第十五話 『守りたい!』とマジになる時
真紅「ミキシトランス、ティラノ!」
花子さん「変身した!?」
真紅(ティラノ)「食らえ、古代の牙!」
白鹿あき4「花吹雪!」
真紅(ティラノ)「くそっ!」
白鹿あき1(化身)「おらぁ!」
真紅(ティラノ)「うわー!」ドカーン
沙砂「…」
白鹿あき1(化身)「ガキが! このまま引導を渡してやる!}
沙砂「…渡さナイ、ヨー」
静水久「同感…なの」
加耶「全く、人が大人しくしてれば良い気になって」
花子さん「変身した!?」
真紅(ティラノ)「食らえ、古代の牙!」
白鹿あき4「花吹雪!」
真紅(ティラノ)「くそっ!」
白鹿あき1(化身)「おらぁ!」
真紅(ティラノ)「うわー!」ドカーン
沙砂「…」
白鹿あき1(化身)「ガキが! このまま引導を渡してやる!}
沙砂「…渡さナイ、ヨー」
静水久「同感…なの」
加耶「全く、人が大人しくしてれば良い気になって」
沙砂を中心に、二人が脇を固める。
腹の底から叫んだ言葉が力となり、小さな力は大きな存在へと形を変える。
腹の底から叫んだ言葉が力となり、小さな力は大きな存在へと形を変える。
沙砂&静水久&加耶『一夜城!』
その存在はまるで一夜で築き上げられた城のように大きく、そして力強かった。
城は壁となって白鹿組の前に立ちふさがり、彼らを茫然とさせる。
城は壁となって白鹿組の前に立ちふさがり、彼らを茫然とさせる。
白鹿あき1「なん…だと…?」
沙砂「沙砂達の仲間は奪ワセナイ…守るンダ」
超太郎(あんな子供の妖怪が頑張ってるってのに…俺は情けねぇな)
沙砂「沙砂達の仲間は奪ワセナイ…守るンダ」
超太郎(あんな子供の妖怪が頑張ってるってのに…俺は情けねぇな)
超太郎の脳裏に、嫁である麦野沈利の記憶が蘇る。
がさつな性格ではあったが、基本的に優しい彼女が超太郎は好きだった。
その嫁が、今や未来からの侵略者の手によって失われようとしている。
この戦いに負ければ、アインによって自分達も彼女のようになってしまうだろう。
負けられない。
嫁や仲間を守るために、超太郎は自らを震え立たせた。
がさつな性格ではあったが、基本的に優しい彼女が超太郎は好きだった。
その嫁が、今や未来からの侵略者の手によって失われようとしている。
この戦いに負ければ、アインによって自分達も彼女のようになってしまうだろう。
負けられない。
嫁や仲間を守るために、超太郎は自らを震え立たせた。
白鹿あき2「調子に乗りやがって! 行くぞ、俺!」
白鹿あき3「おう、俺! 火縄バレット!」
白鹿あき2「着火!」
白鹿あき3「おう、俺! 火縄バレット!」
白鹿あき2「着火!」
再び強烈な炎の弾丸が放たれる。
一度この技に敗れた超太郎は再び、意を決して自ら飛び込んだ。
一度この技に敗れた超太郎は再び、意を決して自ら飛び込んだ。
超太郎「護星神スタープラチナ!」
空条超太郎は考える。
オラオラッシュも通用しない。化身の力も通用しない。
ならば、残る手段はただ一つ!
オラオラッシュも通用しない。化身の力も通用しない。
ならば、残る手段はただ一つ!
超太郎(化身)「エルドラドの野望は、俺が、俺達が! 打ち砕ーくっ! アームド!」
スタープラチナが光となって、超太郎の体を包み込む。
星の白金の輝きを持った鎧が、彼に新たなる力を与えた。
星の白金の輝きを持った鎧が、彼に新たなる力を与えた。
超太郎(アームド)「異次元・ザ・ハンド!」
超太郎が地面を叩き付けると、まるでガラスが割れたかのように彼の目の前の空間が割れた。
炎の弾丸はその中に吸い込まれて消え、巻き戻し再生するかのように空間は元へと戻っていく。
瞬きの暇すら起きない、一瞬の出来事であった。
炎の弾丸はその中に吸い込まれて消え、巻き戻し再生するかのように空間は元へと戻っていく。
瞬きの暇すら起きない、一瞬の出来事であった。
超太郎「や、やった! 第十五話、完!」
真紅「終わってねーよ!」
たから「アームドをした上に新技とは…やるじゃない」
エヴァ「……」
カズキ「エヴァちゃん、焦っちゃダメだよ。俺達だって、きっと出来るさ」
エヴァ「…ああ」
白鹿あき1「くそ! 妖鬼カマイタチ!」
花子さん「…あんまり私を怒らせないで。ミキシトランス、戦神美粧(バトルスタイル)!」
真紅「終わってねーよ!」
たから「アームドをした上に新技とは…やるじゃない」
エヴァ「……」
カズキ「エヴァちゃん、焦っちゃダメだよ。俺達だって、きっと出来るさ」
エヴァ「…ああ」
白鹿あき1「くそ! 妖鬼カマイタチ!」
花子さん「…あんまり私を怒らせないで。ミキシトランス、戦神美粧(バトルスタイル)!」
花子さんの体が炎に包まれ、その姿を変える。
等身は上がり、体付きも大きく成長し、衣装も凛々しく変わる。
等身は上がり、体付きも大きく成長し、衣装も凛々しく変わる。
花子さん(戦神美粧)「みたまヨーヨー!」
炎を纏ったヨーヨーが、白鹿あきの風の刃を呑み込み、化身ごと貫いた。
白鹿あき1「お、俺の化身がぁ!」
カズキ「良し、トドメだ!」
カズキ「良し、トドメだ!」
カズキは銀色に輝く槍を取り出した。
槍に巻かれたマフラーが山吹色に輝く。
彼は腰を深く落とし、槍を後ろに大きく振りかぶる。
槍に巻かれたマフラーが山吹色に輝く。
彼は腰を深く落とし、槍を後ろに大きく振りかぶる。
カズキ「伝・来・宝・刀!」
山吹色の光が槍より伸びて、大きな刃と化す。
大きく腕を振り上げると同時に、その光の刃を解き放った。
大きく腕を振り上げると同時に、その光の刃を解き放った。
白鹿あき達「うわぁぁぁ!」
カズキの放った一撃は白鹿あき達を吹き飛ばした。
アイン「…やはり、無理でしたか」スッ
真紅「あ、逃げやがった!」
明夏羽「さて、今のうちにこいつらを縛っておきましょ」
沙砂「助かったヨー、アリガトウ」
静水久「こいつらは私達が責任持ってしかるべき場所に突き出しておくから安心しろーなの」
加耶「とんでもない借りが出来ちまったようだね」
エヴァ「なに、気にするな。どんな時代でも困った時はお互い様と言うからな」
花子さん「どんな時代…?」
エヴァ「あ、いや気にするな」
真紅「あ、逃げやがった!」
明夏羽「さて、今のうちにこいつらを縛っておきましょ」
沙砂「助かったヨー、アリガトウ」
静水久「こいつらは私達が責任持ってしかるべき場所に突き出しておくから安心しろーなの」
加耶「とんでもない借りが出来ちまったようだね」
エヴァ「なに、気にするな。どんな時代でも困った時はお互い様と言うからな」
花子さん「どんな時代…?」
エヴァ「あ、いや気にするな」
捕縛した白鹿組を引きずり、彼女達は去って行った。
エルドラドの力添えが無くなってただの人間に戻った彼らではもう彼女達を捕えることが出来ないだろう。とりあえずの危機は去り、たから達はほっと胸を撫で下ろした。
エルドラドの力添えが無くなってただの人間に戻った彼らではもう彼女達を捕えることが出来ないだろう。とりあえずの危機は去り、たから達はほっと胸を撫で下ろした。
アイン『…申し訳ありません。作戦に失敗しました」
トシアキ議長『ふむ…』
アイン『何故、あのような回りくどい事をして、我々を使わなかったのです?』
トシアキ議長『歴史に深く介入し、傷跡を残せば、タイムパラドックス崩壊が起き、時間の中にブラックホールを生むことになる。非常に危険なのだ』
アイン『ではこのまま彼女達の行動を放っておけと…』
トシアキ議長『そう焦るな、アイン。その歴史にあるものを使えば良い』
アイン『…! 今川義元!』
トシアキ議長『そうだ。追って指示を出す。それまでは待機だ』
アイン『Yes.マスター』
トシアキ議長『ふむ…』
アイン『何故、あのような回りくどい事をして、我々を使わなかったのです?』
トシアキ議長『歴史に深く介入し、傷跡を残せば、タイムパラドックス崩壊が起き、時間の中にブラックホールを生むことになる。非常に危険なのだ』
アイン『ではこのまま彼女達の行動を放っておけと…』
トシアキ議長『そう焦るな、アイン。その歴史にあるものを使えば良い』
アイン『…! 今川義元!』
トシアキ議長『そうだ。追って指示を出す。それまでは待機だ』
アイン『Yes.マスター』
超太郎「白鹿組が今川義元の手の者だって!?」
花子さん「いきなり大声を出すんじゃないよ…」
超太郎「ごめん。で、誰だっけ、そいつ?」
カズキ「知らないで驚いてたのかよ!」
超太郎「え、だってここ驚く場面じゃん?」
ネロ「お師匠…それだと自分はバカだって宣伝してるようなものだよ…」
たから「今川義元と言えば……東海の辺りで最も有力な武将とされる人物ね」
斗貴子さん「変なキャラは加味されてはいるが、元は天下一に一番近いとされていた人物だったな」
花子さん「今川義元が、天下統一を果たすために色々な勢力を取り込んで言っているらしい。それが私達妖怪だった、と白鹿組が口を割った訳さ」
カロメ「妖怪を戦力に…?」
花子さん「そうさ。力有る物が国を支配する、そういう思想の元に怪しげな術であっても、戦力となるのであればどんどん採用するらしいね」
たから「それをどうして私達に?」
花子さん「何…あんた達にはそれを知る権利があるし、私としても聞きたい事があってここに来た。他の子達…特に静水久と沙砂は妖怪として目立つからね。だから一人で来たんだよ」
大阪「確かめたい事~?」
花子さん「…あんた達こことは異なる世界から来た、そうだろ?」
皆「!?」
花子さん「私は他の子達と違って、『気』の感度が強くてね。その私が感じているのさ。あんた達はこの世界の、この時代の波動ではないって」
メロン「ぬぅ…何と言うチート能力…!」
真紅「それが本当だとして、どうするつもりだ?」
花子さん「別にどうもしないよ。ただ、興味があっただけ。こんな戦乱の時代に一体どんな用事があるのかと」
エヴァ「真紅、どうする?」
真紅「うーん…」
ウラ「じゃあ僕が説明してあげるよ」
ネロ「うわまた出たな!」
ウラ「人を害虫みたいに言うのは良くないなぁ、ネロちゃん♪」
花子さん「いきなり大声を出すんじゃないよ…」
超太郎「ごめん。で、誰だっけ、そいつ?」
カズキ「知らないで驚いてたのかよ!」
超太郎「え、だってここ驚く場面じゃん?」
ネロ「お師匠…それだと自分はバカだって宣伝してるようなものだよ…」
たから「今川義元と言えば……東海の辺りで最も有力な武将とされる人物ね」
斗貴子さん「変なキャラは加味されてはいるが、元は天下一に一番近いとされていた人物だったな」
花子さん「今川義元が、天下統一を果たすために色々な勢力を取り込んで言っているらしい。それが私達妖怪だった、と白鹿組が口を割った訳さ」
カロメ「妖怪を戦力に…?」
花子さん「そうさ。力有る物が国を支配する、そういう思想の元に怪しげな術であっても、戦力となるのであればどんどん採用するらしいね」
たから「それをどうして私達に?」
花子さん「何…あんた達にはそれを知る権利があるし、私としても聞きたい事があってここに来た。他の子達…特に静水久と沙砂は妖怪として目立つからね。だから一人で来たんだよ」
大阪「確かめたい事~?」
花子さん「…あんた達こことは異なる世界から来た、そうだろ?」
皆「!?」
花子さん「私は他の子達と違って、『気』の感度が強くてね。その私が感じているのさ。あんた達はこの世界の、この時代の波動ではないって」
メロン「ぬぅ…何と言うチート能力…!」
真紅「それが本当だとして、どうするつもりだ?」
花子さん「別にどうもしないよ。ただ、興味があっただけ。こんな戦乱の時代に一体どんな用事があるのかと」
エヴァ「真紅、どうする?」
真紅「うーん…」
ウラ「じゃあ僕が説明してあげるよ」
ネロ「うわまた出たな!」
ウラ「人を害虫みたいに言うのは良くないなぁ、ネロちゃん♪」