第二十一話 神の声を聞く少女
???「神よ…フランスをどうか、お守りください?」
――キラン
???「あれは…?」
西暦1427年、フランス
オルレアン郊外
オルレアン郊外
真紅「到着!」
たから「ここが中世フランスね。それにしても…綺麗で緑豊かな土地だと思ったら」
メロン「あちらこちらで火の手があがってるねぇ」
エヴァ「時代はまさに百年戦争の真っ只中。フランスとイングランドの戦いで、現在のフランスとイギリスの国境線が決まる結果となった戦争だ」
八重「百年…気が遠くなる話ですね」
小夜「すでに百年以上の時を遡ってきてますが無問題です。フランスをお守りします!
」
メロン「それじゃあ、早速デンライナーを隠しに行こう!」
たから「ここが中世フランスね。それにしても…綺麗で緑豊かな土地だと思ったら」
メロン「あちらこちらで火の手があがってるねぇ」
エヴァ「時代はまさに百年戦争の真っ只中。フランスとイングランドの戦いで、現在のフランスとイギリスの国境線が決まる結果となった戦争だ」
八重「百年…気が遠くなる話ですね」
小夜「すでに百年以上の時を遡ってきてますが無問題です。フランスをお守りします!
」
メロン「それじゃあ、早速デンライナーを隠しに行こう!」
――ストライクモード
突如、どこからともなく、見知らぬ真赤なスフィアデバイスが飛んできた。
ドライはいち早くそれに気づき、両手を交差してそれを防いだ。
ドライはいち早くそれに気づき、両手を交差してそれを防いだ。
ロールシャッハ「だ、誰だ!」
ドライ「スタンド攻撃だね!」
竜馬「いや、ねーだろそれは…」
???「くくく…そう言うと思ったぜ」
羽衣狐「何奴?」
???「お前は誰だ。何故こんな所に居て何故こんな事をする。そう言いたいんだろ?」
ドライ「いやまだ何も聞いてないし。あんたは…女?」
鞠也「俺は祠堂鞠也。名も無き小市民だ。名前はあるが名も無き小市民だ。ちなみに男だ」
羽衣狐「成程、確かにこんなに可愛い子が女な訳ないのぅ」
ロールシャッハ「聞いた事がある。S級の危険人物だ。何をしでかすか分らない危険な男だと」
ドライ「面白い、なら私が倒すよ」
鞠也「私が倒す? ふん、弱い奴ほどよく吼える。俺は強いがよく吼える。良いだろう。全員で来な」
ドライ「舐めてんじゃないよ!」
ドライ「スタンド攻撃だね!」
竜馬「いや、ねーだろそれは…」
???「くくく…そう言うと思ったぜ」
羽衣狐「何奴?」
???「お前は誰だ。何故こんな所に居て何故こんな事をする。そう言いたいんだろ?」
ドライ「いやまだ何も聞いてないし。あんたは…女?」
鞠也「俺は祠堂鞠也。名も無き小市民だ。名前はあるが名も無き小市民だ。ちなみに男だ」
羽衣狐「成程、確かにこんなに可愛い子が女な訳ないのぅ」
ロールシャッハ「聞いた事がある。S級の危険人物だ。何をしでかすか分らない危険な男だと」
ドライ「面白い、なら私が倒すよ」
鞠也「私が倒す? ふん、弱い奴ほどよく吼える。俺は強いがよく吼える。良いだろう。全員で来な」
ドライ「舐めてんじゃないよ!」
だが、鞠也と名乗った男(?)の力は圧倒的だった。
プロトコル・ファントム3.0のパワーが全く通じず、彼女達はたった一人の華奢な“彼”の手によって倒されてしまった。
プロトコル・ファントム3.0のパワーが全く通じず、彼女達はたった一人の華奢な“彼”の手によって倒されてしまった。
としあき議員1「…この者は一体…?」
としあき議員2「祠堂鞠也。数時間前にムゲン牢獄を脱走しました」
としあき議員3「すぐに捕えろ!」
トシアキ議長「いや、待て」
鞠也『エルドラドのとしあき共。俺を監視してるんだろ?』
としあき議員ズ『!?』
鞠也『提案がある。お前らが追っている相手を倒したら、俺の罪は帳消しにしてもらう。どうだ?』
トシアキ議長「ふ、取引のつもりか」
としあき議員1「一体あいつは何を考えているんだ!」
トシアキ議長「良いだろう。取引に応じよう」
としあき議員2「議長!?」
鞠也『ふっ。そう言うと思ったぜ』
鞠也「さぁ、お目覚めの時間だぁ!」
としあき議員2「祠堂鞠也。数時間前にムゲン牢獄を脱走しました」
としあき議員3「すぐに捕えろ!」
トシアキ議長「いや、待て」
鞠也『エルドラドのとしあき共。俺を監視してるんだろ?』
としあき議員ズ『!?』
鞠也『提案がある。お前らが追っている相手を倒したら、俺の罪は帳消しにしてもらう。どうだ?』
トシアキ議長「ふ、取引のつもりか」
としあき議員1「一体あいつは何を考えているんだ!」
トシアキ議長「良いだろう。取引に応じよう」
としあき議員2「議長!?」
鞠也『ふっ。そう言うと思ったぜ』
鞠也「さぁ、お目覚めの時間だぁ!」
鞠也が大きく口を開くと、謎の赤色の光が放出された。
光は矢のように降り注ぎ、プトロコル・ファントム3.0のメンバーへと注ぎ込まれる。
やがて彼女達は赤色の髪と真っ白な肌に変色し、のっそりと立ち上がり始める。
ドライに至っては体が大きく変容し、大人の女性の体つきとなる。服装まで変わり、赤と黒のジャケットスーツという出で立ちであった。
光は矢のように降り注ぎ、プトロコル・ファントム3.0のメンバーへと注ぎ込まれる。
やがて彼女達は赤色の髪と真っ白な肌に変色し、のっそりと立ち上がり始める。
ドライに至っては体が大きく変容し、大人の女性の体つきとなる。服装まで変わり、赤と黒のジャケットスーツという出で立ちであった。
鞠也「まずはお前達に働いてもらうぜ」ニヤリ
ドライ(M)「…Yes」
ドライ(M)「…Yes」
彼女達は森の中に居たのだが、その森の外に広がる光景は凄まじいものだった。
折れた剣や盾が転がり、人は無残にも死んだまま放置で、あちらこちらから残り火が上がっている。
強烈な死の匂いと、すすこけた匂いが鼻をつく。
折れた剣や盾が転がり、人は無残にも死んだまま放置で、あちらこちらから残り火が上がっている。
強烈な死の匂いと、すすこけた匂いが鼻をつく。
斗貴子さん「…これが戦争なんだ。戦国時代よりも厳しい事になるだろう」
八重「そうですね。それでジャンヌさんはどこに?」
メロン「うむ。オルレアン解放のためにこと近くの街にいる事は分ってるんだけど…」
しゃも「ジャンヌ…どういう人か気になるなの」
???「呼びました?」
たから「え?」
八重「そうですね。それでジャンヌさんはどこに?」
メロン「うむ。オルレアン解放のためにこと近くの街にいる事は分ってるんだけど…」
しゃも「ジャンヌ…どういう人か気になるなの」
???「呼びました?」
たから「え?」
森の奥の方から、鎧に身を包んだ一人の少女がやってくる。
長い髪を風に揺らし、おっとりとした雰囲気を纏った眼鏡の少女だった。
長い髪を風に揺らし、おっとりとした雰囲気を纏った眼鏡の少女だった。
小夜「眼鏡っ娘キタ━━━(゚∀゚)━━━!!」
???「!?」ビクッ
兵士「おのれ怪しい奴!」
カズキ「わぁどこかで見た展開」
エヴァ「メガネスキー自重しろっ!」
兵士「怪しい奴らめ…何者だ!」
たから「私達は…戦いから逃げている内にここへ来たのよ。オルレアンを目指して」
兵士「何…?はっ!? まさかジャンヌの命を狙って!?」
???「えっと、それはどうでしょうね」
兵士「何を言うか、ジャンヌ」
皆「!?」
大阪「ほぇ~この人がジャンヌさん」
超太郎「何か戦う乙女って感じじゃねぇよな」
小夜「眼鏡っ子に悪い人はいません! 男で優男の眼鏡は例外ですけど!」
メロン「あれ、知り合いに一人該当者がいるよ?」
兵士「ええい、怪しい奴らめ! まさかイングランドのスパイか!」
真紅「違うっつーの! またかよこの展開!」
エヴァ「私達は未来からジャンヌの力を借りに来ただけだ!」
ジャンヌ「え、未来」
夕映「ますたー…」
エヴァ「しまった…つい冴木殿でもないのにうっかりを」
超太郎「こりゃ明日の天気は隕石でも振ってくるんじゃね」
たから「…エヴァさん、超太郎。後で体育館裏に来なさい」
ジャンヌ「未来? 未来からとはどういう事です」
エヴァ「うっ、それは…」
夕映「ますたー」
???「!?」ビクッ
兵士「おのれ怪しい奴!」
カズキ「わぁどこかで見た展開」
エヴァ「メガネスキー自重しろっ!」
兵士「怪しい奴らめ…何者だ!」
たから「私達は…戦いから逃げている内にここへ来たのよ。オルレアンを目指して」
兵士「何…?はっ!? まさかジャンヌの命を狙って!?」
???「えっと、それはどうでしょうね」
兵士「何を言うか、ジャンヌ」
皆「!?」
大阪「ほぇ~この人がジャンヌさん」
超太郎「何か戦う乙女って感じじゃねぇよな」
小夜「眼鏡っ子に悪い人はいません! 男で優男の眼鏡は例外ですけど!」
メロン「あれ、知り合いに一人該当者がいるよ?」
兵士「ええい、怪しい奴らめ! まさかイングランドのスパイか!」
真紅「違うっつーの! またかよこの展開!」
エヴァ「私達は未来からジャンヌの力を借りに来ただけだ!」
ジャンヌ「え、未来」
夕映「ますたー…」
エヴァ「しまった…つい冴木殿でもないのにうっかりを」
超太郎「こりゃ明日の天気は隕石でも振ってくるんじゃね」
たから「…エヴァさん、超太郎。後で体育館裏に来なさい」
ジャンヌ「未来? 未来からとはどういう事です」
エヴァ「うっ、それは…」
夕映「ますたー」
夕映はエヴァをかぶように彼女の前に立った。
ジャンヌは目を細めながら夕映たちの前に近づき、何度も目を瞬かせる。
ジャンヌは目を細めながら夕映たちの前に近づき、何度も目を瞬かせる。
ジャンヌ「どいう事なんですか?」ズズイ
夕映「そ、それは…」
斗貴子さん「何故彼女に…」
小夜「眼鏡の度が合ってないんですね。だがそれがいい」キリッ
しゃも「タイムジャンプした事正直に話した方が良い気がするの」
たから「理解できないと思うわ。いえ、悪い意味ではなく」
真紅「そうだな。不思議な事は悪魔や魔女の仕業だと考えられていた時代だからな」
ネロ「そっか。僕達の時代みたいに科学の概念すらないもんね」
ジャンヌ「あの…あなた、お名前は?」
夕映「ゆ、夕映。綾瀬夕映…」
ジャンヌ「夕映。良い名前ですね」
夕映「じゃ、ジャンヌさんも良い名前だと思うです」
ジャンヌ「ふふ。ありがとうございます」
兵士「どうしたジャンヌ!」
ジャンヌ「…この人達はスパイでは無いと、思います」
兵士「何故だ?」
ジャンヌ「神の声を聞きました。天の光が降りる時、神の使いが現れると」
兵士「し、しかしジャンヌ! 君が『神の声を声を聞いた』というのでついてきたのだが、戦争は酷くなる一方だ! 俺達は君を信じて良いのか!」
ジャンヌ「も、もちろんです…」
夕映(この人…自分に自信がないのです。私と同じなのです)
ジャンヌ「とにかくこのままにしてはおけません。このままオルレアンに向かいましょう」
兵士「ジャンヌがそう言うなら…」
ジャンヌ「それでは夕映、皆さん。ついてきて下さい」
夕映「そ、それは…」
斗貴子さん「何故彼女に…」
小夜「眼鏡の度が合ってないんですね。だがそれがいい」キリッ
しゃも「タイムジャンプした事正直に話した方が良い気がするの」
たから「理解できないと思うわ。いえ、悪い意味ではなく」
真紅「そうだな。不思議な事は悪魔や魔女の仕業だと考えられていた時代だからな」
ネロ「そっか。僕達の時代みたいに科学の概念すらないもんね」
ジャンヌ「あの…あなた、お名前は?」
夕映「ゆ、夕映。綾瀬夕映…」
ジャンヌ「夕映。良い名前ですね」
夕映「じゃ、ジャンヌさんも良い名前だと思うです」
ジャンヌ「ふふ。ありがとうございます」
兵士「どうしたジャンヌ!」
ジャンヌ「…この人達はスパイでは無いと、思います」
兵士「何故だ?」
ジャンヌ「神の声を聞きました。天の光が降りる時、神の使いが現れると」
兵士「し、しかしジャンヌ! 君が『神の声を声を聞いた』というのでついてきたのだが、戦争は酷くなる一方だ! 俺達は君を信じて良いのか!」
ジャンヌ「も、もちろんです…」
夕映(この人…自分に自信がないのです。私と同じなのです)
ジャンヌ「とにかくこのままにしてはおけません。このままオルレアンに向かいましょう」
兵士「ジャンヌがそう言うなら…」
ジャンヌ「それでは夕映、皆さん。ついてきて下さい」
ジャンヌ引き入る一万二千の軍勢はイギリス軍が包囲している中戦闘を避け、その日の夜の内に入城する。
恐怖に怯えていたオルレアンの市民はそれに喜びの声を上げ、彼女達を手厚く歓迎した。
軍に掲げられた、純白の地に百合の花を手に持った二人の天使が描かれた旗は、オルレアンの人々を大いに奮い立たせた。
恐怖に怯えていたオルレアンの市民はそれに喜びの声を上げ、彼女達を手厚く歓迎した。
軍に掲げられた、純白の地に百合の花を手に持った二人の天使が描かれた旗は、オルレアンの人々を大いに奮い立たせた。
蝙蝠(石)「…まずいな」
ザ・レスラーズはオルレアンの詰所の隅に追いやられていた。
大阪「どうしたん、センちゃん」
蝙蝠(石)「あのジャンヌからはオーラが感じられない」
小夜「つまり…どういう事なんです?」
蝙蝠(石)「彼女はまだ自分の力に目覚めてないんだ。仲間の勇気を奮い立たせ、鉄壁の守りに変える、その力にな」
エヴァ「信長公の時とは逆という事か!」
夕映「…」
蝙蝠(石)「あのジャンヌからはオーラが感じられない」
小夜「つまり…どういう事なんです?」
蝙蝠(石)「彼女はまだ自分の力に目覚めてないんだ。仲間の勇気を奮い立たせ、鉄壁の守りに変える、その力にな」
エヴァ「信長公の時とは逆という事か!」
夕映「…」
夕映は他の皆が話し合っている中、そっと詰所を抜け出した。