風がお手軽。刀と描き方がある程度共通しているし。
棒:武器の中でも一番簡単。変ちくりん乃至は微妙な角度を描きたい場合は装飾の少ない棒が役に立つこともある……かも。下級ユニットや警備兵に持たせるとそれっぽい。
基本的に影とそれ以外で構成されており、幅を2ドットにするか3ドットにするかは好みで決めてしまっても問題はないと思います。
杖:棒と基本は同じで、こちらは先端に装飾が施されていることの多い点で異なります。
装飾を先端へ集中させる型とそれ以外に大別出来るかと思いますが、どちらが良いとかはたぶんありません。いずれにせよ自然で綺麗なものを描くのは結構面倒です。
あまり大きな装飾を付けると杖だか鈍器だか分からなくなるので、その辺は塩梅良く。
一度良いのが描けたら使い回しすると楽に(ry
弓矢:適用キャラが弓系の特技を持っているならこちら。ただし弓の弦や矢を描く必要があることも多く、手間的には前述の二者よりも掛かることが多くなります。
元絵のポーズを(相対的に)選ばないため、武器の中では持たせやすい部類に入るかもしれません。
盾:武器ではありませんが一応。基本的には顔くらいの大きさの丸盾が使われ、日本ちっくな四角い盾はあまり見掛けない様に思います。
装飾も大きさの関係上シンプルなものが多いですが、例えば陣営で統一するなどすると、ゲーム中での見栄えが良くなるかもしれません。
例示した画像では弓矢を持たせています。ぱっと見だと短弓のような感じですが、実際はそこまで考えてませんw
描き方は簡単で、元絵の盾を大雑把に消した上で、別レイヤに鉛筆ツールでそれっぽい曲線を描くだけです。これ以降にも清書と手(省略しまくったグーの手)を描く作業がありますが、まあ省いてもおkっぽいので省く。
漫画肉ならぬ漫画弓な外見ですが、等倍だとそこまで目立たないと思います。
両端の反り(本当は単に真っ直ぐに伸ばすだけのつもりだったんですが、どうも等倍にするとよく分からなくなってしまうので派手に曲げています)はお好みで。個人的には付いてる方が好き。
矢に関して、実は矢羽を描いたり鏃が変な風に見えないよう1ドットだけ薄い色を置いたりといったあまり意味の無い努力をしていたりします。でも実際は矢柄と鏃(棒の部分と先端の刃の部分)だけあれば矢の表現としては十分でしょう。がんばった部分、ゲーム中だと殆ど見えないし。
上掲を見てもらえれば分かる通り、実際は矢柄の角度がおかしかったりもします。が、
等倍で綺麗に見えればよいという私個人の方針に基づき、気にしないことにしてます。直そうと思えば直せるけど面ど(ry
なお、鏃がやたら大きいのは単純に「見えるようにする」ため。この辺も個々人の好みかと。
3.手の角度変更と草摺のようなものをつける。
そのまま矢を持たせるにはちょっとスペース不足なのに加え、そのまま持たせようとすると足と矢が被ってしまいます。と、いうことで腕の角度を弄りましょう。これにより細くて色的に地味な矢が、キャラ自身に埋もれてしまうのを回避出来ます。
例の画像はよーく見ると
まったく見えないパーツを描き加えているなどの粗、もとい謎が盛大に出てくるんですが、まあ気にしないで下さい。キニスンナ!
また二の腕には袖型の防具のような物体@灰色がありますが、これには元画像に準じるという意味以外に、
二の腕を省略するという意味合いもあります。
上手く描けなくて困った時、またはそもそも描くのが面倒な時は
装飾品や防具で誤魔化してしまうってことですね。良い姿勢ではないんですが、省力化のためには欠かせないと個人的には思います。
この場合はどうも肘から二の腕にかけてのラインがしっくり来なかったので、袖(板状の防具とでも)で覆ってしまっています。個人的に大鎧的な袖が好きってのもありますが、ここでは関係ないですね。
草摺もどきは袖に対応する重装甲化の一環でもありますが、相対的に膨らみ気味な上半身とのバランス取りという意味もあります。見た感じの重心を下に降ろすというか。まあ感覚的なものなので、結構どうでも良い事柄かもしれませんね。
今回は腿の側面に付ける形式にしました。えらく硬そうな上に分厚いですが、これは腿と同化しないようにするためです。ズボンの色が暗いため、縁取りによる分離がきかないんですね。だから浮かせている。
色自体は元からある灰色部分を抽出しています。
4.鉢巻を追加。
鉢巻は顔絵に対応するためです。何気にアクセントとして有用なため、結構多用している気もします。後ろに布を垂らす場合、風に靡いている風にすると見栄えがします。適度に明暗を付けてやるとなお良し。
アホ毛は顔絵のツンツンした髪の毛に対応。
5.弓の弦を追加。
弓矢には弦が必要不可欠です。と、いうわけで描き加えましょう。例示した画像では黄色で弦を描き、その上で
レイヤモードを変更することで合成時の外見上の色を変化させています。
下段と上段の画像を見比べて頂ければ分かるかと思いますが、元の「弓の弦」が黄色一色なのに対し、合成後の画像では黄色以外の色が出現しやがっています。これが下段で示している
レイヤモードの面白くも面倒くさいところで。
ここでは
ハードライトを使用していますが、どの計算方法を用いるかは個々人の自由です。他の方法が良ければそれを用いれば良い。
オーバーレイではこうなり、
加算ではこうなります。実際に弄ってみるのが一番。すぐに戻せますし。
最終更新:2008年08月10日 17:27