画像レスラー@ ウィキ(跡地)
57 はばたけ! カイザーフェニックス2号
最終更新:
Bot(ページ名リンク)
-
view
第五十七話 はばたけ! カイザーフェニックス2号
魔女「あら…」
戦場での変化に、魔女は面白そうに笑った。
魔女「あらら、面白い事になってるわねぇ」
それは魔法の副作用だった。
真紅の記憶を呼び戻すための魔法の余波が近くにいたネロが受けてしまったためである。
魔法の作用と、ネロの意志の強さが重なり合い、本来知りえるはずの無い記憶を呼び起こした。
追い詰められたネロの勝ちたいという信念が引き起こした、偶然の奇跡である。
真紅の記憶を呼び戻すための魔法の余波が近くにいたネロが受けてしまったためである。
魔法の作用と、ネロの意志の強さが重なり合い、本来知りえるはずの無い記憶を呼び起こした。
追い詰められたネロの勝ちたいという信念が引き起こした、偶然の奇跡である。
ネロ「…」フラリ
幽香(アームド)「あら、まだ立ち上がるのね」
ネロ「僕は…僕は……誰よりも諦めが悪いんだよヴァーカ!」
幽香(アームド)「ヴァ…カですって?」
ネロ「皆、力を貸してくれ!」
カズキ「う…ネロちゃん?」
しゃも「くっ…」
ネロ「確かに僕達じゃあいつらには勝てないかも知れない。だからこそ、ここで僕達の力があいつらに通用するって証明したいんだ。この後のエヴァやたから達の戦いのために!」
ゴリ「そうだ…俺の出番はもうないかも知れないけど…」
隼人「へっ、見せてやろうじゃねぇか」
羽衣狐「妾も参加させてもらおう」
セイバー「ふふ…まだまだ負けぬぞ!」
ネロ「皆、行くよー!」
六人「おー!」
明久「無駄だよ! 黒き翼レイヴン! アームド!」
幽香(アームド)「あら、まだ立ち上がるのね」
ネロ「僕は…僕は……誰よりも諦めが悪いんだよヴァーカ!」
幽香(アームド)「ヴァ…カですって?」
ネロ「皆、力を貸してくれ!」
カズキ「う…ネロちゃん?」
しゃも「くっ…」
ネロ「確かに僕達じゃあいつらには勝てないかも知れない。だからこそ、ここで僕達の力があいつらに通用するって証明したいんだ。この後のエヴァやたから達の戦いのために!」
ゴリ「そうだ…俺の出番はもうないかも知れないけど…」
隼人「へっ、見せてやろうじゃねぇか」
羽衣狐「妾も参加させてもらおう」
セイバー「ふふ…まだまだ負けぬぞ!」
ネロ「皆、行くよー!」
六人「おー!」
明久「無駄だよ! 黒き翼レイヴン! アームド!」
明久が漆黒の鎧を纏う。
そこへ、ゴリ、隼人、羽衣狐の三人が立ちはだかった。
そこへ、ゴリ、隼人、羽衣狐の三人が立ちはだかった。
隼人「もう化身も出す力はねぇが…」
ゴリ「例え化身が出なくても!」
羽衣狐「例えミキシトランスが出来なくとも!」
隼人「俺達の力、俺達の想い、食らってみやがれ!」
ゴリ「うぉぉぉぉ!」
ゴリ「例え化身が出なくても!」
羽衣狐「例えミキシトランスが出来なくとも!」
隼人「俺達の力、俺達の想い、食らってみやがれ!」
ゴリ「うぉぉぉぉ!」
明久の周囲に、踏切が出現した。
けたたましい赤信号の音に驚き、攻撃を躊躇してしまう。
けたたましい赤信号の音に驚き、攻撃を躊躇してしまう。
ゴリ&隼人&羽衣狐『マッドエクスプレス!』
三人が並んで走るその姿は、まさに超特急列車!
未来への片道切符握りしめ、目の前の暗闇を体当たりで吹き飛ばす。
未来への片道切符握りしめ、目の前の暗闇を体当たりで吹き飛ばす。
明久(アームド)「うわー! どうせ僕はやられ役だーい!」
幽香「マジカルフラワー!」
セイバー「させぬ! アウレアハーモニーG3!」
セイバー「させぬ! アウレアハーモニーG3!」
眩い黄金劇場が、幽香の視界を奪う。
セイバー「ふははは! 我の勝ちだ! 行け、ネロ、しゃもう、カズキ!」
ネロ「しゃも! カズキ! 行くよ!」
しゃも「任せるなの!」
カズキ「うぉぉぉ!」
ネロ「しゃも! カズキ! 行くよ!」
しゃも「任せるなの!」
カズキ「うぉぉぉ!」
ネロは帽子の中からお菓子を取り出すと、一気にそれを口の中に頬張った。
ネロ「カロリー補給完了!」
全てのエネルギーを力に変えて、両手から強大な炎を解き放つ。
そこへしゃもの杓文字と、カズキのサンライズハートが左右から力を叩き込むこんだ。
三つの力は一つになり、炎は大きくその姿を変えていく。
そこへしゃもの杓文字と、カズキのサンライズハートが左右から力を叩き込むこんだ。
三つの力は一つになり、炎は大きくその姿を変えていく。
ネロ&しゃも&カズキ『カイザーフェニックス2号!』
かつての記憶の『彼女』は一人で放っていた炎の必殺技。
それは『彼女』の強大な力があってこそ成せる技だった。
だから『彼女』はネロに、別の方法でオリジナルに近い、あるいはそれ以上の力を引き出す方法を教えた。
それは信頼できる仲間と共に放つ事で力を自分の力を何倍にも高めるという、極めてシンプルかつ難しいものだった。
炎はそして、天を駆けるファイヤーバードとなって『フラワーマスターズ』に襲い掛かった。
それは『彼女』の強大な力があってこそ成せる技だった。
だから『彼女』はネロに、別の方法でオリジナルに近い、あるいはそれ以上の力を引き出す方法を教えた。
それは信頼できる仲間と共に放つ事で力を自分の力を何倍にも高めるという、極めてシンプルかつ難しいものだった。
炎はそして、天を駆けるファイヤーバードとなって『フラワーマスターズ』に襲い掛かった。
メロン「おお!?」
たから「あの技は!」
たから「あの技は!」
パラレル・ワールドのミストが使用していた、火炎系最強の必殺技。
ネロが呼び覚ました記憶は、それを伝授された記憶だったのだ。
ネロが呼び覚ました記憶は、それを伝授された記憶だったのだ。
ネロ「いっけぇぇぇ!」
オクタヴィア「深淵のアギラウス! ギガバイトスクリュー!」
オクタヴィア「深淵のアギラウス! ギガバイトスクリュー!」
海の渦も、不死鳥の前では焼け石に水に等しい。
化身もろとも一瞬にして蒸発させ、オクタヴィアをも炎によって打ち倒した。
化身もろとも一瞬にして蒸発させ、オクタヴィアをも炎によって打ち倒した。
幽香「なん…ですって!?」
ネロ「どうだ! 見たか、僕達の力! ヴァーカヴァーカ!」
ネロ「どうだ! 見たか、僕達の力! ヴァーカヴァーカ!」
勝利の雄たけびを上げるのだが、戦況は変わらない。
そうして、時間終了を告げる鐘の音が鳴り響いた。
そうして、時間終了を告げる鐘の音が鳴り響いた。
ラグナロク第一戦。
エルドラドチーム6人とフェーダチーム10人により、フェーダの勝利とする。
エルドラドチーム6人とフェーダチーム10人により、フェーダの勝利とする。
ちま「負けちゃったけど…良くやってくれたね。相手はたった一人倒しただけかもしれない。でも、相手は倒されることがないと絶対の自信を持っていた。その自信を崩しただけでもお手柄だったと思うよ。お疲れ様!」
皆「おー!」
皆「おー!」
満身創痍ながらも、全員は無事だった。
両チームが引き上げていく中、鞠也はふと立ち止まる。
両チームが引き上げていく中、鞠也はふと立ち止まる。
鞠也「…確かに戦闘には勝った。だが、すっきりしねぇ…」
空を見上げ、鞠也は咆哮する。
鞠也「うおおおおおお!」
彼の魂の叫びが木霊する。
蝙蝠(石)「…!? あの叫び」
大阪「どうしたんや、センちゃん」
蝙蝠(石)「あいつの中で、くすぶり続けている力があるみたいだ」
大阪「う~ん、難しい話はよう分からんなぁ」
大阪「どうしたんや、センちゃん」
蝙蝠(石)「あいつの中で、くすぶり続けている力があるみたいだ」
大阪「う~ん、難しい話はよう分からんなぁ」
鞠也の元へ、魔女がゆっくりと歩いてきた。
魔女「あらん、どうしたの鞠也さん」
鞠也「俺は目的は果たしたし、約束を守った。これで貸し借りはなしだ。俺は、俺の道を行く」
魔女「そうなの? 残念ねぇ。折角イイモノを持ってたのに」
鞠也「…そう言うと思ったぜ。だけどな、俺はお前らのやり方が気に入らない」
鞠也「俺は目的は果たしたし、約束を守った。これで貸し借りはなしだ。俺は、俺の道を行く」
魔女「そうなの? 残念ねぇ。折角イイモノを持ってたのに」
鞠也「…そう言うと思ったぜ。だけどな、俺はお前らのやり方が気に入らない」
彼が指を鳴らすと、デンバードが走ってきた。
鞠也「あばよ」
デンバードにまたがり、彼はいずこかへと去っていく…
ラグナロク・アンフィテアトルムの通路にて。
たから「…辛苦さん!」
真紅「…」
たから「一体、どうしたというのかしら」
真紅「俺は…俺を認めない奴らと戦う。セカンドステージ・レスラーとしてな」
たから「辛苦さんが…セカンドステージ・レスラー?」
魔女「それはあたしから説明してあげるわ」
たから「あなたは…魔女」
魔女「レスラーという存在を守るために、あたしが彼女を送り込んだのよ。あたし達のルーツである、あなた達をエルドラドから守るためにね」
たから「辛苦さんは本気でレスラーを守ろうとしていたはずよ。それがなぜ」
魔女「それはね。あたしが彼女の記憶を一時的に消していたのよ。あなた達に怪しまれないように、ウラさんに接触をさせてから送り込むという回りくどい方法を取ってね」
たから「あなたという人は…なんてことを」
魔女「そのおかげで、旅人さんとの記憶を守れたでしょ?」
たから「くっ…辛苦さんは、それで良いの?」
真紅「…構わない。俺が望んだことだ…俺は、フェーダの一員として戦う」
魔女「じゃ、またねぇ」
たから「辛苦さん…くっ」
ウラ「…たからちゃん」
たから「ウラさん」
ウラ「本当はね。僕は彼女の正体に気づいていたんだ」
たから「!? なんですって?」
ウラ「気づいていながら、僕は君達を救うためにメロンちゃんと一緒に過去へ送り込んだんだ」
たから「それはまた、どうして?」
ウラ「彼女は純粋だった。純粋にレスラーを守ると言ってくれたんだ。彼女は本当は優しく、強い子だと思った。たからさん達…メロンちゃんの元の人格であるメロンパン娘ちゃんがいるレスラーの皆なら、彼女の憎しみを払ってくれるだろうと思ってね」
たから「そう…」
メロン「そうだったのか…そうとも知らず…」ズーン
たから「メロンさんのせいでも、ウラさんのせいでもないわ」
メロン「たからさん…?」
たから「彼女が世界への憎しみに囚われているというのなら、私達が払ってあげましょう。私達は彼女が優しく強いという事を知っている。そうでしょう?」
真紅「…」
たから「一体、どうしたというのかしら」
真紅「俺は…俺を認めない奴らと戦う。セカンドステージ・レスラーとしてな」
たから「辛苦さんが…セカンドステージ・レスラー?」
魔女「それはあたしから説明してあげるわ」
たから「あなたは…魔女」
魔女「レスラーという存在を守るために、あたしが彼女を送り込んだのよ。あたし達のルーツである、あなた達をエルドラドから守るためにね」
たから「辛苦さんは本気でレスラーを守ろうとしていたはずよ。それがなぜ」
魔女「それはね。あたしが彼女の記憶を一時的に消していたのよ。あなた達に怪しまれないように、ウラさんに接触をさせてから送り込むという回りくどい方法を取ってね」
たから「あなたという人は…なんてことを」
魔女「そのおかげで、旅人さんとの記憶を守れたでしょ?」
たから「くっ…辛苦さんは、それで良いの?」
真紅「…構わない。俺が望んだことだ…俺は、フェーダの一員として戦う」
魔女「じゃ、またねぇ」
たから「辛苦さん…くっ」
ウラ「…たからちゃん」
たから「ウラさん」
ウラ「本当はね。僕は彼女の正体に気づいていたんだ」
たから「!? なんですって?」
ウラ「気づいていながら、僕は君達を救うためにメロンちゃんと一緒に過去へ送り込んだんだ」
たから「それはまた、どうして?」
ウラ「彼女は純粋だった。純粋にレスラーを守ると言ってくれたんだ。彼女は本当は優しく、強い子だと思った。たからさん達…メロンちゃんの元の人格であるメロンパン娘ちゃんがいるレスラーの皆なら、彼女の憎しみを払ってくれるだろうと思ってね」
たから「そう…」
メロン「そうだったのか…そうとも知らず…」ズーン
たから「メロンさんのせいでも、ウラさんのせいでもないわ」
メロン「たからさん…?」
たから「彼女が世界への憎しみに囚われているというのなら、私達が払ってあげましょう。私達は彼女が優しく強いという事を知っている。そうでしょう?」
いつの間にか、ネロやエヴァ達レスラーズが通路に集まっていた。
彼女達は一斉に首を縦に振る。
彼女達は一斉に首を縦に振る。