★
それは貧しい暮らしだった。
日が昇った頃から、日が落ちるまで働き。寝るところと食器だけ与えられ、辛うじて生き永らえている。
実に古びた領主に使える農民程度の生活であった。
けれども。
他に行き場所は無い、頼れる場所すら無かったらしい。
仕方なくそこにいるレイチェル。
共に生活する濁流からレイチェルを救ってくれた女性は、しつこい程に話しかけた。
痩せたんじゃないのか。自分の分も食べていいから、と食事を分けようとし。
寒くないか、体の具合は、怪我ないか。
他にも色々心配をかけてくる。
ハッキリ言えるのは、どの言葉もレイチェルは聞いた事がないものばかりだという現実。
ひょっとしたら似たような心配や気使いは、された事があるかもしれない。
だが、口喧嘩の絶えない、レイチェルの話も聞かない、見向きもしない両親が『同じ事』をしたかは怪しかった。
少なくとも、レイチェルの記憶には皆無だった。
ある日。
レイチェルと女性の貴重な食器に穴が開いてしまった。否、食器が勝手に穴が開くのはありえなかった。
動物が齧って開けたとも考えられない。きっと誰かが開けたに違いない。
食事の時間になって、配膳係の男性に訴えるが。
彼は、領主からの食器を壊したのだから、食器代を払えと言ってきた。
レイチェルも、それは仕方ないと思ったが根本的な解決じゃあない。
彼女達が求めているのは、配られているシチューを食べる術。食器がなければ、どうすればいいのか。
配膳係の男は結局、食器を貸してはくれないらしい。
金の前貸しが出来ないから、早く次に待っている皆の為に早くどいてくれ。
そう都合をつけて、レイチェルと女性の話を聞くどころか無視しようとする。
じゃあ、つまりシチューは食べられないのか。
ふと、レイチェルの中で少年の一声が響いたのだ。
―――『靴』があるよ。靴の中にシチューをそそいで貰おうよ。
レイチェルは、目を丸くして自らの靴に視線を落とす。
成程。本当に名案かもしれない。いくらレイチェルが考えたところで、靴を器にする発想は浮かばないだろう。
靴は『履いている物』だから、簡単に穴を開けようともされない筈。
アイディアを提供した少年は何者か。
レイチェルが、周囲を見回してもソレっぽい形すら無い。
今は、靴の片方を脱ぎ、そこにシチューを入れて貰おうとレイチェルが靴を手に取った時。
突然―――誰かに頬を叩かれた。
あの優しかった女性がレイチェルを叩いたのだ。
一体どうして?
レイチェルが呆然とする傍ら、女性は両手で『器』の形を作って配膳係の男に頼む。
シチューをいただけませんか………この手の中に、と。
(…………、……………………、………………………………え?)
グルグルと脳裏で気分が悪くなりそうな渦が巻き始めたレイチェル。
普通に理解が出来なかった。
配膳係の男だって、女性の行動に引き気味で血相を変えているのは明白である。
自分は何か間違っているんだろうか?
レイチェルも、熱い液体は器やコップや色々あれど、とにかく食器を入れるべきだと思っていた。
手にそそぐくらいだったら、靴の中に入れた方が良い筈なのに。
いや……?
手で食べた方が『正しい』のか…………?
本当に?
何故……??
(でも)
だけど、レイチェルは配膳係の男を観察する。
彼だって女性の行動がおかしいと思い、靴の中にそそごうかと聞いてくれる筈だ。
レイチェルは、少なくとも彼女はそれが『正常』な反応だと思う。
破綻した価値観と精神で『正常』を位置づけていた。
信じていた。
男が本気で女性の掌にシチューをそそぐまでは
(……………………………………………?)
一層レイチェルの表情が険しくなる。
苦痛に歪む女性など目にもくれず、ただただ『狂った』状況そのものにレイチェルは平衡感覚を失いつつある。
シチューをそそいだ男は、何も喋らなかった。
(…………??)
周囲で傍観している他の労働者たちも、何も喋らない。
女性が狂っているとも、男性が狂っているとも。
どうして?
(………なにこれ……………………………………???)
何かがおかしい。何かが狂っている。変だ。間違っている。
でも、誰も言わない。何も言わない。皆が皆、眺め続けているだけで、レイチェルだけが一人ぼっち。
件の手の器にシチューがある女性が……ソレをレイチェルを差し出す。
レイチェルはギョッと一歩後退していた。
(食べなきゃいけないの?)
少女は、かつてないほどの嫌悪感を抱いている。
手の中にあるシチューは不衛生だとか。
高温のシチューを持って来てくれた女性に申し訳ないと思わないのか、なんて第三者の罵倒などを撥ね退けて。
そもそもだ。
そもそも『全て』が狂っている。
(こんなの絶対おかしい)
レイチェルは吐き気を堪える。
どうして靴にシチューをそそいではならなかったのか?
どうして男はシチューを女性の手にそそいだのか?
どうして周囲の人間は誰も何も言わないのか?
それとも………
(おかしいのは……私?)
存外、彼らが正常でレイチェルだけがイカレている可能性もある。
狂人は己を狂人と名乗らないのと同じ原理で。
否! やはりレイチェルには耐えられなかった。正常であるか狂気に犯されているのか。
最早どうでもいい。
レイチェルは―――ここに存在する人間は『両親』と同じ。
話を聞かない。途方もない者たちなのだと結論に至る。
「いやだ……」
少女は自然と拒絶を零していた。
シチューは食べたくない。手にそそがれたシチューだけは、決して食べない。
食べれば、狂った彼らの全てを認めた事になるから。
「私……『こんなところ』に居たくない。ライダー……ライダーのところに………」
――ディエゴ……
「違う。私は………私は……?」
頭痛が始まる脳で、辛うじてレイチェルは気付く。
女性がレイチェルを呼ぶ名前――『ディエゴ』。それとも『ディオ』?
不思議にも、それはレイチェルが召喚したライダーの名であり、ここはライダーが『かつて』いた場所なのだと察する。
ライダーはこんな『酷い所』で生きていたのか?
想像すら出来なかった。
『酷い所』。誰も彼も話を聞かない、狂気と異常極まりない空間で。
少女のレイチェルですら『異常な有様』にも関わらず、ライダーは……全くそうじゃあなかった。
(自分で……考える………)
嗚呼、漸く分かった気がする。
眼前に広がる狂気の全てを睨みつけながら、レイチェルが告げる。
「私は――――靴の中にシチューをそそいで貰うから」
レイチェルが初めて自らの考えを突き付けた時。世界が破壊された。
☆
他にも見滝原中学に訪問者が現れるのは予想していたダ・ヴィンチも、幾許か驚きを抱いている。
誰かが居る。
微弱な魔力は一般人程度のもので、特別性はない。
しかし、校門前で座り込んでうたた寝する少女はマスターの一人だった。
彼女の手の甲に令呪がある。間違いなく。
流石に放置するのも気をひけ、ダ・ヴィンチは少女を敷地内の適当なベンチに横たわらせた。
当然だが、ダ・ヴィンチが少女を殺す気は皆無だ。
少女が何故ここで眠っているのか。そこが重要であるし、どうやら彼女のサーヴァントは周囲に居ないらしい。
ダ・ヴィンチは、無難に少女の目覚めを待つ事にした。
念の為、周囲の魔力を感知しかけた矢先。
少女がバチリと覚醒する。
もしかしたら、モナ・リザその人の姿に驚くんじゃあないか。
面白可笑しく想像すれば、ダ・ヴィンチを目にした者の反応は様々あるだろう。
―――少女の場合は。
酷く濁り切った蒼の瞳を見開いて、ポシェットから包丁を取り出し、ダ・ヴィンチへ刃先を向けたのだった。
「おいおい」
愉快じゃあない様子でダ・ヴィンチは突っ込む。
万能の人と言えど、ポシェットに凶器があり、ソレを人に向ける少女だと見抜けなかった。
否。
魔力付与もない刃はサーヴァントを傷つけられないのだが。
問題は、焦りや恐怖を浮かべず、躊躇なく凶行へ移した少女の精神性である。
「私はまだ何もしてないじゃあないか。早く降ろそうぜ、そんなもの」
「あなたは……なに?」
「ひょっとしてモナ・リザをご存じない!?」
ダ・ヴィンチが陽気なリアクションしても、少女は睨むように刃を握ったまま。
「モナ・リザは知っている。誰が描いたかは知らないけど」
「…………」
ちょっぴりショックだったりもする。
だけど、ダ・ヴィンチは幼い年頃の少女だったら仕方ないかと自分を納得させていた。
少女は至極全うに問いかける。
「あなたは『敵』? 私とライダーは聖杯が欲しいの」
「嗚呼、そういう事か。だったら『敵』じゃあないさ。私はセイヴァーを探している。
正しくは、何故セイヴァーに討伐令がかけられたのかを知りたくてね」
「セイヴァー……」
少女――レイチェルが包丁を降ろす事は無い。
ダ・ヴィンチは態度を変えずに、敵意なくレイチェルに話す。
「理由があるか無いか次第で、討伐令の意味も変わってくるものだ。
何も無いと証明できれば、それはそれで良い。
私のマスターは元の生活に戻りたがってしょうがないのさ、討伐令の報酬は欲しがるんじゃないかってね」
何故? セイヴァーが討伐令をかけられた原因。
一種の不幸なターゲットの一種だけなら良しとして……
レイチェルは無意識にダ・ヴィンチを睨んでいた。
彼女に苛立っている訳でなく、普通に『信用』して良いのか疑心を向けていた。
信用。
ディエゴは主催者を信用していなかった。
思い出すと、元々ディエゴは神父のライダーも信用していなかった。
包丁を手にしたまま、レイチェルが口を開く。
「あなたが信じられない」
一方、ダ・ヴィンチは至って落ち着いた様子で唸る。
「眠っていた君を殺さなかった。それで『信用』欲しいかな。
君を殺せば、君のサーヴァントは問答無用に脱落するのだからね」
「………」
「私としては、どうして君一人で見滝原中学に来ていたのかが心配でならないよ。
君のサーヴァントは今、何をしているんだい」
「知らない。でも―――あなたの方こそ、何故そんな事を聞くの? セイヴァーの事を調べているのに」
心配は無用じゃあない。
心底、レイチェルはダ・ヴィンチを信じようとしていないと、ダ・ヴィンチの方が察した。
否。むしろ彼女が警戒せず、純粋無垢にダ・ヴィンチを信用する姿勢であれば。
それもそれで今後を不安させる存在だ。
ダ・ヴィンチは多少の唸りをしつつ、微笑を崩すことなくレイチェルに告げる。
「確かにそれもそうだ。なら、改めて問おう。君はセイヴァーに関して何か知っている事は無いかな?」
「……」
レイチェルは考えた。
本当の事を言えば、恐らくダ・ヴィンチは自分たちに関わり続けようとするだろう。
セイヴァーと似通ったディエゴと、セイヴァーを妄信するプッチ。
ダ・ヴィンチにとっては重要な情報だからこそ。
(だけど、きっと邪魔になる。この人は、聖杯を欲しがっていないから)
段々とレイチェルも感じられるようになった。
セイヴァーに関する調査やレイチェルを殺さない時点で、ダ・ヴィンチは聖杯獲得を心良く思っていない。
ならばこそ、ダ・ヴィンチは一刻も早く立ち去らせなければならい。
ディエゴと会わせてはならない。
危機感を覚えている。
レイチェルの行動は良く言えばそうなのだが、ザワザワと胸底でドス黒い衝動が彼女の中で蠢いていた。
それは、プッチと面白可笑しく言葉を交わすディエゴを眺めている時と同じだった。
一つ、静かにレイチェルは言う。
「アヤ・エイジア……あの人のサーヴァントが……セイヴァーと似ているって」
「……似ている…?」
ダ・ヴィンチは眉を潜める。
レイチェルも確証がない情報だったが、ディエゴと情報交換をした際にプッチが述べていた一つ。
ディエゴは、あまり信用してない様子で聞き流していた。
もう一人……同じ英霊が居ること事態が異常なものの、故にレイチェルは情報をあえて教えた。
「実に興味深い情報だ。事実であればだけど」
「……もう私の知っている事は無い。ライダーに聞いても同じよ」
「うん、成程。教えてくれてありがとう」
深く追求しても返って警戒心を高めるだけだろう。
ダ・ヴィンチは立ち去るべく、傍らに停車させてたバステニャン号に腰を降ろした。
聖杯獲得の方針の主従を放置するのは、確かに危険ではあろうが、かと言ってダ・ヴィンチは
マスターたる少女に手をかける愚か者じゃあない。
ふと、ダ・ヴィンチが最後に一つだけレイチェルに話した。
「君のサーヴァント、クラスはライダーで間違いないかな?
であれば一つだけアドバイスをしておこう。ライダーには対魔力というスキルがある。
それの能力が高いほど『令呪』に抗う抵抗力が強いのさ」
「……」
「だからもしも――令呪で強制させたい場合、最悪令呪は二画使った方が良い。……いいね?」
レイチェルは不穏な空気を纏って、ダ・ヴィンチを無言で見つめるばかりで返事はしなかった。
可能な限り少女の安否を案じたダ・ヴィンチは「それじゃあ」とバステニャン号を発進。
校門から出て行く姿を見届け、レイチェルは一安心する。
「………令呪」
果たしてダ・ヴィンチのアドバイスは真実か?
だがレイチェルは、手に刻まれた令呪を改めて眺めた。
今のところ……使うつもりはない。第一、どういう時に使えばいいのだろう。
★
ディエゴがソウルジェムを飲み込んでしまったのにプッチが驚く一方。
独りぼっちでマミは絶望していた。
「あ、ああ……」
彼女は手元のリボンを銃に変化させながらも、ディエゴに向けずに呆然としていた。
ソウルジェムを、取り戻すにはディエゴの腹を切り裂かなければならないと?
違う。倒せばいい。倒せば簡単に、杏子のソウルジェムだけは無事。だと……その筈。
確証が、ないけども……嗚呼、だけど。本当にそれで大丈夫なのか?
単純に考えればそうなのだ。
ランサーの代わりに、魔法少女の力を駆使して……悪を倒す。魔女を倒すのと同じ……
プッチは全てを察する。
魔法少女の能力は、確かにサーヴァントの使い魔程度を相手する力を秘めているに違いない。
しかし、精神は?
マミの青ざめた様子にプッチは、彼女の精神の底を見定めていた。
結局、魔法少女は『少女』に過ぎない。
恋に破れ、愛を為せない程度で絶望してしまい。
自らの使命や信念を為せない程度で絶望し。
折角叶えた願いが裏目に出て、勝手に絶望する脆弱な精神の一つでしかなかった。
ディエゴを殺せば、本当にソウルジェムだけは消滅しないのか?
そもそも、苦労して彼を殺したところで、ソウルジェムは無事なのか? 杏子の魂は?
銃を構えようかと震えるマミに、沈黙を破るプッチ。
「あのソウルジェムに魂を入れられた少女を助けるつもりならば、止めた方が良い。
君が成そうとする行動は無意味に終わる」
「そ、そんなの……」
まだ決まってない。
奇跡と魔法がありえる物語なら定番の台詞を口にしようとするマミに対し。
プッチは言葉を続けた。
「どうやら君は『魂食い』を知らないようだ」
「な……何……?」
未知の情報に困惑するマミ。
その場に残り続けるプッチの会話に、ディエゴは少しばかり振り返っていた。
「我々サーヴァントは、文字通り魂を喰らう事で魔力を補える。
こうして舞台上に魔力源となる住人を配置したのも、聖杯戦争の運営側による計らいの一つだろう」
「…………、………………」
「まだ理解できないようだな。既に彼女の―――」
「やめてッ!!」
マミがヒステリックな叫びが響いた。
震える銃口をディエゴに向けるマミのソウルジェム。
煌びやかな黄金にも似た色彩の宝石が、汚染される風に穢れるのをプッチはしかと見る。
始終沈黙していたディエゴだが、ようやっとここで口を開いた。
退屈そうに天を仰ぎつつ大げさな素振りも加えて。
「撃つなら撃てよ。一発だけなら誤射かもしれないって奴だ。
最も、俺を撃ち殺してソウルジェムが綺麗に残るかは、保証しないぜ」
わざとらしく、明か様な挑発的な態度にマミの絶望も変化がついてしまう。
きっと撃たなければ後悔する。
あそこで恐竜使いのライダーを撃っておけば、そう後悔するくらいなら。
佐倉杏子の命が、本当に助からないなら。
絶望する前に、奴を撃つべきだ。助かるにしろ、助からないにしても。
マミが力を込めようとした瞬間――太陽にも似た光が駆け抜けた。
颯爽と現れ、マンション屋上より急加速で飛び降りたサーヴァントの『拳』による一撃。
一帯の捕らわれた恐竜たちやマミすらも浮かせる衝撃波が発生し。
全てを有象無象にしたのだった。
☆
マンションで発生した異常に、その場に集っていた人々は混乱し、情報があれこれ錯綜していた。
ここらとは無縁の住宅街の住人達が、どういう訳か。
目を覚ましたら、寝着姿で外に放り出され、マンション前に移動させられていた。
銃声に似た音を聞いた。駐輪場の大規模な損壊。
痕跡があるのに誰も何が起きたかを導き出せる名探偵は現れずにいる。
騒ぎが収まらない現場。
マンションの一室で、バーサーカーのクラスで召喚された英霊・
徳川家康が一息つく。
彼は元々、見滝原中学周辺を警戒するべく登場した存在。
聖杯戦争が始まり、直ぐに行った訳じゃあない。
中学へ至るまでの経路で異常がないか見定め、彼が発見したのは恐竜化が伝染病の如く広まる住宅街。
それらを追跡し。
幸か不幸か。ディエゴらの戦場に到着したのだった。
家康が拳の衝撃波で吹き飛ばし終えた光景で見たのは、
巴マミは放置され、ディエゴとプッチは消えていた。
しかし、状況は非常に面倒そのもの。
ショック状態のマミと同じように、家康がマミの自宅まで運んでやったランサーの状態は深刻である。
「すみません、マミ。喋れたり、ナイフくらいは投げられるんですが、傷は霊体化しなくちゃ癒えないです」
悠長に語るランサーは、実質満身創痍であり。
一体どうして肉体が真っ二つにならなかったのか、異常と思える深い傷が肉体に刻まれていた。
そして、マスターであるマミも正常とは言い難い。
「ランサー……ごめんなさい、私の方こそごめんなさい………」
「……マミ?」
ランサーが伺うマミの表情は夜の薄暗さも相まって見えなかった。
「ううん。何でもない……ランサー、私がバーサーカーさんと話しておくから……」
「……わかりました」
意味深にマミの様子に引っ掛かりながらも、ランサーは霊体化をする。
マミはついさっきまで、昼間に。
杏子と、他にもまどかとさやかを合わせて、ちょっとした出かけをしていたのだ。
佐倉杏子は生きていた。
集合場所でも菓子を口にしてばっかりで、後に怪盗Xの犯行予告で代無しになるまで。
欠伸をするほど平凡な日常だった筈なのに。
自分達が何をしたのか。
人々の平穏を守る為に魔女と戦うのが使命だった筈なのに。
ソウルジェムが作られた時……魂を抜き取られていた? だったら肉体の方は、もう――
独り思い抱えるマミを、家康が呼びかける。
「すまない。お前とランサーの手傷を考慮して、二騎のサーヴァントを見逃してしまったが……
恐らく向こうも、魔力の都合で撤退を余儀なくしたのだろう。当分は現れない筈だ」
「……ありがとうございます」
家康も、どことなく気付く。
マミの表情は、思い詰めたものであり、何か虚ろで彷徨っている風に見えた。
ふと視点を落とす。
ソウルジェムの濁りが悪化している。
マミは、何故だか他人事のように傍観者の立場で考えていた。
これが自分の魂だとして………穢れ切ってしまったら、一体自分はどうなってしまうんだろう?
「バーサーカーさんは聖杯戦争を……どうするつもりなんですか」
「ワシは、ワシのマスターの意志を尊重させたい。
そして……今を生きるマスター達は死なせるべきではない。一人でも多く救いたいと思っている」
「でも……一人でも死なせてしまったら。もし、そうなってしまった時は」
家康が纏う空気は一瞬重くなった。
だけど、一瞬だけ。
次には伏せた顔を上げて、マミの問いに答える。
「そうなったのならば―――それはワシの罪だ」
家康の言葉にマミが呆然とする傍ら、当の本人は続けた。
「ワシが罪を背負い、それでも希望を捨てずに前進しなければ誰もを救う事は叶わない」
「そう、なんですね」
ちっぽけな魔法少女の、否。
正義の味方を、頼れる先輩を演じようとしていたマミは、再び別の意味で打ちのめされた。
彼女は自身の想いを、本当の想いと向き合って自覚してしまった。
―――本当の私は……誰かと一緒にいたかっただけ
聖杯戦争。特殊な形式の殺し合いだからこそ、共に居続けてくれたランサーや。
昼間に遊びに出掛けた杏子たち後輩や。
独りじゃなかったから。
誰かと一緒に居たかったから。
―――私は、佐倉さんと……友達になりたかったの………
ずっとずっと、マミの中に残り続けていた後悔の念が湧きあがってくるのを感じた。
自分は弱い。
誰かの憧れになれる理想の人間じゃあない。
対して、徳川家康は正真正銘の英霊。日本を統一しただけの覚悟とカリスマ性は圧巻である。
巴マミとは全く異なった。
「バーサーカーさん。私は貴方を信じます……だから一つ、お願いを聞いて貰っても良いですか」
「ああ」
「火事が起きた方角に『教会』があります。そこに住んでいる……佐倉さんの様子を伺って欲しいんです。
佐倉杏子――私の後輩にあたる……赤髪の女の子です」
「彼女にマスターの可能性があるのだな」
「……まだ確証はないです」
それは嘘だ。
ソウルジェムを見る限り、彼女はマスターで、恐らくサーヴァントの方は……
だけど、マミは信じたくなかった。
現実から目を背け、受け入れようとせず、思考を止めている。
一方。家康はマミに疑念を感じるどころか「分かった」と心良く頷く。
迷いなく、躊躇なく答える英霊を前にマミは消沈している。魔法少女として。正義の味方として。
マミの闇を知らず、家康は話を続けた。
「ワシが戻るまでは、回復に専念してくれ。サーヴァントが現れた時は、迷わず逃げるんだ」
「はい……わかりました」
家康が霊体化し、立ち去ったがマミの重い雰囲気は残り続けた。
『マミ。何があったです?』
霊体化した状態ながら、ランサーの念話はしっかりと聞こえる。
マミは話をする気力が湧きあがらない。
話そうにも、一体どれから話せば。第一に、魔法少女の秘密……ソウルジェムの正体。
聖杯戦争の関与から疑念がなかった訳ではないが。
キュウべぇ。
恐らくアレがマミの魂を引きずり出した。何も言わず、一体どうして?
「ランサー……魂食いというのは知っている……?」
漸くマミが一つ尋ねた。
ランサーは、何故それを尋ねたのか。ひょっとすればマミと交戦した敵がそれの脅迫を述べたのか。
理由はどうあれ、いつも通りの口調で答える。
『はい、サーヴァントが人の魂を魔力の糧にしてしまうものです』
「本当……なのね」
『彼らが大規模な魂食いを目論んでいるんでしょうか?』
「……ごめんなさい。少し、休ませて」
セイヴァーに似たあの英霊が何者か、巴マミは知らない。
彼は、佐倉杏子を殺した――という現実だけが残っていた。
【D-6 マンション(巴マミの家)/月曜日 早朝】
【巴マミ@魔法少女まどか☆マギカ】
[状態]魔力消費(中)精神不安定(中)
[令呪]残り3画
[ソウルジェム]有
[装備]なし
[道具]マミのソウルジェム(穢:中)
[所持金]
[思考・状況]
基本行動方針:???
1.佐倉さん……
[備考]
※ライダー(ディエゴ)、ライダー(プッチ)のステータスを把握しました。
※ソウルジェムに己の魂が入っている事実を知りました。
※バーサーカー(家康)のステータスを把握しました。
※杏子は死亡したと思いこんでいます。
【
鈴屋什造@東京喰種:re】
[状態]霊体化、重傷、魔力消費(中)
[装備]初期装備
[道具]
[所持金]
[思考・状況]
基本行動方針:巴マミのサーヴァントらしく行動
1.傷の回復を優先させる
2.『アサシン』を警戒しておく
3.マミの様子が気になる
[備考]
※バーサーカー(
ヴァニラ・アイス)をアサシンのサーヴァントだと誤認しています
※ライダー(ディエゴ)、ライダー(プッチ)、バーサーカー(家康)の存在を把握しました。
※杏子のソウルジェムの一件などはまだ把握していません。
★
いつも通学している筈の見滝原中学の敷地のベンチで、レイチェルは蹲っていた。
(念話……)
中学に到着したら念話で伝えろと、ディエゴに言われていた事を思い出す。
レイチェルは少しだけ留まった。彼女の中では、未だに奇妙な感覚が漂い続けている。
理解出来ない悪夢の映像がグルグルと脳裏で繰り返された。
本来ならば気分が悪くなる光景。
しかし、一方で先ほどダ・ヴィンチを上手く撒けた時の安心感が合わさって、レイチェルは正常を保てた。
「あれで良かったんだ。私は間違っていない、自分で考えたから」
己に言い聞かせるようレイチェルは呟く。
結局どんなに考えたって、悪夢に出てきた彼らを分かる事は出来なかったし。
ダ・ヴィンチの口車に乗っていたら、それこそ『利用』されてたに違いなかった。
……聖杯が欲しい。
聖杯があれば自分の望みは叶えられる。
聖杯じゃあないと……叶えられない。
『ライダー。着いたよ』
短くそれだけレイチェルが念話で伝えたのは、恐る恐るの様子であった。
変に手に汗が滲む中。
『そうか。余計な事はしていないだろうな』
と、ディエゴからの返事が聞こえた時。震えあがりそうなレイチェルは再び安心してしまう。
『うん……大丈夫、何もないよ』
何も無かった、は実際のところ『嘘』だが。
ディエゴとレイチェル、二人の障害を取り払った意味では『何も無い』で正しい。
ただ、まるで子犬を愛でて呼びかけてるような彼女の声色にディエゴが酷く不快になっていた。
彼の機嫌を知る由もないレイチェルは、ディエゴに問う。
『ライダーは、あの神父様を信用しているの?』
『は?』
ついさっきまで聞きもしなかった癖に。
ディエゴが、思わずレイチェルに投げやりな反応をするのは仕方ない。
彼女は神父――即ちプッチへの関心を見せなかった愚か、無言でディエゴとプッチのやり取りを眺めているだけだった。
それを急に問いただすのだ。訳が分からない。
分からないが、面倒になると雰囲気で感じ取り、ディエゴは率直に述べる。
『信用しちゃいない、利用しているだけだ。今度は俺の方針に文句か?』
『私もあの人が信用できない』
妙に考えの突き付け方が変わったのは、ディエゴにも気づけた。
目を離した隙に『何かあったのか』と疑心を抱くのは自然だ。
だが、コイツはイカれている。
ディエゴは並よりもレイチェルを理解している方。
自分を恐竜にしろ、と言う馬鹿の発想と似た意見を提案しに来たんだろう。少なくともディエゴはそう判断した。
『あの人はライダーの事を見てない。信用できないなら、早く殺した方が良いと思う』
『俺がいつ奴を殺すかまで従わせつもりか』
『違う!』
レイチェルの念話越しの言葉には、ただならぬ脅迫紛いの威圧がある。
『違うの、違う。本当にあの人の事は信じない方がいい。利用なんてしない方がいい』
レイチェルは再度、あの悪夢を脳裏に浮かべた。
『私…………』
あの少年は正しかった。
靴の中にシシューをそそげば、火傷もしないし、苦痛も味わう必要もない。
靴が汚れたり、履くと不快感を覚えるだろうけど。
だけど、絶対に間違いなんかじゃない。あそこに居た人間の方が、きっと狂っていたんだから。
(ライダーを信じられる。ライダーの考えは「正しい」と思えた)
レイチェルには分かっていた。少年の正体が何者か。
だからこそ、彼女は自らの想いを打ち明けた。
『ライダーの事が………心配なの』
★
地の底より響く私怨に満ちた男の声が低く響いた。
お前は―――必ず、俺が殺してやる
★
マンションの喧騒を遠くに聞きながら、プッチが奇策にディエゴに尋ねた。
レイチェルとの念話は、とにかく不快で憤りに尽くすものばかりで、ディエゴは心底腹立ったものの。
あの少女じゃあない、自らを悪とも思わぬ神父の方が大分マシなのが残念極まりない。
盛大に溜息をつき、ディエゴが言う。
「アイツは余程死にたいらしいな。いつかは切り捨てるが、それまでにうっかり殺さないか不安になるぜ」
胸糞悪いレイチェルの言葉に。
ディエゴは「そうか」と素っ気なく答えただけで終わらせた。
今頃、呑気に向こうでディエゴが戻るのを待ち構えている筈だろう。
自己完結に満たされていると想像すれば、レイチェルの存在はディエゴに一層不快を味あわせる。
「彼女を切り捨てる?」
一方でプッチは意外そうな発言を口にしていた。
「魔力源としては心もとないが、君の障害たりえる反抗意識は無いように感じられた。
君に忠実であり、尚且つ信頼があるのマスターは、聖杯戦争のおいて重要ではないだろうか」
「都合が良いだけが全てじゃないんだよ。……なぁ、それよりプッチ。お前『胃石』は知っているか?」
心底、レイチェル・ガードナーはどうでも良かったのだ。
別にディエゴも重要な話題でもない事を、プッチに尋ねるように。
イカれた少女よりも、悪を自覚してない神父の方が話し相手であるのが、無性に愉快だった。
プッチは「ああ」と思いだす。
「飲み込んだ石で食物をすりつぶすものだ。
そうだ、確か恐竜も化石と共に胃石が発見されていると聞いた事がある」
不敵にディエゴが笑うと、腹部に力を込めてせり上がってきた異物を喉に通し、吐き出す。
飲み込んだ佐倉杏子のソウルジェムだ。
魂である赤き色彩は、輝きを衰えていない。
『魂食い』は実際にあるサーヴァントの機能の一つだが、飲み込んだとしても。
ソウルジェムは、インキュベーターの技術で保護された状態にある。
魂として吸収される心配は、無かった。
赤の宝石を眺めながらディエゴは語る。
「あれでコイツが死んだと思いこむかね。……いや、ソコはどうだっていいな。
重要な情報を何一つ持ってない奴に、無駄に時間を裂いちまった。――大体お前が悪いぜ」
悪いと指摘しながら、ディエゴは満更でもない態度でプッチに尋ねた。
「『魂食い』の可能性を挙げるなんて、面白い事やってくれたお陰で
ランサーの魂を回収しそびれたんだぜ? アレわざと聞いたんだよな」
「彼女自体、良くも悪くも『平均』に属する精神だろう。
否、だったからこそ私は注目した。事実として、彼女のソウルジェムに穢れが生じたのだ」
「……穢れ?」
「魂――精神の影響がソウルジェムに反映される結果が明らかになった以上。
次なる議題は『ソウルジェムが穢れ切った結末』だと、私は思う」
赤き宝石に、穢れと呼べるほどの不純物は無いに等しい。
なら、穢れが悪化したと巴マミは?
その後も考慮するべきだが――ディエゴは再び赤のソウルジェムを飲み込む。
手元に残すよりかは、自らの体内にある方が奪われる心配は無くなる。
(あのクソガキのところに戻る必要があるだけ腹立つ。
アイツは俺がこの手で殺す。俺が直接腸を引き裂かねぇと気が済まない)
平静を装っているがディエゴの中で、フツフツと苛立ちも合わさった憎悪が湧きあがった。
レイチェル・ガードナーは、いよいよ決定的な境界を越えてる。
切り捨てる際は、原型を留めないほどミンチ状にしなくてはディエゴの感情は収まらないだろう。
「なら、アイツが俺を殺しに来た時。ソウルジェムがどうなっているか見物だな?」
憎悪を晴らすようにディエゴがぼやいた矢先。
―――随分、楽しそうじゃないの
皮肉籠った少女の声が一つ響いた。
ディエゴには覚えも無い声であったが、ぼんやりと赤い髪が視界の端で見えた気がした。
しかし、幻影にも劣る。
無意味なものだと理解したディエゴは、少女の声を聞こえぬふりする。
―――アンタのやろうとした事は、嫌ってほど分かるんだよ
―――だから、あたしはアンタを許さない
―――今の内だけ笑ってろ
どっちの台詞だ? 喚くだけで何も出来ない癖に
【D-5/月曜日 早朝】
【ライダー(ディエゴ・ブランドー)@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]魔力消費(中)杏子のソウルジェム(飲み込んだ状態)
[ソウルジェム]有
[装備]
[道具]携帯端末
[所持金]なし
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯の獲得
1.神父(プッチ)のマスターの所に向かう
2.レイチェルは必ず殺す
3.あのセイヴァーについては……
4.神父(プッチ)は信用しないつもり、使い潰す。
5.ソウルジェムを調べたいが、どうしたものか。
[備考]
※真名がバレてしまう帽子は脱いでいます。
※魔法少女が持つ『ソウルジェム』の存在を知りました。
※プッチの情報を全て信用しておらず、もう一人の自分(アヴェンジャー)に関して懐疑的です。
※ランサー(什造)、バーサーカー(家康)の存在を把握しました。
※マミのソウルジェムの穢れを知りました。
※ソウルジェムを飲み込んだ影響か、杏子の意志が伝わります。
【ライダー(
エンリコ・プッチ)@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]魔力消費(中)、精神的ショック(回復傾向)
[ソウルジェム]有
[装備]
[道具]
[所持金]
[思考・状況]
基本行動方針:『天国』を実現させ、全ての人類を『幸福』にする
0.セイヴァー以外の『DIO』――これはどういう運命なのだろうか。
1.セイヴァー(DIO)ともう一人のディエゴを探す。
2.一旦マスターの元へ戻る。
[備考]
※DIOがマスターとしても参加していることを把握しました。
※ランサー(
レミリア・スカーレット)の姿を確認しました
※魔法少女が持つ『ソウルジェム』の存在を知りました。
※アサシン(杳馬)の姿を確認しました。彼が時を静止する能力を持つ事も把握しております。
※アサシン(杳馬)自体は信用していませんが、ディエゴの存在から
アヤ・エイジアのサーヴァントがもう一人のディエゴ(アヴェンジャー)である事を信じています。
※ディエゴ(ライダー)に信用されていないのを感じ取っています。
※ランサー(什造)、バーサーカー(家康)の存在を把握しました。
※ソウルジェムの穢れを目撃しました。穢れ切った結末に関心があります。
【D-5 見滝原中学校/月曜日 早朝】
【レイチェル・ガードナー@殺戮の天使】
[状態]魔力消費(中)
[令呪]残り3画
[ソウルジェム]無
[装備]私服、ポシェット
[道具]買い貯めたパン幾つか、裁縫道具、包丁
[所持金]十数万程度
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯を手に入れる。
0.私は靴の中にシシューをそそいで貰う……
1.自分でどうするべきか考える
2.ライダーは信じられる。それ以外は信用しきれない。
3.セイヴァーは一体……?
[備考]
※討伐令を把握しました。
※ライダー(ディエゴ)が地図に記した情報を把握しました。
※ライダー(プッチ)のステータスを把握しました。
※プッチが提供した情報を聞いている為、もう一人のディエゴ(アヴェンジャー)の存在を知ってはいます。
※ライダー(ディエゴ)の真名を知りました。
※キャスター(ダ・ヴィンチ)のステータスを把握しました。
☆
家康は、すぐに教会へ赴かなかった。
戦闘の影響だろうか。家康は感知により、マンション周辺で実体化を解いたサーヴァントに気づいていた。
攻撃をしかける様子はないが、明らかに家康を狙っての行動だろうと予想つく。
マミたちを考慮し、彼は迷わずに魔力の元へと駆けた。
「ワシに要件があるようだな」
「話が早くて助かるよ。まぁ戦いに来た訳ではないけどね」
「ちょっとした情報交換がしたかったのだけど……急ぎの用事でもあるのかな」
「向こうに居るマスターらしき少女の安否が心配だ。あちらの事態を把握しているなら、教えて欲しい」
そういえば。ダ・ヴィンチも教会側の小火騒ぎに関心しなかった訳ではないが。
他の事態に視線を奪われてたのは、事実だった。
ダ・ヴィンチは、バステニャン号に乗るよう家康を促しつつ答える。
「残念だが私は知らない。折角だから、私も行こうじゃないか。移動しながらでも構わないかな」
「……何を聞きたい?」
敵意がないのは明らかだが、家康は試すように問いかけた。
彼女は微笑を崩さず、悠々と告げる。
「君は『悪の救世主』を知っているかな?」
【D-6/月曜日 早朝】
【バーサーカー(徳川家康)@戦国BASARA3】
[状態]健康
[ソウルジェム]無
[道具]
[所持金]
[思考・状況]
基本行動方針:マスターの意志を尊重する
1.教会の様子を伺う
2.前述を終えたらマミのところへ戻りたい
3.可能な限りマスターの命を守りたい
[備考]
※ライダー(ディエゴ)、ライダー(プッチ)の存在を把握しました。
※マミ&ランサー(什造)の主従を把握しました。
※教会にいる杏子がマスターである可能性を知りました。
【キャスター(レオナルド・ダ・ヴィンチ)@Fate/Grand Order】
[状態]健康
[ソウルジェム]無
[道具]バステニャン号
[所持金]
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯戦争の調査
1.討伐令に対する疑念。セイヴァーとの接触をしたい。
2.セイヴァーと似ているサーヴァントねぇ……
[備考]
※吉良に対し、どことなく疑念を抱いております。
※自身の知識と情報を駆使しても、セイヴァーの真名に至れなかったのを疑問視しています。
※レイチェルと彼女のサーヴァントがライダーであることを把握しました。
※アヤ・エイジアのサーヴァントが、セイヴァーと酷似している情報を入手しましたが懐疑的です。
最終更新:2018年09月15日 23:16