名前


鴻江 纏(こうのえ まとい)

概要


亡霊。あまりに強い念から悪霊となった女性。
鴻江叉岐羅の実の母親であるが、彼に明確な殺意を向けられる程疎まれており、彼女自身も息子は居ないと明言している。
精神が破綻している所があり、ある人。と呼んでいるとある男性を執拗に追い求めている。
その為ならばどんな相手にも利用され、利用し、我が子にも容赦なく牙をむき罵る非情な女性である。

生前からかなり強力な力をもった術者であり、死んだ後もそれは変わらない。
電撃を扱ったものを得意とし、詠唱を破棄しながら上級魔法を操ることも可能。

ちなみに旧姓は「倉科」。

性格


冷静と見せかけ、かなり激しい気性で、独りよがりな所がある。
精神はやや破綻しており、目的の為ならば何を利用することも誰を頼ることもする。道徳心や良心はない。
自身の邪魔をすると判断した相手には誰であろうと許さず、排除に走る危険な性格。
理想の夫、理想の家庭を追い求め、永遠に叶うことのない願いを叶えようとしている。

それ故に自身を裏切った夫との息子、サキラの存在を認めようとしない。

主な技・魔法


「怒神の矢」
巨大な電撃のレーザーで周囲を攻撃する。
威力が高く、街を破壊することも可能な強力な術。
纏は詠唱を破棄して発動可能。ただし、空中に無数の魔法陣を描く必要がある。

「浮遊す雷霊」
周囲に無数の電気の球を振りまいて攻撃する。

「属性付加・空」
自身の体に風及び雷の魔力を纏わせる。
この二つを組み合わせて相手の金属製の飛び道具を受け止めたり弾いたりも出来る。

「空の大槍」
強烈な風を凝縮させた大槍を放つ術。
術や魔法での防御を貫通しやすい

「転移」
文字通り自分の目に見える所に転移する。


纏とさきら


過去には纏は普通の優しき良き母、さきらは相当の母親っこであった。
だが、さきらの父の失踪時に多額の借金を知らず間に押し付けられており、やがて精神を病む。
以後は自分の思い描く理想の夫に酔いしれ、実の子を知らぬ間に疎むようになり、そして借金を苦に、纏は自ら命を絶ってしまった。

本来の夫への強い恨みと、思い描く夫への・・・家庭への執拗な憧れ故に亡霊となり、幽女として恨みを振りまき続ける日々を過ごすようになる。
そんなこととは知らないさきらは彼女の感情の変化と、自刃により酷く悲しみ、傷つきやがて
“父だけでなく、母にも裏切られた”と思うようになる。

その後孤児として一人すさんだ世界に放り出されて、生き抜くためにいくつもの悪事に身も心も染めた彼はこれが自分の運命。
何が何でも生き残る、生きてやると自身に言い聞かせつつも心の中で、その原因を作りだした纏を強く恨むようになる。

彼もやはり、暖かい家族が、家が、友人が欲しかったのだ。

そんな彼の傷つききって歪んでいく心を、癒してくれたのは他でもない。一茶だった。

ちなみに


  • さきらママ。聖域お母さんの中ではかなり鬼畜というかひどい母親でもあったり。
  • ちなみにさきらはお母さん似だったりもする。

最終更新:2012年03月27日 20:11