愛のテーマ

愛のテーマ

収録作品:ファイナルファンタジーIV[FC/NDS/PSP]
作曲者:植松伸夫

概要

イベントシーンで流れるBGM。

初出はオープニングイベントの終わり近くの会話イベントシーンで、敬愛する王の命令とはいえ罪もない人々から略奪行為を働かなければならなかったことへの苦悩と罪悪感に悩みながら床に就いた主人公セシルの元へヒロイン・ローザ―がやってきて・・・というところで流れだす。このシーンの他にも流れるシーンはいくつかあるが、どれもセシルとローザ絡みのイベントで使われている。

出だしから笛の音のソロで始まると共にハープの伴奏が寄り添い、シンプルなメロディの繰り返しに更にストリングスの和性が加わって響きに広がりが生まれ、メロディの侵攻と共に一挙に感情も盛り上がり、サビで切ないメロディが奏でられていく。
本作の時点はまだキャラのテーマ曲という概念がなく「〇〇のテーマ」という明確な形での曲名が確立していなかった*1中、ローザのテーマと言って差し支えない曲となっている。

プログレッシブ・ロックバンドでボーカルを務めた経歴を持つ女性歌手・大木理沙と組んで制作されたボーカルアレンジアルバム『FINAL FANTASY VOCAL COLLECTIONS I ―PRAY―』にて、『光の中へ…』というタイトルで歌われている(作詞は全曲、大木氏の手による)。
歌詞自体は直接的にゲーム内容を踏まえたものではないが、ローザのセシルへの想いを彼女の視点から歌ったと解釈できる内容になっており、大木氏の力強くも儚さも伴った歌声で原曲の良さが十分に引き出されている。

また、後年のDS版『IV』では新たな歌詞とアレンジで主題歌として改めてボーカルアレンジが作られており、OPムービーやPVなどで使用された。

ちなみに、『IV』のピアノアレンジアルバムの解説にて、作曲者の植松氏は「坂口が初めて「FFシリーズのテーマは愛だ」と公言したのがこの『IV』でした」という発言を残している。



過去ランキング順位


サウンドトラック

FINAL FANTASY IV ORIGINAL SOUND VERSION


スーパーファミコン版のサウンドトラック。CD1枚のため、容量の都合で全曲1ループ収録となっている。

FINAL FANTASY IV Original Sound Track Remaster Version(2ループ)


上記サントラのリマスター版。2枚組となったことで全曲2ループ収録となり、旧サントラで未収録だったジングルが収録されている。
ただし、初期版のディスク2に収録ミスが発覚したため、ディスク2の交換対応がなされた。

FINAL FANTASY IV Original Soundtrack


ニンテンドーDS版

FINAL FANTASY IV ORIGINAL SOUNDTRACK REVIVAL DISC(映像付サントラ/Blu-ray Disc Music)


FINAL FANTASY IV -Song of Heroes- (Analog)



FINAL FANTASY VOCAL COLLECTIONS I ―PRAY―

ボーカルアレンジアルバム。『光の中へ・・・』のタイトルでアレンジ版が収録。


PIANO COLLECTIONS FINAL FANTASY IV

ピアノアレンジアルバム『ピアノコレクションFF』シリーズの第1弾。
2曲目にピアノ独奏版が、最終トラックにピアノ独奏版に管弦楽の伴奏を付加したアレンジ版が『愛のテーマ アンサンブル』として収録*2

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最終更新:2025年08月17日 07:11

*1 厳密には双子の魔道士パロムとポロムの登場時のBGMのみこの曲名のパターンに当てはまっている。

*2 これは過去にCD付楽譜集として発売されたことによるボーナストラックであり伴奏に合わせてピアノを弾くという趣向になっているが、音源単体でも曲として聴けるように構成されている。