画像レスラー@ ウィキ(跡地)
42 翼、重ねて
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四十二話 翼、重ねて
レスラーズのリベンジマッチが始まった。
イエロー「ゼロヨン!」
イエローが頭にかぶった麦わら帽子が脱げそうになるほどの素早い動きで、パーフェクト・カスケイドを翻弄する。
聖白蓮「ほう?」
ネロ「どうだ! この前の僕たちとは違うよ!」
ネロ「どうだ! この前の僕たちとは違うよ!」
一見、パーフェクト・カスケイドの動きに対応しているかのように見えた。
だがそれは彼女達の目が慣れ、ようやく動きに慣れだしただけに過ぎない。
まだまだ彼らとの戦闘力には大きな差があり、徐々に押され始めていた。
だがそれは彼女達の目が慣れ、ようやく動きに慣れだしただけに過ぎない。
まだまだ彼らとの戦闘力には大きな差があり、徐々に押され始めていた。
ドロッセル「食らいなさい!」
とりわけドロッセルの炎のタックルは強力で、攻めに転じる時に必ず仕掛けてきた。
警戒し、なかなか思うように攻められない。
警戒し、なかなか思うように攻められない。
杏子の指示に従い、レスラー達はドロッセルを中心に回り始めた。
あまりにも早い動きに残像が生まれ、残像は光となって彼女を中心に円陣を作り上げる。
あまりにも早い動きに残像が生まれ、残像は光となって彼女を中心に円陣を作り上げる。
ドロッセル「…甘いわ!」
三つの円の隙を狙い、ドロッセルがタックルを仕掛ける。
が、そこには誰もおらず、逆にドロッセルは孤立してしまう。
が、そこには誰もおらず、逆にドロッセルは孤立してしまう。
杏子(孔明)「これぞ孔明の罠! 必殺タクティクス、奇門遁甲の陣!」
杏子は天才軍師・孔明の力を見事に引き出していた。
アンドロあき1「人工化身プラズマシャドウ」
六体のアンドロあきに、赤黒い機械じみたい巨人が出現した。
今までの化身とは違い、冷たい印象を受ける。
まるで無機物ような化身だった。
今までの化身とは違い、冷たい印象を受ける。
まるで無機物ような化身だった。
アンドロあきを中心としたフォーメーションに切り替わった。
赤黒い化身の力はすさまじく、状況は再びパーフェクト・カスケイドの流れとなった。
赤黒い化身の力はすさまじく、状況は再びパーフェクト・カスケイドの流れとなった。
たから「なんて強い…今までの化身とは違う異質な力」
アンドロあき3(化身)「化身ではない。化身の力を人工的に生み出す、プラズマシャドウ」
エヴァ「なに!?」
夕映「ならこちらも行くです! 戦旗士ブリュンヒルデ!」
アンドロあき4(化身)「シャドウ・ソード」
アンドロあき3(化身)「化身ではない。化身の力を人工的に生み出す、プラズマシャドウ」
エヴァ「なに!?」
夕映「ならこちらも行くです! 戦旗士ブリュンヒルデ!」
アンドロあき4(化身)「シャドウ・ソード」
人工化身が剣の形となり、夕映の化身を切り払った。
夕映「わー!」
エヴァ「夕映!」
ネロ「剣には剣で対抗だよ! 剣聖ランスロット!」
アンドロあき5(化身)「シャドウ・ガード」
エヴァ「夕映!」
ネロ「剣には剣で対抗だよ! 剣聖ランスロット!」
アンドロあき5(化身)「シャドウ・ガード」
今度は盾へと変化し、ネロの化身の剣を弾いた。
椛「…」
文『まずい…このままでは…」
椛「文さん!」
文『!?』
椛「私に…やらせてください! 私なら、突破できます!」
文『ですが!…』
椛「私を、信じて下さい!」
文『…分かりました。椛! 思い切りやりなさい!』
椛「はい!」
文『まずい…このままでは…」
椛「文さん!」
文『!?』
椛「私に…やらせてください! 私なら、突破できます!」
文『ですが!…』
椛「私を、信じて下さい!」
文『…分かりました。椛! 思い切りやりなさい!』
椛「はい!」
六人のアンドロあきの前に立ち、彼らを睨み付ける。
相手は強大な力を持っており、万に一つの勝ち目も無いように思えた。
それでも、椛はあきらめない。
共に生きてきた人の想いが、諦めないという言葉をくれた人が、鍛えてくれた人がいる。
何よりも守りたいと思う人がいる。
その強い想いが、化身となって現れる。
相手は強大な力を持っており、万に一つの勝ち目も無いように思えた。
それでも、椛はあきらめない。
共に生きてきた人の想いが、諦めないという言葉をくれた人が、鍛えてくれた人がいる。
何よりも守りたいと思う人がいる。
その強い想いが、化身となって現れる。
椛「迅狼リュカオン!」」
椛の背中に出現したのは、翡翠色に輝く肌を持った巨大な『狼』であった。
こうありたいと願う椛が生み出した、疾風のごときスピードを誇る化身である。
こうありたいと願う椛が生み出した、疾風のごときスピードを誇る化身である。
皆「!?」
椛(化身)「シップウジンライ!」
椛(化身)「シップウジンライ!」
椛は走り出す。
やがて椛と化身は一つの風となって大地を駆け、雷のようなジグザグとした動きてアンドロあきを翻弄した。
いかにアンドロあきが強かろうと、そのスピードの前に目標を見失っては対処のしようもなかった。
やがて椛と化身は一つの風となって大地を駆け、雷のようなジグザグとした動きてアンドロあきを翻弄した。
いかにアンドロあきが強かろうと、そのスピードの前に目標を見失っては対処のしようもなかった。
椛(化身)「これが私の力だぁぁ!」
気合を込めた剣の一撃が、アンドロあきの一人を吹き飛ばした。
椛「はぁはぁ…」
文『椛…あなたという人は…』
椛「文さん…ごめんなさい。私、あなたに良い所を見せようとしてました。そのせいでまといさんを傷つけてしまって、あなたに叩かれて気づきました。私は犬だって構わない! あなたのお傍で、誇れる自分でありたい!」
文『…椛』
椛「なんて、少しかっこつけすぎましたか?」
文『椛…あなたという人は…』
椛「文さん…ごめんなさい。私、あなたに良い所を見せようとしてました。そのせいでまといさんを傷つけてしまって、あなたに叩かれて気づきました。私は犬だって構わない! あなたのお傍で、誇れる自分でありたい!」
文『…椛』
椛「なんて、少しかっこつけすぎましたか?」
文はぶるぶると首を左右に振った。
文「今のあなた、最高に括弧良いわ」
飾らない言葉が何よりの力となる。
二人は微笑みを交わし合った。
二人は微笑みを交わし合った。
メロン「!! 今だぁ!」
待ってましたとばかりに、メロンはミキシマックスガンを放った。
-の光を烏天狗の文へ、+の光を椛へ。
そしてミキシマックスは成功する。
二つの天狗の力を持つ椛の新たなる姿は、褐色の肌、黒い髪、黒い服、そして文のような黒い翼を手に入れていた。
-の光を烏天狗の文へ、+の光を椛へ。
そしてミキシマックスは成功する。
二つの天狗の力を持つ椛の新たなる姿は、褐色の肌、黒い髪、黒い服、そして文のような黒い翼を手に入れていた。
アンドロあき2(化身)「シャドウ・ソード」
空気を読まないアンドロあきが人工化身の剣で斬りかかってくる。
椛(天狗)「迦楼羅の翼!」
椛は天高く舞い上がる。
翼をはためかせると、そこから三つの強烈な旋風が生まれ、アンドロあきを化身ごと吹き飛ばした。
翼をはためかせると、そこから三つの強烈な旋風が生まれ、アンドロあきを化身ごと吹き飛ばした。
椛(天狗)「これが! 文さんと私の! Wの力だ!」
まとい「やったー! かっこいいー!」
蝙蝠(石)「あれこそまさに7の力だな!」
椛(天狗)「…今なら…文さんと一つになった今なら出来るはず!」
まとい「やったー! かっこいいー!」
蝙蝠(石)「あれこそまさに7の力だな!」
椛(天狗)「…今なら…文さんと一つになった今なら出来るはず!」
椛は剣を振り上げる。
椛(天狗)「ウルフレジェンド!」
椛の絶叫が、戦場に木霊した。
椛(天狗)「うるぅぅぅあああああ!」
その背中に狼のオーラが出現し、彼女が剣を振り下ろすと同時に、その狼は赤い三本の爪を狼が放つ。
アンドロあき5(化身)「!」
狼の咆哮は化身を切り裂き、アンドロあきを吹き飛ばした。
ネロ「僕も負けてられないね! ミキシトランス、総司!」
ネロ(総司)「菊一文字!」
ネロ(総司)「菊一文字!」
放たれる名刀の一閃――!
アンギュロス「防御コマンド03」ゴゲツジュウジショウ
アンギュロスは腕で十字を切った。
切った後に光の軌跡が残り、それを重ねた両手で掌底打ちを叩き込む。
十字の光は居合の光をいとも簡単に粉砕した。
切った後に光の軌跡が残り、それを重ねた両手で掌底打ちを叩き込む。
十字の光は居合の光をいとも簡単に粉砕した。
アンドロあきが後方に下がり、シャドームーンが前線に上がる。
サタンサーベルを振るい、次々とレスラー達を吹き飛ばしていく。
サタンサーベルを振るい、次々とレスラー達を吹き飛ばしていく。
カズキ「止めろ信彦!」
カズキがサンライトハートでそれを防ごうとするが、あっさりと弾かれてしまった。
杏子「のぶさんは…あたしが止める!」
杏子は決意の槍を構えるのだった。