MIRAGE

ミラージュ


概要

本作の最終ステージ「忘れられた道」で流れるBGM。
ここは「ミラ・ミラ大雪山」等と同じくフロートボードで進むステージである。
だがさすが最終ステージなだけあり難易度はこれまでの比ではなく、少しでも操作を誤れば直ぐに奈落の底に落ちる凶悪なステージ構成となっている。
特に終盤はとんでもない道の狭さとなっており、ゴール直前の魔のS字カーブは数多のプレイヤーを叩き落してきたシリーズ屈指の難所である。
またステージ全体が暗闇に包まれ、道も暗色が大半を占める暗いものとなっている。

このようなステージだけあり、曲は疾走感よりも神秘的な趣と焦燥感が前面に出ている。
またこれまでの旅で訪れた「ラ・ラクーシャ」「ジョイラント」「ボルク」「ミラ・ミラ」の四ヶ国の曲の特徴を巡っていくようにもなっており、途中で聞こえる声も相まって、混沌としたメロディーが反響するようにも感じられる。
ちなみにこの声は「想いでの美術館」の回想での巫女達の笑い声と、誰かの助けを求める声が特に目立つが、サントラのスタッフコメントにて椎名氏は、従鳥ポロンテの声も入れていることを明かしている。
またこの曲は変拍子を使っていることでも知られており、サビとなる「GOING TO LUNATEA」等で使われた力強いフレーズは圧巻の11拍子で奏でている。
そしてこのサビ等で主旋律を担う掠れた笛の音は、この前のステージである「哀しみの国」の曲である「HYUPONIA / RUIN OF SADNESS」と合わさり、「THE WINDMILL SONG」を思い起こさせるものとなっており、前作との繋がりを匂わせるものとなっている。

神秘的ながらも焦燥感に満ち、また哀しみを帯びつつも勇ましさも感じさせるこの曲は、本作の世界観の全てを包括したものにして、「幻想」(MIRAGE)の名を冠するに相応しいものであり、本作のクライマックスを飾るに値する曲だと言えるだろう。

過去ランキング順位


サウンドトラック

風のクロノア2 ~世界が望んだ忘れもの~ Original Soundtrack


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2024年03月29日 15:13