第二十九話 巨漢の剣豪、現る
イエロー「へー、孔明さんって女性の方だったんですか」
大阪「うん~。しかもめっちゃ美人さんやったえ~」
ヴィクトリカ「劉玄徳はどうだったのかね?」
カロメ「え、ええっと、面白い方でしたっ……よ?」
久城「いや何でそんな挙動不審なのさ」
麦野「超太郎、劉玄徳とミキシマックスしたんだってな」
超太郎「おぅ! 皆のおかげでな」
麦野「ふーん。なんだか前より逞しくなってるじゃない」
超太郎「お、惚れ直した?」
麦野「調子乗んな?」バチバチバチ
超太郎「すんまんせんしたー!」ビリビリビリ
蝙蝠(石)「次の力を発表するぞー」
たから「五の力、『海のように広い心で攻守を繋ぐ架け橋となる、スーパートリッキーレスラー』で、六の力、『稲妻のように素早く斬り込む速さ、電光石火のスピードレスラー』だったわね」
蝙蝠(石)「お、おう。時代は幕末、五の力は坂本龍馬だ」
カズキ「坂本龍馬! 激動の幕末を生きた剣豪じゃないか!」
斗貴子さん「どうした、カズキ。そんなに興奮して」
カズキ「だって坂本龍馬だよ、斗貴子さん!」
斗貴子さん「君がエロスと絵以外に興味を持つとは珍しい」
たから「確かに」
カズキ「ひでぇ!」
夕映「坂本龍馬さん……良く創作物の代表になる人です。こちらの教科書にも写真が載ってますです」
まとい「いつも歴史の教科書を持ち歩くなんて、夕映先輩は勉強熱心ですね」
夕映「ますたーに言われて勉強させられてるです」
エヴァ「何だ、不満か?」
夕映「めめめ滅相もないです! ますたーは最高の教師です!」
大阪「勉強できる夕映ちゃんも素敵やで~?」
カズキ「とにかく! 龍馬は俺に任せてくれ!」
蝙蝠(石)「じゃあ龍馬はカズキに任せた。そして候補はもう一人いる。ずばり、天才剣士沖田総司だ!」
超太郎「新撰組の沖田総司か」
カズキ「まさか幕末の時代に行けるなんて思いもしなかったなぁ」
小鳥「坂本龍馬と沖田総司は敵同士でしたね。国を解放しようとした坂本龍馬と、京の都と幕府を守った新撰組の沖田総司…果たしてうまくいくのでしょうか」
たから「難しいけれど、それでもやるしかないわ」
蝙蝠(石)「ではメンバー行くぞ。大阪、斗貴子さん、カロメのサポーターズ、カズキ、真紅、たから、エヴァ、超太郎、夕映、まとい、八重、しゃも、杏子、ネロ、以上だ!」
メロン「では幕末の時代にクライマックスジャーンプ!」
大阪「うん~。しかもめっちゃ美人さんやったえ~」
ヴィクトリカ「劉玄徳はどうだったのかね?」
カロメ「え、ええっと、面白い方でしたっ……よ?」
久城「いや何でそんな挙動不審なのさ」
麦野「超太郎、劉玄徳とミキシマックスしたんだってな」
超太郎「おぅ! 皆のおかげでな」
麦野「ふーん。なんだか前より逞しくなってるじゃない」
超太郎「お、惚れ直した?」
麦野「調子乗んな?」バチバチバチ
超太郎「すんまんせんしたー!」ビリビリビリ
蝙蝠(石)「次の力を発表するぞー」
たから「五の力、『海のように広い心で攻守を繋ぐ架け橋となる、スーパートリッキーレスラー』で、六の力、『稲妻のように素早く斬り込む速さ、電光石火のスピードレスラー』だったわね」
蝙蝠(石)「お、おう。時代は幕末、五の力は坂本龍馬だ」
カズキ「坂本龍馬! 激動の幕末を生きた剣豪じゃないか!」
斗貴子さん「どうした、カズキ。そんなに興奮して」
カズキ「だって坂本龍馬だよ、斗貴子さん!」
斗貴子さん「君がエロスと絵以外に興味を持つとは珍しい」
たから「確かに」
カズキ「ひでぇ!」
夕映「坂本龍馬さん……良く創作物の代表になる人です。こちらの教科書にも写真が載ってますです」
まとい「いつも歴史の教科書を持ち歩くなんて、夕映先輩は勉強熱心ですね」
夕映「ますたーに言われて勉強させられてるです」
エヴァ「何だ、不満か?」
夕映「めめめ滅相もないです! ますたーは最高の教師です!」
大阪「勉強できる夕映ちゃんも素敵やで~?」
カズキ「とにかく! 龍馬は俺に任せてくれ!」
蝙蝠(石)「じゃあ龍馬はカズキに任せた。そして候補はもう一人いる。ずばり、天才剣士沖田総司だ!」
超太郎「新撰組の沖田総司か」
カズキ「まさか幕末の時代に行けるなんて思いもしなかったなぁ」
小鳥「坂本龍馬と沖田総司は敵同士でしたね。国を解放しようとした坂本龍馬と、京の都と幕府を守った新撰組の沖田総司…果たしてうまくいくのでしょうか」
たから「難しいけれど、それでもやるしかないわ」
蝙蝠(石)「ではメンバー行くぞ。大阪、斗貴子さん、カロメのサポーターズ、カズキ、真紅、たから、エヴァ、超太郎、夕映、まとい、八重、しゃも、杏子、ネロ、以上だ!」
メロン「では幕末の時代にクライマックスジャーンプ!」
西暦1867 京都
メロン「という訳で! 来たよ幕末! 服装は戦国自体のと同じ和風でお送りいたします」
カズキ「元から色々と混ざってたじゃん」
超太郎「しかし二人はどこにいるんだろうか」
斗貴子さん「沖田総司は新撰組の屯所なのは分かるのだが…」
カロメ「問題は坂本龍馬さんですね」
たから「前回みたいに二人に縁があるのなら良いのだけれど、今回は敵同士だから会ってしまうとまずいわね」
メロン「よし、二手に分かれよう!」
たから「では私、エヴァさん、武藤、大阪さん、カロメさん、七瀬さん、超太郎、メロンさんは坂本龍馬を。沖田総司は辛苦さん、夕映さん、杏子さん、まといさん、しゃもさん、斗貴子さん、そしてネロさんでいきましょう」
辛苦「んじゃー捜索開始ー!」
皆「おー!」
カズキ「元から色々と混ざってたじゃん」
超太郎「しかし二人はどこにいるんだろうか」
斗貴子さん「沖田総司は新撰組の屯所なのは分かるのだが…」
カロメ「問題は坂本龍馬さんですね」
たから「前回みたいに二人に縁があるのなら良いのだけれど、今回は敵同士だから会ってしまうとまずいわね」
メロン「よし、二手に分かれよう!」
たから「では私、エヴァさん、武藤、大阪さん、カロメさん、七瀬さん、超太郎、メロンさんは坂本龍馬を。沖田総司は辛苦さん、夕映さん、杏子さん、まといさん、しゃもさん、斗貴子さん、そしてネロさんでいきましょう」
辛苦「んじゃー捜索開始ー!」
皆「おー!」
斗貴子さん「沖田総司と言えば、病を押して幕府を守り抜いた美形の剣士と聞く」
しゃも「実際はそんなに美形じゃなかったという話なの」
杏子「まぁ昔の事だかんなー。こうしてタイムジャンプしない限りは、写真もまだ一般市民からはほど遠い技術だし、わかんないよな」
ネロ「病…?」
斗貴子さん「そう。胸の病で志半ばで燃え尽きたと言われている。ただその没年にはいろいろな説があってだな」
夕映「教科書によると、結核だったらしいです」
辛苦「まー会ってみれば分かんだろ」
まとい「そうですね」
しゃも「実際はそんなに美形じゃなかったという話なの」
杏子「まぁ昔の事だかんなー。こうしてタイムジャンプしない限りは、写真もまだ一般市民からはほど遠い技術だし、わかんないよな」
ネロ「病…?」
斗貴子さん「そう。胸の病で志半ばで燃え尽きたと言われている。ただその没年にはいろいろな説があってだな」
夕映「教科書によると、結核だったらしいです」
辛苦「まー会ってみれば分かんだろ」
まとい「そうですね」
カズキ「良し、皆行くぞ!」
たから「やけにはりきってるわね、武藤」
カズキ「そりゃもう! なんたって坂本龍馬だからね!」
八重「坂本さんの場所分かるんですか?」
カズキ「え、分かる訳ないじゃないか」
超太郎「自信満々に答えるなよ!」
???「うぉぉぉ!」
メロン「ん…? なんだろう…?」
???「うぉぉぉおおあああ!」
たから「やけにはりきってるわね、武藤」
カズキ「そりゃもう! なんたって坂本龍馬だからね!」
八重「坂本さんの場所分かるんですか?」
カズキ「え、分かる訳ないじゃないか」
超太郎「自信満々に答えるなよ!」
???「うぉぉぉ!」
メロン「ん…? なんだろう…?」
???「うぉぉぉおおあああ!」
坂の上から飛び出したのは、巨大な肉団子…もとい巨漢の男だった。
勢いよく飛び出したそれは、坂をごろごろと転がり、こちらへと向かってくる。
勢いよく飛び出したそれは、坂をごろごろと転がり、こちらへと向かってくる。
大阪「に、人間!?」
たから「武藤! 危ない!」
カズキ「へ?」
たから「武藤! 危ない!」
カズキ「へ?」
肉団子はカズキと激突し、土煙を上げてようやく止まることが出来た。
???「いやぁ危ない危ない。もう少しで死ぬところだった」
カズキ「ぐええええ」
???「おお! すまんすまん。怪我はないか?」
カズキ「痛てて…いえ、俺は大丈夫ですが…」
???「ならば良し!」
カズキ「ぐええええ」
???「おお! すまんすまん。怪我はないか?」
カズキ「痛てて…いえ、俺は大丈夫ですが…」
???「ならば良し!」
立ち上がった青年は、真ん丸と太っていた。
もじゃもじゃとした髪をちょんまげにして、侍なのだろうか、長さの違う刀を二本腰にさしている。
もじゃもじゃとした髪をちょんまげにして、侍なのだろうか、長さの違う刀を二本腰にさしている。
カズキ「失礼ですが、あなたは?」
才谷屋「俺か? そうだな、才谷屋(さいたにや)とでも呼んでくれ!」
たから(才谷屋…何処かで聞いたことがあるような…)
才谷屋「俺か? そうだな、才谷屋(さいたにや)とでも呼んでくれ!」
たから(才谷屋…何処かで聞いたことがあるような…)
こちらも名乗ろうとした、その時である。
青と白の袴を着た五人の侍が、彼を取り囲んだ。
青と白の袴を着た五人の侍が、彼を取り囲んだ。
新撰組あき1「追い詰めたぞ!」
才谷屋「何だ、まだ追ってきたのか。おめぇらのそんななまくら剣法じゃ、この腹の弾力には通用せん!」ボヨン
新撰組あき2「何を!」
才谷屋「フン!」ボヨヨン
新撰組あき3「舐めやがって!」
才谷屋「そりゃあ!」ボヨヨヨン
大阪「す、すごい!」
カロメ「お腹で押し出す力もすごいですが、あの体であんなに素早く攻撃をかわしてみせるなんてっ」
才谷屋「見たか、俺っちの腹力!」腹ボーン
新撰組あき4「調子に乗りやがって!」シャキン
???「おっと、うちらの獲物を取らんといて欲しいなぁ」
才谷屋「何だ、まだ追ってきたのか。おめぇらのそんななまくら剣法じゃ、この腹の弾力には通用せん!」ボヨン
新撰組あき2「何を!」
才谷屋「フン!」ボヨヨン
新撰組あき3「舐めやがって!」
才谷屋「そりゃあ!」ボヨヨヨン
大阪「す、すごい!」
カロメ「お腹で押し出す力もすごいですが、あの体であんなに素早く攻撃をかわしてみせるなんてっ」
才谷屋「見たか、俺っちの腹力!」腹ボーン
新撰組あき4「調子に乗りやがって!」シャキン
???「おっと、うちらの獲物を取らんといて欲しいなぁ」
突然、緑色の影が新撰組を襲った。
彼らは影の一撃で昏倒し、その場に倒れこむ。
彼らは影の一撃で昏倒し、その場に倒れこむ。
???「あんたが目標の男やな」
???「ようやく見つけましたわ」」
???「ようやく見つけましたわ」」
緑色の影に続いて、金色の影が才谷屋へと現れる。
一人は緑色の短髪で、鎖帷子のような露出の多い服を着た女性。
もう一人は緑色のドレスのような服で身を包んだ女性。
どちらもこの時代の人間にしては、どことなく浮世離れしていた。
一人は緑色の短髪で、鎖帷子のような露出の多い服を着た女性。
もう一人は緑色のドレスのような服で身を包んだ女性。
どちらもこの時代の人間にしては、どことなく浮世離れしていた。
才谷屋「お前ら、薩摩の手の者か? あるいは長州の…」
???「言う必要はないやろ。ここであんたは死ぬんやから」チャキ
たから「パトリオットミサイルキック!」
???「言う必要はないやろ。ここであんたは死ぬんやから」チャキ
たから「パトリオットミサイルキック!」
才谷屋にナイフで切りかかろうとした緑髪の女性に、いち早く気付いたたからが飛び蹴りを放つ。
が、その間に金髪の女性が割り込み、巨大な剣を構えて迎え撃つ。
が、その間に金髪の女性が割り込み、巨大な剣を構えて迎え撃つ。
???「危ないですわ、日影さん」
カズキ「危ない、たからちゃん!」
カズキ「危ない、たからちゃん!」
たからを撃ち落とそうとした巨大な剣を弾いたのは、カズキの槍だった。
放たれたたからの飛び蹴りは結局、気が付いた日影が後ろに跳ぶことでかわされてしまう。
放たれたたからの飛び蹴りは結局、気が付いた日影が後ろに跳ぶことでかわされてしまう。
日影「何や、いきなり初対面の相手に攻撃するとは」
たから「問答無用で斬りかかる人に言われたくないわね」
日影「邪魔するって言うんなら、殺すしかないなぁ。行くで、詠さん」
詠「ええ。大変申し訳難いのですが、皆様には死んでもらいます」
カズキ「才谷屋さん、ここは下がってくれ。相手は本気だ」
才谷屋「相手は俺っちが狙いだ! 初対面の人間を巻き込む訳にはいかないだろ!」
カズキ「関係ないよ。殺されそうになってる人を見捨ててはおけない!」
才谷屋「お前…」
日影「さて…」指パッチン
たから「問答無用で斬りかかる人に言われたくないわね」
日影「邪魔するって言うんなら、殺すしかないなぁ。行くで、詠さん」
詠「ええ。大変申し訳難いのですが、皆様には死んでもらいます」
カズキ「才谷屋さん、ここは下がってくれ。相手は本気だ」
才谷屋「相手は俺っちが狙いだ! 初対面の人間を巻き込む訳にはいかないだろ!」
カズキ「関係ないよ。殺されそうになってる人を見捨ててはおけない!」
才谷屋「お前…」
日影「さて…」指パッチン
日影、詠、忍者あき三人による悪忍集五人。
たから、カズキ、八重、エヴァ、超太郎のレスラーズ五人。
かくて奇妙な戦いが始まった。
たから、カズキ、八重、エヴァ、超太郎のレスラーズ五人。
かくて奇妙な戦いが始まった。