第十一話 化身を喰らえ!
たから「ん…ここは?」
目が覚めると、そこは蓮の花が咲き乱れる幻想的な場所だった。
荘厳な椅子と机に座っているのはこの地獄島の主、四季映姫だ。
島の中心にあるこの地にて、迷い人を裁くのが彼女の存在意義である。
島の中心にあるこの地にて、迷い人を裁くのが彼女の存在意義である。
映姫「みなさん、お久しぶりです。元気…という訳ではないようですね」
大阪「そうなんや。未来からの刺客がどうのこうのでまったくも~って位大変なんやで」
小町「ははは、相変わらずだねぇ、大阪は」
大阪「そうなんや。未来からの刺客がどうのこうのでまったくも~って位大変なんやで」
小町「ははは、相変わらずだねぇ、大阪は」
映姫「大体の事情は彼女からお聞きしました。正直信じられませんが、先日私達の所にも未来からの刺客と思われる人達がやってきた以上、信じざるを得ません」
カロメ「その人達はどうなったんですか?」
小町「あたしが撃退しといたよ。流石に倒せはしなかったけどねぇ」
真紅「エルドラドのエージェントを一人で撃退か…スゲーな」
映姫「小町は化身アームドを会得していますからね」
蝙蝠「マジか」
小町「ふふん、出来る女は違うもんさ」
映姫「ではその出来る女に命令です。彼女達に化身アームドを教えなさい」
小町「ええー!?」
映姫「この戦いは絶対に化身アームドが必要になります。ここで一人でも多く化身アームドを習得してもらわねば、私達の職務にも影響が出るでしょう」
小町「もぅ、人使いが荒いなぁ映姫さまは…分かった、分かりましたよ」
カロメ「その人達はどうなったんですか?」
小町「あたしが撃退しといたよ。流石に倒せはしなかったけどねぇ」
真紅「エルドラドのエージェントを一人で撃退か…スゲーな」
映姫「小町は化身アームドを会得していますからね」
蝙蝠「マジか」
小町「ふふん、出来る女は違うもんさ」
映姫「ではその出来る女に命令です。彼女達に化身アームドを教えなさい」
小町「ええー!?」
映姫「この戦いは絶対に化身アームドが必要になります。ここで一人でも多く化身アームドを習得してもらわねば、私達の職務にも影響が出るでしょう」
小町「もぅ、人使いが荒いなぁ映姫さまは…分かった、分かりましたよ」
たからを含めた五人の化身使いが小町の前に一列に並んだ。
小町「そんじゃまず、目を閉じて…」
超太郎「目が覚めてもずっと見たいのに星空と共に消える夢ですね」
エヴァ「無理やりでも目を閉じらせるぞ、超の字」
超太郎「マジごめんなさい」
ネロ「こう…」
カズキ「よーし…」
小町「それぞれに守りたいものを思い浮かべながら、強くなるイメージを想像するんだ」
ネロ(ミスト…大丈夫かな…)
超太郎(沈利…絶対に元に戻してやるからな…)
エヴァ(夕映め…私と大阪とカロメを心配させおってからに)
カズキ(皆…あれ、俺だけ特定の人居なくね?)
小町「その想いの強さが、自分と化身を引き合わせる」
超太郎「目が覚めてもずっと見たいのに星空と共に消える夢ですね」
エヴァ「無理やりでも目を閉じらせるぞ、超の字」
超太郎「マジごめんなさい」
ネロ「こう…」
カズキ「よーし…」
小町「それぞれに守りたいものを思い浮かべながら、強くなるイメージを想像するんだ」
ネロ(ミスト…大丈夫かな…)
超太郎(沈利…絶対に元に戻してやるからな…)
エヴァ(夕映め…私と大阪とカロメを心配させおってからに)
カズキ(皆…あれ、俺だけ特定の人居なくね?)
小町「その想いの強さが、自分と化身を引き合わせる」
小町の言葉に、たからは自分の事を思い出していた。
同時に守れなかった悔しさを思い出し、もっと強くなろうと決意する。
同時に守れなかった悔しさを思い出し、もっと強くなろうと決意する。
小町「風をまとうように、化身をまとった自分をイメージするんだ。イメトレは大事だからね」
ネロ「なんだろう…この感覚。力が湧きあがってくるような」
カズキ「そうだね。まるで化身を初めて出した時のような」
エヴァ「うむ。この私が熱さを感じる日がまた来ようとはな」
超太郎「今までとは違う自分がいる感じだ」
小町「そうそう、その感じ、忘れるんじゃないよ」
???「茶番はそこまでだ!」
真紅「ちぃっ!」
竜馬「見つけたぞ、今度こそ引導を渡してやる!」
隼人「今度こそ逃がさねぇぞ!」
ネロ「なんだろう…この感覚。力が湧きあがってくるような」
カズキ「そうだね。まるで化身を初めて出した時のような」
エヴァ「うむ。この私が熱さを感じる日がまた来ようとはな」
超太郎「今までとは違う自分がいる感じだ」
小町「そうそう、その感じ、忘れるんじゃないよ」
???「茶番はそこまでだ!」
真紅「ちぃっ!」
竜馬「見つけたぞ、今度こそ引導を渡してやる!」
隼人「今度こそ逃がさねぇぞ!」
蓮を踏み荒らしながら、チームA5が走り込んでくる。
映姫「…全く、土足で我が領域に踏み入るとは…」
たから「私達が行くわ!」
超太郎「おう! 今の俺達ならいけるぜ!」
竜馬「ははぁ! やってみろ雑魚が!」
たから「私達が行くわ!」
超太郎「おう! 今の俺達ならいけるぜ!」
竜馬「ははぁ! やってみろ雑魚が!」
超太郎と竜馬はそれぞれに化身を出し、真正面からぶつかり合う。
竜馬(化身)「何…!?」
超太郎(化身)「オラオラオラぁ! 今までの俺と一緒と思うなよ!」
竜馬(化身)「だからそれが小賢しいって言ってんだよぉ! アームド!」
超太郎(化身)「アームド!」
超太郎(化身)「オラオラオラぁ! 今までの俺と一緒と思うなよ!」
竜馬(化身)「だからそれが小賢しいって言ってんだよぉ! アームド!」
超太郎(化身)「アームド!」
二人同時にアームドを叫ぶ。
だが、成功したのは竜馬だけであった。
だが、成功したのは竜馬だけであった。
しかし現実は非常である。
彼女もまたアームドに失敗してしまう。
彼女もまたアームドに失敗してしまう。
竜馬(アームド)「てめぇも吹きとべぇ!」
ネロ「うわぁぁぁ!」
たから「ネロさん!」
號「おっと、あなたの相手は俺ですよ!」
ネロ「うわぁぁぁ!」
たから「ネロさん!」
號「おっと、あなたの相手は俺ですよ!」
號とたからはそれぞれに化身アームドし、激突する。
アームドを覚えたばかりのたからでは號を超える事が出来ず、抑えるだけで精一杯である。
エヴァ、カズキもアームドを試みるのだが、どちらも失敗に終わってしまった。
アームドを覚えたばかりのたからでは號を超える事が出来ず、抑えるだけで精一杯である。
エヴァ、カズキもアームドを試みるのだが、どちらも失敗に終わってしまった。
ネロ「まだまだ! 剣聖ランスロット、アームド!」
立ち上がったネロだが、何度挑戦しても上手くいかなかった。
ネロ「う、うぅ…なんでなんだよ~!」
蝙蝠「おい、ネロ! お前の好きなものはなんだ!」
ネロ「何だよセン…お菓子に決まってるだろ!」
蝙蝠「じゃあそのお菓子を食べるイメージだ! さっきこま乳が言ってただろ! イメージが大事だって!」
たから(アームド)「蝙蝠…後で殴る」
ネロ「簡単に言ってくれるなぁ! 良いよ、それでやってやるぅ! 剣聖、ランスロット!」
蝙蝠「おい、ネロ! お前の好きなものはなんだ!」
ネロ「何だよセン…お菓子に決まってるだろ!」
蝙蝠「じゃあそのお菓子を食べるイメージだ! さっきこま乳が言ってただろ! イメージが大事だって!」
たから(アームド)「蝙蝠…後で殴る」
ネロ「簡単に言ってくれるなぁ! 良いよ、それでやってやるぅ! 剣聖、ランスロット!」
化身が出現したと同時に、ネロは地面を蹴った。
銀色に輝くその甲冑に向かって、ネロは大きく口を開き…ガブッと噛み付いた。
銀色に輝くその甲冑に向かって、ネロは大きく口を開き…ガブッと噛み付いた。
ネロ(化身)「ふぁーふど!」
果たしてランスロットは光となって、ネロの体にまとわりついていく。
お菓子を食べて糖分を頭脳に回している探偵は、化身を喰らい自らの血肉に変えていくようなイメージを強烈に頭の中に思い描いた。
それはとある少女への強い想いなのか。
光は形となって、ネロを新たなる力へと目覚めさせた。
お菓子を食べて糖分を頭脳に回している探偵は、化身を喰らい自らの血肉に変えていくようなイメージを強烈に頭の中に思い描いた。
それはとある少女への強い想いなのか。
光は形となって、ネロを新たなる力へと目覚めさせた。
ネロ(アームド)「で、出来た!」
蝙蝠「良し!」
小町「へぇ…あの蝙蝠、やるじゃん」
ネロ(アームド)「よぉぉし、行くぞ!」
蝙蝠「良し!」
小町「へぇ…あの蝙蝠、やるじゃん」
ネロ(アームド)「よぉぉし、行くぞ!」
ネロは螺旋を描く炎を纏い、回転しながら空へと舞い上がる。
回転が最高潮に高まると同時に、ネロはその右足にすべての炎を集中させて蹴りと共に解き放った。
回転が最高潮に高まると同時に、ネロはその右足にすべての炎を集中させて蹴りと共に解き放った。
ネロ(アームド)「ファイアトルネード!」
回転する炎は、化身アームドを発動した竜馬をその鎧ごと吹き飛ばした。
竜馬「ぐわぁぁ!」
ネロ(アームド)「よぅし、たから! 今助けるよ!」
たから(アームド)「これはまた、心強い味方ね」
隼人「させるかぁ!」
ネロ(アームド)「よぅし、たから! 今助けるよ!」
たから(アームド)「これはまた、心強い味方ね」
隼人「させるかぁ!」
化身アームドした隼人がネロとぶつかり合う。
二体二、どちらも化身アームドを習得しており、互角だった。
だが、三人目がすぐに起き上がる。
二体二、どちらも化身アームドを習得しており、互角だった。
だが、三人目がすぐに起き上がる。
映姫「小町、お行きなさい」
小町「あいよ! はぁぁ! 死神のヒガンルトゥール!」
小町「あいよ! はぁぁ! 死神のヒガンルトゥール!」
小町の背中に、先程たから達を救った化身が出現する。
小町(化身)「アームド!」
小町の声に呼応して、化身は彼女の身を守る鎧となった。
死神の鎌を持ち、小町は斧を構えた竜馬と刃を交えた。
死神の鎌を持ち、小町は斧を構えた竜馬と刃を交えた。
竜馬(アームド)「お、俺が押さえれてるだと…!?」
小町(アームド)「そうさ。操られているあんたらに、映姫さまの一番の部下であるこの小野塚小町が負けるはずがないだろ!」
小町(アームド)「そうさ。操られているあんたらに、映姫さまの一番の部下であるこの小野塚小町が負けるはずがないだろ!」
距離を取ると、小町は化身の鎧についた小銭を空中に向かってばらまいた。
小町(アームド)「地獄の沙汰も金次第、ってね! 小銭スプラッシュ!」
小銭は弾丸のように放たれ、次々と竜馬の体にダメージを与えていく。
竜馬(アームド)「ぐああああ!?」
トドメとばかりに小町は鎌を振るうのだが、それは何者かの銃弾によって阻まれた。
アイン(化身)「あらあら。心配して様子を見に来てみれば、苦戦しているようですね」カイジョ
真紅「アイン! てめぇ!」
アイン「力を貸してあげましょう。ゴーストミキシマックス!」
真紅「アイン! てめぇ!」
アイン「力を貸してあげましょう。ゴーストミキシマックス!」
アインの体の中から、紫色の光が放出された。
光は竜馬達チームA5へと流れ込んでいく。
光は竜馬達チームA5へと流れ込んでいく。
アイン「さぁ、やりなさい。徹底的に潰すのです」
暗殺者は再び、地の果てに舞い降りた。