コンポストの中のゆん生 5KB
・駄文注意
・冒頭がセリフばっかです、読み飛ばしても支障ありません
・虐待ではないかも・・・?
コンポストの中のゆん生
ペッパーあき
「ゆ!!ゆっくりしていってね!!!!」
「ゆっくりしていってね!!!!」
「「「ゆっくちちちぇいっちぇにぇ!!!!」」」
「ここはまりささまのおうちなんだぜ!にんげんはでていくんだぜ!!あとあまあまちょうだいね」
「だじぇ!!」
「いいからさっさときえてね!!ばかなの?しぬの?」
「ゆがっ!!まりささまをはなすんだぜ!!ゆ”っ・・・いだいんだぜ!やべるんだぜ!!」
「なにしてるのぉぉぉぉお!!?まりさにいたいことするにんげんはゆっくりしね!!」
「「おきゃーしゃんやっちゃえー!!」」
「ゆがっ!!」「ゆべっ!!」「「「ゆぴぃぃぃぃぃ!!」」」
バァン!!
「はやぐごごがらだずんだぜぇぇぇぇえ!!!」
「でいぶをゆっぐりざぜないにんげんばじねぇぇぇえ!!」
「「「ぷきゅー!!!」」」
「ゆげぇ・・・まずいんだぜ・・・」
「むーしゃむーしゃふしあわせー・・・」
「もっじょ・・ゆっぐり・・・・・」
「「おにぇーじゃぁぁぁぁん!!!」」
「おちびはゆっくりたべられるんだぜぇぇぇえ!!!」
「むーしゃ!むーしゃ!しあわせー!!」
「ゆぎゃぁぁぁあ!!!!!」
「どぼじでごんなごどずるんだじぇぇぇえぎゅぶえっ!!!」
「ゆっゆっ・・・・まりさぁれいむあかちゃんがほしいよ・・・」
「ゆーん・・・そうだぜ!おちびにはおいしくないごはんをたべさせるんだぜ!!!」
「「ゆほぉぉぉぉぉぉぉお!!!・・・・すっきりー!!」」
「まりさ!ごはんさんがふってきたよ!!」
「わかったんだぜ!!さっそくわけるんだぜ」
「「ゆわーい!ごはんさんだー!!」」
光も音も風も何も通さない、完全な密室の中
それがこの一家の全てだった。
数十代に渡るコンポスト生活の中、外の世界に関する全ての記憶は消えうせていた。
数日に一度、空から落ちてくる生ごみが、自分達の食べ物。
三日以上は数えられないから、次がいつかなんてわからない。
だから、おうたは歌わない
だから、無駄には動かない
それがこの一家にとっては当たり前、なんの苦痛でもなかった。
「このうねうねさんはこのがじがじさんとまぜてたべようね!!」
「このしゃくしゃくさんはおちびがたべるんだぜ、まりさはこのねばねばさんをたべるのぜ」
「「おちょーしゃんありがちょー!」」
この会話からお気付きになられただろうか?
そう、この一家からは味覚が損なわれているのだ。
数十代に渡り、辛いものなどを食べた結果の遺伝かも知れないし
絶対に好き嫌いが許されない状況下での自己防衛機能かもしれない。
それでも食べ物を分けているのは、知識が受け継がれていった結果、
子ゆや赤ゆが食べると死に到る危険性があるものを
文字通りに肌で感じ取っているからだ。
話は変わるが、ここ数代、できる赤ゆっくりは
まりさとれいむそれぞれ一匹ずつになっている。
それ以上の赤ゆっくりは産まれてから、あるいは産まれる前に間引かれていた。
母体への必要以上の負荷を抑える為、そしてコンポストの狭さに適応した進化だろう。
そして、この一家にも世代交代の時期がやってきた。
「ゆう・・おかあさん・・・せまくなってきちゃったよ・・・」
「そうだね・・・・せまくなってきたね・・・・」
「ゆ”・・おどうざん・・・まりざは・・・まりざは・・・ゆっぐりぃ」
「なくんじゃないんだぜ!!まりさはまりさのこどもなのぜ!!!じまんなのぜ!!!」
子まりさは、実際には涙など流していない。
水分を無駄に消費しない為と、それ以外にも理由はあるが
この一家の中では、哀しみを露にする言葉こそが涙なのだ。
加工所製のコンポストには、成体四匹が収まる程のスペースはない。
これはコンポストの機能性を考えた上での当然の配慮だ。
一家が哀しんでいる理由、それは、子ゆが成体になる時に親を食べ、
その栄養で赤ゆを産むという、否が応にも守らねばならないサイクルがあるからだ。
そして、遂にその日がやってきてしまった。
「おちびちゃんたち・・・きょうでおわかれだよ・・・・」
「じゃあ・・『ぎしき』をはじめるのぜ!!・・・まりさ!!れいむ!!」
「「ゆ”ぅぅ!!・・・・ゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆっ」」
『ぎしき』とは、即ちすっきりのことである。
最期に孫の誕生を祝ってから死にたいという、親の情だ。
「「ゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆゆゆゆゆゆゆゆゆ・・・!!!」」
ただ、それは普段ゆっくり達がするような、性欲に任せた浅ましいモノではなく、
どこまでも厳粛に、新しい命を次世代につなぐという一種の神秘性まで宿しながら、
前世代の終わりを告げようとしていた。
「「すっきりー!!!」」
「ゆぁぁ・・・おちびちゃんたちがうまれるよ・・・まりざぁ・・まりざぁぁぁ!!!」
「お”ち”ひ”た”ち”!!け”ん”き”て”ね”!!け”ん”き”て”ね”!!!!」
「「ゆっくりしていってね!!!!」」「「さぁ、おたべなさい!!!!」」
無事に生えた実ゆっくり達は、母体であるれいむが親を食べ
栄養を摂ったことにより、早くも産まれようとしていた。
「まりさ!!あかちゃんたちがおちるよ!!!」
「おぼうしのうえにおとすんだぜ!!」
プチッ・・プチッ・・・・ポトッ・・ポトッ・・・
丁度その時、コンポストの蓋が開いた。
未だかつて無い、最悪の先祖帰りを、誰も知らぬままに。
「「おちびちゃんたち!!ゆっくりしていってね!!!!」」
前述した、この一家が涙を流せない「それ以外の理由」・・・
「ゆっくちちちぇいっちぇにぇ!!!!」
「・・・・ゆっゆっ・・・・ゆっ・・」
「おちびちゃん?どうしたの?」
それは・・・・・・・
「ゆぁぁぁあ!!おみぇみぇにょにゃいばけみょにゃだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
目が、失われていた。
言うまでも無いかも知れない補足
目が失われた理由は、殆ど光を通さない場所にいたからです
ゆっくりって不思議!!フルフル!!
過去作
挿絵 by街中あき
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このSSへの感想
※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
- 最初のおちび食べた親は苦しみ抜いたんだろうな。だって、ゆっくり食べて舌が肥えてたんだから
-- 2022-04-26 18:22:30
- ゆっくりにとって人間の生ゴミならしあわせ味だろ!?
ゆっくりにとって味覚は失ってはいけないモノでは?(人間だって毒の有無の確認に味覚を使う)
私の持論では、
暗くてもお互いの場所が分かるのは全身の聴覚。(エコーの理論)
嗅覚で相手の年齢(フェロモン識別)、餌の捜索。
視覚は個体識別くらいかな?(お飾りのキズ判断)
あとは思い込みでカバーするのがゆっくりというもの。 -- 2018-02-01 04:36:13
- 何というか物悲しいな・・・・
ゆっくりが中途半端な知能や言語を理解し話せる力を持っていることで
余計に惨たらしく感じる・・・・ゆ虐よりさらに深い何かを感じた。
ただのグロテスクな感じではないのでよかったです。
-- 2015-06-12 17:46:34
- ↓↓いちいち構ってもらちが明かんぞ -- 2014-07-26 17:58:38
- 子供の位置がわかるのは匂いだろう(多分)
目が退化した分ほかの感覚で補ってるんじゃないかな?フルフルとかみたいに
あいつも目が見えないくせにハンターの正確な位置を掴んでくるからな・・・ -- 2014-06-05 16:55:26
- ↓×8おもいだしたからなんなの?
なんのかんそうなの?
むいみなせんでんなの?
ばかなの?しぬの? -- 2013-12-09 02:06:28
- ゆぎゃく衰退はゆっくりできないよ!どんどん米をたいてね! -- 2013-11-13 21:16:28
- これおもしろいなー -- 2013-10-22 02:22:43
- どっかの大学のハエ何十年経ってもなんの進化もしないというのに・・・ -- 2012-10-03 02:36:56
- 餡子センサー -- 2012-10-03 02:35:44
- ていうか光が差し込んだときに目がある状態ならわかるけどなんで目がないのに赤ゆの位置
を把握したの? -- 2012-07-16 21:56:16
- あの、一応言っておくけど、目のない生き物は最初は見えるんだけども、どんどん肌に埋もれていってそのうち見えなくなるんだな。
んで、この子達は見えるってわけ -- 2012-03-11 03:16:56
- その子どもには目あるんだ(^_^; -- 2011-11-26 20:46:16
- 挿絵からフリーのノベルゲームのトイレの花子さん(ゲームのタイトル忘れた。ニコニコで実況プレイされてるよ。)
を思い出した。 -- 2011-11-12 06:31:30
- ha-ha-ha -- 2011-01-04 21:18:36
- だよな。あと小型化しそうだ -- 2010-12-28 03:33:18
- うむ、興味深い -- 2010-11-02 22:55:31
- なるほどなぁ。
髪の毛無くなったり、真っ白になったり、跳ねる事もできなくなってそうw -- 2010-10-04 22:22:43
- 糞饅頭にしては役に立ってるじゃん。 -- 2010-08-30 13:36:23
- ゆっくりじゃなくても、数十代にわったて世代交代すりゃ普通は環境に適応すると思うが・・・ -- 2010-08-28 22:38:14
最終更新:2009年10月24日 16:16