つるべおとし 6KB
小ネタ 飾り ゲス 希少種 現代 独自設定 シリーズものなんてなかった
・9回目
・希少種
・またぼくのかんがえたかわいいおれのよめゆっくり。的なのになってしまいました・・・すみません。
・虐めません。
・ていうかSSじゃない。
・ヨロシクオネガイシマス
日曜日。
木々の側にあるベンチに座っている私は、日頃のデスクワークとは無縁な、広大な自然に囲まれている。
といっても、ただの森林公園なんだけどね。
都市部から離れた片田舎というより半都会というべき、微妙な地域の。
私が生まれてからずっと住んでいる場所であり、交通の便は何の問題もないからこれからも住むと思う。
普段、パソコンと顔突き合わせて見えない人間と取引をして空気が篭った部屋で淡々と仕事をこなす。
そんな生き方をしてしまっている私でも、その一部として受け入れてくれる。
自然は良いね。
そんな自然が大好きだよ。
そよぐ風。照る太陽。さざめく木々。囀る鳥。スポーツに精を出す人達の活気。みんな生きることを楽しそうにしている。
木桶に入ってる生首だって。
・・・なまくび?。
視界の隅に何かがいた気はする。
ふと私の左側、ベンチの上を見ると、水色の短いツインテールの生首がニコリと笑っていた。
驚いて反射的に右側に寄って離れてしまう。
その生首はニコニコした表情で、木桶の中からまだこっちを見ている。
よく見ればカワイイ、その顔を思い出した。
生首じゃなくて、これはゆっくりだ。しかも割りと珍しいきすめというゆっくり。
昔、ゆっくりが好きな弟がゆっくりの図鑑を見てこのゆっくりが欲しい欲しいと母にねだっていた。もちろん却下だよ。
きすめはしばらく私の方を見ていたけど、突然木桶に目線を伏せてしまった。
まるで何かから隠れるように。
「ゆぅ? にんげんさんがれいむたちのゆっくりプレイスをひとりじめしてるよ!」
「みょん」
「きりすてごめんなんだねーわかるよー」
「いなかもののにんげんさんははやくどいてよね!」
きすめとはまた違う。
というか、無駄によく見かけるゆっくりが後ろから四つ来た。
露骨に顔をしかめてうざったい顔で因縁つけるようなれいむ。
なんかよくわからない白玉が周りを回っている愚直バカようむ。
ようむの通訳みたいなことをしている知ったかぶりのちぇん。
作ったようなツンデレが実にムカつくぶりっこありす。
善良なゆっくりには優しく、不良ゆっくりに対して厳しいこの街では、増長するようなゆっくりは何年も前から駆除されているはず。
だけど、やっぱり全体で半分以上を占める不良ゆっくりを全滅させるのは難しいみたい。
それにしても酷い話だよね。
公共物であるベンチを自分達がゆっくりするためだけに占領しようとするなんて。譲り合いの精神どこ行った。
人間でもそういう人がいるから、ああ嫌だ嫌だ。
そういうのがいるから、世の中悪い方へ転がっていくんだよ。
ああ、久しぶりに不良ゆっくり虐待の血が騒いで来た。言葉攻めのぬる虐めから、不良親子虐待。
はては学生の頃には、北海道まで遠征してドゲスゆっくりを狩ってたりしてたなぁ。
ああ、懐かしい懐かしい。・・・いや、私まだ20代だけどね。まだ後半戦の20代だけどね!
昔に思いを馳せていると、ゆっくりどもが嘲笑しはじめる。
「ばばあはゆっくりせずにれいむたちのゆっくりプレイスからでていってね!! ゆっくりしてるから、ばばあなんだよ」
「みょん」
「こじわなんだねーわかるよー」
「おばさんはいなかものなのね。ゆふふ」
年増と申したか。OK。望みどおり殺して解して並べて揃えて晒してやんよ・・・・。
まずはこいつらの髪飾りを奪ってやろうとベンチから立ち上がりかけると、さっきまで木桶に隠れていたきすめが木桶ごとジャンプして前に躍り出た。
・・・どう動いてんだろう。スィーみたいなもんかな?
きすめを見たれいむ達は、揃えて首をかしげる。
面識がないのか。見たことないのか。
よく分からないというような顔をしているゆっくりどもを気にせず、きすめは木桶からひょっこり顔を出して、
「ぼむふぁいあ!」
口から白ワインのような液体が吹き出てれいむ達の飾りにふりかかったかと思うと、その表面から青白い炎が溢れ出した。
当然、れいむたちの飾りは焼け焦げて灰に。
「ゆぎゅいいぃいぃぃぁあああ!!!」
「みょみょみょみょみょ」
「はんりょうがががっていってるんだねーわからない! ちぇんにはなんにもわからないようううぅぅ!?」
「ありずのどがいはなかみのげざんがああぁぁまりさのぎらわれるうぅぅぅ」
結局、飾りごと髪の毛までやけて綺麗に饅頭のように、醜く禿げた。
あ。ありすは、カチューシャだから焼けないのね。なるほど。
ギャーギャー泣いてるゆっくり達に間髪入れずにきすめは木桶ごとジャンプして、真上へ。
「うえからくるよ! きをつけて!」
気をつけてとか言う割りには瀕死のゆっくり達には避けようもない速度で、木桶がれいむの脳天へ。
断末魔の叫びをあげることもなく、れいむは粉砕された。
そこからホップステップジャンプの要領でようむ、みょん、ありすも圧殺。
木桶がベンチに着地した頃には土の上には、粗末にした甘味の花が咲いていた。まぁ、要するにれいむ達を殺っちゃったよこの子。
今までの行動をなんとなく見てた私に対して、きすめはまたさっきのようにニコリと笑う。
・・・。
少し見つめあった後、試しに言ってみる。
「ゆっくりしていってね」
「せっかくだからゆっくりしていってね!!!」
いろいろきすめと語りあったけど、日も暮れてしまったから今日は帰ることにする。
ん? 本当は森林散策するつもりだったんだけどねぇ・・・。まぁ、良いか。
きすめはどこに住んでいるのかと聞くと、ベンチのすぐ隣の木の上だという。
眺めていると、葉っぱの間からちんまい焦げ茶のリボンをつけたゆっくりが出てきた。
そのゆっくりは、口から糸を吐き出してきすめの桶の中に当てるとそうめんを啜るようにして、きすめを桶ごとひっぱりあげて木の中へ消えてしまった。
きすめの安心しきってた顔を見る限り、恋人か何からしい。うらやましいね。
また来週来る事も決めたし。明日から一週間仕事頑張ろうかな。
そう思いながら家路に着いたなかなか有意義な休日でした。まる。
アトガキ
ヤマメとキスメの関係が実はよく分かりません。1面の中ボスとボス?
ということでさっと書いてみました。きすめ。
軽いスペックをば。
・木桶が飾り
・やまめとよく番になる。
・ぼむふぁいあ!とか言いながら、可燃性の液体を出す。火がつく理由は良く分かりません。
・木桶はスィーと同じで、思い込み力で動く。
・中身はウイスキーボンボンだと思いたい。
やまめは個人的に生キャラメルだと思ってます。で、糸は綿飴。でも、生きている間は糸は蜘蛛の糸。
俺設定で、ゆっくりを構成するものはゆっくりが生きている時点では甘い物じゃなくてそれそのもの。
要するに、ゆっくりが生きてれば髪は髪で飾りは飾り。です。あ、でも贓物はご都合主義で餡子でお願いします。
思い込み力は大統力と思えば万事、解決。
きすめの掛け声は分かる人には分かります。多分。キスメの元ネタの釣瓶落としググッたらこれしかない! と思いました。
もう、小ネタ作家になれるように頑張るとやまめに誓います。はい。
ご読了ありがとうございました。
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このSSへの感想
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- 零崎ネタがww -- 2013-10-23 21:56:05
- 越前w -- 2011-10-15 16:09:19
- キスメちゃんいいこいいこ -- 2010-12-16 18:28:40
最終更新:2010年03月31日 16:56