概要

『仮面ライダー(新)』(スカイライダー) 『仮面ライダースーパー1』 『仮面ライダーZX』の3作品。
1975年に一旦終了したシリーズを4年ぶりに再開させたシリーズであり、1979年〜1981年まで2作品のシリーズが放送され、その直後にやや特殊な形式でZXが誕生し、1984年にTV特番「10号誕生!仮面ライダー全員集合!!」がそれまでの10人ライダーの総決算的な内容で放送された。
数年を空けて再び放送されたシリーズであるため便宜上「昭和ライダー」の中では2期と例えられる場合があり、初代『仮面ライダー』から(大部分が)同一のスタッフで制作された最後のシリーズである。
以下、作品別に解説。


『仮面ライダー(新)』

1979年〜1980年放送。
シリーズ第6作目。4年の時を経て帰ってきた仮面ライダー。
以下、作品の簡単な概要(格納)

+ ...
ネオショッカーに瀕死の重傷を負わされた青年・筑波洋が志度博士の手で改造手術を受けスカイライダーとなり
青き大空を取り戻すためにネオショッカーと戦う。
大空を自由に飛ぶセイリングジャンプ、後期の投げ技を主体とした戦闘スタイル。
主人公・筑波洋の爽やかさと熱血さを強調した物語で、よりストレートに児童層に訴える作風へとシフトしていく。
中盤では先輩の7人ライダーが顔見せのオリジナルキャストが別々に10話連続で登場するという後の「平成ジェネレーションズ」や「ジオウ」などに近い形式で客演で連続出演させており語り草になっている。
これらの方針は結果として図に当たり、全54話という歴代シリーズでも2番目に長い話数を記録した。

番組名は初代のリバイバル(的なテイストのある)作品であるため『仮面ライダー』なのだがそれでは当然本家と区別がつかないためラテ欄などでは(新)がつけられ、公式の仮面ライダー図鑑などもそれに準拠している。
主人公のライダーも基本的に「仮面ライダー」と呼ばれていたが、先輩ライダーの登場するエピソードなどでは区別のために「スカイライダー」と呼ばれる。(後から突然生えてきた訳ではなく、主題歌の歌詞や放送開始前のテレビマガジンの記事から使われている名称)

そのため作品名という括りでは『仮面ライダー(新)』とするのが適当なのだが、略称が作りにくく(新)だけでは何の事だか分からないという問題がある。
幸いスカイライダーという名称はシリーズでも唯一無二であり「スカイライダー」と言えば主人公だけではなく大抵は作品名も指していると伝わるので
本項でもそれに倣いつつ省略して『スカイ』とする。

参戦キャラ

キャラクター 参戦弾 備考欄
スカイライダー GL04

サポートカードなどのイラストに描かれているキャラクター

キャラクター 備考欄
ネオショッカー大首領 GL04-064(同名のエネミーカード)

参戦時はSRながらパラレル付き+サポートで作品に因んだカードが登場とGL02弾のアマゾンと同じく「LR渡せなかった代わりに少しバリエーションをつけて充実させよう」枠。
28話以降の7人ライダーの特訓でパワーアップしたいわゆる「強化スカイライダー」と呼ばれる姿が「スカイライダー」名義で登場しており、仮に27話以前の旧カラーが実装された場合どうなるかは不明。(ハナから出す予定が無いという事かもしれないが)
後期カラーの代名詞である投げ技がCGの問題などで登場が難しいという推測が主流だが、「ジャイアントスイング」(アントレスラー)「後ろから羽交い締め」(サイガ)など同種の問題をクリアした必殺技が数多く登場しており、ガンバライド以来の「3点ドロップ」の復活に期待が寄せられる。
日本一の正義の味方がんがんじいは…サポートカードなどのイラストで登場できれば御の字くらいだろう。

『仮面ライダースーパー1』

1980年〜1981年放送。
シリーズ第7作目。
以下、作品の簡単な概要(格納)

+ ...
人類の宇宙進出を夢見て自ら進んで惑星開発用改造人間「スーパー1」への改造手術に志願した青年、沖一也。
しかしその夢を果たす間もなく選ばれた人類のみのユートピアを作ろうとする闇の王国「ドグマ」が出現。
スーパー1は惑星開発用の能力を備えた5つの腕「ファイブハンド」と「赤心少林拳」の拳法の妙技を合わせ、ドグマ及びジンドグマと戦う。

「状況に応じて多種多様の異なる能力を持つ武器を換装する」いわばフォームチェンジの先駆けであるファイブハンドなど、シリーズの裾野を更に広げた一作である。

参戦キャラ

キャラクター 参戦弾 備考欄
仮面ライダースーパー1 GL04 正式参戦前は後ろに「スーパーハンド」の併記
パワーハンド GL04 フォームチェンジ扱いで登場するものの換装後も
上画面の名前が変わらないなど扱いがやや定まっていない

ファイブハンドをどのように扱うがでシリーズでも安定しないライダーである。(詳しくはキャラクター項目にて)
しかしレジェンズでの登場に伴いファイブハンドがついにフォームチェンジとして正式認可された。
パワーハンドという一見すると意外なチョイスではあるが平成以降のフォームチェンジのカードでも何となく傾向のある「劇中で一番最初に見せたフォームチェンジから実装」という法則を然りげ無く守っていたりする。オマケに劇中のキック技も前作の素材が皆無に等しい状態から作られるなど豪華絢爛。
初めからこの仕様で登場したとなってはやはり残りのファイブハンド(エレキ、冷熱、レーダー)にも期待したくなるのが人情というもの。
それ以外ではパンチアイコンに偏りやすい昭和ライダーにおいて前作ライジングのBLACKのサタンサーベルのように最終回の「稲妻電光剣」を再現した剣アイコンの登場などだろうか。他にも赤心少林拳の技など、選択肢が非常に多い作品である。

『仮面ライダーZX』

シリーズ8作目(という事になるが、成り立ちがやや複雑なので順を追って後述)

以下、作品の簡単な概要(格納)

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ブラジルの大学に通い、アマゾン奥地で新聞記者の姉のためにパイロットとしてセスナ機を飛ばしていた青年、村雨良。
しかしそこで目撃した謎のUFO…悪の組織バダンの秘密を目撃したとして拉致されてしまう。
姉を拷問の末に殺され、良自身は脳だけを残して全身を機械で覆ったパーフェクトサイボーグに改造され、記憶を奪われ組織の尖兵となる。
バダンで頭角を表し幹部として仕事をこなす中で起こった飛行機事故によりかつての記憶を取り戻した良は組織を脱走、姉を奪ったバダンへの復讐を決意するが、「仮面ライダー」を名乗る9人の男たちとの邂逅、そしてバダン所属時代に友誼を結んだライバル「三影英介」との再会を経て「仮面ライダー10号」又の名を「仮面ライダーZX」として目覚めていく。

・作品の成立背景〜結局いつの年代の作品なのか?(長いので格納)
+ ...
仮面ライダースーパー1が最終回を迎えた1981年10月から間もなくシリーズ終了を惜しんだ有志により主催されたファンイベント。歴代シリーズのスタッフや出演者も駆けつけると大規模なイベントとなり、その場でファンの声に応え新たな仮面ライダー、すなわち一区切りの10号を生み出す事を制作側が公約する。
その後「10号発足委員会」が発足。翌年82年にはイラストの発表と公募による名称募集が行われ、82年8月に遊園地のショーとして「10号ネーミング発表会」が取り行われZXの名と共に公の場で産声を上げた。
しかし当時はTV番組の枠を得る事は容易ではなく、まずは遊園地でのアトラクションショーや、テレビマガジンや冒険王などの特写記事での連載を中心に企画が展開されていく事になる。
そして約1年が経った84年1月。正月特番という枠ではあるがようやくテレビ放送に漕ぎ着け、そこで「10号誕生!仮面ライダー全員集合!!」が放映され、初代から連綿と続くシリーズのフィナーレ総決算的な内容でZXが仮面ライダー10号となるまでを描いた。
「1回しか放送されなかった不遇のライダー」と看做されがちであるが、上の経緯から分かるようにむしろ「ファンに愛され、ファンと制作側の力で誕生する事ができたライダー」であるという点は興味深い。

  • ゲームでの扱い
つまり、TV放映こそ「1984年」の1回きりであるが、企画の総体や沿革を見れば「1982年〜1984年」(切っ掛けも含めれば81年まで遡る)に跨った作品群であり、前作ライジングでもBR-004(GLR)のカードでは1982年、RM1-069(50thレア)では1984年表記などイマイチ統一されていない。他ゲームや仮面ライダー図鑑の年表ではTV放映された1984年の代表とされる事が主流である。
TV放映という観点でみれば1回きりではあるものの発足から年を跨いで長期的に行われた企画の数々、歴代と同じスタッフ制作による9人ライダーと密接な繋がった作風と共に正式に10号の名を賜った事から、他のVシネや劇場限定ライダーより総じて扱いはよくオールライダーの常連として登場する。本ゲームでは菅田氏の本人ボイス補正もあり尚更。

TV放映作品という点を重視するなら作品名表記は『10号誕生!仮面ライダー全員集合!!』を用いるのが妥当かもしれないが、ガンバレジェンズ内での作品表記は『仮面ライダーZX』であるため、本wikiでもそれに倣って項目表記する。

参戦キャラ

キャラクター 参戦弾 備考欄
仮面ライダーZX GL05

サポートカードなどのイラストに描かれているキャラクター

キャラクター 備考欄
タイガーロイド GL05-052(同名のエネミーカード)

貴重な菅田氏の本人ボイスと正味45分の本編から如何に要素を汲み上げて昇華させるかが問われてくる作品。
ZXキックは表記外の技として衝撃集中爆弾がオマケされているなど中々に力の入った仕様でファンは賑わった。
今後はZXの豊富な武装をどの程度実装できるか?そして前作でも大体的に再現されたライダーシンドローム辺りが注目ポイント。
そして親友にして宿敵のタイガーロイドは初の低レアエネミーカードという記念というべきかちょっと微妙な記録持ち。
最終更新:2024年02月23日 21:46