第十三話 静と動
西暦1554年。
天文二十三年、尾張の国にて。
天文二十三年、尾張の国にて。
カズキ「おー、ここが戦国時代かー」
超太郎「空気マジ美味ぇー!」
たから「子供みたいにはしゃぐのは止めなさいな」
メロン「前置きはさておき、メロンダバスイッチ!」ポチッ
大阪「おぉ! 可愛い和服!」
エヴァ「ほぅ、未来の技術は便利だな」
斗貴子さん「……は良いのだが、なんか江戸時代のものも混じっていないか?」
カロメ「これはこれで可愛いんですけどねっ」
メロン「デンライナーの光学迷彩の機能をONにして、っと」
真紅「んじゃ、街に繰り出そうぜ」
超太郎「空気マジ美味ぇー!」
たから「子供みたいにはしゃぐのは止めなさいな」
メロン「前置きはさておき、メロンダバスイッチ!」ポチッ
大阪「おぉ! 可愛い和服!」
エヴァ「ほぅ、未来の技術は便利だな」
斗貴子さん「……は良いのだが、なんか江戸時代のものも混じっていないか?」
カロメ「これはこれで可愛いんですけどねっ」
メロン「デンライナーの光学迷彩の機能をONにして、っと」
真紅「んじゃ、街に繰り出そうぜ」
那古野城の城下町へと降り立ったたから達。
そこは信長の治世によって人々が平和に暮らしていた。
そこは信長の治世によって人々が平和に暮らしていた。
エヴァ「しかし…こうしてみると本当に過去に来たのだなと実感させられるな」
カズキ「何か信じられないっていうか、時代劇の中に来たみたいな感覚だよね」
真紅「ところがどっこい、夢じゃありません…現実なんだよ」
ネロ「それより…何か注目浴びてない?」
たから「…エヴァさんと、カロメさんと、あと真紅さんね」
超太郎「綺麗な金髪だもんなー。服変えてもそりゃ目立つよな」
カロメ「むー、ならこれならどうですかっ」キラン
大阪「おぉ~カロメちゃんの髪と肌が浅黒くなった!」
カロメ(チョコ)「名付けて、カロリーメイトチョコ味、ですっ!」
たから(肌黒くなるのは余計なような…)
メロン「辛苦さんには帽子を被せてっと」
真紅「なんだよこの北風寒太郎みたいな帽子は」
メロン「はいはい、文句言わない。さてあとはエヴァさんやね」
エヴァ「ふむ。どうしたものか…」
カズキ「何か信じられないっていうか、時代劇の中に来たみたいな感覚だよね」
真紅「ところがどっこい、夢じゃありません…現実なんだよ」
ネロ「それより…何か注目浴びてない?」
たから「…エヴァさんと、カロメさんと、あと真紅さんね」
超太郎「綺麗な金髪だもんなー。服変えてもそりゃ目立つよな」
カロメ「むー、ならこれならどうですかっ」キラン
大阪「おぉ~カロメちゃんの髪と肌が浅黒くなった!」
カロメ(チョコ)「名付けて、カロリーメイトチョコ味、ですっ!」
たから(肌黒くなるのは余計なような…)
メロン「辛苦さんには帽子を被せてっと」
真紅「なんだよこの北風寒太郎みたいな帽子は」
メロン「はいはい、文句言わない。さてあとはエヴァさんやね」
エヴァ「ふむ。どうしたものか…」
たから達に奇異な目を向けていた人達は突然、地面に膝をつき、首を垂れた。
一斉に人々が同じポーズを取ったので、すぐに彼女たちは異変に気付く。
一斉に人々が同じポーズを取ったので、すぐに彼女たちは異変に気付く。
カズキ「あ、あれは…」
超太郎「織田…」
ネロ「信長だ!」
真紅「わっかりやすいなオイ!」
超太郎「織田…」
ネロ「信長だ!」
真紅「わっかりやすいなオイ!」
人々の間を闊歩する一行があった。
武器を持った幾人もの武将や足軽の一行で、『信』と描かれた旗が彼らが何者かである事を知らしめている。
その中でももっとも鋭い眼光と厳つい顔立ちをした男がいた。彼こそ織田信長である。
武器を持った幾人もの武将や足軽の一行で、『信』と描かれた旗が彼らが何者かである事を知らしめている。
その中でももっとも鋭い眼光と厳つい顔立ちをした男がいた。彼こそ織田信長である。
斗貴子さん「ここは頭を下げた方が良さそうだ」
彼女に倣い、たから達は次々と地面に平伏す。
しかしどうしてもエヴァの綺麗な金色の髪は目立ってしまい、またそれを見逃すほど信長はうつけ者ではなかった。
しかしどうしてもエヴァの綺麗な金色の髪は目立ってしまい、またそれを見逃すほど信長はうつけ者ではなかった。
信長「…お前たち、この国の人間ではないようだな。その髪の色、異国の者か」
超太郎「そ、それはその…」
信長「まさか、今川の送り込んだ草ではあるまいな?」
エヴァ「いいえ、信長様。そんなことはありません。私達はただの旅人です」
信長「ほぅ?」
エヴァ「遥か異国の地より、この国のうわさを聞きつけやって参りました」
信長「ふ…我ながら愚問であった。自ら敵であることを明かすやつもいまい。まして今川が異国の者を草に使うなど在り得ぬ。今日の所はお前の真摯で美しい目に免じて、信じてやろう」
エヴァ「ありがたきお言葉」
超太郎「そ、それはその…」
信長「まさか、今川の送り込んだ草ではあるまいな?」
エヴァ「いいえ、信長様。そんなことはありません。私達はただの旅人です」
信長「ほぅ?」
エヴァ「遥か異国の地より、この国のうわさを聞きつけやって参りました」
信長「ふ…我ながら愚問であった。自ら敵であることを明かすやつもいまい。まして今川が異国の者を草に使うなど在り得ぬ。今日の所はお前の真摯で美しい目に免じて、信じてやろう」
エヴァ「ありがたきお言葉」
そんな会話を遠くから見る人影があった。
人影は民家の馬の尻を叩く。吃驚した馬は突然襲ってきた痛みにもだえ苦しみ、我を失って走り出す。
信長に向かって、一直線に。
人影は民家の馬の尻を叩く。吃驚した馬は突然襲ってきた痛みにもだえ苦しみ、我を失って走り出す。
信長に向かって、一直線に。
エヴァ「!?」
兵「信長様! おさがりください!」
信長「どけぃ!」
兵「信長様! おさがりください!」
信長「どけぃ!」
馬から飛び降りた信長は、雄叫びを上げる。
右手から放たれた気合の一撃は馬を弾き飛ばし、その方向を変えさせる。
暴れ馬はこれはたまらないとばかりに全速力で駆け抜けていった。
右手から放たれた気合の一撃は馬を弾き飛ばし、その方向を変えさせる。
暴れ馬はこれはたまらないとばかりに全速力で駆け抜けていった。
超太郎「す、すげぇ…」
カズキ「気合だけであれほどとは…」
信長「はっはっは! たかだか暴れ馬ごとき、この信長の前では造作もないわ! そうだ、異国の娘よ。名を聞こう」
エヴァ「エヴァ。エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルと申します」
信長「異国の名とは覚えにくい名前だな。だが、その名前覚えておこう。我が国でゆっくりとしていくが良い」
カズキ「気合だけであれほどとは…」
信長「はっはっは! たかだか暴れ馬ごとき、この信長の前では造作もないわ! そうだ、異国の娘よ。名を聞こう」
エヴァ「エヴァ。エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルと申します」
信長「異国の名とは覚えにくい名前だな。だが、その名前覚えておこう。我が国でゆっくりとしていくが良い」
そういうと、信長は馬に乗り、再び城の方へ向かっていく。
エヴァ「あれが信長公か…成程、この私が気圧される程のオーラを発するとは流石だ」
メロン「ぬぅ…いかん」
真紅「どうしたよ、メロン」
メロン「信長ともなるとものすごいオーラを持っていて、簡単に手に入れることは出来ないんじゃよ。また受け入れる側の『器』も重要で、今の皆では受け入れられるか…」
カズキ「そもそも誰がオーラを受け取るんだ? 教えて、クロノストーンセンセイ!」
蝙蝠(石)「なんだよ、折角寝てたのに…」ヒョイ
たから「…圧縮された時空は何も感じなかったのではなかったのかしら」
真紅「クロノストーンって未知な部分が多いから良く分かってねぇんだよ」
蝙蝠(石)「俺としては、エヴァ。お前が適任だと思う」
エヴァ「何、私が?」
蝙蝠(石)「ああ。この中で一番冷静なのはお前だ。現に今も信長の前で動じず、冷静に対処してみせただろ? そしてその冷静さに、信長の荒ぶる『動』が加われば…」
エヴァ「! 時空最強の力になる!」
蝙蝠(石)「ビンゴ! じゃ、あとは頑張ってな。俺は寝る」ヒュン
エヴァ「…正直、今の私では信長公のオーラを抱えきれるとは思えない」
たから「珍しく弱気ね」
メロン「信長を理解し、その力の一部を己に取り込むイメージを持つように厳しい修行が必要だね」
真紅「何さえミキシマックスはいわば二つの命の融合だからな」
エヴァ「ふむ…面白い。やってみよう!」
メロン「ぬぅ…いかん」
真紅「どうしたよ、メロン」
メロン「信長ともなるとものすごいオーラを持っていて、簡単に手に入れることは出来ないんじゃよ。また受け入れる側の『器』も重要で、今の皆では受け入れられるか…」
カズキ「そもそも誰がオーラを受け取るんだ? 教えて、クロノストーンセンセイ!」
蝙蝠(石)「なんだよ、折角寝てたのに…」ヒョイ
たから「…圧縮された時空は何も感じなかったのではなかったのかしら」
真紅「クロノストーンって未知な部分が多いから良く分かってねぇんだよ」
蝙蝠(石)「俺としては、エヴァ。お前が適任だと思う」
エヴァ「何、私が?」
蝙蝠(石)「ああ。この中で一番冷静なのはお前だ。現に今も信長の前で動じず、冷静に対処してみせただろ? そしてその冷静さに、信長の荒ぶる『動』が加われば…」
エヴァ「! 時空最強の力になる!」
蝙蝠(石)「ビンゴ! じゃ、あとは頑張ってな。俺は寝る」ヒュン
エヴァ「…正直、今の私では信長公のオーラを抱えきれるとは思えない」
たから「珍しく弱気ね」
メロン「信長を理解し、その力の一部を己に取り込むイメージを持つように厳しい修行が必要だね」
真紅「何さえミキシマックスはいわば二つの命の融合だからな」
エヴァ「ふむ…面白い。やってみよう!」