ANONYMOUS;CODE
【あのにます こーど】
| ジャンル |
メタ科学ADV |
ASINを正しく入力してください。 |
| 対応機種 |
PS4 / Switch |
| 発売・開発元 |
開発: MAGES. / 志倉千代丸 発売: MAGES. |
| 発売日 |
2022年7月28日 |
| 価格(税込) |
8,580円 (DL版: 7,700円) |
| レーティング |
CERO:C(15才以上対象) |
| 廉価版(税込) |
なし |
| 判定 |
賛否両論
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科学アドベンチャーシリーズ
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「神を、ハッキングせよ。」――セーブ&ロードで世界を導くメタ科学アドベンチャー
概要
MAGES.(志倉千代丸氏企画・原作)による「科学アドベンチャーシリーズ」の通算第7弾。
2037年の中野を舞台に、ハッカーの主人公・高岡ポロンが謎の少女モモとの出会いをきっかけに、地球滅亡の危機「サッド・モーニング」を巡る世界的陰謀に巻き込まれていく。
最大の特徴は、プレイヤーが「画面の向こう側の存在」として主人公の「セーブ&ロードアプリ」の発動を介入・誘導するメタ的な介入システム。幾度もの延期を経て満を持して発売された。
特徴
- プレイヤーと主人公が連携するハッキングトリガー
- 主人公ポロンが所持する「セーブ&ロード」機能に対し、プレイヤーが特定のタイミングでロードを指示することで死亡フラグや詰み状況を回避し、正しいルートを開拓していく。
- 漫画表現を取り入れたマンガバンプ演出
- グラフィック演出としてコマ割りや効果音テキストをそのままゲーム画面上に配置するマンガバンプを採用。躍動感あふれるテンポの良いストーリー進行を実現している。
- 高度に構築された近未来の中野とサイバーSF設定
- 2037年の中野の景観をリアルに再現しつつ、デジタルツインやスーパーコンピュータ「GAIA」、地球シミュレータといった高度な科学・都市伝説テーマを網羅。
評価点
- 圧倒的なテンポ感と引き込みの強さ
- マンガバンプ演出とフルボイスの噛み合いが非常に良く、アニメや漫画をそのまま読み進めているような疾走感がある。中盤までの怒涛のサスペンス展開は評価が高い。
- メタ要素を活用した独自のゲームシステム
- 「ゲーム内の主人公がセーブ&ロードを行っている」という設定を物語の核心とリンクさせ、プレイヤーが自発的に介入して運命を変えていく体験が斬新。
- グラフィックとBGMの高品質さ
- UIのデザインセンスやスタイリッシュなCG、作中を彩るサイバー感溢れるサウンドトラックの評価は非常に高く、雰囲気を極限まで高めている。
論争点
- 科学アドベンチャーシリーズとしてのメタ構造と伏線回収
- 過酷な世界線を巡る設定や他作品との繋がりを感じさせる要素について、「シリーズの集大成として熱い」と受け止める声がある一方、「設定の開示が駆け足で説明不足感が否めない」とする声で賛否が分かれている。
- マンガバンプ演出によるテキストアドベンチャーとしての好み
- 従来のノベルゲーム形式と異なりコマ割りで進む演出スタイルに対し、「新感覚で非常に見やすい」と絶賛する層と、「じっくり文章を読み込めず雰囲気に没入しづらい」と好みが二分した。
問題点
- 本編の尺不足に伴う終盤の急展開と未解決な描写
- 約7年におよぶ開発延期を経て発売されたにもかかわらず、本編の総プレイ時間は10〜15時間程度とノベルゲームとしては短く、クリア後の周回要素やヒロインごとの個別ルートも存在しない。
- 終盤に入ると世界規模の破滅や上位世界を巡る膨大な設定が一気に説明セリフで開示され、各陣営の思惑や重大な局面がダイジェストのように流れて解決してしまうため、物語に情緒や余韻が残りにくく消化不良感を招いている。
- ハッキングトリガーのゲーム的自由度の低さと誘導の不自然さ
- プレイヤーがポロンにロードを行わせるハッキングトリガーは、実質的に「特定のバッドエンド直前に表示される画面演出に合わせてボタンを押すだけ」という一本道のイベント処理になっている。
- 任意のタイミングでセーブ地点を選んで過去をやり直すような自由度はなく、適切なタイミングを逃すと即座にバッドエンド確定となるため、試行錯誤の面白さよりも単なるQTE(クイックタイムイベント)に近い作業感が強まってしまっている。
- 味方・敵対勢力を問わないキャラクターの掘り下げ不足
- 主人公ポロンの相棒であるクロスや、警視庁サイバー対策課のメンバー、敵対する牧霊会( Vatican )の刺客など、魅力的なデザインや設定を持つキャラクターが多数登場する。
- しかしシナリオの尺が短い影響で、彼らの生い立ち、行動原理、精神的な葛藤が掘り下げられないまま唐突に退場・死亡したり、出番が終了したりするため、キャラクターへの感情移入が極めて困難となっている。
総評
- 長年の延期を経てリリースされた本作は、マンガバンプによる斬新な演出とセーブ&ロードを用いたメタ構造により、これまでにないテンポの良いプレイ体験を作り出した。
- サイバーパンクな世界観やサウンド、ハッキングを軸としたストーリーのフックは秀逸であるものの、ボリュームの少なさや終盤の駆け足感、介入システムの自由度の低さといった課題を残した。
- 尖った演出と世界観の魅力は確かなものがあり、科学アドベンチャーシリーズのファンや疾走感あるSFアドベンチャーを求めるプレイヤーであれば十分に一読の価値がある作品である。
最終更新:2026年09月05日 00:20