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55 蘇る記憶
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第五十五話 蘇る記憶
幽香(くろまく)「ノーザンインパクト!」
突き出した傘の先端に凍気集まっていく。
凍てつく波動は凝縮され、槍のような氷の塊を形成した。
ビリヤードのボールを突くかのように傘を構えた幽香は、その塊を気合の叫びと共に解き放つ。
凍てつく波動は凝縮され、槍のような氷の塊を形成した。
ビリヤードのボールを突くかのように傘を構えた幽香は、その塊を気合の叫びと共に解き放つ。
ゲデヒトニス「させません!」
攻撃を防ごうとしたゲデヒトニスだったが、その波動によって鋼鉄の体は凍りつき、行動不能に陥ってしまう。
ドロッセル「シシカバブ!」
ゲデヒトニス「いええ、お嬢様。私の名は」
ドロッセル「くっ…よくも!」
セイバー「ああっ! むやみに突っ込むでない!」
ゲデヒトニス「いええ、お嬢様。私の名は」
ドロッセル「くっ…よくも!」
セイバー「ああっ! むやみに突っ込むでない!」
部下の仇を取ろうとしたドロッセルも、それを止めようとしたセイバーも、まとめてその攻撃によって氷漬けにさせられてしまう。
11人のうち、3人があっというまに戦闘不能に陥ってしまった。
11人のうち、3人があっというまに戦闘不能に陥ってしまった。
ネロ「ゲデヒトニス! ドロッセル! セイバー! くそ、よくも仲間を!」
幽香(くろまく)「やはり、この程度ね」
幽香(くろまく)「やはり、この程度ね」
幽香は冷ややかな目で、『お菓子な仲間達』を見下ろす。
しゃも「まだなのよ! ミキシトランス、スペリオルドラゴン!」
真紅「ミキシトランス、古竜王ソガノトトス!」
幽香(くろまく)「無駄よ」
しゃも(SD)「無駄かどうか、その身で試してみるのよ! きらきらイリュージョン!」
真紅「ミキシトランス、古竜王ソガノトトス!」
幽香(くろまく)「無駄よ」
しゃも(SD)「無駄かどうか、その身で試してみるのよ! きらきらイリュージョン!」
眩い光の連続が、幽香の視界を奪う。
真紅(古竜王)「王者の牙!」
オクタヴィア(化身)「おっとこっちを忘れてもらっちゃ困る! ギガバイトスクリュー!」
オクタヴィア(化身)「おっとこっちを忘れてもらっちゃ困る! ギガバイトスクリュー!」
古竜王の牙も、セカンドステージ・レスラーの前では無力であった。
明久「出でよ僕の化身! 黒き翼レイヴン!」
明久の背中に、鴉を思わせる黒い翼の化身が出現した。
明久(化身)「いけぇ! レイジングクロウ!」
翼の化身が、地を這う漆黒の爪を放つ。
スーパー麦野「させねぇよ!」
それを左腕のアームの力だけで麦野は止めてみせた。
幽香「そろそろ、私も本気を出すとしましょう」
ミキシトランスを解除した幽香は冷たく嗤う。
幽香「魔女クイーンレディア」
白い体と、青い衣を身に纏う、冷たき女王の化身が出現する。
幽香(化身)「チェックメイト」
ふわりと浮かび上がった幽香の前に、青い魔方陣が展開される。
彼女が陣の中心に向かって傘を突き出すと、背中の化身はその傘に手を触れ、何重もの魔法陣を傘の先端に集結させた。
幽香が突きを繰り出すと、魔法陣から大きな光の奔流が放たれる。
それはネロ達の防御をいとも簡単に崩し、地面を穿ちながら突き進む。
彼女が陣の中心に向かって傘を突き出すと、背中の化身はその傘に手を触れ、何重もの魔法陣を傘の先端に集結させた。
幽香が突きを繰り出すと、魔法陣から大きな光の奔流が放たれる。
それはネロ達の防御をいとも簡単に崩し、地面を穿ちながら突き進む。
スーパー麦野「真・ゴッドハンド!」
しかし。
巨大な魔力の奔流は、麦野の限界まで引き出した力をはるかに超える威力だった。
光のアームが砕かれ、麦野は地面に投げ飛ばされる。
と同時に、そのミキシトランスも解除されてしまった。
巨大な魔力の奔流は、麦野の限界まで引き出した力をはるかに超える威力だった。
光のアームが砕かれ、麦野は地面に投げ飛ばされる。
と同時に、そのミキシトランスも解除されてしまった。
超太郎「沈利!」
麦野「いちいち騒がないでよ、超太郎…なんとか、無事だけれど…」
幽香(化身)「…フフフ」
麦野「いちいち騒がないでよ、超太郎…なんとか、無事だけれど…」
幽香(化身)「…フフフ」
強い。
圧倒的に強い。
セカンドスレージ・レスラーという事である程度の強さは予想していた。
だが、彼女はその予想の遥か斜め上をいく強さだった。
彼女の前に、誰もが傷つき、立ち上がるのがやっとだった。
圧倒的に強い。
セカンドスレージ・レスラーという事である程度の強さは予想していた。
だが、彼女はその予想の遥か斜め上をいく強さだった。
彼女の前に、誰もが傷つき、立ち上がるのがやっとだった。
鞠也「…気に入らねぇな」
幽香「あら、お気に召さなかったかしら」
鞠也「そろそろ俺はやらせてもらうぜ」
幽香「どうぞ、ご自由に」
鞠也「うぉぉぉ!」
カズキ「鞠也ぁぁぁ!」
鞠也「カズキ! 俺がフェーダに入ったのは、お前と戦えると思ったからだ! あの時の借りを、真剣勝負で返す!」
カズキ「だったら、受けて立つ!」
鞠也「こい、デンガッシャー!」
カズキ「出ろ、サンライズハート!
幽香「あら、お気に召さなかったかしら」
鞠也「そろそろ俺はやらせてもらうぜ」
幽香「どうぞ、ご自由に」
鞠也「うぉぉぉ!」
カズキ「鞠也ぁぁぁ!」
鞠也「カズキ! 俺がフェーダに入ったのは、お前と戦えると思ったからだ! あの時の借りを、真剣勝負で返す!」
カズキ「だったら、受けて立つ!」
鞠也「こい、デンガッシャー!」
カズキ「出ろ、サンライズハート!
赤い電光の刃と、山吹色の光の刃が今再び激突する。
何度も火花を散らすが、最後に勝ったのは鞠也だった。
何度も火花を散らすが、最後に勝ったのは鞠也だった。
鞠也「俺の必殺技、パート3!」バーニングサマー
炎を纏ったデンガッシャーを大きく下から振り回してカズキに向かって放つ。
紅蓮の炎はカズキの防御を崩し、彼は地面とキスをする。
紅蓮の炎はカズキの防御を崩し、彼は地面とキスをする。
鞠也「俺の…勝ちだ!」
幽香「お遊びは…ここまでね」
鞠也「なに?」
幽香「お遊びは…ここまでね」
鞠也「なに?」
呆ける鞠也を突き飛ばし、『マジカルフラワー』の面々が一斉に攻撃を仕掛けてきた。
鞠也「お前ら…どういうつもりだ!」
幽香「あら、あなたの“遊び”に付き合ってあげたのよ? 感謝してほしいくらいだわ」
鞠也「てめぇ…」
幽香「あら、あなたの“遊び”に付き合ってあげたのよ? 感謝してほしいくらいだわ」
鞠也「てめぇ…」
杏子「な、何だ?」
イエロー「仲間割れ…でしょうか」
イエロー「仲間割れ…でしょうか」
明久(化身)「行くよ!」
隼人(化身)「うぉぉぉ!」
隼人(化身)「うぉぉぉ!」
魔女「…そろそろ頃合いかしらん」
魔女の目つきが変わった。
赤紫に輝く目の先には、真紅がいた。
右手をかざすと、緑色の光が放たれ、真紅へと降り注ぐ。
赤紫に輝く目の先には、真紅がいた。
右手をかざすと、緑色の光が放たれ、真紅へと降り注ぐ。
真紅(古竜王)「…!?」
真紅は立ち止まる。
まるで突然スイッチが入ったかのように、体中を不思議なパワーが駆け巡るのを彼女は感じていた。
まるで突然スイッチが入ったかのように、体中を不思議なパワーが駆け巡るのを彼女は感じていた。
しゃも(SD)「し、真紅…?」
真紅(古竜王)「…」
真紅(古竜王)「…」
真紅の突然の変化に、誰もが、そう、敵までもが足を止めた。
見れば、待ってましたとばかりに笑っている。
見れば、待ってましたとばかりに笑っている。
真紅(古竜王)「あ、ああ…」
彼女の中の記憶が、全て蘇る。
魔女の、戦いの、そして共にいたはずの『彼女』の記憶、そのすべてが…
魔女の、戦いの、そして共にいたはずの『彼女』の記憶、そのすべてが…
真紅(古竜王)「そう、か…」
魔女(真紅さん…戻ってくるのよ。あたし達…フェーダの元に)
魔女(真紅さん…戻ってくるのよ。あたし達…フェーダの元に)
真紅(古竜王)「全部思い出した…」
そう、彼女は…真紅は、セカンドステージ・レスラー、フェーダの一員である。