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金の獅子の背に乗って
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金の獅子の背に乗って

09GL夏OFF1

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anrede

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「GL定例会議(仮称) 2009」その1


その日は残暑と呼ぶには酷なほどの日和だった。
朝定時に出社したものの、気持ちの半ばはすでに浮かれていて、通常通りの仕事すら面倒と感じるのは、もう二桁開催に届こうかと言うOFF会への期待だったのかもしれない。
ただ夜半に移動を開始するというだけでこの調子ではこれから待ち受けるだろう本土の日々を無事に過ごすことができるか心配でもあった。

長い9時間を過ごした後、お決まりの引継ぎ業務を終える頃を見計らったように就業のチャイムが鳴る。
定例になっている就業後のテニスも前日に断りを入れており、一切の寄り道を許さず帰宅の途についた。

出発は20時45分、前日までに大方の準備は終えており、最後に常飲薬をバッグへと移し換えていよいよ出発を待つのみとなった。
今回は3泊5日というスケジュールになったため、いつもより一回り大きいバッグとなってしまった。
もっとも、いつぞやの江戸遠征の時とは違い、ずっと持ち歩くという事態にはならないだろうと重たくなった荷物にも何ら抵抗はなかった。

今回も最初の移動は海路を選んだ。
時間がかかるという点は否めないが、なによりしっかりと睡眠を取れること、そして現地で動き始める前に1度湯船に浸かれるという点がデメリット分を大きく上回るメリットと感じているからだ。
さすがに夏休み期間を抜けた平日の夜ともなれば乗船客も少なく、唯一危惧していた相部屋もないという事でなかなか良い出だしになったと満足していた。

船中の過ごし方は毎回同じ、まずは1服をしてから売店コーナーで缶チューハイとお茶、そしておつまみを2種購入し部屋へ戻る。
今回も同道する兄ルカ・トニと共に半年の労を労って慎ましく乾杯。
翌日の予定を確認すると共に、TVを見ながらの雑談に興じる。
一通り落ち着いたら、次にゲームコーナーへ。
いわばおみくじのような感覚で4号機を楽しむ。
以前はホールで楽しんでいたこれら機種だったが、今の感覚ではさすがに厳しく感じていまうのは現状に慣れてきているからかもしれない。
飲んだり遊んだりとまったり1時間半を過ごした所で日付が変わり船内の風呂へ向かい、明日への準備を整える。
やはり温めだったサウナで先ほどの酒を抜き、床についた。

神経を逆撫でするような電子音で目を覚ましたのはそれから4時間ほど経った早朝5時だった。
時間は短くとも睡眠内容としては上々な感じか、むくれ顔なのは酒の残りかただの寝相の悪さか…。
あさっての方向を向いている髪の毛も愛嬌として、兄ルカ・トニと入れ替わりつつ朝っ風呂へ向かう。
乗船率を考えれば無人の湯船も貸切と割り切れる。
寝ぼけ眼を窓外に向けると、大阪の空は薄っすらと曇り空が広がっている。
「朝曇りは大日の兆し」という田舎者の知恵袋を思い出す。
一瞬抱いた小さな不安を他所に身支度を整える頃、港へ入港するとのアナウンスが流れ始めた。

時刻は6時をすこし手前に迎えたところ、緩やかな衝撃が着船した事を告げる。
しばらくして下船開始、お決まりのように最後尾付近から船を下りる。
港独特の排ガスと潮の匂いが混じった湿り空気が辺りを包んでいる。
これから始まるぞという期待を込め、慣れてきた電車移動を開始する。
ただ1つだけ気がかりなのは、一昨日からすっきりしない持病の事だけだった。
体調管理だけは特に注意して来たはずだったが、当日になっても薬漬けのままになってしまったが、かれこれ長く付き合っているこいつを宥めながら楽しもうと兵庫県を目指す。

朝の通勤・通学ラッシュに揉まれながらフェリーターミナル駅から移動を開始し、九条駅で阪急電車に乗り換える。
尼崎駅で再び乗り換え三宮駅を目指す。
この旅での出だしを占う大事な場所へ向けて珍しく迷う事無く三宮駅で降りる。
コインロッカーに荷物を預け、これからは徒歩で目的地を探す。
事前に調べた様子では三宮駅からさほど離れていないと、歩き始める。
簡単な地図と直感を頼りに歩き進む事10分少々、突然目の前に目的地が現れた。

荘厳な鳥居、近くに進むほどその大きさに圧倒される。
本日最初の目的地「生田神社」である。
参拝は一に儀礼、ニに儀礼。という事でお手水を探す。
しかし、社殿に目を奪われていた間に通り過ぎていたらしく、あっさりと本殿へ到着する。
ところが、本来なら感動するだろう場面にも関わらず、目の前に現れた朱塗りの社殿は赤色のカラーコーンと危険場所を示す黒黄の柵に囲まれている。
そしてその奥には、強面にニッカポッカが良く似合う屈強な方々が居並んでいる。
よもやこの方々も参拝かと一瞬良からぬ方向へ思考が傾いたが、手際よく作業を開始されている風景を見るにその考えは否定される。

9月20日(日)~27日(日) 式年造替記念奉祝奉納行事

神事に詳しくはないが、文字の並びから何となく想像できる看板が立てられている。
よりによって改修工事中に当るとはどんなお導きなのか。
ご神璽は仮本殿に遷座されているとの案内に従い、そちらへ向かう。
そこは小さな小さな社で、ともすれば祠ともいえる仮本殿だった。
参拝の仕方なる掲示を熟読し生田神社参拝デビューする。

ニ礼ニ拍手一礼 ※礼は体を90度に曲げ深々と。

体の堅い人はどうすれば良いのだろうか。
腰間接の軋み音を体中に響かせながら直角を目指し一礼、ニ礼…。
ある意味ラジオ体操よりも厳しいかもしれない。
こんなところで日頃の不摂生を咎められようとは生田神社恐るべし。

一方で生田神社は勝利・勝運の神を祀られているというのでぐるりとお稲荷様や弁天社を参拝した後、大型のクレーン車がけたたましい音を響かせる横を抜け社務所でお守りを求める。1つは勝守り、さらに2つ目はえんむすび…おぼれる前に藁を掴むか否か。

駅方面へ戻り某サンマ●クカフェで少し遅めの朝食をとる。
只今、コーヒー断ち中なのでアイスティーとサラダサンド+調理パン1個。
手のひらに軽く乗る調理パンが200円…気分だけセレブ感覚を味わえた。

その後はと言うと、尼崎へと足を戻し期待満点のライフワークで瞬殺されるも、兄ルカ・トニが事前調査していた食事処(鰻屋)でランチを堪能。850円でしっかりとしたうな丼(肝吸い付き)でかなり価値のある昼食だった。

しかし、躓いた事には間違いはなくそれから場所を移動しようが何に座ろうが全くの坊主状態で散々な目に遭ってしまった。

夜になり三度四度目の移動の末に本日の最終目的地「魚住」へ到着する。
ここでリアルフレと1年ぶりに再開し、西明石で飲む。
食事よりも飲み優先の店で冷酒を味わう。
肴は秋刀魚の刺身、いい季節になったと舌鼓を打つ。
ヒカリモノ好きにはこれからが本番だろうか。
気付けば日付が変わっている、季節感に満たされながら初日が終了した。

翌朝9時、普段の生活からすると遅い出足になった。
もっとも、都会の目覚めは遅い為これでも充分すぎるほどの余裕がある。
ホテルの1階レストランでバイキング方式の朝食をとる。
ソーセージ3本、ベーコン3枚、ポテトサラダにスクランブルエッグを皿に取り1杯の白米と味噌汁。
今から見れば洋食なのか和食なのか知れない献立であったが、勝負が待ち受けているならとの気概であったのだろうか。

西明石駅初新快速へ乗り込み梅田を目指す。
所要時間は約40分程度、短いのか遠いのか荷物を抱えて車窓の景色に目をやりながら時間の経過のみを待つ。
猫の額と呼ぶには広すぎるものの僅かに開けた土地にぎっしりと詰められた住宅地を眺めると、ついつい地元と比較をしてしまう。
1両編成の電車が普通に走り、自動改札さえない無人駅が最寄となる町と今目の前に広がる町とではどちらが過ごし易いのだろう。
手に入らないものを求めて瀬戸内海を越えたはずが、一晩明けてみれば小さな哲学に足元を掬われている。
卵が先かニワトリが先か結論が出たところで何が変わるはずもない問答を思い出させるとは、さすがは履き倒れの町神戸と言った所か。ただ2つに何の脈略も持たせてはないが。

決まったように何かと使い心地のよい位置にあるコインロッカーに荷物を放り込みJR大阪駅中央改札で閣下の到着を待つ。
内心ではまた遅刻ではなかろうかとの疑念を抱きつつ駅構内を歩く。
そこに閣下からのメールが届き、約10分程度で到着するとの事。
前回のハプニングを活かしてかタイミングを合わせてくる所が、さすが無頼の烈将と呼ばれる所以か。

惜しむらくは10分の試算がおよそ倍ほどの時間になった事を除けば概ね順調と思える頃合に閣下と合流した。
いかにするかという思案を交錯させる間もなく、地下街を歩きつつ勝負するホールへと向かう。
戦場はいつもの場所で、おなじみ感も出てきたホールに決定する。
かつてガン●ムⅡやエヴァン●リオン等の機種で名勝負を繰り広げた所だ。
一通り設置を見て周る。
今、もっとも勝ち星を挙げている機種は満席だったのに驚きを隠せない。
地元では人気薄の機種だけにこの状況は早くも敗戦濃厚かと不安が過る。
それぞれに好きな台を選ぶ形式を取り兄ルカ・トニと別れる。
まず座ったのはガン●ムⅢ、最近リリースされた機種だ。
前回より遥かにじゃじゃ馬っぷりが増したものの、トータルの機械割は前作よりも甘いとか辛いとか。
ただ、この機種で勝ち星の薄い故に遠く離れた大阪ならば何かあるのではという淡い期待を持って挑んだが、妄想は現実の壁に阻まれる羽目に会った。

一撃必殺よりも積み木を組み上げる方式の台へと移動する。
以前にも勝負したエヴァン●リオン。
苦い思い出しか残っていない機種ではあるがガン●ムⅢよりは安定している。
一挙大勝は無いものの演出は楽しめるのが売りとも言える。

移動してすぐに当りを引く。
いろいろと判別する術があるものの、とりあえずは素直に当りを喜ぶ。
一方、閣下は渋い展開に2度目の移動をし粘る。
そこへ兄ルカ・トニが飲み物の差し入れにやってきた。
前回から恐ろしいまでの引きを見せる兄ルカ・トニだが今回も順調なようだ。

閣下の鈍い展開の隣で適度なボーナスを引いているが、やはりシーソー状態では何かと2人とも気まずいものがある。
そしてようやく閣下の台にも動きが見られる。
投資は大台に乗ったすぐだった。
これから次第で十分取り返せる範囲だ。

2人とも持ちコインになってからは緩やかな展開が続く。
劇的に増える事も減る事もなく、時間だけが冴えなく過ぎてゆく。
そんな時間帯にひょっこりと現れたのが兄ルカ・トニ。
道化師と戯れていたが持ちコインを飲まれて台を探しにやってきた。
閣下が初めに座っていた台に腰を下ろすと、あっさりと最少投資でボーナスを引き当てる。
その光景を目の当たりにし、閣下は訝しげに頭を傾げている。
機種の特性上ハイエナという行為が成り立つ訳ではないが、見切りをつけた台の後展開はどうしても気になる所であるし、好転してる様を見るのはさすがに内心厳しいものがある。
ともあれこれで3人揃って持ちコインとなり、後はこれを伸ばして行くだけの作業だ。

時刻は徐々に進みながら、暴走から覚醒のRTを経由しつつ兄弟のコインは徐々に増加傾向にあるものの時給が上がらないのが閣下の台。
追加投資は最小限に抑えられてはいるが、軽い所に居ない為に手元と台とのロンダリングを繰り返している。
回胴遊技機という名を冠していても、楽しさの最たる部分はどれだけ手持ちにしたかという部分に掛かっている。
それ故に、いま閣下が陥っている状況は嗜む者にとっては2番目に嫌悪する状況だ。
長時間、それこそ夕刻までの勝負なら現状も已む無しとして得心もいくが、徐々に切迫してくる次なるスケジュールまでの時刻がそれを許さじという状況を作り上げる。
そろそろ軽い連荘が欲しいところだが、早い所は全てRBに偏るという苦い時間を強いられている。
さりとて、自らが座る台も黄色ばかりの成立で思ったような足が伸びていないのが面白さに陰りを投げかけていた。

13時15分、名残惜しくも終戦の時刻になった。
独特の形状を持つドル箱にコインを移す。
先に兄ルカ・トニが景品交換へと席を立つ。
奇跡のまくり勝利を目指しゲームカウントを増やす閣下であったが、時間の流れには勝てず同時20分に第9回OFF会0次会は終幕した。
遠征2人組はプラス収支、地元有利を活かせず閣下は惜敗。
過去の0次会でお世話になった恩返しと「乗り」で収支を取らせていただきました。

一行三名はホールを出てJR大阪駅へと足を向ける。
集合時刻まで残り2・3分、確実に間に合わない。
しかしさすがは週末の大都会、むせ返るような人ごみに行く手を阻まれるかのように歩調は一定を保たれたままに移動する。
見覚えのあるコインロッカー付近で携帯が震え、局長から現在場所の確認が入る。
GL的にはほぼ定刻通りに中央改札みどりの券売機正面に集合する。
ぶらりツアー参加予定のだーす卿も新幹線の遅れなくば良い頃合だが、その場に居る4名とも違った意味で挙動不審に陥る。
それから数分だーす卿を大人しく待っていたものの、やはり我慢ならなくなり、その場の全員一致意見として駅を出て喫煙スペースを探す。
某家電大型販売店近くで最適な場所を見つけ各々お気に入りの銘柄に火をつける。

それにしても初秋とは思えぬほどの暑気だ。
日差しこそ真夏のそれとは異なるものの秋の入口が遠のいたのではないかと思えるほどの日和である。
旅行者としては雨よりも歓迎する太陽の恵みではあるが、やはり熱気耐性のない田舎者には尋常ならざる暑さに感じえる。
頭頂部から足先まで汗を感じない所がないような状況の2人に対し、閣下・局長は汗を拭う仕草すら見えない。
聞けば一昨日より暑さの戻りが始まったとの事だが、その表情にまだ余裕さえ感じられる。
さすがはGLの両巨頭といったところか。

一息ついた所にだーす卿からの連絡が入り、中央改札で合流する。
3度コインロッカー前を訪れ、総員出撃準備完了したところで御堂筋線へ乗り込み難波を目指す。
だーす卿は長旅の労も見せずに歩いている。
事前に目方が増えたと聞いていたが、いやはや口八丁してやられたと思わず頭を掻いてしまう。
地下鉄移動中は会話のきっかけも疎らで小刻みになる会話を供にしながら難波に到着する。
地上へ戻り、しばし歩いた所で以前から局長より聞き及んでいた大阪の逸品を案内される。
名物のアイスキャンデーだ。
ミックスジュース、オムそばと並び定番中の定番である。
局長お奨めのミルク味を購入し早速頂く。
さすがに美味い。
ただ、個人的に噛んだ時のキシッとする食感が苦手なために食べ方が下手だと罵られながらなんとか完食する。

その後は某フグ料理店と某カニ料理店と某御菓子メーカーの巨大看板を観光し、真先遣隊の予定はほぼ終了してしまった。
これで全くの計画なし状態となり、とりあえずは腰を下ろして休憩しようと商店街を東西に逸れながら北上する。
某ハンバーガーショップを発見するも、ここも全面禁煙という罠にすごすごと退散。
その数十メートル先にあった有名コーヒーショップへ入店する。
先に局長・だーす卿が席を押さえ、残った者は注文へ分かれる。
さすがに昼食抜きだと空腹感を覚えるが、時刻が15時と半端であったため飲み物のみ注文とする。
しかし、閣下と兄ルカ・ニはミラノサンドを美味しそうに頬張っていた。
その様子を見ては心が揺らいだが、晩餐会の開始時間がいつもより早いという事で美味しくお酒を頂くために自重とした。

1服2服し喉も潤った所で漸く落ち着く。
これから予期せぬ事態が起こった。
会話が止まらないのである。
主な話題は以下の通り。

「やはり大海戦は…」

「3役総隠居化計画、肩書きは早い者順??」

「DOLでの生活、そしてその実態は。」

「フットサルは個性の宝庫?」

「閣下の天敵は?」

「移動17分の人生相談」

「儲かりまっか?」

「GLには2つの宇宙が広がっている。」

詳細についてはその場に居た方に聞いてください。
そして話疲れたかのように店を出たのが17時だった。

(その2へ続く)
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