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49 龍の眠る嘆きの地へ
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四十九話 龍の眠る嘆きの地へ
広い場所に辿り着いた彼女達はそれぞれに腰を落とし、体を休めていた。
たから「…」
大阪「おかーさん。さっきはありがとうな~」
たから「大阪さん」
大阪「どうしたん、何か悩み事?」
たから「え?」
大阪「何だか最近のおかーさんはずっと考え込んでいたように見えたんや」
たから「そう見えたかしら」
大阪「うん。真紅ちゃんも心配してたえ」
たから「…」
大阪「旅人さんの事?」
たから「いえ、それは違うわ」
大阪「じゃあ、自分がリーダーで居続けていいのかっていう疑問なんかな?」
たから「!? どうしてそれを…」
大阪「だってうちは冴木おかーさんの娘なんやで?」
たから「そんなもの…なのかしら」
大阪「でもね、おかーさん。おかーさんは全然分ってないと思う」
たから「分ってない? 何がかしら」
大阪「…うちはやっぱりおかーさんがリーダーであるべきだと思うで?」
たから「それはどう意味かしら」
アーサー王「さて、休憩も終わりです。出発しましょう!」
大阪「さ、早くしゃもちゃんを救いに行くで~」
たから「あ……そうね」
大阪「おかーさん。さっきはありがとうな~」
たから「大阪さん」
大阪「どうしたん、何か悩み事?」
たから「え?」
大阪「何だか最近のおかーさんはずっと考え込んでいたように見えたんや」
たから「そう見えたかしら」
大阪「うん。真紅ちゃんも心配してたえ」
たから「…」
大阪「旅人さんの事?」
たから「いえ、それは違うわ」
大阪「じゃあ、自分がリーダーで居続けていいのかっていう疑問なんかな?」
たから「!? どうしてそれを…」
大阪「だってうちは冴木おかーさんの娘なんやで?」
たから「そんなもの…なのかしら」
大阪「でもね、おかーさん。おかーさんは全然分ってないと思う」
たから「分ってない? 何がかしら」
大阪「…うちはやっぱりおかーさんがリーダーであるべきだと思うで?」
たから「それはどう意味かしら」
アーサー王「さて、休憩も終わりです。出発しましょう!」
大阪「さ、早くしゃもちゃんを救いに行くで~」
たから「あ……そうね」
アーサー王「着きましたね」
周囲を断崖絶壁に囲まれた場所にその洞窟の入り口はあった。
どうやら鍾乳洞らしく、上下から伸びる針のような石が遠くからでも見て分かった。
どうやら鍾乳洞らしく、上下から伸びる針のような石が遠くからでも見て分かった。
黒づくめ「…」
洞窟に入っていく円卓の騎士を、物陰から見守る人物がいた。
黒づくめ「お膳立てはこんな所ね。あとはお手並み拝見といきましょう」
洞窟の中は薄暗く、足元を見るのがやっとであった。
アーサー王「気を付けてください。ここは数々の冒険者達を呑み込んで帰らぬものにした“嘆きの洞窟”です。一度迷えば、二度と出られなくなりますよ」
まとい「な、なんだってー!?」
たから「皆、足元と頭上に気を付けて」
信彦「任せろ!」ゴチン
杏子「ああっ、のぶさん!」
八重「それにしても感じの悪い洞窟ですねぇ」
アーサー王「む…」
まとい「な、なんだってー!?」
たから「皆、足元と頭上に気を付けて」
信彦「任せろ!」ゴチン
杏子「ああっ、のぶさん!」
八重「それにしても感じの悪い洞窟ですねぇ」
アーサー王「む…」
しばらく突き進んでいると、光が見えた。
光が見えた方向へ足を動かすと、そこには眠るスペリオルドラゴンと、捕らわれのしゃもがいた。
光が見えた方向へ足を動かすと、そこには眠るスペリオルドラゴンと、捕らわれのしゃもがいた。
アリス姫「しゃもちゃん!」
アーサー王「下がってください、姫!」
エヴァ「あの魔王ゼロとやらはおらぬのか」
杏子「よし、今のうちに助け出そう!」
しゃも「ん…あ、皆助けに来てくれたみたいなの」
魔王ゼロ「フハハハ! ようやく来たか、アーサー王と円卓の騎士達よ」
杏子「げぇ! あんな高い所に!」
超太郎「石ぶつけちゃえ石!」
カズキ「おりゃー!」
魔王ゼロ「貴様の(カン)王国は(カン)我が(カン)(カン)(カン)貰い(カン)(カン)(カン)(カン)(カン)…ええい、やかま(カン)!」
椛「み、皆さん…容赦ないですね…」
魔王ゼロ「……目覚めよ、わが邪悪なる僕!」
アーサー王「下がってください、姫!」
エヴァ「あの魔王ゼロとやらはおらぬのか」
杏子「よし、今のうちに助け出そう!」
しゃも「ん…あ、皆助けに来てくれたみたいなの」
魔王ゼロ「フハハハ! ようやく来たか、アーサー王と円卓の騎士達よ」
杏子「げぇ! あんな高い所に!」
超太郎「石ぶつけちゃえ石!」
カズキ「おりゃー!」
魔王ゼロ「貴様の(カン)王国は(カン)我が(カン)(カン)(カン)貰い(カン)(カン)(カン)(カン)(カン)…ええい、やかま(カン)!」
椛「み、皆さん…容赦ないですね…」
魔王ゼロ「……目覚めよ、わが邪悪なる僕!」
魔王ゼロの言葉に、眠っていたスペリオルドラゴンは目を覚ました。
覚醒した黒きスペリオルドラゴンは咆哮する。
覚醒した黒きスペリオルドラゴンは咆哮する。
アーサー王「スペリオルドラゴン! あなたは国を愛し、民を愛し、人を愛する神の龍だったはずです! 目を覚ますのです!」
デビルスペリオル「ヌォォォ!」
アーサー王「くっ!」
デビルスペリオル「ヌォォォ!」
アーサー王「くっ!」
悪の心に支配されたスペリオルドラゴンは話を聞かず、アーサー王に攻撃をしかけてきた。
アーサー王「忘れたのですか! 私達と共にキャメロットを救い、平和を勝ち取った日々の事を!」
デビルスペリオル「グォォォ!」
アーサー王「く…やるしか…ないのですか!」
デビルスペリオル「グォォォ!」
アーサー王「く…やるしか…ないのですか!」
アーサー王はグラン・センチュリオを構えた。
それは正義の名のもとに、悪を切り裂く聖なる剣。
それは誇り高き騎士に、絶対の勝利を約束する剣。
それは正義の名のもとに、悪を切り裂く聖なる剣。
それは誇り高き騎士に、絶対の勝利を約束する剣。
アーサー王「はぁぁぁ!」
アーサー王とスペリオルドラゴンは激しい攻防を繰り広げた。
漆黒の巨体を前に彼女は一歩も引かず、どんな過酷な事態でも恐れず立ち向かっていく。
漆黒の巨体を前に彼女は一歩も引かず、どんな過酷な事態でも恐れず立ち向かっていく。
たから「これが…どんな強敵に立ち向かう絶対的な勇気と、かつての仲間でも害をなす存在ならば容赦はしないというゆるぎない実行力…!」
それが英雄であり、王でもあるユグドラ=ユアン=アーサーなのである。
アーサー王「ジハード!」
アーサー王の最大の奥義が放たれる。
閃光の後、強烈な光の斬撃がスペリオルドラゴンの体を切り裂いた。
傷つき、意識を失った彼は洞窟内の泉へと落ちていく。
泉の中へと落ちた彼は、そのまま上がってくる事は無かった…
閃光の後、強烈な光の斬撃がスペリオルドラゴンの体を切り裂いた。
傷つき、意識を失った彼は洞窟内の泉へと落ちていく。
泉の中へと落ちた彼は、そのまま上がってくる事は無かった…
しゃも「スペリオルドラゴーン!」
しゃもの声は届かない。虚しく響き渡るだけであった。
アーサー王「…ごめんなさい、スペリオルドラゴン。魔王ゼロよ、これがあなたの狙いですか!」
魔王ゼロ「…「…任務完了」スタッ
魔王ゼロ「…「…任務完了」スタッ
地面に着地した彼はその鎧と兜を脱いだ。
その下の正体は、なんととし・ルクであった。
その下の正体は、なんととし・ルクであった。
真紅「てめぇ!」
パーフェクト・カスケイドが彼の後ろに出現する。
エヴァ「お前達も物語に組み込まれていたのか…!」
とし・ルク「そうだ。我々は円卓の騎士との決闘を要求する」
アーサー王「…良いでしょう。我らが円卓の騎士団の力をお見せします」
とし・ルク「そうだ。我々は円卓の騎士との決闘を要求する」
アーサー王「…良いでしょう。我らが円卓の騎士団の力をお見せします」
黒づくめ「おっとー? お手並み拝見といきますか」
メロン「ぬぅ…ミキシマックスすべきドラゴンは湖の底」
斗貴子さん「一体どうすれば良いんだ…」
カロメ「スペリオルドラゴンさん…ううっ」
メロン「アーサー王を誰にミキシマックスして良いのか分からないし…ピンチ!」
アーサー王「では七瀬さん、ネロさんのお二人は控えに。他の方は通常の陣形を組んでください」
ネロ「皆ー! 頑張れー!」
八重「負けないでくださいね!」
たから「…」
メロン「皆、この戦い絶対に負けらないよ!」
信彦「なんだって?」
メロン「本来ならばドラゴンと共に凱旋するはずだった。でもそれがドラゴンは泉の底、相手はパーフェクトカスケイド。本来勝利するはずだった相手に負けてしまうとパラレル・ワールドが崩壊し…私達まで消えてしまう可能性が高い!」
カズキ「それは絶対に負けられないね」
しゃも「スペリオルドラゴンの仇は討つの…だから絶対に負けられないのよ!」
たから(そんな大事な戦いに…私は…)
超太郎「絶対に負けられねぇな!」
たから「…エヴァさん、リーダーをあなたに任せるわ」
皆『!?』
エヴァ「何を馬鹿な事を仰るか、冴木殿! 我々のリーダーはあなたでしか在り得ない!」
たから「あなたも感じたでしょう。私では皆を上手く引っ張って行く事は出来ない。私では皆の力を引き出す事は出来ない…あなたや、杏子さんがリーダーとして戦うにふさわしいと思うわ」
カズキ「こんな時に何を良いんだすんだよ、たからちゃん!」
たから「こんな時だからよ。絶対に負けられない今だからこそ!」
ネロ「…僕はたからにリーダーの素質なんて求めちゃいないけどね」
まとい「ネ、ネロさん!?」
ネロ「指導者として言うんなら、確かにエヴァの方がふさわしいとは思うよ?」
エヴァ「…冴木殿。誰が何と言おうと、我らのリーダーはあなただ。他の者では駄目だ」
たから「それは私を買い被りすぎよ」
とし・ルク「仲間割れか…モードチェンジ」
斗貴子さん「一体どうすれば良いんだ…」
カロメ「スペリオルドラゴンさん…ううっ」
メロン「アーサー王を誰にミキシマックスして良いのか分からないし…ピンチ!」
アーサー王「では七瀬さん、ネロさんのお二人は控えに。他の方は通常の陣形を組んでください」
ネロ「皆ー! 頑張れー!」
八重「負けないでくださいね!」
たから「…」
メロン「皆、この戦い絶対に負けらないよ!」
信彦「なんだって?」
メロン「本来ならばドラゴンと共に凱旋するはずだった。でもそれがドラゴンは泉の底、相手はパーフェクトカスケイド。本来勝利するはずだった相手に負けてしまうとパラレル・ワールドが崩壊し…私達まで消えてしまう可能性が高い!」
カズキ「それは絶対に負けられないね」
しゃも「スペリオルドラゴンの仇は討つの…だから絶対に負けられないのよ!」
たから(そんな大事な戦いに…私は…)
超太郎「絶対に負けられねぇな!」
たから「…エヴァさん、リーダーをあなたに任せるわ」
皆『!?』
エヴァ「何を馬鹿な事を仰るか、冴木殿! 我々のリーダーはあなたでしか在り得ない!」
たから「あなたも感じたでしょう。私では皆を上手く引っ張って行く事は出来ない。私では皆の力を引き出す事は出来ない…あなたや、杏子さんがリーダーとして戦うにふさわしいと思うわ」
カズキ「こんな時に何を良いんだすんだよ、たからちゃん!」
たから「こんな時だからよ。絶対に負けられない今だからこそ!」
ネロ「…僕はたからにリーダーの素質なんて求めちゃいないけどね」
まとい「ネ、ネロさん!?」
ネロ「指導者として言うんなら、確かにエヴァの方がふさわしいとは思うよ?」
エヴァ「…冴木殿。誰が何と言おうと、我らのリーダーはあなただ。他の者では駄目だ」
たから「それは私を買い被りすぎよ」
とし・ルク「仲間割れか…モードチェンジ」
とし・ルクを始めとしたアンドロあきの顔つきが変わった。
目元から頬に掛けて黒い線が走る、まるで仮面をつけたかのような顔だった。
目元から頬に掛けて黒い線が走る、まるで仮面をつけたかのような顔だった。
アンドロあき1「ハイパーダイブモード、オン」
カズキ「あいつら…アンドロイドだったのか!」
杏子「カズキさん、名前名前」
とし・ルク(HDM)「ミッションに従い、お前達を排除する」
カズキ「あいつら…アンドロイドだったのか!」
杏子「カズキさん、名前名前」
とし・ルク(HDM)「ミッションに従い、お前達を排除する」
完全な状態となったパーフェクト・カスケイドの攻撃は凄まじかった。
今までとは比べ物にならない程のパワーとスピードで、さらにレスラーズを圧倒する。
今までとは比べ物にならない程のパワーとスピードで、さらにレスラーズを圧倒する。
たから「私は…一体、どうすれば良いと言うの?」