第十二話 時空最強を求めて
ゴーストミキシマックス。
それは使用者の力を直接分け与えて強化する、いわば疑似ミキシマックスである。
アインの力を受けたチームA5の力は圧倒的で、化身アームドをしたたから達三人を、化身すら出さずに力でねじ伏せた。
それは使用者の力を直接分け与えて強化する、いわば疑似ミキシマックスである。
アインの力を受けたチームA5の力は圧倒的で、化身アームドをしたたから達三人を、化身すら出さずに力でねじ伏せた。
ネロ「くそっ…化身アームドしても勝てないのか!」
たから「ミキシマックス…なんて力なの」
アイン「では、冴木たからさん。あなたを今一度封印させてもらいます」フウインモード
たから「ミキシマックス…なんて力なの」
アイン「では、冴木たからさん。あなたを今一度封印させてもらいます」フウインモード
アインはスフィアデバイスを再びたからへと向けて投げつけた。
蝙蝠「させるか!」
そこに割り込むのは、蝙蝠だった。
封印の光が彼を捉え、吸い込もうとする。
封印の光が彼を捉え、吸い込もうとする。
たから「蝙蝠!」
蝙蝠「へっ、そう簡単に封印されてたまるか! うぉぉぉ!」
蝙蝠「へっ、そう簡単に封印されてたまるか! うぉぉぉ!」
蝙蝠の叫び声と共に、彼の体から黒い光が放たれた。
封印する光と、抗う光がぶつかり合う。
封印する光と、抗う光がぶつかり合う。
激しくまばゆい閃光を放って、蝙蝠の体は透き通っていく。
やがて彼の体は七色の光に包まれて、宝石のようなオレンジの塊となって地面に落ちた。
やがて彼の体は七色の光に包まれて、宝石のようなオレンジの塊となって地面に落ちた。
たから「そんな…蝙蝠が、石に?」
アイン「失敗しましたか…Yes,マスター。帰りますよ、皆さん」
竜馬「ちぃっ…」
アイン「失敗しましたか…Yes,マスター。帰りますよ、皆さん」
竜馬「ちぃっ…」
アイン達はそのままルートクラフトに乗り、未来へと帰っていった。
残されたたからは絶望に打ちひしがれながらも、地面に転がった石を拾い上げた。
残されたたからは絶望に打ちひしがれながらも、地面に転がった石を拾い上げた。
真紅「あれはクロノストーン現象!」
メロン「恐らくそうかと思われ」
たから「クロノストーン現象?」
趙太郎「く、クロのストーン?」
エヴァ「良し、趙太郎。ちょっと黙ろうか」
ウラ「実に珍しい現象だね」
真紅「ウラノ博士」
ウラ「封印しようとする力と、消されまいとする蝙蝠くんの力がぶつかり合った。その衝突エネルギーにより、蝙蝠くんの存在が『時空の矛盾点』となってしまったんだ。時空に存在できなくなった彼の姿は圧縮され、クロノストーンという石になってしまったんだよ」
趙太郎「うわーさっぱり訳が分からねぇ!」
カズキ「大丈夫だ、俺もだよ」
たから「人が石に…」
斗貴子さん「それで、ウラノ博士…元に戻る方法は……って居ない!?」
趙太郎「肝心なところでいねぇんだから、無責任な奴だな!」
???「…まったくだな」
たから「え?」
???「いよぅ」
たから「…」ベシッ
???「痛ぇ!? 何すんだテメェ!」フヨフヨ
たから「いえ、なんとなくイラッときて」
カズキ「い、石がシャベッタァァァァ!」
石「俺だよ、俺」
メロン「むぅ…クロノストーンになっても喋れるとは流石蝙蝠さんじゃね!」
小町「…訳が分からないよ」
カロメ「は、はは…」
映姫「詳しくは分かりませんが…戻す方法があるとすれば、彼を倒すことが一番の近道だと思われます」
カズキ「でも、どうやって…」
蝙蝠(石)「方法なら、あるぜ」
カロメ「本当ですかっ」
蝙蝠(石)「真紅のミキシマックス、あれを使う」
真紅「え、俺の?」
蝙蝠(石)「ああ、ティラノサウルスのオーラを融合させたように、歴史上に存在する偉人達の力を借りることが出来れば奴らに対抗できるはずだ」
大阪「お~、蝙蝠ちゃん頭良いな~」
メロン「なるほど、デンライナーで時を超えればどんな時空だってひとっとびだもんねぇ」
蝙蝠(石)「そこで、だ。俺は11人の人間を選びたい。そうすることで未来どころか、時空最強のレスラーが完成する!」
映姫「…その11人とは?」
メロン「恐らくそうかと思われ」
たから「クロノストーン現象?」
趙太郎「く、クロのストーン?」
エヴァ「良し、趙太郎。ちょっと黙ろうか」
ウラ「実に珍しい現象だね」
真紅「ウラノ博士」
ウラ「封印しようとする力と、消されまいとする蝙蝠くんの力がぶつかり合った。その衝突エネルギーにより、蝙蝠くんの存在が『時空の矛盾点』となってしまったんだ。時空に存在できなくなった彼の姿は圧縮され、クロノストーンという石になってしまったんだよ」
趙太郎「うわーさっぱり訳が分からねぇ!」
カズキ「大丈夫だ、俺もだよ」
たから「人が石に…」
斗貴子さん「それで、ウラノ博士…元に戻る方法は……って居ない!?」
趙太郎「肝心なところでいねぇんだから、無責任な奴だな!」
???「…まったくだな」
たから「え?」
???「いよぅ」
たから「…」ベシッ
???「痛ぇ!? 何すんだテメェ!」フヨフヨ
たから「いえ、なんとなくイラッときて」
カズキ「い、石がシャベッタァァァァ!」
石「俺だよ、俺」
メロン「むぅ…クロノストーンになっても喋れるとは流石蝙蝠さんじゃね!」
小町「…訳が分からないよ」
カロメ「は、はは…」
映姫「詳しくは分かりませんが…戻す方法があるとすれば、彼を倒すことが一番の近道だと思われます」
カズキ「でも、どうやって…」
蝙蝠(石)「方法なら、あるぜ」
カロメ「本当ですかっ」
蝙蝠(石)「真紅のミキシマックス、あれを使う」
真紅「え、俺の?」
蝙蝠(石)「ああ、ティラノサウルスのオーラを融合させたように、歴史上に存在する偉人達の力を借りることが出来れば奴らに対抗できるはずだ」
大阪「お~、蝙蝠ちゃん頭良いな~」
メロン「なるほど、デンライナーで時を超えればどんな時空だってひとっとびだもんねぇ」
蝙蝠(石)「そこで、だ。俺は11人の人間を選びたい。そうすることで未来どころか、時空最強のレスラーが完成する!」
映姫「…その11人とは?」
1の力「人を見抜き大局を見抜く、静と動を併せ持つ真実のレスラー」
2の力「仲間の勇気を奮い立たせ、鉄壁の守りに変えるカリスマレスラー」
3の力「未来をも見通す状況推理能力で敵の急所を突く、正確無比のレスラー」
4の力「大国を治める力、強靭な行動力と実行力を持つ、鉄壁のレスラー」
5の力「海のように広い心で攻守を繋ぐ架け橋となる、スーパートリッキーレスラー」
6の力「稲妻のように素早く斬り込む速さ、電光石火のスピードレスラー」
7の力「自由自在に空間を活かし空を制するフライングレスラー」
8の力「太古の力を宿し、その牙の力は海をも割るダイナミックレスラー」
9の力「野獣の獰猛さと賢者の頭脳を持つ、ファンタジックレスラー」
10の力「絶対的な勇気と揺るぎない実行力で、大地をも味方にするキングオブレスラー」
11の力「灼熱の熱風と激震する雷鳴の力で全てを貫く、オールラウンドレスラー」
2の力「仲間の勇気を奮い立たせ、鉄壁の守りに変えるカリスマレスラー」
3の力「未来をも見通す状況推理能力で敵の急所を突く、正確無比のレスラー」
4の力「大国を治める力、強靭な行動力と実行力を持つ、鉄壁のレスラー」
5の力「海のように広い心で攻守を繋ぐ架け橋となる、スーパートリッキーレスラー」
6の力「稲妻のように素早く斬り込む速さ、電光石火のスピードレスラー」
7の力「自由自在に空間を活かし空を制するフライングレスラー」
8の力「太古の力を宿し、その牙の力は海をも割るダイナミックレスラー」
9の力「野獣の獰猛さと賢者の頭脳を持つ、ファンタジックレスラー」
10の力「絶対的な勇気と揺るぎない実行力で、大地をも味方にするキングオブレスラー」
11の力「灼熱の熱風と激震する雷鳴の力で全てを貫く、オールラウンドレスラー」
蝙蝠(石)「以上!」ドン!
カズキ「なげぇ。覚えきれねーよ!」
趙太郎「大丈夫だぜ、カズキ。ちゃんとメモった」
エヴァ「ほぅ、趙太郎にしては気が利くじゃないか」
趙太郎「まぁね」
たから「それで、具体的にはどんな人なのかしら」
蝙蝠(石)「分からん」
たから「・それで、具体的にはどんな人なのかしら」ガシッ
蝙蝠(石)「痛い痛い! 人生に修正入れないで!」
映姫「…そうですね。1の力は、織田信長などどうでしょうか」
カロメ「織田信長と言うと…あの戦国武将のですねっ」
映姫「ええ。一見うつけ者と言われる行為でも、引いては事をなすための策だったというあの信長です。大局を見据えたその洞察力、そして攻める時には果敢に攻めるその激しさ。まさに静と動を併せ持った力だとは思いませんか?」
小町「なるほど、言われてみればそうだねぇ…」
メロン「よぉぉぉし! さっそく出発だー!」
大阪「おぉ~。あ、センちゃんの石はうちがあずかっとくなー」
たから「小野小町さん、山田さん…良ければ、二人共力を貸してほしいわ」
映姫「いいえ、私達としてもあなた方に協力するのは山々ですが、ここでの仕事を放棄するわけにはいきません」
小町「そーそー。決してサボりたい訳じゃないんだよ」
映姫「…小町、余計なことは言わないように」
小町「は、はい、すみません。
…ああ、そうだ皆。あたいの言ったこと、忘れるんじゃないよ」
エヴァ「うむ。いずれ私達も化身アームドしてみせるさ」
カズキ「ありがとう、こま乳ちゃん!」
カズキ「なげぇ。覚えきれねーよ!」
趙太郎「大丈夫だぜ、カズキ。ちゃんとメモった」
エヴァ「ほぅ、趙太郎にしては気が利くじゃないか」
趙太郎「まぁね」
たから「それで、具体的にはどんな人なのかしら」
蝙蝠(石)「分からん」
たから「・それで、具体的にはどんな人なのかしら」ガシッ
蝙蝠(石)「痛い痛い! 人生に修正入れないで!」
映姫「…そうですね。1の力は、織田信長などどうでしょうか」
カロメ「織田信長と言うと…あの戦国武将のですねっ」
映姫「ええ。一見うつけ者と言われる行為でも、引いては事をなすための策だったというあの信長です。大局を見据えたその洞察力、そして攻める時には果敢に攻めるその激しさ。まさに静と動を併せ持った力だとは思いませんか?」
小町「なるほど、言われてみればそうだねぇ…」
メロン「よぉぉぉし! さっそく出発だー!」
大阪「おぉ~。あ、センちゃんの石はうちがあずかっとくなー」
たから「小野小町さん、山田さん…良ければ、二人共力を貸してほしいわ」
映姫「いいえ、私達としてもあなた方に協力するのは山々ですが、ここでの仕事を放棄するわけにはいきません」
小町「そーそー。決してサボりたい訳じゃないんだよ」
映姫「…小町、余計なことは言わないように」
小町「は、はい、すみません。
…ああ、そうだ皆。あたいの言ったこと、忘れるんじゃないよ」
エヴァ「うむ。いずれ私達も化身アームドしてみせるさ」
カズキ「ありがとう、こま乳ちゃん!」
次々とデンライナーに乗り込んでいくレスラー達。
最後に残ったのはたからだったが、行く前に映姫に呼び止められた。
最後に残ったのはたからだったが、行く前に映姫に呼び止められた。
映姫「あなたに一つ言っておくことがあります」
たから「何かしら」
映姫「先程、ウラノ博士が『消えまいとする力』と仰ったのを覚えていますか?」
たから「え、ええ」
映姫「…何故彼が、そのような極めて稀な現象を起こす程の強い力が発揮出来たか、お分かりになりますか?」
たから「それは…どういう…」
映姫「それは自分で考えてください。
では、レスラーの皆さんの旅路が、良きものになるよう祈っておりますよ」
たから「色々とありがとう、二人とも。必ず取り戻して見せるわ」
たから「何かしら」
映姫「先程、ウラノ博士が『消えまいとする力』と仰ったのを覚えていますか?」
たから「え、ええ」
映姫「…何故彼が、そのような極めて稀な現象を起こす程の強い力が発揮出来たか、お分かりになりますか?」
たから「それは…どういう…」
映姫「それは自分で考えてください。
では、レスラーの皆さんの旅路が、良きものになるよう祈っておりますよ」
たから「色々とありがとう、二人とも。必ず取り戻して見せるわ」
たからは映姫の言わんとする事を理解した。
理解はしたが、それを確かめるのが怖くなったので、聞かないことにした。
決意と想いを胸に、彼女達の新たなる旅が始まった。
理解はしたが、それを確かめるのが怖くなったので、聞かないことにした。
決意と想いを胸に、彼女達の新たなる旅が始まった。