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双葉杏&ランサー ◆KQwctnrg6E


「あー……クーラーすずしー」

「ニャー」

「そういやここの電力ってどっから来てんだろ。地図には発電所なんて見えなかったけど」

「たぶん、ごつごーしゅぎって奴のおかげニャー。前にウィスパーが言ってたニャ」

「あぁ、んじゃそういうことでー」

「あれ……オレっちのチョコバーは?」

「え? ごめん……猫が食べると思わなかったからさっき……」

「そんニャー!」




 一人と一匹が室内で悠々くつろいでいた。
 まるで聖杯戦争なんていう催しが存在しない世界の住人かのように。
 されど、この二人は紛れもない聖杯戦争の参加者である。

 一人は双葉杏。職業アイドル。立場はマスター。
 一匹はジバニャン。種族は妖怪。クラスはランサー。

 そう、片方はサーヴァントであるからして真の記憶も取り戻しているし、聖杯戦争の知識も備わっている。
 それでなおこの体たらくの所以。

 彼らには、やる気といっていいものが殆ど無かったのであった。


「とーこーろーでーマスター。せんそーの準備しなくていいのニャ?」
「ランサーはしたいの? ……私は嫌だけど?」
「オレっちはできればごめん被りたいニャー」

 だよねぇ、と杏は素っ気なく返した。
 現実逃避していると言えば否定は出来ないのだと思う。

「べっつーに正義に目覚めた戦士でもヤンキーでもないんだし。
 好き好んで喧嘩して回る気なんて欠片も持てないって」

 加えて下手に姿を見せれば、それが有効的な相手であっても杏のスタンスを指摘する可能性は否めない。
 風紀委員か何かのように、こんな横暴を見過ごすつもりかと。偉そうに説教を垂れる者がっているかもしれない。
 杏とて聖杯戦争に快い感情を抱いている訳ではなかった。
 だけど、抗おうとするには余りにも相手が面倒過ぎる。

「……ランサー、別に強い訳じゃないじゃん?」
「ニャッ!? そ、それは聞き捨て――ならニャくもニャくニャくニャくニャく」
「じゃあ隠れて籠城した方がますますお得じゃん」
「なるほどニャー」

 だって働きたくない。
 世の中、働き者が馬鹿を見るものだと相場が決まっているのだ。
 わざわざ虎穴に飛び込むほど、血気盛んなでもない。

 ――でも、だけど、もし。
 もし、そんな怠惰を許さない”敵”が現れたら?
 自分を仕事に引っ立てる社畜たちを上回る恐怖の存在が現れたら?

「……ねえ、ランサー。もし私がピンチになったらどうする?」

 そんな考えがよぎって、いつの間にか弱気な事を呟く。
 すると寝返りを打った小さなサーヴァントは、何でもない風に答えるのだ。

「それは頑張ってマスターを助けるニャ。オレっちとマスターは友達だからニャ!」

 それを聞いて呆気にとられたように言葉を止めて。

「いつから友達になったんだよ」

 思わずちょびっと冷たい言葉が口に出てしまって、ショックを受ける相方を冗談だと慰めて。
 そんな遣り取りを交わしながら、杏は罪悪感を抱いてしまうのだった。
 つくづく自分はダメな女だなあと、自嘲してしまうのだった。

【クラス】
ランサー

【真名】
ジバニャン@妖怪ウォッチ

【パラメーター】
筋力D 耐久C 敏俊C 魔力D 幸運E 宝具C

【属性】
中立・善

【クラススキル】
対魔力:D
 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

【保有スキル】

妖術:D
 妖術の使い手。火を放つ妖術、足を痺れさせる札術を使用出来る。
 妖怪だからこのくらいは出来る、という程度の能力。

戦闘続行:D
 瀕死の傷でも長時間の戦闘を可能とする。
 死してなお地縛霊として現世に留まった妖怪。

地形適応:D
 特定の地形に対する適応力。
 都市・建築物内部での活動に適する。
 また暗所であっても通常通りに行動できる。

【宝具】

『猫に九生あり』(ジバニャン・バリエーション)
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足人数:1人

ジバニャンという妖怪種にまつわる数多の亜種がひとつの宝具となった。
一時的に自身を亜種へと変化させ、全てのステータスを1ランク上昇させる。
まだ変化する亜種によって様々な追加スキルや追加バフを得る。
変化先の亜種によって魔力の消費に振れ幅がある。

  • ワルニャン:「蛮勇:B」を得て、筋力が更に1ランク上昇する。
         後先を省みない攻撃性。 同ランクの勇猛効果に加え、格闘ダメージを向上させるが、
         視野が狭まり冷静さ・大局的な判断力がダウンする。
  • トゲニャン:「感染:C」を得て、耐久が更に1ランク上昇する。
         攻撃を通した相手に呪いを流し込む。
         呪いを受けた相手は対魔・対呪で対処が出来ない限り、高熱を伴う風邪を発症する。
  • ブチニャン:「蔵知の司書:C」を得て、魔力が更に1ランク上昇する。
        LUC判定に成功すると、妖怪や妖精、幽霊の類に限り過去に存在したあらゆる知識・情報を、
        例え生前知らない事であっても明確に記憶に再現できる。
  • ロボニャン:「近代兵装:A」を得て、筋力・耐久・敏俊が更に1ランク上昇する。魔力消費は大きい。
        高速移動、小型化、怪力、飛行、爆発など多彩な能力を得る。
        代償として致命的に魔力を消費してしまい、マスターへの負担も増大する。
  • ブシニャン:「宗和の心得」:Bを得て、筋力・敏俊が更に1ランク上昇する。魔力消費は大きい。
        同じ相手に同じ技を何度使用しても命中精度が下がらない特殊な技能。
        攻撃が見切られなくなる。

『百裂肉球』
ランク:E 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足人数:1~3人

ジバニャンの必殺技の象徴たる宝具。
高速の拳の連続で叩きこむ、それだけといえばそれだけだが、
様々な世界に存在する類似の百裂系必殺技にインスパイアされているため補整がかかっている。
加えてランサーとしての宝具であるため、貫通力が高い。

【weapon】
  • のろい札
妖術に使う札。腹巻きの中にしまっている。

【人物背景】
トラックに轢かれて死亡した猫の地縛霊。
それ以来トラックにリベンジを果たすべく日々鍛錬に励んでいる、と思いきやそうでもなかったり。
妖怪としては低級の部類ではあるが、どういうわけか亜種が非常に多い。
人物……ならぬ猫造としては猫らしくマイペースだが友情には熱い、と思われる。
大好きなのは魚じゃなくてチョコバー。

【サーヴァントとしての願い】
S級妖怪になりたいけど、そんなにコダワリはない。

【マスター】
双葉杏@アイドルマスターシンデレラガールズ

【マスターとしての願い】
生きていれば儲けもの。

【能力・技能】
特になし

【人物背景】
ニートそのものなアイドル。17歳という年齢ながら、小学生のような体型を持つ妖精のような少女。
その才能はかなりのものを秘めており、知能も高く物理問題の答えを暗算で叩きだすほど。
しかし本人は働かずに楽して生きる事ばかり考えており、自堕落で勤勉とは程遠い。
アイドルとしての夢は印税生活。

【方針】
働きたくない。

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Happy Birthday! 双葉杏&ランサー(ジバニャン 000:前夜祭
003:目覚め/wake up girls!

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最終更新:2015年05月11日 21:27