悪魔城ドラキュラXX
【あくまじょうどらきゅらだぶるえっくす】
ジャンル |
横スクロールアクションゲーム |
© Konami Digital Entertainment |
発売機種 |
スーパーファミコン 16メガビットROMカセット |
発売元 |
KONAMI |
発売日 |
1995年7月21日 |
分類 |
独自の世界観 埋もれかけた作品 |
概要
コナミから
スーパーファミコン向けに発売されたアクションゲーム。
PCエンジンで発売されていた
悪魔城ドラキュラX 血の輪廻のアレンジ移植作品。
スーパーファミコンで発売された悪魔城シリーズとしては二作目となる。
囚われた恋人と妹を助け出し、復活したドラキュラ伯爵を倒すためリヒター・ベルモンドが戦いに赴く。
ゲームシステム
Yボタンでムチ攻撃、Bボタンでジャンプ、Bボタンを素早くもう一度押すとバック転、
上とYでハートを消費して所持しているサブウェポンで攻撃、Xボタンでハートを大量消費して
所持しているサブウェポンを使用した広範囲攻撃「アイテムクラッシュ」を使用する。
- 原作と異なりマリアを救出しても使用できず、操作できるキャラクターはリヒターのみ。
特徴
原作のシナリオとグラフィックを踏襲してステージ構成などを一新したアレンジ移植。
リヒターの操作感はやや重めになり、即死トラップが増加しているなど難易度は高くなっている。
ヒロイン救出の条件もステージを跨いで鍵を運搬したり、バッドエンド分岐してしまう穴だらけ部屋を
敵の猛攻をかわしてノーミスで進むなどのテクニックが要求され、ベストエンド到達難易度は高い。
同シリーズとしては比較的オーソドックスなゲーム内容になっているが、
容量を始めとした性能の違いから移植元の取り入れていた生音声、ビジュアルシーン、
使用キャクター選択、ステージ設定に合わせた演出といったフィーチャーを
大幅にオミットしていたため、見劣りのする移植として語られる事も多い。
一方で背景などはスーパーファミコンの機能を活かした半透明や
ラスター多重スクロールなど原作になかった美麗な表現で描かれている事や
キャラクター絵が原作のアニメ調で描かれた物から本作独自の劇画調に
描き直されている事など、見た目に関して向上した要素も見られる。
サブウェポンの強さにも変更があり、短剣が十字架などと同じ威力となり
原作や従来のシリーズと異なり、まともに使える強さを持った短剣になっている。
テクニック
画面切り替えによってアイテムが復活する仕様になったため、利用するとゲームを有利に運べる。
追加要素
ヒロインの救出に失敗した場合のバッドエンドルートでは、
体を奪われたヒロインが敵として立ち塞がるという、原作に無かった展開が用意されている。
気になる点
- 原作と比較するとマリアが使えず、SFCで発売された前作と比較するとムチの振り回しができないなど、SFC後期に出た作品としてはできる事が少なく、FC時代の様式に先祖返りしたような印象を受ける。
- ステージボリュームは少な目になり、削減された要素の中には馬車での死神との初対決、船上での死神との決闘、ボスラッシュ、シリーズを通した黒幕であるシャフトとの対決といった印象的な物や設定に関わる物が含まれるため、原作の代替品と考えるにはかなり欠落した要素が多い。
- 今作は全般的に難易度が上がり即死トラップも増えているが、なんとラスボスであるドラキュラ伯爵の部屋までも即死トラップの穴だらけになってしまった。
いくら毎回ベルモンドに敗れてるとはいえ、自分の部屋を穴だらけにしてしまう伯爵の威厳のなさは涙を誘う。
BGM
こちらはゲーム内容と異なり、原曲をSFCの音源で可能な限りなぞったような内容になっている。
原曲がCD音源を前提とした構成のため、かなり無理をした音使いもあるものの
プレイしていて違和感のないレベルに頑張って再現されている。
OP、ED、ボス戦前BGMは新規曲、クリアジングルはボス曲のアレンジに変更されている。
外部リンク
最終更新:2022年08月20日 19:19