第三十八話 超獣大決戦
レスラー一向は、崖と崖が重なり合って出来た大きな洞窟の前に到着した。
椛「見えましたよー! あれが、ソガノトトスさんがいる洞窟です」
杏子「や、やっと着いた…」
ネロ「も、椛は何でそんなに元気なのさ…」
椛「え?」
夕映「ティラノサウルスを超えるモンスター…わくわくしてきたです」
エヴァ「何としてでも手に入れないとな」
椛「ソガノトトスさーん!」
杏子「や、やっと着いた…」
ネロ「も、椛は何でそんなに元気なのさ…」
椛「え?」
夕映「ティラノサウルスを超えるモンスター…わくわくしてきたです」
エヴァ「何としてでも手に入れないとな」
椛「ソガノトトスさーん!」
…ズン…ズン…
大地を踏み鳴らす音と振動が襲ってくる。
洞窟の影から現れたのは、巨大なモンスターだった。
魚と竜が合体したような姿形で、緑色の肌と頭には巨大な鉈のような角が特徴的である。
洞窟の影から現れたのは、巨大なモンスターだった。
魚と竜が合体したような姿形で、緑色の肌と頭には巨大な鉈のような角が特徴的である。
椛「あ、ソガノトトスさん! そんな所に居たんですね」
Gaaaaa!
咆哮を上げて、ソガノトトスはレスラーズに向かって突進する。
猛獣と化した彼は、彼女達を踏み潰さんと足を大きく振り上げた。
猛獣と化した彼は、彼女達を踏み潰さんと足を大きく振り上げた。
カズキ「逃げろー!」
レスラーズは散り散りになってその場から離れていく。
椛「ソガノトトスさん!? どうしたんですか!? この人達は敵ではありません!」
Guuuuu…
???「うう…トトス…」
椛「ソガノトトスさん! うわ!」
椛「ソガノトトスさん! うわ!」
ソガノトトスの翼に吹き飛ばされ、椛は壁に激突する。
真紅「椛!」
椛「だ……大丈夫です」
真紅「ちっ! ミキシトランス、ティラノ!」
椛「だ……大丈夫です」
真紅「ちっ! ミキシトランス、ティラノ!」
ティラノサウルとソガノトトスが真正面からぶつかり合うのだが、あっさりと真紅はそのパワーの前に負けてしまい、弾き飛ばされてしまった。
たから「私が行くわ。魔神ペガサスアーク!」
たからの背中の白い魔神と、ソガノトトスが真正面からぶつかり合った。
ともすれば吹き飛ばされそうになるたからだったが、気合を込めて踏ん張り、天空へと舞い上がる。
ともすれば吹き飛ばされそうになるたからだったが、気合を込めて踏ん張り、天空へと舞い上がる。
たから(化身)「ジャスティスウィング!」
威力を弱めた正義の翼がソガノトトスの脇腹を打つ。
すると、憑き物が晴れたような顔になってその場に膝を突き、ソガノトトスはようやく落ち着きを取り戻した。
すると、憑き物が晴れたような顔になってその場に膝を突き、ソガノトトスはようやく落ち着きを取り戻した。
椛「す、すごいです…何でしょう、今の」
たから「化身よ」
椛「化身?」
たから「人の強い想いが形となって現れる力ね」
椛「すごいですね」
大阪「それにしても…何があったんやろな~。普段は優しいモンスターなんよね?」
椛「聞いてみましょう」
杏子「誰に?」
椛「布都さーん! 居ますかー!」
たから「化身よ」
椛「化身?」
たから「人の強い想いが形となって現れる力ね」
椛「すごいですね」
大阪「それにしても…何があったんやろな~。普段は優しいモンスターなんよね?」
椛「聞いてみましょう」
杏子「誰に?」
椛「布都さーん! 居ますかー!」
洞窟の中から、ひょっこりと小さな子が姿を現した。
古い和風の白い服を守った小さな少女は、恐る恐るたから達の前にやってくる。
古い和風の白い服を守った小さな少女は、恐る恐るたから達の前にやってくる。
布都「我は物部布都。このソガノトトスに育てられた娘じゃ!」
ネロ「な、なんだってー。へぇ、布都って言うんだ」
布都「…何じゃ、あんまり驚かんのぅ?」
ネロ「いや獣に育てられるってわりとポピュラーじゃない?」
布都「我に言われても…まぁ良い。実はな、もみの助よ」
椛「椛です! 木の花と書いて椛です!」
たから「きのはな…コハナさんね」
椛「違いますってば!」
布都「それでな、銀色の男が突然現れて、変な色の毬をぶつけて言ったのじゃ。それからソガノトトスが暴れだして…ほとほと困り果ていたんじゃ」
椛「銀色の男、ですか」
エヴァ「変な色の毬…そうか、スフィアデバイスか!」
夕映「もしかして私達の行く先を知って、先回りしたんです?」
斗貴子さん「やれやれ、どこまでも面倒な奴らだ」
ネロ「な、なんだってー。へぇ、布都って言うんだ」
布都「…何じゃ、あんまり驚かんのぅ?」
ネロ「いや獣に育てられるってわりとポピュラーじゃない?」
布都「我に言われても…まぁ良い。実はな、もみの助よ」
椛「椛です! 木の花と書いて椛です!」
たから「きのはな…コハナさんね」
椛「違いますってば!」
布都「それでな、銀色の男が突然現れて、変な色の毬をぶつけて言ったのじゃ。それからソガノトトスが暴れだして…ほとほと困り果ていたんじゃ」
椛「銀色の男、ですか」
エヴァ「変な色の毬…そうか、スフィアデバイスか!」
夕映「もしかして私達の行く先を知って、先回りしたんです?」
斗貴子さん「やれやれ、どこまでも面倒な奴らだ」
Guu…
しゃも「なんだか弱ってるみたいなの!」
布都「ソガノトトスはもう何百年、何千年も生きた巨大魚竜…寿命が近いのじゃ」
皆「!?」
カロメ「そんな…何とかならないんですかっ」
布都「仕方ない…生きとし生きるものはどんなに長生きしようとも、必ず死ぬ。それが万物の掟じゃ」
ネロ「布都…」
布都「ソガノトトスはもう何百年、何千年も生きた巨大魚竜…寿命が近いのじゃ」
皆「!?」
カロメ「そんな…何とかならないんですかっ」
布都「仕方ない…生きとし生きるものはどんなに長生きしようとも、必ず死ぬ。それが万物の掟じゃ」
ネロ「布都…」
Gyuuu
布都「なんじゃ、ソガノトトスや…」
椛「ソガノトトスさんは布都さんを一人前の淑女に育てたかったらしいのですが、もう自分は長くない、あとはよろしく…だそうです」
カズキ「寿命なのは仕方ないさ…けど、こんなのってあるかよ…」
メロン「しょうがないんじゃよ、カズキさん。しかし弱った。こんなに弱った状態じゃミキシマックス出来そうにないし…」
斗貴子さん「同感だが、そこは空気を読もうな?」
椛「ソガノトトスさんは布都さんを一人前の淑女に育てたかったらしいのですが、もう自分は長くない、あとはよろしく…だそうです」
カズキ「寿命なのは仕方ないさ…けど、こんなのってあるかよ…」
メロン「しょうがないんじゃよ、カズキさん。しかし弱った。こんなに弱った状態じゃミキシマックス出来そうにないし…」
斗貴子さん「同感だが、そこは空気を読もうな?」
ゴゴゴゴ
大地を揺らす地響きが鳴る。
超太郎「な、なんだ!?」
たから達が上ってきた坂を、いくつもの巨大な獣達がやってくる。
珊瑚の衣をもつ獣、長い首だけの獣、小さな獣が二匹、実に様々だ。
珊瑚の衣をもつ獣、長い首だけの獣、小さな獣が二匹、実に様々だ。
椛「あ、あの人(?)たちは!」
布都「むっ、ベロクロンにゾーリム、コッヴのⅠ、Ⅱ! 今日も来たか!」
杏子「な、何だよあの宇宙や異次元から来そうなこの場違いな怪獣達は!」
椛「あの人達は獣の谷のボスの座を狙う、超獣軍団です!」
布都「弱ったトトスを襲う気か!」
布都「むっ、ベロクロンにゾーリム、コッヴのⅠ、Ⅱ! 今日も来たか!」
杏子「な、何だよあの宇宙や異次元から来そうなこの場違いな怪獣達は!」
椛「あの人達は獣の谷のボスの座を狙う、超獣軍団です!」
布都「弱ったトトスを襲う気か!」
Guoooooo!
布都「トトス! 無理すでない!」
杏子「あいつ…最期まで子供を守ろうとしてるのか!」
椛「布都さんはトトスが育ててきた子です。血は繋がってなくても、親として守りたのでしょう」
しゃも「私達も手伝うなの!」
杏子「おう!」
まとい「行きます! ハンターズネットV2!」
杏子「あいつ…最期まで子供を守ろうとしてるのか!」
椛「布都さんはトトスが育ててきた子です。血は繋がってなくても、親として守りたのでしょう」
しゃも「私達も手伝うなの!」
杏子「おう!」
まとい「行きます! ハンターズネットV2!」
光のネットでコッヴ二組を捕らえるが、ほかの獣達は突破されてしまう。
杏子「「太陽神アポロ! 止めるぜ!」
杏子の化身でゾーリムの首根っこを締め上げる。
超太郎「異次元・ザ…うわぁぁ!」
最後の超太郎は突破されてしまう。
ベロクロンとソガノトトスの一騎打ちが始まった。
二体の怪獣は取っ組み合いになるのだが、ソガノトトスの方が力では勝っていた。
体当たりを真っ向から受け、、ベロクロンをそのまま力で押し返す。
ベロクロンとソガノトトスの一騎打ちが始まった。
二体の怪獣は取っ組み合いになるのだが、ソガノトトスの方が力では勝っていた。
体当たりを真っ向から受け、、ベロクロンをそのまま力で押し返す。
ネロ「やったー! かっこいいぞ、ソガノトトス!」
行く手を阻まれ、敗れたベロクロン達。
大人しく帰っていく彼らだったが、その彼らが地平線の彼方に消えた時、ソガノトトスはその場に横に倒れてしまった。
大人しく帰っていく彼らだったが、その彼らが地平線の彼方に消えた時、ソガノトトスはその場に横に倒れてしまった。
布都「トトスー!」
エヴァ「今の戦いで、力を使い果たした…という訳か…」
しゃも「ソガノトトスー! しっかりするなの!」
エヴァ「今の戦いで、力を使い果たした…という訳か…」
しゃも「ソガノトトスー! しっかりするなの!」
Gu…Guuu
布都「トトスぅ…我を置いていくな…ううっ…」
椛「ソガノトトスさん…」
大阪「そ、そんな…何とかならへんの?」
布都「…辛いけれど、これが万物の掟なんじゃ」
椛「そうですね…どうか、安らかに」
椛「ソガノトトスさん…」
大阪「そ、そんな…何とかならへんの?」
布都「…辛いけれど、これが万物の掟なんじゃ」
椛「そうですね…どうか、安らかに」
古竜王ソガノトトスは、静かに眠りにつく
二度と覚める事のない、深い眠りに――
二度と覚める事のない、深い眠りに――