無敵にGOODBYE NEW WORLD!

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無敵にGOODBYE NEW WORLD! - (2025/04/08 (火) 16:58:26) のソース

*むてきにGOODBYE NEW WORLD!
収録作品:[[星のカービィ ディスカバリー]][NS] 
[[作曲者]]:[[安藤浩和]]
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**概要
#center(){&font(b,14px,#3B4EF0){とてつもない &ruby(ちから){力}だ!どこに あんな&ruby(ちから){力}が &ruby(のこ){残}って…?}}
#center(){&font(b,14px,#3B4EF0){カービィ、どうしたの!?}}
#center(){&font(b,14px,#3B4EF0){えっ! あれが… カービィたちの&ruby(ほし){星}、&color(#F54738){ポップスター}だって!?}}

#center(){&font(b,14px,#3B4EF0){まさか…}}

#center(){&font(b,20px,blue){ポップスターごと &ruby(ひ){引}きよせて この&ruby(せかい){世界}に &color(#F54738){ぶつける}つもり なのぉ!?}}

#center(){&font(b,14px,#3B4EF0){はやく &ruby(と){止}めないと! でもでも、どうしたらっ…!}}



#center(){&font(b,14px){この&ruby(せかい){世界}も あの&ruby(せかい){世界}も &ruby(すく){救}うため… がんばって&br()ほおばって &ruby(はっけん){発見}した、ファイナルほおばりヘンケイ!&br()&ruby(しんぱい){心配}になるくらい のびてるけれど へっちゃらです!&br()カービィとエフィリンの &ruby(ふたり){2人}の&ruby(おも){想}いを のせて、&br()&ruby(さいご){最後}の いちげきを はなつために… &ruby(と){飛}ぶ!}}



本作のラストボス「フェクト・エフィリス」に吸収されたエフィリンをからがら救い出し、再会を喜ぶのもつかの間。ボロボロのエフィリスは最後の悪あがきとばかりに異空間を開き、なんと&bold(){ポップスターを新世界に引き寄せて}もろとも消滅させようとしてくる。
万事休すか…と思われた矢先、目の前に現れたモンスタートレーラー。意を決したカービィはモンスタートレーラーをほおばりヘンケイし、ここで流れ始めるのがこのBGMである。

本作のメインテーマである「[[WELCOME TO THE NEW WORLD!]]」のフレーズから始まるが、カービィのほおばりヘンケイが終わったと同時に激しいフィルインを経て曲調がガラッと変わり、流れ出すのはなんと&bold(){無敵キャンディーBGMのアレンジ}。
二つの世界が近づいたことでロッシュ限界に陥り隕石が降り注ぐ中、カービィとエフィリンは崩れ行く新世界を駆け抜け、最後の戦いに挑む…
即ち[[TDX>星のカービィ トリプルデラックス]]の「[[この星をかけた魂の戦い]]」[[ロボプラ>星のカービィ ロボボプラネット]]の「この一撃に桃球レボリューション」[[前作>星のカービィ スターアライズ]]の「[[あの星の友だちみんなが、ついているからだ!>三叉一閃の巫の熱情]]」ときて、これでシリーズ通算4曲目、[[Wii>星のカービィ Wii]]の「[[ウルトラスーパーボスバトル>必殺!スーパー能力]]」まで入れると通算5曲目となる最終決戦イベント曲である。


それまでの戦いで流れていた「[[いつしか双星はロッシュ限界へ]]」の神秘的で荘厳な曲調とは打って変わって、無敵キャンディーのアレンジと、次第に電子音による「[[WELCOME TO THE NEW WORLD!]]」のアレンジが加わり場面を盛り上げる、非常にアップテンポで希望に満ち溢れた爽快な曲。
無敵キャンディーのBGMと「WELCOME TO THE NEW WORLD!」、「カービィ」と「新世界」を代表するBGMを交互に奏でることで、二つの世界の危機を救うシチュエーションを見事に表現している。
それまでのステージでは電子音の使用はHAL部屋を除き意図的に控えられている節があるが、これは自然豊かな新世界と比較し、「カービィサイド」を表現するためだと思われる。
そして無敵キャンディーと言えば、ただひたすらに突撃するだけで敵を蹴散らすことが出来るチートアイテムである。つまりカービィにおける「&bold(){勝ち確BGM}」の代表格で、それまでの重い曲調が「エフィリスのターン」を表現していたとすれば、&bold(){「ここからはカービィのターン!」}とでも言わんばかりの躍動感あふれる熱い曲である。
シリーズ経験者はもちろんの事、今作が初カービィとなるプレイヤーもここまでのステージで取得した無敵キャンディーの経験から「&bold(){脇目も振らず道なりに突っ走ればいい}」と耳で理解できるニクい選曲にもなっている。

…ただ、(過去作のように即ミスはしないものの)落下によるダメージは受けるため、油断は禁物。


本作の無敵キャンディーのBGMは[[小笠原雄太]]氏によって大胆にギターアレンジされており、過去作で言えば[[グリーングリーンズ>GREEN GREENS]]並にフィーチャーされている。
というのも、本作はポップスターではなく退廃した「&bold(){新世界}」を舞台にしており、ポップスターとは全くの別世界であることを表現するためか、過去作のアレンジ曲がボス戦BGMやHAL部屋を除けばかなり少ない。過去作、特に[[前作>星のカービィ スターアライズ]]まではたくさん使われていたグリーングリーンズでさえも、&bold(){フルアレンジはカービィの家でしか使用されていない}ほどの徹底ぶり。フレーズ使用ですら[[メタナイト戦>友と夕陽と…]]だけである。
それを尻目に今となってはカービィ作品おなじみの「最終局面」で使用されたこのBGMは、短くて目立たないものの初代からカービィ作品を支え代表するBGMであり、グリーングリーンズや「[[あしたはあしたのかぜがふく]]」以外で&bold(){「カービィ」を表現するこれ以上ない曲}だったと言える。それまで新曲ばかりだったのが、ここにきて"グリーングリーンズ並におなじみの曲が流れた"とあっては、感動もひとしおだろう。
[[みんなで決めるアレンジBGMランキング]]において一位に輝いた事実からも、この演出がどれほど印象深いものであったかが窺い知れる。
なお、無敵キャンディーのBGMは&bold(){1ループ約5秒}というとても短い曲である。この曲のフレーズを1分以上の長い戦闘曲にするという無理難題を安藤氏に要請したところ、「分かった」と二つ返事で引き受けてくれたことを[[30周年フェスで熊崎信也氏が明かしており>https://www.ndw.jp/kirby-30th-musicfest-3/]]、安藤氏のメドレー作曲の力量の凄まじさが感じられる。

また曲名も無敵キャンディーのアレンジということだけではなく、新世界に来た時の曲が「&bold(){WELCOME TO} THE NEW WORLD!」であるのに対して、この曲は「無敵に&bold(){GOODBYE} NEW WORLD!」と、曲調だけでなくシチュエーションの対比も表している。
さらに「無敵」という言葉には「相手になる敵がいないほど強いこと」、普段使用する「敵なし」という意味に加えて、「&bold(){対抗できないほど はなはだしいこと}」つまり「苛烈」や「熾烈」といった意味も持つ。負ける気がしないうえ、&bold(){カービィとエフィリンが命をかけて突撃する}シーンを表現した、これ以上ない秀逸な曲名である。
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**過去ランキング順位
[[第15回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100>第15回の結果]] 12位
[[第16回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100>第16回の結果]] 38位
[[第17回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100>第17回の結果]] 129位
[[みんなで決めるアレンジBGMランキング]] 1位
[[みんなで決める2022年の新曲ランキング>みんなで決める2022年の新曲ゲーム音楽ランキングの結果]] 7位
[[第2回みんなで決める星のカービィBGMランキング]] 14位
[[第3回みんなで決める任天堂ゲーム音楽ベスト100]] 280位
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**サウンドトラック
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