ライトマッピング
GameGuruには2つの照明がある。
ゲームをプレイ中にリアルタイムで光の当たり具合を計算して表示する動的な照明と、開発中に事前に光の当たり具合を計算しておく静的な照明の2つだ。
ライトマッピングとは静的な照明の「事前に計算しておく」の部分に当たる。
ライトマッピングはGameGuru独自の機能というわけでもないので、この説明でよく分からなかったら適当に検索して調べてほしい。
静的な照明の強み
動的な照明は扱いが楽というメリットがある。
事前に計算する必要がないので適当に照明を置いて、テストプレイをすればすぐに照明の具合が確認できる。多くのGameGuruユーザーがそういう理由で動的な照明を利用している。
しかしリアルタイムで計算をするわけだから、その結果として当然ゲームプレイは重くなる。これではプレイヤーに優しくない。
反面、静的な照明を使えば事前に計算を終えているわけだから、ゲームプレイは軽快で快適なものとなるだろう。
加えて事前に計算をするという関係上、グラフィックも上質なものとなる。
ただでさえGameGuruは軽快に動くゲームじゃない。事前に計算できるところは事前に計算した方が良いだろう。
あえて動的な照明を使うとすれば、それこそ照明自身が動くものなどに使うべきだ。
GameGuruでのライトマッピングの使い方
GameGuruでライトマッピングを使うのはとても簡単だ。順を追ってやってみよう。
その前に!!
ライトマッピングの処理は高確率で処理が戻ってこなくなる可能性がある。ライトマッピングを始める前には必ずマップをセーブしておこう。
1.照明を配置する
まずはマップに適当に照明を配置してみよう。
MakersからWhite Lightを選んで照明器具のすぐそばに照明を配置する。
配置した照明をクリックしてプロパティを開き、Static ModeをYesに設定する。
デフォルトでは Static Mode は Noになっているはずだ。
このStatic ModeがYesならば静的照明、Noならば動的照明となる。
あとはLight Range(簡単に言えば照明の強さ)、Light Color(照明の色)を適当に設定してApply Changeを押して適用しよう。
2.テストゲームを実行する
ではこの状態でロケットボタンをクリックしてテストゲームを実行しよう。
このような画面になるはずだ。
まだライトマップがベイクされていないので、この画面では動的照明が使われている。
動的照明はギラギラしてダサい。いかにもGameGuruでござい! といった画面になっている。
※ つまり多くのGameGuruユーザーはここで終わっているのだ。
3.Shit+F3でライトマッピングを始める
では早速ライトマッピングを始めよう。
ライトマッピングを始めるにはキーボードの『Shit + F3』を押そう。
するとライトマッピングが始まるので、処理が終わってテストゲームに戻ってくるまでしばらく待とう。
設置されているオブジェクトが少なければすぐに終わるはずだ。
4.ライトマッピングが終わったら……
ライトマッピングが終わったら静的照明の処理が終わったということだ。
少なくとも動的照明の頃よりは良い画面になっているはずだが、まだ足りない。
TABキーを2回押してグラフィック設定パネルを呼び出して各種グラフィック設定を調整しよう。
重要なのは以下の設定だ。
- Ambience Level
- Surface Level
- Blightness
- Contrast
これらの設定を色々と調整しつつ、いい感じにしよう。
いい感じにした結果がコレだ。
先の動的照明の画像と比べると最高にクールになっている。
これで他のGameGuruユーザーを一歩出し抜ける形になった。素晴らしいね!
ライトマッピングは簡単だったね!
このように簡単に画面を照明やグラフィック調整パネルで、クールに調整できるのがGameGuruの魅力だ。
このライトマッピングを覚えるだけで随分と画面づくりが変わってくるぞ。
GameGuru開発者ならば必ず覚えるべきテクニックだな!
最終更新:2020年09月28日 23:16