1941 Counter Attack

【いちきゅうよんいち かうんたーあたっく】
ジャンル 縦スクロールシューティングゲーム

©CAPCOM CO., LTD.
発売機種 アーケード
発売元 CAPCOM
発売日 1990年2月
分類 時代を彩った作品
堅実な作りの作品

概要

カプコンから発売されたアーケードシューティングゲーム。
派生作を除いて194xシリーズの三作目に当たる。
タイトルとなった舞台の年代としてはシリーズで最も若い。
日本との戦いを描いていた前作までと異なり、今作ではドイツ第三帝国との戦いを描く。

前作に引き続きライフ制を採用しているが、時間による減少は廃止され、
ゲージ式からブロック式になり、ダメージ値が一律で固定になった。
ライフを1消費する事でシリーズ恒例の宙返りと共にメガクラッシュを放つ。
パワーアップはマシンガン、ミサイル、スーパーシェル*1の三種の装備が
取得時点からの時間制で使用できる他、前作から引き続き登場したサイドファイター、
ツインビーのオプションに近い性能のアフターイメージという補助装備が登場する。
溜め撃ちの要素も導入され、装備している武器に対応した威力の高い攻撃を放つ。
ステージ数はシリーズで最も短い6ステージ。
比較的珍しい仕様として、地形に接触してもダメージになるのではなく、
反動で回転して正面以外に攻撃できる仕掛けになっている。
敵の撃墜率によって階級が上がり、スコアに倍率が掛かるシステムが導入された。
舞台がお馴染みの対日本戦でなくなった事や移植が少なかった事、
同社作品ファイナルファイトのヒットに隠れた事などから知名度はやや低め。

難易度は全ステージに全回復アイテムが出る事やラスボスが強くない事もあり、
クリアのみを目指す分にはシリーズでも比較的易しい部類。
ただし全回復アイテムは取りにくい場所にも出るので、
敵配置やゲームルールを覚えずにクリアできるほど易しい訳ではない。
スコア狙いは敵の殲滅とノーダメージが要求されるためハードルは高い。
ライフでごり押しが効きやすい所は同社作品エリア88にも似ているが
あちらほど圧倒的な連射力がある作品ではない。

BGM

BGMはステージ1が底抜けに明るい事を除くと大半は緊迫感や哀愁を強調した物になっている。
ラストステージではステージ展開や中ボスを挟むごとに新規曲に目まぐるしく転換していく。
発売時期の近いファイナルファイトにも見られた現象として、テンポの速い曲ではドラムのタイミングにずれを感じられる。

気になる点

宙返りによるメガクラッシュ攻撃が被弾するのと同じコストなので、
全回復アイテムの目前などでないと、緊急回避として釣り合う場面が少ない。
ライフ制と引き換えに敵が近距離から何気なく弾を撃ってくるので、攻撃を察知する前に被弾しやすい。
ステージ5では予告なく背後から戦闘機が突撃してくる。
OPENINGと名付けられた曲が冒頭の一瞬しか鳴らず、演出意図が不明。
ショットを左右交互に撃つ仕様や接射でダメージ効率が上がらない事などから撃ち込み感は低め。
ラスボスが見た目、強さともに威厳に欠ける。

移植版

PCエンジンスーパーグラフィックスに移植された。
同機種の性能と容量を活かしてグラフィックやレベルデザインは
高い水準で再現されているが、音はへなへなした物になってしまった。
移植メーカーの違いはあるにせよ、音に関しては前作1943改の移植のほうが
サンプリングドラムなどを利用した豪華な物になっている。
画面比率の違いから、一部ボスの地形を遮蔽する攻撃が画面外に飛び出している。
2021年にカプコンアーケードスタジアムに原作が収録されるまで、国内唯一の移植だった。

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最終更新:2022年08月20日 20:24

*1 見た目は実質レーザー。