第十四話 人妖大乱戦
エヴァ「具体的に特訓と言っても何をすれば良いのやら…」
???「ハァ、ハァ…」
カズキ「大変だ! 和服を着た可愛い子がぼろぼろに傷ついてる!」
斗貴子さん「キミ、説明台詞は止めないか」
???「クッ…」バタッ
真紅「おい、大丈夫かよ!」
超太郎「都合よく近くに誰も住んでない家屋あるからそこで介抱しようぜ」
斗貴子さん「…もう突っ込まないぞ私は」
エヴァ「…あ」
たから「どうしたのかしら、エヴァさん」
エヴァ「こやつ…男だ」
カズキ「マジで?」
エヴァ「マジだ」
???「ハァ、ハァ…」
カズキ「大変だ! 和服を着た可愛い子がぼろぼろに傷ついてる!」
斗貴子さん「キミ、説明台詞は止めないか」
???「クッ…」バタッ
真紅「おい、大丈夫かよ!」
超太郎「都合よく近くに誰も住んでない家屋あるからそこで介抱しようぜ」
斗貴子さん「…もう突っ込まないぞ私は」
エヴァ「…あ」
たから「どうしたのかしら、エヴァさん」
エヴァ「こやつ…男だ」
カズキ「マジで?」
エヴァ「マジだ」
白い和服に身を包んだ可愛らしい少年である。
彼の傷の手当てを大阪やカロメがしていると、やがて彼は目を覚ます。
彼の傷の手当てを大阪やカロメがしていると、やがて彼は目を覚ます。
???「ン…ココハ?」
大阪「あ、目を覚ましたみたいやえ~」
カロメ「お体の方は大丈夫ですか?」
???「あ…ウン、大丈夫ダヨ」
真紅「どうしたんだよ、あんなに怪我して」
???「ソウダ…アイツ等から、逃ゲテ来タンダ…」
ネロ「あいつら? あと君の名前は?」
沙砂「沙砂、ダヨ。アイツ等…白鹿組って言ッテタ」
メロン「白鹿組?」
大阪「あ、目を覚ましたみたいやえ~」
カロメ「お体の方は大丈夫ですか?」
???「あ…ウン、大丈夫ダヨ」
真紅「どうしたんだよ、あんなに怪我して」
???「ソウダ…アイツ等から、逃ゲテ来タンダ…」
ネロ「あいつら? あと君の名前は?」
沙砂「沙砂、ダヨ。アイツ等…白鹿組って言ッテタ」
メロン「白鹿組?」
沙砂と名乗る少年が言うには、白鹿組とは世にも珍しいものを捕まえ、見世物として使ったり、奴隷にしたり、はたまた好事家達に売りつけたりしている集団らしい。
その白鹿組が沙砂達が住んでいる場所を嗅ぎ付け、襲ってきたのだ。仲間達のおかげで命からがらここまで逃げてきたらしい。
その白鹿組が沙砂達が住んでいる場所を嗅ぎ付け、襲ってきたのだ。仲間達のおかげで命からがらここまで逃げてきたらしい。
ネロ「世にも珍しいものって、沙砂が?」
沙砂「ソウダヨー。沙砂は一本ダタラの妖怪ダヨー?」
たから「それはまた珍しい妖怪ね」
沙砂「…吃驚シナイノ?」
たから「今時妖怪も珍しくないもの」
エヴァ「うむ。ちなみに私は吸血鬼の真祖だ」
カズキ「人外だった時期が俺にもありました」
カロメ「私なんてカロリーメイトの妖精ですしっ」
真紅「人形です」
メロン「熊のぬいぐるみ型ロボットです」
ネロ「ここにはいないけど他にも色々と」
沙砂「…面白い人達ナンダネー」
超太郎「それはともかくよ。妖怪を売り物にしよーなんてこいつはメチャ許さんよなァ~!」
カズキ「全くだ。妖怪は愛でるもんだ!」
ネロ「いやそれは間違ってるような…間違ってないような」
超太郎「俺達でそいつらぶっ飛ばしに行こうぜ!」
真紅「あんまり歴史に介入するのは気が引けるなぁ」
たから「織田信長に会った時点で十分に介入してる気がするわ」
真紅「それもそっか。何かあったらメロンとパラレルワールドのせいにしとけば良い」
メロン「なんで私!?」
沙砂「何でソンナに協力的ナノ…?」
エヴァ「決まっているだろう。困っている人を放っておけないお節介な連中だからだよ」
ネロ「またまたー。エヴァもその内の一人だよー?」
エヴァ「ええい、五月蠅い! 沙砂よ、案内を頼む」
沙砂「ウン」
沙砂「ソウダヨー。沙砂は一本ダタラの妖怪ダヨー?」
たから「それはまた珍しい妖怪ね」
沙砂「…吃驚シナイノ?」
たから「今時妖怪も珍しくないもの」
エヴァ「うむ。ちなみに私は吸血鬼の真祖だ」
カズキ「人外だった時期が俺にもありました」
カロメ「私なんてカロリーメイトの妖精ですしっ」
真紅「人形です」
メロン「熊のぬいぐるみ型ロボットです」
ネロ「ここにはいないけど他にも色々と」
沙砂「…面白い人達ナンダネー」
超太郎「それはともかくよ。妖怪を売り物にしよーなんてこいつはメチャ許さんよなァ~!」
カズキ「全くだ。妖怪は愛でるもんだ!」
ネロ「いやそれは間違ってるような…間違ってないような」
超太郎「俺達でそいつらぶっ飛ばしに行こうぜ!」
真紅「あんまり歴史に介入するのは気が引けるなぁ」
たから「織田信長に会った時点で十分に介入してる気がするわ」
真紅「それもそっか。何かあったらメロンとパラレルワールドのせいにしとけば良い」
メロン「なんで私!?」
沙砂「何でソンナに協力的ナノ…?」
エヴァ「決まっているだろう。困っている人を放っておけないお節介な連中だからだよ」
ネロ「またまたー。エヴァもその内の一人だよー?」
エヴァ「ええい、五月蠅い! 沙砂よ、案内を頼む」
沙砂「ウン」
彼女達が向かったのは、町外れの廃寺だった。
荒れ果てた廃寺に乗り込むと、屈強な男達がたから達を睨み付けてきた。
荒れ果てた廃寺に乗り込むと、屈強な男達がたから達を睨み付けてきた。
白鹿あき1「誰だてめぇら!」
真紅「問答無用のバウンサーラビット!」
真紅「問答無用のバウンサーラビット!」
中に入るやいなや、飛び跳ねる光の球を放つ真紅。
しかしそれは赤い和服の少女によってあっさりと受け止められた。
しかしそれは赤い和服の少女によってあっさりと受け止められた。
真紅「てめぇは…」
アイン「また会いましたね、真紅さん、皆さん」
超太郎「この時代にも来てやがったか!」
白鹿あき2「どうします、紅椿の姉御」
アイン「彼女たちを返してほしいのでしょう? 彼らと戦って勝てたら返してあげましょう」
白鹿あき3「俺達に勝てたらなぁ!」
メロン「マインドコントロールで白鹿組を操ってるようじゃね」
エヴァ「良いだろう。精々オーラ習得の練習台にさせてもらう!」
アイン「また会いましたね、真紅さん、皆さん」
超太郎「この時代にも来てやがったか!」
白鹿あき2「どうします、紅椿の姉御」
アイン「彼女たちを返してほしいのでしょう? 彼らと戦って勝てたら返してあげましょう」
白鹿あき3「俺達に勝てたらなぁ!」
メロン「マインドコントロールで白鹿組を操ってるようじゃね」
エヴァ「良いだろう。精々オーラ習得の練習台にさせてもらう!」
外に出たたから達と白鹿組、そして沙砂とその仲間達。
相手は十一人、対してこちらの戦力はたった六人であった。
相手は十一人、対してこちらの戦力はたった六人であった。
真紅「しょうがねぇ、疲れるけどデュプリ・ドールを…」
沙砂「沙砂達も戦ウ」
たから「えっ」
沙砂「番号ー! 1」
静水久「2…なの」
明夏羽「3」
加耶「4」
花子さん「5」
沙砂「ネ?」
超太郎「いや、ネ? じゃなくて…」
アイン「それでも構いませんよ?」
カズキ「良いのかよ!」
メロン「このまま逃げちゃダメ?」
エヴァ「ダメに決まっているだろう。この際だ。悪い奴らにはきつーいお仕置をしてやらねばな」
アイン「あなた達、負けたら承知しませんからね?」
白鹿あき1「任せろ! おらぁ!」
沙砂「沙砂達も戦ウ」
たから「えっ」
沙砂「番号ー! 1」
静水久「2…なの」
明夏羽「3」
加耶「4」
花子さん「5」
沙砂「ネ?」
超太郎「いや、ネ? じゃなくて…」
アイン「それでも構いませんよ?」
カズキ「良いのかよ!」
メロン「このまま逃げちゃダメ?」
エヴァ「ダメに決まっているだろう。この際だ。悪い奴らにはきつーいお仕置をしてやらねばな」
アイン「あなた達、負けたら承知しませんからね?」
白鹿あき1「任せろ! おらぁ!」
白鹿組の猛攻が始まった。
卓越した身体能力を見せつけ、たから達を圧倒する。
卓越した身体能力を見せつけ、たから達を圧倒する。
超太郎「なんだ、こいつら! 強ぇ!」
真紅「エルドラドがこいつらの力を底上げしてやがる」
白鹿あき2「行くぞ俺!」
白鹿あき3「おうよ俺! 火縄バレット!」
真紅「エルドラドがこいつらの力を底上げしてやがる」
白鹿あき2「行くぞ俺!」
白鹿あき3「おうよ俺! 火縄バレット!」
片方が火縄銃のように蹴りを放ち、片方が炎の足で蹴り飛ばす。
抜群のコンビネーションで放たれた炎の弾丸は、超太郎に狙いを定めた。
抜群のコンビネーションで放たれた炎の弾丸は、超太郎に狙いを定めた。
超太郎「うわぁー!」ドカーン
カズキ「超太郎! よくも!」
加耶「くっ、やっぱり強いな…」
静水久「こちらも攻める…なの。サイドワインダー!」
カズキ「超太郎! よくも!」
加耶「くっ、やっぱり強いな…」
静水久「こちらも攻める…なの。サイドワインダー!」
蛇妖怪の放った光は蛇のように地面を這い、白鹿組に襲い掛かる。
白鹿あき4「花吹雪!」
しかしその蛇も、白鹿あきが呼び出した数多のサクラの花びらに呑み込まれ、消滅する。
明夏羽「まさかあれを防ぐなんてね…」
花子さん「私達もあれにやられたんだ…大丈夫かい?」
たから「ここは化身で!」
白鹿あき5&6「させるか!」
ネロ「なら僕が!」
白鹿あき7&8「やらせん!」
エヴァ「化身アームドさせないつもりか! ならば来い! 白銀の女王ゲルダ! アームド!」
花子さん「私達もあれにやられたんだ…大丈夫かい?」
たから「ここは化身で!」
白鹿あき5&6「させるか!」
ネロ「なら僕が!」
白鹿あき7&8「やらせん!」
エヴァ「化身アームドさせないつもりか! ならば来い! 白銀の女王ゲルダ! アームド!」
しかし化身は微動だにしなかった。
エヴァ(化身)「くっ…こんな体たらくでは信長のオーラを受け取ることなど到底…」
たから「エヴァさん、危ない!」
エヴァ(化身)「…!」
白鹿あき1「妖鬼カマイタチ!」
たから「エヴァさん、危ない!」
エヴァ(化身)「…!」
白鹿あき1「妖鬼カマイタチ!」
真空の刃に宿ると言われた妖怪・鎌鼬。
それを模した化身が白鹿組のリーダーの背中に出現した。
それを模した化身が白鹿組のリーダーの背中に出現した。
白鹿あき1(化身)「旋風(つむじ)の刃!」
青い爪が地面を切り裂き、エヴァに襲い掛かる。
エヴァ(化身)「アイシクルロード!」
ゲルダが槍を振るうと、氷の道が白鹿あきとエヴァの間に出来上がる。
エヴァは両手を合わせて上に掲げて、ゲルダの槍の共にその手を振り下ろした。
エヴァとゲルダの両方から放たれた氷はやがて一つとなって、風の刃を飲み込み、白鹿あきを攻撃した。
エヴァは両手を合わせて上に掲げて、ゲルダの槍の共にその手を振り下ろした。
エヴァとゲルダの両方から放たれた氷はやがて一つとなって、風の刃を飲み込み、白鹿あきを攻撃した。
白鹿あき9「オケハザマウォール!」
別の白鹿あきが割り込んできた。
彼がほら貝を吹くと、不思議な光の波動と共に、周囲に大きな壁が突如として出現する。
壁は氷の道を塞ぎ、エヴァの攻撃を完全に防ぐ。
彼がほら貝を吹くと、不思議な光の波動と共に、周囲に大きな壁が突如として出現する。
壁は氷の道を塞ぎ、エヴァの攻撃を完全に防ぐ。
エヴァ「くっ…私の化身技をいとも簡単に…!」
加耶「厄介だね。こちらの攻撃がまったく通用しないなんて…」
沙砂「…二人共、チカラを貸シテ」
加耶「うん?」
静水久「それは…良いけど、どうするの…なの」
沙砂「このままジャ皆を助ケラレナイ、ダカラ…」
加耶「あーはいはい、皆まで言うな」
静水久「任せろーバリバリなの」
沙砂「…頼りニシテルヨー」
加耶「厄介だね。こちらの攻撃がまったく通用しないなんて…」
沙砂「…二人共、チカラを貸シテ」
加耶「うん?」
静水久「それは…良いけど、どうするの…なの」
沙砂「このままジャ皆を助ケラレナイ、ダカラ…」
加耶「あーはいはい、皆まで言うな」
静水久「任せろーバリバリなの」
沙砂「…頼りニシテルヨー」