画像レスラー@ ウィキ(跡地)
52 本当の戦い
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第五十二話 本当の戦い
強烈な閃光と共に、レスラーズは虚空に投げ飛ばされた。
彼女達は見知らぬ通路へと落ちていく。
彼女達は見知らぬ通路へと落ちていく。
エヴァ「皆無事か!」
無事に着地したエヴァが振り返ると、殆どがは無事に着地したが、四人ほど床の上に折り重なるように不時着してしまった。
無事な様なので放っておくことにする。
改めて彼女達は周囲を見渡した。
仄暗い場所で、赤い床は鉄筋とはまた違った感触があった。
改めて彼女達は周囲を見渡した。
仄暗い場所で、赤い床は鉄筋とはまた違った感触があった。
大阪「それにしても…どこやろ~ここ」
たから「アーサー王の世界では無いみたいね」
ネロ「! 皆、あれを見て!」
たから「アーサー王の世界では無いみたいね」
ネロ「! 皆、あれを見て!」
ネロが指差した先に、「EL DORADO」と描かれた赤い紋様が壁に描かれていた。
たから「エル…ドラド!?」
その時である。
彼女達の後方で再び閃光が走った。
彼女達の後方で再び閃光が走った。
???「ん…? ここはどこだ?」
まとい「み、皆さん!?」
まとい「み、皆さん!?」
虹裏喫茶で留守番をしていたはずの、麦野達が全員この仄暗い世界に突如として出現した。
超太郎「沈利!? どうしてここに!?」
麦野「分かんない…気付いたら、ここに」
剣八「何がどうなってやがんだ?」
小夜「虹裏喫茶で皆さんのお帰りを待っていたはずなんですが…」
???「諸君。ようこそ、エルドラドへ」
皆「!?」
麦野「分かんない…気付いたら、ここに」
剣八「何がどうなってやがんだ?」
小夜「虹裏喫茶で皆さんのお帰りを待っていたはずなんですが…」
???「諸君。ようこそ、エルドラドへ」
皆「!?」
彼女達の前方の、水色の円から二人の人間が出現する。
片方は幻想郷で遭遇した、パーフェクト・カスケイドを率いた聖白蓮である。
片方は幻想郷で遭遇した、パーフェクト・カスケイドを率いた聖白蓮である。
たから「あなた達が私達をここへ?」
聖白蓮「ここは、あなた方レスラーズの時代から200年後の未来都市セントエルダにある、エルドラドの本部。そして彼が双葉意志決定機関、統合議会の議長トシアキさんです」
カズキ「お前が、俺達を消そうとした張本人か!」
ネロ「僕達をどうする気だよ!」
トシアキ議長「ここへ来てもらったのは、話し合うためだ」
ヴィクトリカ「話し合い、だと?」
ゴリ「話し合う事なんざねぇ!」
超太郎「そうだ! 俺達は必ず仲間を取り返す!」
八重「虹裏喫茶もです!」
トシアキ議長「その事なら心配ない」指パッチン
聖白蓮「ここは、あなた方レスラーズの時代から200年後の未来都市セントエルダにある、エルドラドの本部。そして彼が双葉意志決定機関、統合議会の議長トシアキさんです」
カズキ「お前が、俺達を消そうとした張本人か!」
ネロ「僕達をどうする気だよ!」
トシアキ議長「ここへ来てもらったのは、話し合うためだ」
ヴィクトリカ「話し合い、だと?」
ゴリ「話し合う事なんざねぇ!」
超太郎「そうだ! 俺達は必ず仲間を取り返す!」
八重「虹裏喫茶もです!」
トシアキ議長「その事なら心配ない」指パッチン
上空にスクリーンが出現した。
そこは通常の虹裏喫茶が映し出されていた。
そこは通常の虹裏喫茶が映し出されていた。
トシアキ議長「虹裏喫茶の歴史は戻しておいた。君達の仲間…プロトコル・ファントムの洗脳も解いた。今、こちらに向かってきている」
エヴァ「どういう事だ…?」
夕映「きっと何かを企んでるです!」
トシアキ議長「君達には、これより我々に協力してもらいたい」
しゃも「協力?」
トシアキ議長「我々がセカンドステージ・レスラーと戦っているのは知っているな? 君達は我々と共に彼女らと戦ってもらいたい」
ヴィクトリカ「何を言う。いくら元通りにしたからと言って、君達に力を貸す訳がないだろう」
久城「ヴィクトリカの言うとおりだ!」
トシアキ議長「するさ。奴らの手元には、黒い旅人が閉じ込められたクロノストーンがある」
たから「クロさんが…セカンドステージ・レスラーの手に!?」
聖白蓮「旅人さんを救うためにも、彼女達を倒さなくてはいけません」
八重「だからと言って、あなた達に力を貸す訳にはいきません!」
夕映「そうです。旅人さんは私達の力で取り戻して見せるです」
ネロ「お前達みたいな悪と一緒に戦う気はないんだよ!」
トシアキ議長「…何故、我々を悪と言い切るのかね?」
麦野「あんたらは私達を潰そうとしたでしょ!」
トシアキ議長「それは世界を救うためだ」
斗貴子さん「どういう事だ?」
トシアキ議長「まずは今この時代で起こっている事を話そう」
エヴァ「どういう事だ…?」
夕映「きっと何かを企んでるです!」
トシアキ議長「君達には、これより我々に協力してもらいたい」
しゃも「協力?」
トシアキ議長「我々がセカンドステージ・レスラーと戦っているのは知っているな? 君達は我々と共に彼女らと戦ってもらいたい」
ヴィクトリカ「何を言う。いくら元通りにしたからと言って、君達に力を貸す訳がないだろう」
久城「ヴィクトリカの言うとおりだ!」
トシアキ議長「するさ。奴らの手元には、黒い旅人が閉じ込められたクロノストーンがある」
たから「クロさんが…セカンドステージ・レスラーの手に!?」
聖白蓮「旅人さんを救うためにも、彼女達を倒さなくてはいけません」
八重「だからと言って、あなた達に力を貸す訳にはいきません!」
夕映「そうです。旅人さんは私達の力で取り戻して見せるです」
ネロ「お前達みたいな悪と一緒に戦う気はないんだよ!」
トシアキ議長「…何故、我々を悪と言い切るのかね?」
麦野「あんたらは私達を潰そうとしたでしょ!」
トシアキ議長「それは世界を救うためだ」
斗貴子さん「どういう事だ?」
トシアキ議長「まずは今この時代で起こっている事を話そう」
セカンドステージ・レスラーは進化した遺伝子、SSW遺伝子を持っている。
その遺伝子を持った者達は恐るべき力や頭脳を、そして超人的な能力を兼ね揃えていた。
彼の者達は元々この世界に目立たぬようひっそりと暮らしていたが、一年前、フェーダという組織の名のもとに、エルドラドに宣戦布告してきたという。
彼女達は世界の警察や軍事力にものともせず、あらゆる施設の破壊を繰り返してきた。
その遺伝子を持った者達は恐るべき力や頭脳を、そして超人的な能力を兼ね揃えていた。
彼の者達は元々この世界に目立たぬようひっそりと暮らしていたが、一年前、フェーダという組織の名のもとに、エルドラドに宣戦布告してきたという。
彼女達は世界の警察や軍事力にものともせず、あらゆる施設の破壊を繰り返してきた。
トシアキ議長「このままでは世界は彼女達に支配、いや旧人類である我々は滅ぼされてしまうだろう。だからこそ我々は決断した。彼女達を生む要因となったレスラーを消し、彼女達が生まれるタイムルートを消去する事。それしか手は無いと判断した」
たから「そんな…目的のために、人の想いを踏みにじり、多くの人に怪我を出したと言うの?」
トシアキ議長「…強行策故に多くの犠牲が出たのはすまないとは思っている。だが、誰かがやらねばもっと多くの犠牲が生まれていただろう」
エヴァ「しかしなぜ宣戦布告など…目的はなんなのだ!」
聖白蓮「…彼女達に残された時間が無いからです」
剣八「なん…だと…?」
聖白蓮「彼女達は優秀な遺伝子を持つ事と引き換えに、その寿命は極端に短い。ですから、その命が尽きる前に自分達が迫害を受けない、より住みやすい世界を作ろうとしているのです」
トシアキ議長「そして彼らの存在を認めず、受け入れなかった世界への復讐でもある」
ころね「復讐は何も生まないですが心はスゲーッスッキリすると言いますからね」
トシアキ議長「そんな彼女達が数日前、“ラグナロク”を提案してきた」
イエロー「北欧神話の神々が滅んだ、最後の戦いですね」
トシアキ議長「そう。ラグナロクとは双葉意志の最高決定権利をかけた真剣勝負。それぞれが最高の戦士を出し合い、勝敗を決める戦闘方式だ」
聖白蓮「彼女達は時間が無い。だからこそ、短期決戦で挑もうと言うのです」
トシアキ議長「彼女達の主張は“力のない者は滅び、力あるものだけが生き残る”という。ならば、優れているのが彼女達だけではないと示すことが出来れば、彼女達も考えを改めるだろう。そのために、君達レスラーズはエルドラドの代表として戦ってもらいたい」
皆「!?」
夕映「ど、どどどうするですますたー」
エヴァ「落ち着け夕映。ふむ、そうだな…冴木殿はどう思う?」
たから「やりましょう」
皆「!」
たから「クロさんを救うためだけじゃないわ。私達の存在が未来を脅かす存在となってしまっているのなら、私達の手で決着をつけなくちゃいけないでしょう? 確かにエルドラドのやり方には納得できないけれど、今は終わってしまった事を言っても仕方がないわ。大事なのは過去じゃない、今、そして未来よ」
エヴァ「冴木殿…そうだな。私達もその意見に賛成だ。なぁ、皆?」
皆「おー!」
信彦「それで…どういう戦闘方式なんだ?」
聖白蓮「11人の3チームに分かれての三回勝負。二回勝った方の勝ちという実にシンプルな内容です」
杏子「11人…あん? それだと足りなくねぇか?」
トシアキ議長「問題無い。そのための彼女達だ」
???「皆さん!」
皆「!」
エレン「お久しぶりです、たからさん、皆さん」
ネロ「エレン! 元に戻ったんだね!」
たから「そんな…目的のために、人の想いを踏みにじり、多くの人に怪我を出したと言うの?」
トシアキ議長「…強行策故に多くの犠牲が出たのはすまないとは思っている。だが、誰かがやらねばもっと多くの犠牲が生まれていただろう」
エヴァ「しかしなぜ宣戦布告など…目的はなんなのだ!」
聖白蓮「…彼女達に残された時間が無いからです」
剣八「なん…だと…?」
聖白蓮「彼女達は優秀な遺伝子を持つ事と引き換えに、その寿命は極端に短い。ですから、その命が尽きる前に自分達が迫害を受けない、より住みやすい世界を作ろうとしているのです」
トシアキ議長「そして彼らの存在を認めず、受け入れなかった世界への復讐でもある」
ころね「復讐は何も生まないですが心はスゲーッスッキリすると言いますからね」
トシアキ議長「そんな彼女達が数日前、“ラグナロク”を提案してきた」
イエロー「北欧神話の神々が滅んだ、最後の戦いですね」
トシアキ議長「そう。ラグナロクとは双葉意志の最高決定権利をかけた真剣勝負。それぞれが最高の戦士を出し合い、勝敗を決める戦闘方式だ」
聖白蓮「彼女達は時間が無い。だからこそ、短期決戦で挑もうと言うのです」
トシアキ議長「彼女達の主張は“力のない者は滅び、力あるものだけが生き残る”という。ならば、優れているのが彼女達だけではないと示すことが出来れば、彼女達も考えを改めるだろう。そのために、君達レスラーズはエルドラドの代表として戦ってもらいたい」
皆「!?」
夕映「ど、どどどうするですますたー」
エヴァ「落ち着け夕映。ふむ、そうだな…冴木殿はどう思う?」
たから「やりましょう」
皆「!」
たから「クロさんを救うためだけじゃないわ。私達の存在が未来を脅かす存在となってしまっているのなら、私達の手で決着をつけなくちゃいけないでしょう? 確かにエルドラドのやり方には納得できないけれど、今は終わってしまった事を言っても仕方がないわ。大事なのは過去じゃない、今、そして未来よ」
エヴァ「冴木殿…そうだな。私達もその意見に賛成だ。なぁ、皆?」
皆「おー!」
信彦「それで…どういう戦闘方式なんだ?」
聖白蓮「11人の3チームに分かれての三回勝負。二回勝った方の勝ちという実にシンプルな内容です」
杏子「11人…あん? それだと足りなくねぇか?」
トシアキ議長「問題無い。そのための彼女達だ」
???「皆さん!」
皆「!」
エレン「お久しぶりです、たからさん、皆さん」
ネロ「エレン! 元に戻ったんだね!」
後ろから現れたのは、エレン達プトロコル・ファントムである。
皆一様に憑き物が落ちたかのような顔だった。
皆一様に憑き物が落ちたかのような顔だった。
玲二「たからさん、すまない…あなたの大事なものを壊してしまって…本当に何と言って謝れば良いか」ドゲザ-
たから「過ぎた事よ。恨むのはあそこにいるハg…トシアキ議長であってあなたではないもの。それにメロンさんが修正してくれたしね」
メロン「えへん!」
玲二「そうか…償いと言ってはなんだが、俺達も皆に協力させて欲しい」
キャル「あたしもいるぞー! 全く体が凝るねぇ」
超太郎「あ、元のチビに戻ってる」
杏子「ひい、ふう…確かに人数は事足りるな」
トシアキ議長「そして各チームにはそれぞれ指導者を配属する。一人はこの聖白蓮」
あんぱん娘「そしてもう一人が俺」
ちま「それも私だ」
たから「お母様! ちまさん!」
あんぱん娘「よす、娘。話はトシアキ議長から聞いた」
ちま「出来れば小鳥さんと来たかったけど…とりあえずビシバシ鍛えるから覚悟しといて」
剣八「ひぃ!?」
トシアキ議長「我々はどうあっても勝たねばならんのだ。人類の命運をかけた、最終戦争ラグナロクに!」
としあき議員1「議長! 大変です!」
トシアキ議長「どうした?」
としあき議員1「外にセカンドステージ・レスラーが集結しています!」
皆「!?」
たから「過ぎた事よ。恨むのはあそこにいるハg…トシアキ議長であってあなたではないもの。それにメロンさんが修正してくれたしね」
メロン「えへん!」
玲二「そうか…償いと言ってはなんだが、俺達も皆に協力させて欲しい」
キャル「あたしもいるぞー! 全く体が凝るねぇ」
超太郎「あ、元のチビに戻ってる」
杏子「ひい、ふう…確かに人数は事足りるな」
トシアキ議長「そして各チームにはそれぞれ指導者を配属する。一人はこの聖白蓮」
あんぱん娘「そしてもう一人が俺」
ちま「それも私だ」
たから「お母様! ちまさん!」
あんぱん娘「よす、娘。話はトシアキ議長から聞いた」
ちま「出来れば小鳥さんと来たかったけど…とりあえずビシバシ鍛えるから覚悟しといて」
剣八「ひぃ!?」
トシアキ議長「我々はどうあっても勝たねばならんのだ。人類の命運をかけた、最終戦争ラグナロクに!」
としあき議員1「議長! 大変です!」
トシアキ議長「どうした?」
としあき議員1「外にセカンドステージ・レスラーが集結しています!」
皆「!?」
外の画面が映し出された。
そこに映る者達はこの本部に向かって、手をかざしていた。
そこに映る者達はこの本部に向かって、手をかざしていた。
トシアキ議長「!? まずい、やつらはここを破壊するつもりだ! 全員、退避せよ!」
魔女「…今よ」
光の乱射が、エルドラド本部を蹂躙し、破壊されていく。
それはまるで戦いの始まりを告げる鐘の音のようだった
それはまるで戦いの始まりを告げる鐘の音のようだった