レーテー(λήθη)


大災厄、神札のうちの一枚。封印者は希鳥。水のニンフであり、忘却を司る象徴である。
性格は冷静沈着で狡猾で開放的。人間のような複雑な事情は理解できず、本能のままに行動しそれが一番いいことと思っている。
容姿は藍色のおかっぱの少女。服装は白いドレープのワンピースでミニスカート。
その性格と能力にて“白い悪魔“事件を引き起こすこととなるが、レテ本人は本能と理性との間に揺れ、壊れたナームを救済するために行動を起こしている。
彼女にとっては人間社会の法規などは何にも関係ないので、忘却を司る存在でありながら、
記録に残ることをしたいとナームの破壊衝動を利用しながら扇動し、聖域全土に及ぶ連続通り魔事件という社会に大きな混乱を招いた。
彼に対しては憐れみを持っていたが、破壊衝動という本能の先にある本心に気づくことはなかった。
しかし、あまりにも痛々しいその姿を見続けていた彼女の心に変化があったのか、封印者である希鳥に罪と引き換えに本能を忘却させた欲しいと頼む一面も。

能力


「忘却の川」
対象者の指定したもの(記憶や戦意、はたまた自分達の目撃証言などさまざま)を忘却させて封じ込める。
ただし、効果は永続ではない為ずっと忘れたままにするには断続的に能力をかけなくてはいけない。

「水精の采配」
水や氷を自在に操り攻撃できる。

憑依したときの能力


「忘却の川・封印版」
対象者の指定したものの負の感情(破壊や憎しみなど)を忘却させて封じ込める。
効果は最高一週間ほど。そのため、ずっと忘れたままにするには断続的に能力をかけなくてはいけない。
また封印前と比べて能力が低下しているため、忘却の能力を受けても何かの拍子に効果が解けることもある。

「忘却の先の平定」
相手の戦意を忘却させ、退けさせることができる。

「忘却の霧鎧」
霧で封印者を覆い隠し、周囲の者から察知させなくできる。

白い悪魔事件


少し前まで聖域を騒がせた白猫の獣人が起こした連続通り魔事件。
血走った赤い目、青の髪をたなびかせて次々と人々を恐怖に叩き落とした。
その犠牲者は20人以上に及ぶとも言われている。
ナームが希鳥を狙っていたからだろうか、特にひ弱そうな線の細い男性が犠牲となることが多かった。
現在では討伐隊ならびに傭兵たち、ナームの周囲の面々の活躍により、事件を裏で扇動していたレーテーを封印。
実行犯であるナームは未だ逃走中のものの、以後通り魔事件は起こされていない。
逃走中の彼を発見、取り逃した者は口を揃えて憑き物が落ちたやらまるで別人と言っている。

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最終更新:2012年03月29日 00:25
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