GMAP-BF概要

GMAPは「Globis Management Assessment Program」の略形で、グロービス経営大学院が主催、実施している「ビジネスパーソンとしての基礎能力」を、測定することを目的とした「テスト」のことです。
この「テスト」は2種類存在しています。
  • GMAP-CT(クリティカル・シンキング).
  • GMAP-BF(ビジネス・フレームワーク).

クリティカル・シンキングは「ある状況や条件が与えられ、その中でどの選択肢が最適であるか?」を考え、判断し、その妥当性を測定するテストです。
ビジネス・フレームワークはクリティカル・シンキングと比べると「考える」というよりは「基本的な知識を持っているか?」または「持っている知識を使って簡単な判断ができるか?」ということを測定するテストです。

このwikiではGMAPの2種類存在するテストのうち、後者の「GMAP-BF(ビジネス・フレームワーク)」を扱います。
この「GMAP-BF」のテストは、企業のマネジメント層への昇進試験や大学の経営・経済学部に所属する学生の卒業試験等にも利用されています。

当ページをご覧になっている方は、何らかの事情でGMAPを受けなくてはならなくなった人であると思います。
学問として経営やビジネスの基礎を学ぶことはもちろん大切なことですが、このwikiでは「GMAPのハードル点(合格点)を突破する必要に駆られている」という方に対して
試験に関する事前知識、有効な勉強方法試験対策を共有することにより、本来皆さんが持っている実力が試験当日に十分発揮されることを目的としています。

ほら、敵?のことを知っている方が勉強するにも当日の作戦を練るにも有利だよね、ということです。

と、いうことでまずはスタンダードにGMAPの本家大本であるグロービス経営大学院のホームページをご一読頂き、「GMAPってこういう試験だよ」という前知識を得ることをおすすめします。



GMAP-BF試験内容について

GMAPの試験範囲は以下の6科目です。

  • 1.マーケティング
  • 2.経営戦略、
  • 3.人的資源管理
  • 4.組織行動学
  • 5.企業会計
  • 6.ファイナンス

試験の範囲は「総合版」と「科目選択版」がありますので、ご自身はどちらの試験を受けることになるのか、会社や学校に確認しておきましょう。

テスト種別 科目数 問題数 試験時間
総合版 6科目全部 160問 120分
科目選択版 選択された科目のみ 1〜4は30問、5〜6は20問 各科目20分ずつで区切られる


総合版

6つの出題範囲全ての領域から160問を120分で実施する試験です。
問題数の振り分けは後述の科目選択版と変わらず、科目1〜4は30問ずつ、科目5〜6は20問ずつの合計160問です。
トータルで120分使える形となりますが、1問1分の余裕はありませんので、思い出せない・確証が持てないという問題に対して悩んでいる時間はありません。確実に得点が取れる問題からマークしていき、1周、2周、3周という形で周回しながら精度を上げていく解き方が有効な試験です。

科目選択版

6つの出題範囲から、選択された各科目ごとに20分ずつ区切って実施する試験です。試験時間は科目選択によって変動します。
どの科目が選択されるのかは会社や学校に確認しましょう。
注意するべきは「試験全体で最大の試験時間」を使えるのではなく1つの科目ごとに20分毎に区切られて試験が実施されます。
試験の順番も上記リストの通りです。

試験時間と解き方への考察

1.マーケティング~4.組織行動学までは20分で30問、企業会計とファイナンスは20分で20問(計算問題)を解かなくてはなりません。
一般的な受験者(経営学がマニアックなほど大好き、中小企業診断士などの試験対策を行っている人以外)にとってはとにかく時間に追われ、試験終了ギリギリまで追い込まれることが想定される試験です。


「とにかく回答の時間が足りない」という意味では、基本スタンスは

  • できる問題から解いていく
  • 考えてもわからない問題(暗記問題)で悩まない
  • 最後はわからなくても必ず全てマークする(当てずっぽうで良い)

これらを守ることが鉄則です。
恐らくGMAPを受ける方々にとっては多くの人が「いつ受けてもいい」というような気楽な試験の位置づけではないと思われるため、悔しい思いをしないためにも時間配分については明確な作戦を持って臨んで下さい。
(詳細は試験対策に記載しています。)


GMAP-BF受験後の評価(フィードバック方法など)

GMAP-BFは500点を中央とする偏差値で点数付がなされる相対評価で点数が算出されます。
試験自体は500点~600点の間に受験者の7割の人数が収まるように設計されています。

受験後のフィードバック・レポートには、まず全ての単元を総括した総合スコア(偏差値)が記載されます。
総合スコアは500点が中央値なので500点は偏差値50、600点は偏差値60と読み替えても良さそうです。
多くの企業や学校では、この総合スコアで学校や企業が定めるボーダーの合格・不合格を判断することが多いようです。
また、総合スコア以外では各単元毎のスコア、ランク(A~E)の評価がつき
どの領域で何問正解したか、というデータもフィードバックされます。


GMAP-BF試験をこれから勉強するにあたって

GMAP-BFの試験は
  • 勉強(暗記)さえしていれば解ける問題(単発問題)
  • 基礎知識に従って状況判断して解く問題(ケース文問題)

の2種類が交互に混在する問題構成です。(詳細は後述)
まずは勉強(暗記)さえしていれば解ける問題は確実に点を取れるように、教科書を暗記していきましょう。
分厚い教科書ですが、繰り返し読むことで頭に入ってきますので、心配しなくても大丈夫です。内容を理解できるか、覚えられるか、という心配をするくらいなら、「どうしたら毎日少しずつでも取り組めるか」という行動維持とモチベーション維持の方法を考えましょう。

なお、勉強に関しては、やはり多少の時間を要します。

自信が無い人、基礎知識がない人は試験の2ヶ月くらい前から教科書を読み始め、最低7回読みましょう。


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最終更新:2025年02月07日 14:05