Fate/XXXX 聖杯戦争・断片集(フラグメンツ)

GREED TYRANT

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だれでも歓迎! 編集
男が気づいた理由は恐怖。
死にたく無い死にたく無いもっと金を得てもっと女を抱いてもっと美食に耽り美酒を飲みもっともっともっともっともっっともっともっともっともっっともっともっともっともっっともっともっともっともっっと
果て無き欲望、限度の無い欲望。しかしそれは満たされない。
死。
生者必滅の理がやがて男に死を齎し、後はただの――――無。
イヤダ!!イヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダ!!!
そして男は思い出す。死を免れる手段を。
そして男は思い出す。その手段がこの偽りの世界に無いことを。
全てを思い出した男は脳が灼けつくほどの凄まじい憤激を抱き。

声が――――聞こえた。

「ふぅん。おじさんがぁ、わたしのマスター?キャハハ、これはあたりかなぁ」





夜も更けたオフィス街に、複数の影が乱舞していた。圧倒的に数が多いのは異形。犀や鮫や百足やハエ取り草やヤドリギといった動植物と人体を融合させたような怪物達が100体以上。
異形以外の影は六つ。長柄の武器を持った男と、ローブを羽織った女と、大剣を持った男が一人。
残りの三人は、人混みに紛れれば忽ち溶け込んで見分けがつかなくなる平凡な外見の無手の男女。
無手の男女は、この地で行われている聖杯戦争に巻き込まれたマスター達。残りの三人はそのサーヴァント。
戦っているのは、セイバーが一人、キャスターが一人、ランサーが一人。
この三組は脱出方法を探していた者や、争いを止めるべく奔走していた者達が出逢い、同盟を組んだグループであり、目下のところ対黒幕の最有力勢力であった。
既に聖杯戦争に乗った主従を、七組撃破しているところからも、その戦力が窺える。
今宵はオフィス街を探索して、黒幕の何らかの動きを誘おうとしていた所を、この異形の群れに襲われたのだ。
異形は強かった、人間基準では。制圧するのは軍隊でもなければ不可能だろうというほどに。
しかし対抗するのは、超常の存在であるサーヴァント。怪物退治をお手の物とする英雄達だ。
異形の群れが、御伽噺に語られる英雄譚のように、サーヴァント達に殲滅され、消滅するまで、さして時間はかからなかった。

「なんなんだ此奴等」

槍を一振りしたランサーが忌々しげに呟く。

「私の知識には無い。キャスターは」

誰にとも無く放たれた女の呟きを、槍を持った男のランサーが受けてローブの女に振る。

「わかりません。ですが、この異形達を生みだしたのは魔術によるものでは無いことは確かです」

「魔術で…ない。となると錬金術か?東洋の術か?それとも宝具?」

ランサーの問いに、キャスターは首を振るだけだった。
原因不明の異形の大量発生。確実に聖杯戦争に関係するのは事実だろうが、原因も生みだした者も解らぬでは手の打ちようがない。
その場を重苦しい沈黙が支配した時。

「わたし、知ってるわぁ」

突如として聞こえた、場違いな明るく幼い声に、全員が声の方を見た。
視線の先に居たのは、身長が140cm程も無い、漆黒のゴシックドレスに身を包んだ少女。こちらに歩み寄る一歩ごとに、頭を飾る蝶を象ったヘッドドレスがゆらゆらと揺れている。
死人を思わせる程に白い肌は夜闇を思わせる漆黒の衣装とあわさって、絶妙なコントラストをつくりだし。衣装よりも黒いボブカットの下で、大きめな紅い瞳が愉し気な光を浮かべている。
触れれば折れそうな細い線で構成された身体は、肌の白さとあいまって繊細で儚げなイメージを与え、幼く可憐な顔立ちは無垢そのものだ。
だが、その場に居たサーヴァント達は、少女を見た刹那、一斉に臨戦体制に入ったのだ。その戦意の苛烈さは異形の群れを相手にしていた時とは比較にならない。
彼らには解るのだ。少女が放つ異質極まりない存在感が、少女の全身から立ち上る瘴気が、そして、少女の声から視線から感じる底知れぬ邪悪さが。
少女を見た瞬間から、サーヴァント達は底知れぬ奈落に墜ちゆくような感覚を覚え続けて居た。

「知っている。そういったな。それは此奴等が何処から来たのか…ということか。それとも」

詰問するセイバー。一同を少女から守るように前に出て、宝具でもある大剣を油断無く構える。

「この人達をけしかけたのは…わたしよ。英雄さん達」

どうでも良さげな口調で行われた宣戦布告。サーヴァント三騎を相手にする行為では無い。ならばこの少女は狂っているのか?
否。口元に浮かべた傲岸不遜な笑みを見よ。総身から滲み出る、未だ解放されておらぬのに周囲の空間を陽炎の如く歪ませるその暴虐な魔力を。
少女は――――魔少女は狂ってなどいない。此処でこの四組を皆殺しにする自信が行わせた宣戦ーーーー否。宣殲布告であった。

「人…と言ったな。ならばこの化け物共は」

マスター達を守るべく下がっていたランサーが怒気も露わに叫ぶ。

「奴等ははエクリプス。自分の欲望に呑まれ…影に喰われた愚かな人間達。自分に正直になっただけ……とも言うんじゃないかしらぁ」

朗らかに楽しそうに笑う魔少女。闇の中、街灯に浮かぶ姿は、病的で、背徳的な美に満ちていた。マスター達はおろか、四騎のサーヴァントですら、昏い欲望を一瞬抱いてしまった程に。

「貴女は…何者なのです。どうやってあの異形達を作ったのです」

震えながら問うキャスター。魔術師である彼女は他の者より解るのだ、この魔少女の異質さが。

「わたしは始原(アルファ)にして終末(オメガ)たる影魔(えいま)の姫、オメガエクリプス。クラスはバーサーカーよ。失礼だわぁ。こぉんな美少女が狂戦士だなんて」

頬を膨らませるバーサーカーの無垢な愛くるしさよ。その仕草は甘美な毒のよう、口にすれば死ぬとわかっていても、口にせずにはいられない。そして陶酔のうちに五臓六腑を腐らせて死に至るのだ。

「ちょぉっと力の有るエクリプスなら簡単にできることよ。一番強くて一番偉いわたしなら、できて当然よ」

三騎の英霊達ですら、思わず息を飲んだ程に、それは蠱惑的な仕草だった。

「グ…オオオオオオオオオ!!!!」

そんな己を恥じたのか、先の魔少女の言葉に怒りを覚えたのか、サーヴァント達は、可憐で儚げな少女に襲いかかった。



最初に地を蹴ったのはランサーだが、攻撃したのはセイバーが先だった。
その場から動かずに大剣を振り上げ、一気に振り下ろすと、ランサーの武器が今だ魔少女に届かぬ内に、
右肩から左脇腹に走る斬痕を距離を無視して魔少女の躰に描いたのだ。
細めていた瞳を見開いた魔少女の心臓を槍が深々と抉った。

「やったか!?」

マスター達の一人が叫び、夜の空気を震わす。その響きが収まらぬ内に。

「はじまったばかりなのに、もう終わりにしたいのぉ?ひょっとしてぇ、早漏?」

まるで、晴れた春の午後に、暖かい日差しを浴びてはしゃぐ幼子の様な声に隠れて。
異音が聞こえた。

その音を肉が裂ける音と気付いたのはサーヴァント達のみ。

「ゴァハッ!!」

男のランサーの身体が震えると、その背中から紅と白の色彩が飛び出した。

「な…ランサー!?」

何たる無惨。ランサーの背から出た二つの色彩は、血に染まっていても白いと判る小さな繊手。そして、その手に握られた、今もなお脈打つ血塗れた心臓だった。
魔少女は心臓を貫く槍をそのままに前進、刃に更に身体を抉らせながらランサーとの距離を詰め、驚愕の為に動くのが遅れたランサーの心臓を目掛けて繊手を差し込んだのだった。
セイバーの呼びかけに応える事無くランサーの全身から力が抜けて行く。
僅かに痙攣するだけのランサーの肉体が突如として宙に浮くと、銃弾にすら勝る猛速でマスター達の方へと飛翔した。
濡れた布を思い切りコンクリートに叩きつけた様な音を残し、ランサーの身体が命中したランサーのマスターが、人体であったと一見では理解できない姿へと変わった。

「マスター達は逃げて下さい!」

キャスターが必死という言葉を体現して二人に叫ぶ。ランサーを容易く屠った攻撃力と、セイバーとランサーの攻撃を歯牙にもかけぬ耐久力を見て、勝算が無いことを悟ったのだ。

「え〜。なにそれぇ」

詰まらなさそうに呟き、手中のランサーの心臓を握り潰した魔少女目掛けて、キャスターは火や雷や氷結といった属性を乗せた魔力弾を連発する。
その悉くがバーサーカーに触れる直前に消滅し、逆に全てを飲み込み消滅させる魔力球をキャスターに対しバーサーカーが放つ。
即座に魔力障壁を展開して防ぐキャスターをよそに、セイバーがデタラメに大剣を振るいまくる。大剣の描く軌跡に沿って次々と虚空に斬裂痕が刻まれるが、バーサーカーは舞う様な動きで全て回避。
バーサーカーの瞳が一層赫く輝くと、セイバーの眼前に無数の動植物を無理やり一つにまとめた様な醜怪な肉の柱が直立した。
咄嗟に振るった大剣は肉柱の半ばまで食い込んで止まり、次の瞬間。セイバーの身体は、肉柱ごと腰の部分で上下に分割されていた。

「一人になっちゃったぁ」

セイバーを両断した大鎌を手に、キャスターに呟くと。地面に落ちたセイバー の上半身の胸の部分を踏み抜く、口から噴水の様に鮮血が迸り、バーサーカー顔を濡らす。

「ああ……」

恍惚と血を浴びるバーサーカーの姿の何と淫靡で妖しい美に満ちていることか。
なまじ外見が可憐な幼女であるだけに、その妖美さはどんな精神も麻薬の如くに蝕む。

窮地にあることも忘れて立ち竦んだ三人を、無数の肉蛇が取り囲んでいた。






――――某所

そこはオフィス街の地下に作られた広大な空間であった。
そこは悪徳の地だった。淫靡な香が炊かれ。薄暗い照明の中、仮面以外は何も身につけていない無数の男女が、酒食を貪り、男と女、男と男、女と女で交わり合う。
眩く照らされるステージの上では、招かれたもの達が壇上に挙げられた男女を責め苛み、嬲り殺す。
嘗て神の怒りに触れて地上より消えたソドムの再現がここにはあった。
だが欲望を貪る者達は気付かない。照明に照らされた影に蠢く蛇に。
そして蛇共は一斉に天井近くにまで鎌首をもたげ、人間など数人纏めて入りそうな大口を開けて、悦楽を貪っていた人間共を喰らいだす。
肉が裂ける音。骨が砕ける音。血を啜る音。それらを圧して轟く阿鼻叫喚。函館市の地下に現れたソドムの都は、あっさりと滅びを迎えた。
しかし、この背徳の都を滅ぼしたは、神でもその御使いでも無い。

「はぁあ…欲望に塗れて絶望に染まった魂はおぃしいわあぁ…もっと無いの?マスター?」

血の一滴、肉片一つ残さずに、その場にいた者達を喰らい尽くした黒い蛇共。その蛇の群れを全て己の影に収めて笑うのは、漆黒のゴシックドレスに身を包んだ、儚げな容姿の少女。
しかし、外見からは想像もつかぬ、周囲を圧する存在感、その邪悪に歪んだ唇、凶悦の色を浮かべた紅い瞳、何よりもその全身から立ち上る、漆黒の瘴気。
昨夜三組の主従を殺したバーサーカーであった。

「待つことだなバーサーカー。早々、餌は集まらん」

魔少女に応えたのは高級なスーツに身を包んだ男。その眼はどんな姿をしていても、見る者全てに男が他者と隔絶していると理解させる、内面からの欲望にギラついていた。

「余り餌を食い散らかしては、他のマスター共に気付かれる恐れもある」

「うふふ…また御馳走」

艶やかな邪笑を浮かべる魔少女。その目はまるでプレゼントを待ち焦がれる幼子のよう。昨晩戦った三騎のうち、キャスターを喰らい、糧とした時の味が忘れられない様だった。
サーヴァントを喰らい、魔力充溢した状態で、魂食いをする必要は全くない。にも関わらず魂食いを行ったのは、ただ単にやりたかった。それだけの理由である。
百人以上の男女を駄菓子の如く食い散らかして笑う姿は、まさに魔性と呼ぶに相応しい。

「英霊かぁ、お姉ちゃんみたいに、皆の為に戦うんだって人達…。犯して嬲って辱めて貶めて……。楽しみぃ」

クスクスと笑う魔少女。その目は恍惚と煙り、何処か遠くを見つめていた。

「そぉいえばマスターは、何かお願いしたいことはあるの?」

バーサーカーに問われて男は歪んだ笑みを浮かべる。

「いくらでも有る。金、地位、権力、女、美食。美食。いくら貪っても足りない。しかしそれらは幾らでも手に入れられる。私に必要なのは飽き果てるまで欲望を満たす為に必要なモノ……不老不死だ」

男の答えにバーサーカーは愉快そうに笑う。

「不老不死が目的じゃなくて手段かぁ…本当にマスターって面白ぉい。わたしを呼べる訳よねぇ。本当に欲深いんだから」

ひとしきり笑った後おもむろに踵を返した。

「それじゃあ、用がある時か、ご飯用意できたら言ってね。それまで適当なエクリプスを造って遊んでるから」

手をひらひらと振って去ろうとするバーサーカーに男が最後の質問を放つ。

「勝てるのだろうな」

振り返った魔少女の紅い瞳が禍々しい色を帯びた。

「当然よ。サーヴァントもマスターも全員遊び潰して貴方に聖杯をあげるわぁ。そしてわたしはもう一度お姉ちゃんと……ふふふ」




バーサーカーが去って行った方向を見つめて、男は短く息を吐いた。

――――歴史上や伝説の英雄を使い魔として行う代理戦争?馬鹿馬鹿しい。あれのどこが英雄だ。

胸中に呟く。バーサーカーの可憐な外見から滲み出る瘴気。無垢な表情とは裏腹に、周囲を圧する存在感。しかも意図してのものでは無く、只ありのままに振舞っていて漏れ零れたものであれだ。
男の脳裏にバーサーカーから聞いた知識が思い起こされる。
エクリプス…抑えきれない欲望がきっかけで、人が押さえつけている人格。心理学的に言うところの“シャドウ”に呑まれ怪物と化した人間。通常のエクリプスは人間に擬態する能力はあるが知能は極めて低い。欲望をに非常に忠実。

欲望を越える精神力で以って、影による侵食を跳ね除け、影を支配したものは上級エクリプスとなり、人としての思考と通常のエクリプスには無い超常の力を行使する。
他人をエクリプスに変えたり使い魔を生みだしたりできる。

影魔王はそもそもの来歴が不明。他のエクリプスを遥かに超越した力を持ち。エクリプスを従える存在。

そしてエクリプスの本質は……欲望を満たすこと。

男が影魔王たる――――影魔姫と称しているが――――バーサーカーと接することができるのは胆力の故では無い。バーサーカーに匹敵する化け物を養子として“飼っている”からに他ならない。

――――今ばかりは、貴様に感謝するぞ。紅麗。

いつか殺害する予定の男に心中で感謝する。
あの魔人と称すべき養子と向かい合ってきた経験を持って、男は魔少女を従える。

――――治癒の少女も、天堂地獄も、この地では手に入れられぬ。元の世界に何としても帰還しなければ。

だが彼の私兵集団である麗(うるは)も裏麗(うらうるは)もこの世界には存在しない。
だが問題は無い。バーサーカーの存在が補って余り有る。問題はその性状だった。気紛れに自分を殺すかも知れない。

――――これは無くせんな。

右手の甲にいつの間にか刻まれた令呪を見る。
それは、何かを掴むかのように指を広げた手の形をしていた。


バーサーカーに倒された三組の主従の不幸は、この主従が拠点としている場所に、それと知らず近づいたことであった。
オフィス街に設置して有る監視カメラで接近を知り、自分達の拠点が気づかれては面倒と思案していたところ、バーサーカーが勝手に迎撃に向かったのだが、
まさか作り続けたエクリプス全てをバーサーカーが使い潰すとは思ってもいなかった。それも英霊達の戦いを見たいという理由で。
バーサーカーから予め聞いていたエクリプスの習性。欲望に忠実で、欲望を満たすことのみに生きている。そしてバーサーカーの欲望は自分が愉しむこと。
この二つの知識と、三騎のサーヴァントを一蹴したバーサーカーの実力が無ければ怒り狂っていただろう。
しかし、どうでも良いことだ。バーサーカーの戦力は下級エクリプス100体どころでは無い。当人曰く「生きていた頃と比べると大分弱くなってる」とのことだが、それであの強さなら、生前の力を取り戻せば、紅麗をも凌駕するやも知れぬ。
男は自分の養子であり、最大の力であり、最も油断ならない男の顔を思い浮かべる。
――――バーサーカーの力があれば、奴を、紅麗を恐れずに済む。

聖杯を手に入れ、バーサーカーを完全な形で蘇らせ、天堂地獄を手に入れ、治癒の少女を得て不老不死となり、紅麗を殺し、バーサーカーを喰らってその力を取り込み、そして何も恐れること無く永遠に欲望を貪る。
男の――――森光蘭の欲望は、再現なく膨れ上がっていた。
前提としての聖杯戦争の勝利。聖杯の獲得の為に、ロールとして得た大企業のトップとしての財力と権勢を用いて、この地の至る所に監視カメラを設置し、人を放って情報を集めている。
此処で目立つ動きをした主従は、即座に把握できる体制を既に整えていた。



欲望の化身たる影魔姫と、欲望そのものと言うべき男。両者は我欲を満たす為に戦場に身を投じる。
その過程で他者を踏みにじろうと。他者の夢を砕こうと、それすらも彼らの欲望を満たす為の行為。
聖杯戦争は彼等にとって通過点であり、欲望を満たす狩場であった。



【クラス】
バーサーカー

【真名】
オメガエクリプス@聖天使ユミエルシリーズ

【ステータス】
筋力:C+++ 耐久:C+++ 敏捷:C 幸運:C 魔力:EX 宝具:EX

【属性】
混沌・狂

【クラススキル】
狂化:EX
言語能力と思考能力を有するが、バーサーカーの思考は「自分が愉しむ」ということに固定化されている。意思疎通ができないというより他者を眼中に入れない。
パラメータ上昇の恩恵は受けないが同ランクの精神異常のスキルと同じ効果を得る。
このスキルはバーサーカーの在り方そのものを表している。

【保有スキル】

影魔王
影魔王であるバーサーカーは最高位の霊格を持ち、影魔の持つ種としての性質や基本的な能力を全て持ち併せている。
極めて高ランクの天性の魔・怪力・魔力放出・再生・薬物生成(媚薬)・加虐体質を発揮する複合スキル。
使い魔スキルの効果も持ち、人間を影魔へと変えられるが、元となる人間次第の上上級エクリプスは作成不能な為Cランク相当となる。
人類種を捕食する存在の為に、魂喰いを行った場合の効率が通常よりも遥かに高い。
影魔王独自のものとして、エクリプスに対してA+相当のカリスマ(偽)を発揮し、絶対暴君として君臨できるが、所詮は圧倒的な暴力によるものなので、力が衰えれば即座に叛逆される。
影魔王は唯一オメガエクリプスのみの為、このスキルにランクは付かない。


仕切り直し:C
戦闘から離脱する能力。
煌翼天使の必殺技を受けて死に掛かるもなんとか離脱できた。
致命的な宝具の直撃を受けてもなお生存し、離脱できる可能性がある。


形態変化:ー
状況に応じて姿を変え、能力を変化させられる。
再現の限界により、呼び出された姿のまま固定されている為によりこのスキルは使用不能。


対魔力:A+
A+以下の魔術は全てキャンセル。
事実上、魔術ではバーサーカーに傷をつけられない。
影魔の王として破格の神秘をバーサーカーは有している。



【宝具】
奪い操る影遊び(シャドウスティール)
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1人

バーサーカーの肉体を融解させて対象の影に入り込み、自在に操る技。
対象の能力の使用や、知ってさえいれば宝具の真名開放も可能。
Bランク以上の対魔力もしくはAランク以上の精神耐性の持ち主には効かない。


終焉を齎す暴食の顎(エンド・オブ・グラトニー)
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ1~70 最大補足:100人

バーサーカーの影から巨大な顎を持つBランクの魔獣に該当する肉蛇を多数召喚する。この時影の形や大きさは、肉蛇の数や大きさにより変化する。
肉蛇は極めて強靭で、Bランク以上の宝具かA以上の筋力を持ってしなければ傷をつけることさえ難しい。
この肉蛇に食われた者はバーサーカーの魔力として吸収される。制限により吸収できる魔力量はかなり低くなっているがサーヴァントを一騎喰えば、この宝具の消費分を充足させることは可能。

ライダーとして召喚されていれば、高層ビルを崩壊させるサイズの肉蛇を無尽蔵に召喚する対城宝具となるが、バーサーカーとして招かれた為、規模が落ちている。


魔姫の審判以って下される暗黒の槌(ダークネス・パニッシャー)
ランク:A++ 種別:対城宝具 レンジ20〜60 最大補足:500人

バーサーカーの持つ影の力をを破壊エネルギーに変えて解放する。
解放されたエネルギーは超重力の形を取り、範囲内のもの全てを押し潰し、消滅させる。
本来ならば右手を軽く振るだけで何の消耗も無く街一つ消すこともできるが、制限によりかなりの魔力を消費し、真名解放必要とする。
威力は変わらないが範囲は極端に狭まっている。


暴君が振るう終焉の絶対斬撃(デッド・エンド・オーヴァーロード)
ランクEX 種別:対人宝具 レンジ1〜3 最大補足:3人

バーサーカーの本質である、終末の力を凝集して生み出した大鎌による斬撃。
万象に待ち受ける終末という運命を具現化したと言える絶対斬撃は、全てを消滅させる無を生みだし、空間すら飲み込んで軌道上のもの全てを消滅させる。
本来ならばかなりの射程を持つ飛び道具だが、再現の限界により直接攻撃としか機能しない。



【weapon】
大鎌
自分の影から取り出す、自身の身長よりも長大な鎌。

【人物背景】
二次元ドリームノベルズの変身ヒロインもの“聖天使ユミエル”シリーズのラスボス
性格は幼児の残虐さと気ままさに悪魔の狡猾さを併せ持った暴君。
種として欲望の追求に忠実な為、目先の快楽に気を取られて周りが見えなくなることも。
それが元で姉である煌翼天使に敗北を喫する。

【方針】
楽しめる相手(オモチャ)を探す。自分は最強だから負けないと思っている。

【聖杯への願い】
受肉。姉であるユミエルとの再会



【マスター】
森光蘭@烈火の炎

【能力・技能】
ロールにより齎される財力。
底無しの欲望とそれを満たす為にはわが身を顧みない根性。烈火達が紅麗を消耗させ切ることを、紅麗が裏武闘殺陣の開催を要求した時に予測する頭脳と高い嗜虐性を有する。


【ロール】
日本有数の大企業のトップ。開催地に本拠地がある。森の拠点はオフィス街の地下に作った施設。

【人物背景】
少年週間サンデーに連載されていた“烈火の炎”のラスボス。
底無しの欲望を有し、それを満たす為に不老不死を求める。
そうして偶然発見した“治癒の少女”佐古下柳を拉致。烈火達の戦いの幕を開けるのだった。
結局柳は奪い返されるものの、裏武闘殺陣の開催を要求した紅麗の言葉から烈火達の潜在能力を悟り、紅麗暗殺計画を始動。決勝直後満身創痍の紅麗を襲撃するも取り逃がす。
その後究極の魔導具“天堂地獄”の在り処を知り、入手に赴く。烈火達との戦闘や、生きていた紅麗の逆襲を掻い潜り、天堂地獄に選ばれ、融合。人間を辞める。
その後は傷を癒し更なる力を得る為に、性欲と一体化した食欲を満たし続ける。
そして佐古下柳を再度拉致し、柳を取り込むことで不老不死を獲得しようとしたが、烈火に妨害され、柳の力により身体が崩壊。紅麗の追撃を受けて剥き出しになった本体を烈火に砕かれて死亡した。

【方針】
バーサーカーに餌をやりながら他の主従の情報を集める。
バーサーカーの戦力ならば魔力が尽きない限り負けることは無いと思っている。
令呪は絶対に一画残す。

【聖杯への願い】
不老不死とバーサーカーの受肉。

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