シンガポールドル
中央政府の影響が通貨に反映、流動性の低さで価格変動率は高い
シンガポールドルには、通貨バスケット制が採用されている。これは、複数の通貨をひとつのバスケットとして、その中で各通貨の割合を決めて為替レートに反映させるという方法だ。どの通貨をバスケットに入れるかだが、一般的には主要な貿易相手となる国や地域の通貨が採用され、時流によって適宜見直しが行われる。しかしシンガポールでは、その詳細については公表していない。
シンガポールドルは自由に交換できる通貨だが、中央政府の力も強大で、さまざまな制限も設けられているのが特徴だ。そのため、投資する際は政局の行方も注意深くチェックするべきだろう。
シンガポールドルは自由に交換できる通貨だが、中央政府の力も強大で、さまざまな制限も設けられているのが特徴だ。そのため、投資する際は政局の行方も注意深くチェックするべきだろう。
- シンガポールドル取引のポイント
政治的問題に要注意
シンガポールの経済は、SARSウイルスの問題に揺れた2004年を底に力強い上昇を見せ、対円レートでも、2004年の61円台から2007年には81円台まで上昇している。シンガポールドルは市場での流動性は高くないため、政治的な制度変更の際には多少の混乱も見られるので注意が必要になる。