第五話 あの日二人見てた夢の続きへ(前編)
荒れ果てた大地を一人耕す少女がいた。
「収穫だ、収穫だ…収穫だったら収穫だ…」
まるで何かに憑りつかれたかのように、延々と…
「収穫だ、収穫だ…収穫だったら収穫だ…」
まるで何かに憑りつかれたかのように、延々と…
メロン「…と、いう訳だったんじゃよ」
皆「な、なんだってー!?」」
ころね「おや吃驚。熊が喋りましたね」
メロン「熊じゃねーし! 熊のぬいぐるみだし!」
てゐ「というか今のセリフ、リラダンのころねさんが言うセリフじゃないわよね」
ミストバーン「さっきメロンさんが説明したように、私は偽りの時間の中で生きています。たからさんの知る私が、本来の私。だから本来の私を取り戻し、ネロさんが私なんかのために使った時間を返してあげたいんです」
エヴァ「私達は偽りの時間の中で生きていたのか…」
夕映「自分が自分でないようで、怖いですマスター…」
超太郎「…それで、時間を本来に戻したとして、バーン様はどうなるんだ?」
ミストバーン「私は本来存在しないはずの人間ですから。本来の超可愛いミストさんに戻るだけですよ?」
イエロー「なんだか寂しいですね、それ…」
ミストバーン「…私はずっと復讐のためだけに生きてきました。それ自体は後悔はしていません。ですが、私の復讐のためにネロさんを巻き込んでしまった事…それが何よりも辛いんです。寂しかったのは彼女のはずなのに…」
剣八「へっ。水臭ぇぜ、ミストバーンの旦那。そういう事なら俺達は協力するぜ」
まとい「そうですね。同じレスラーですもんね!」
ミストバーン「みなさん…ありがとうございます。ですが、その前にやっておきたいことがあるんですが、宜しいですか?」
真紅「…良いだろう。今日は怒涛の一日だったし、今日の所は休んで明日にしよう」
メロン「そういう訳で今日は解さーん」
皆「な、なんだってー!?」」
ころね「おや吃驚。熊が喋りましたね」
メロン「熊じゃねーし! 熊のぬいぐるみだし!」
てゐ「というか今のセリフ、リラダンのころねさんが言うセリフじゃないわよね」
ミストバーン「さっきメロンさんが説明したように、私は偽りの時間の中で生きています。たからさんの知る私が、本来の私。だから本来の私を取り戻し、ネロさんが私なんかのために使った時間を返してあげたいんです」
エヴァ「私達は偽りの時間の中で生きていたのか…」
夕映「自分が自分でないようで、怖いですマスター…」
超太郎「…それで、時間を本来に戻したとして、バーン様はどうなるんだ?」
ミストバーン「私は本来存在しないはずの人間ですから。本来の超可愛いミストさんに戻るだけですよ?」
イエロー「なんだか寂しいですね、それ…」
ミストバーン「…私はずっと復讐のためだけに生きてきました。それ自体は後悔はしていません。ですが、私の復讐のためにネロさんを巻き込んでしまった事…それが何よりも辛いんです。寂しかったのは彼女のはずなのに…」
剣八「へっ。水臭ぇぜ、ミストバーンの旦那。そういう事なら俺達は協力するぜ」
まとい「そうですね。同じレスラーですもんね!」
ミストバーン「みなさん…ありがとうございます。ですが、その前にやっておきたいことがあるんですが、宜しいですか?」
真紅「…良いだろう。今日は怒涛の一日だったし、今日の所は休んで明日にしよう」
メロン「そういう訳で今日は解さーん」
――ずっと一緒にいた 一つの夢を追いかけ
飽きもせず それは幸せな記憶で
飽きもせず それは幸せな記憶で
――今も心の真ん中に、暖かな光を届けては
新しい力をくれている
新しい力をくれている
ミストバーン「もう、止めにしませんか? 頑張らなくても良いんですよ」
ネロ「良い訳…ないじゃないか! ミストが何よりも大事にしていた農場を、蕪を、無くしたまんまになんて出来ないよ!」
ミストバーン「あなたは優しすぎる。見てください。手の豆がつぶれて真っ赤じゃないですか」
ネロ「僕は良いんだ…ミストの苦しみに比べたら、僕の手なんて」
ミストバーン「いい加減にしてください!
ネロ「」ビクッ
ネロ「良い訳…ないじゃないか! ミストが何よりも大事にしていた農場を、蕪を、無くしたまんまになんて出来ないよ!」
ミストバーン「あなたは優しすぎる。見てください。手の豆がつぶれて真っ赤じゃないですか」
ネロ「僕は良いんだ…ミストの苦しみに比べたら、僕の手なんて」
ミストバーン「いい加減にしてください!
ネロ「」ビクッ
――心配そうな顔をするのは
もう終わりにしよう
もう終わりにしよう
ミストバーン「確かに農場も、蕪も大事です。でもそれ以上に、私はあなたが大切なんです。そんな大切なものがまた傷ついていくのを、私に見ろというのですか」
ネロ「ち、違う、僕は…僕は」
ネロ「ち、違う、僕は…僕は」
――真っ直ぐに
ミストバーン「…分かっています。復讐に囚われて我を失った私の還る場所を守ってくれていたんですよね?」
ネロ「…うん」
ネロ「…うん」
――前を向いて
ミストバーン「もう、終わりにしましょう。これからは、二人で守っていきましょう」
ネロ「うん!」
ネロ「うん!」
――きっと行けるさ
ネロ「ミストはさ」
ミストバーン「はい、なんでしょう」
ネロ「どんな姿になっても、君は君のまま、可愛いまんまだね」
ミストバーン「はい、なんでしょう」
ネロ「どんな姿になっても、君は君のまま、可愛いまんまだね」
――今日も空の下で
ミストバーン「…」カァァァ
ネロ「お、赤くなった!」
ミストバーン「…それ以上言うと、バーンってやっちゃいますよ?」
ネロ「うわぁマジ勘弁して」
ネロ「お、赤くなった!」
ミストバーン「…それ以上言うと、バーンってやっちゃいますよ?」
ネロ「うわぁマジ勘弁して」
――あの日二人見てた未来の続きへ
何も迷わず進めばいい
何も迷わず進めばいい
ミストバーン「ネロさん」
ネロ「何だい、ミスト」
ミストバーン「あなたに伝えたい事が、あなたに覚えてもらいたい技があります」
ネロ「おっ、面白そう。その話、乗った!」
ネロ「何だい、ミスト」
ミストバーン「あなたに伝えたい事が、あなたに覚えてもらいたい技があります」
ネロ「おっ、面白そう。その話、乗った!」
――どんな長い道のりでもゴール目指して
同じ夢を見てるんだ
同じ夢を見てるんだ
ミストバーン「おはようございます…ってまだ数人しか来てないのですね」
エヴァ「夕映も遅刻とは…後でお仕置きだな」
趙太郎「ぬぅ、俺の嫁も来ないとは」
たから「…ミストさん、ネロさんと十分にお話は出来たかしら」
ミストバーン「大丈夫ですよ♪」
たから「そう。それなら、良かったわ」
真紅「おい、皆大変だ!」
たから「どうしたのかしら、辛苦さん」
真紅「時空振動率が非常に悪い。急いで出発しねぇと歴史が戻せなくなるぞ!」
ミストバーン「それは大変ですね。急ぎましょう!」
たから「ええ!」
メロン「それでは、過去の虹裏農場へ向かってクライマックスジャーンプ!」
エヴァ「夕映も遅刻とは…後でお仕置きだな」
趙太郎「ぬぅ、俺の嫁も来ないとは」
たから「…ミストさん、ネロさんと十分にお話は出来たかしら」
ミストバーン「大丈夫ですよ♪」
たから「そう。それなら、良かったわ」
真紅「おい、皆大変だ!」
たから「どうしたのかしら、辛苦さん」
真紅「時空振動率が非常に悪い。急いで出発しねぇと歴史が戻せなくなるぞ!」
ミストバーン「それは大変ですね。急ぎましょう!」
たから「ええ!」
メロン「それでは、過去の虹裏農場へ向かってクライマックスジャーンプ!」
エヴァ「ここが、創業前の虹裏農業か…」
趙太郎「スゲー、俺達本当に過去に飛んだんだな」
たから「あんまり騒ぐとバレるわよ?」
趙太郎「スゲー、俺達本当に過去に飛んだんだな」
たから「あんまり騒ぐとバレるわよ?」
畑の中心で、鍬を振っているミストとネロの姿があった。
エヴァ「あれが過去改変前のミストバーンなのか…」
超太郎「ミストさん超可愛い」
ミストバーン「超太郎、麦野さんに言いつけますよ?」
超太郎「ミストさん超可愛い」
ミストバーン「超太郎、麦野さんに言いつけますよ?」
突然、時が止まった。
畑の中心に、ツヴァイが出現する。
畑の中心に、ツヴァイが出現する。
ツヴァイ「これより歴史を修正する」
ミストバーン「…させません!」バーン
真紅「いよぅ、ツヴァイ。また会ったな!」
メロン「と言っても彼らにはその記憶ないだろうけどねー」
ツヴァイ「…データ受信完了。理解した。お前達もここで修正する」ピッ
エヴァ「なるほど、吾妻殿を操っている…というのは本当だったか。あれでは別人ではないか」
たから「ええ。油断しないで、相手は吾妻さんの能力を何倍も上げているらしいわ」
ツヴァイ「我々の障害となる者を排除する」
――フィールドメイクモード
ミストバーン「…させません!」バーン
真紅「いよぅ、ツヴァイ。また会ったな!」
メロン「と言っても彼らにはその記憶ないだろうけどねー」
ツヴァイ「…データ受信完了。理解した。お前達もここで修正する」ピッ
エヴァ「なるほど、吾妻殿を操っている…というのは本当だったか。あれでは別人ではないか」
たから「ええ。油断しないで、相手は吾妻さんの能力を何倍も上げているらしいわ」
ツヴァイ「我々の障害となる者を排除する」
――フィールドメイクモード