Todarodes pacificus
ル 外出イベント
最終更新:
gs23
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外出イベント(琥一登場以外)
花椿さんと
●●(あれ、あそこにいるの……
花椿「あ、バンビ!
ぐうぜーん!
●●「花椿さん、
お花買いに来たの?
花椿「そ、お店のね。
琉夏「まいど。
……あれ、××ちゃん。
●●「琉夏くん、がんばってる?
琉夏「まあね。
花椿「ねぇねぇ……
ルカ君てさ、
やっぱ、美しいよね?
●●「そうだね、
ファンの女の子も多いしね?
琉夏「花椿さんもウツクシーよ?
花椿「テヘ!
いや、そういうんじゃなくて、
なんかさ、
伝説上の生き物みたいな?
●●「伝説上の?
花椿「そう。
例えば……
ユニコーンとか、
ドラゴンみたいな感じ。
●●「あっ、なんかわかるかも。
琉夏「ドラゴン琉夏、なんちて。
花椿「兄の方はどっちかてーと
野獣みたいなのにね、
虎とかさ。
琉夏「いいね、スカジャンみたい。
花椿「そうそう、
タイガー&ドラゴン。
いい感じじゃん。
ね、バンビ?
琉夏「××ちゃん、
バンビって呼ばれてんの?
●●「え?
えぇと、なんかね……
花椿「んもう、
バンビはバンビでいいの!
カワイイんだから!
ね、カワイイよね?
琉夏「うん、かわいい。
●●「もう……
花椿「ちょっと、ドラゴン……
アンタまさか、バンビのこと
狙ってないでしょーね。
琉夏「俺?
俺はいいドラゴンだよ?
花椿「どうだか……
バンビ気をつけて?
食べられちゃうよ?
●●「食べるって、そんな……
琉夏「うまそう……
●●「えっ!?
花椿「ちょっと!
バンビに手出したらコロスよ?
行こ!
琉夏「まいど。
バイバイ、バンビ。
●●(はぁ……
変なあだ名が広まってく……)
花椿「あ、バンビ!
ぐうぜーん!
●●「花椿さん、
お花買いに来たの?
花椿「そ、お店のね。
琉夏「まいど。
……あれ、××ちゃん。
●●「琉夏くん、がんばってる?
琉夏「まあね。
花椿「ねぇねぇ……
ルカ君てさ、
やっぱ、美しいよね?
●●「そうだね、
ファンの女の子も多いしね?
琉夏「花椿さんもウツクシーよ?
花椿「テヘ!
いや、そういうんじゃなくて、
なんかさ、
伝説上の生き物みたいな?
●●「伝説上の?
花椿「そう。
例えば……
ユニコーンとか、
ドラゴンみたいな感じ。
●●「あっ、なんかわかるかも。
琉夏「ドラゴン琉夏、なんちて。
花椿「兄の方はどっちかてーと
野獣みたいなのにね、
虎とかさ。
琉夏「いいね、スカジャンみたい。
花椿「そうそう、
タイガー&ドラゴン。
いい感じじゃん。
ね、バンビ?
琉夏「××ちゃん、
バンビって呼ばれてんの?
●●「え?
えぇと、なんかね……
花椿「んもう、
バンビはバンビでいいの!
カワイイんだから!
ね、カワイイよね?
琉夏「うん、かわいい。
●●「もう……
花椿「ちょっと、ドラゴン……
アンタまさか、バンビのこと
狙ってないでしょーね。
琉夏「俺?
俺はいいドラゴンだよ?
花椿「どうだか……
バンビ気をつけて?
食べられちゃうよ?
●●「食べるって、そんな……
琉夏「うまそう……
●●「えっ!?
花椿「ちょっと!
バンビに手出したらコロスよ?
行こ!
琉夏「まいど。
バイバイ、バンビ。
●●(はぁ……
変なあだ名が広まってく……)
紺野先輩と1
???「そうそう……
さすがカイチョー、
わかってんね。
もう一回言って?
???「何度でも。
つまり君は——
●●(ん? あの声は……)
●●「紺野先輩と琉夏くん。
紺野「●●さん。
琉夏「あっ、××ちゃん。
●●「もしかして……
また琉夏くんが何か?
琉夏「えぇ……
カイチョー、ほら、
言ってやってさっきの。
●●「?
紺野「いいよ?
今、琉夏君の暮らしぶりの
話を聞いてたんだ。
本当に立派だと思うよ。
紺野「働いて、自活して、
学校にも通ってる。
……まあ、100点じゃないに
してもね。
●●「そっか……
琉夏「……それから?
なんだっけ?
紺野「それから、
自由な精神を持ってる。
多少、
はき違えているにしても。
紺野「僕には学校のみんなが、
君をヒーロー扱いするのも
分かる。
琉夏「聞いた?
●●「聞いたよ。
ヒーローか、
なるほど……
紺野「だから——
琉夏「いけね、俺、バイトだ。
そんじゃね!
紺野「いや、ちょっと、
話はここから——
逃げられた。
●●「紺野先輩?
紺野「”だから、君ならきっと
みんなの模範になれる。
そうは思わないか?”
そう言いたかったんだ。
●●「そうだったんですか……
もう、琉夏くん!
紺野「また捕まえるさ。
毎日声をかけてれば、
いつか本当の話が出来るんじゃ
ないかって思ってるから。
●●「本当の話、ですか?
紺野「そう。
僕にはね、彼が人を脅して
乱暴なだけの、
いわゆる不良だとは思えない。
紺野「やっぱり、甘いかな?
●●(紺野先輩、
優しいな……)
さすがカイチョー、
わかってんね。
もう一回言って?
???「何度でも。
つまり君は——
●●(ん? あの声は……)
●●「紺野先輩と琉夏くん。
紺野「●●さん。
琉夏「あっ、××ちゃん。
●●「もしかして……
また琉夏くんが何か?
琉夏「えぇ……
カイチョー、ほら、
言ってやってさっきの。
●●「?
紺野「いいよ?
今、琉夏君の暮らしぶりの
話を聞いてたんだ。
本当に立派だと思うよ。
紺野「働いて、自活して、
学校にも通ってる。
……まあ、100点じゃないに
してもね。
●●「そっか……
琉夏「……それから?
なんだっけ?
紺野「それから、
自由な精神を持ってる。
多少、
はき違えているにしても。
紺野「僕には学校のみんなが、
君をヒーロー扱いするのも
分かる。
琉夏「聞いた?
●●「聞いたよ。
ヒーローか、
なるほど……
紺野「だから——
琉夏「いけね、俺、バイトだ。
そんじゃね!
紺野「いや、ちょっと、
話はここから——
逃げられた。
●●「紺野先輩?
紺野「”だから、君ならきっと
みんなの模範になれる。
そうは思わないか?”
そう言いたかったんだ。
●●「そうだったんですか……
もう、琉夏くん!
紺野「また捕まえるさ。
毎日声をかけてれば、
いつか本当の話が出来るんじゃ
ないかって思ってるから。
●●「本当の話、ですか?
紺野「そう。
僕にはね、彼が人を脅して
乱暴なだけの、
いわゆる不良だとは思えない。
紺野「やっぱり、甘いかな?
●●(紺野先輩、
優しいな……)
紺野先輩と2
●●(あれ、あそこにいるの……)
琉夏「××ちゃん。
●●「琉夏くん。
あ、紺野先輩も!
紺野「やあ、●●さん。
●●「琉夏くん、なにしたの?
琉夏「ん?
なんにも?
ていうかさ……
俺ってそんな?
●●「だって!
紺野「ハハ、何でもないよ。
ちょっとね、バイクを
見せてもらってたんだ。
いいバイクだね?
琉夏「でしょ?
カイチョーも乗ってみる?
紺野「残念だけど、
僕は免許がないから。
よく整備されてるみたいだ……
速いんだろうね?
琉夏「速いよ。
コウがいろいろ
いじってるからね。
でも、走んのは俺のが速い。
紺野「なるほど……
じゃあ、
琥一君も運転するんだね?
琉夏「そうだよ。
●●(ん?
なんか、雲行きが……)
紺野「そうか、兄弟でね……
これで通学したら、
あっという間だろうな。
そうだろ?
琉夏「そう。
家からだと大体——
●●「ね、ねぇ、琉夏くん?
琉夏「ん?
あ……
えぇと、たぶん。
紺野「もちろん、
バイク通学は校則で
禁止されてる。
知ってるね?
琉夏「えぇと、知ってま……
紺野「”知ってま”?
琉夏「すん。
紺野「どっち?
琉夏「知ってます。
紺野「よし。
じゃあ、僕はこれで。
安全運転でね?
琉夏「どうも。
琉夏「バレてる?
●●「たぶん、ね……
琉夏「××ちゃん。
●●「琉夏くん。
あ、紺野先輩も!
紺野「やあ、●●さん。
●●「琉夏くん、なにしたの?
琉夏「ん?
なんにも?
ていうかさ……
俺ってそんな?
●●「だって!
紺野「ハハ、何でもないよ。
ちょっとね、バイクを
見せてもらってたんだ。
いいバイクだね?
琉夏「でしょ?
カイチョーも乗ってみる?
紺野「残念だけど、
僕は免許がないから。
よく整備されてるみたいだ……
速いんだろうね?
琉夏「速いよ。
コウがいろいろ
いじってるからね。
でも、走んのは俺のが速い。
紺野「なるほど……
じゃあ、
琥一君も運転するんだね?
琉夏「そうだよ。
●●(ん?
なんか、雲行きが……)
紺野「そうか、兄弟でね……
これで通学したら、
あっという間だろうな。
そうだろ?
琉夏「そう。
家からだと大体——
●●「ね、ねぇ、琉夏くん?
琉夏「ん?
あ……
えぇと、たぶん。
紺野「もちろん、
バイク通学は校則で
禁止されてる。
知ってるね?
琉夏「えぇと、知ってま……
紺野「”知ってま”?
琉夏「すん。
紺野「どっち?
琉夏「知ってます。
紺野「よし。
じゃあ、僕はこれで。
安全運転でね?
琉夏「どうも。
琉夏「バレてる?
●●「たぶん、ね……
設楽先輩と1
???「家には帰らないのか?
おばさん、心配してたぞ?
???「そっか、
うん、まあその内ね。
●●(あれ、あそこにいるの……)
●●「琉夏くん、設楽先輩!
琉夏「ん?
設楽「●●。
何だ、こんなとこで。
●●「設楽先輩は、
お買い物ですか?
設楽「あぁ、運転手が母の使いで……
それより、
おまえたち知り合いか?
●●「はい。
琉夏くんたちも?
琉夏「うん、実家が近所だから。
●●「そうだったんだ?
設楽「しかし……
おまえちょっと見ない内に
ずいぶん変わったな。
なんだそのアタマ?
琉夏「カッコいい?
設楽「”なんだ”っていうのは、
どういうつもりだってことだ。
つまり、
理解できないってことだ。
琉夏「怒られちゃった。
運転手「あの、坊ちゃま、
そろそろ参りませんと、
ご予定が……
設楽「うん。
じゃあな。
琉夏、おばさんに連絡しろよ?
琉夏「わかった。
コウにも伝えとく。
設楽「琥一!?
……あ、あぁ、そうだな。
●●「?
設楽「じゃあ!
●●「はい!
●●「そっか、2人は幼馴染みなんだね?
じゃあ、琥一くんも?
琉夏「そう。
小学校の頃は、
3人で一緒に登校してた。
●●「へぇ!
でもなんか、
ちょっと想像できないかも。
琉夏「昔からあんな感じだよ?
それで、
よくコウに泣かされてた。
●●(だから琥一くんの
名前が出たら慌てたのか……)
おばさん、心配してたぞ?
???「そっか、
うん、まあその内ね。
●●(あれ、あそこにいるの……)
●●「琉夏くん、設楽先輩!
琉夏「ん?
設楽「●●。
何だ、こんなとこで。
●●「設楽先輩は、
お買い物ですか?
設楽「あぁ、運転手が母の使いで……
それより、
おまえたち知り合いか?
●●「はい。
琉夏くんたちも?
琉夏「うん、実家が近所だから。
●●「そうだったんだ?
設楽「しかし……
おまえちょっと見ない内に
ずいぶん変わったな。
なんだそのアタマ?
琉夏「カッコいい?
設楽「”なんだ”っていうのは、
どういうつもりだってことだ。
つまり、
理解できないってことだ。
琉夏「怒られちゃった。
運転手「あの、坊ちゃま、
そろそろ参りませんと、
ご予定が……
設楽「うん。
じゃあな。
琉夏、おばさんに連絡しろよ?
琉夏「わかった。
コウにも伝えとく。
設楽「琥一!?
……あ、あぁ、そうだな。
●●「?
設楽「じゃあ!
●●「はい!
●●「そっか、2人は幼馴染みなんだね?
じゃあ、琥一くんも?
琉夏「そう。
小学校の頃は、
3人で一緒に登校してた。
●●「へぇ!
でもなんか、
ちょっと想像できないかも。
琉夏「昔からあんな感じだよ?
それで、
よくコウに泣かされてた。
●●(だから琥一くんの
名前が出たら慌てたのか……)
設楽先輩と2
●●(……あれ?
あそこにいるのは……)
●●「琉夏くん、設楽先輩!
設楽「●●。
琉夏「あ、××ちゃん。
●●「どうしたんですか、
2人仲良く。
設楽「仲良くってなんだ。
普通だ。
琉夏「怒んなよ、セイちゃん。
琉夏「買い物してたらさ、
迷子になったから、ここで
運転手さん待ってんだって。
設楽「俺じゃない。
彼がはぐれたんだ。
●●「設楽先輩、
セイちゃんって
呼ばれてるんですね?
設楽「あぁ!
もう、あっち行けよ、
琉夏もおまえも!
琉夏「ほら、お迎えだ。
運転手「坊ちゃま!
お待たせしました!
設楽「じゃあ、俺は帰る。
琉夏、おまえも
家に帰れよ?
設楽「遅い!
不良に絡まれた。
運転手「えぇっ!?
お怪我は?
・
・
・
琉夏「相変わらずだな、
セイちゃんは。
●●「ふふっ、セイちゃんか……
幼馴染っていいね?
琉夏「俺たちも幼馴染だろ?
●●「そっか……
うん、そうだよね。
●●(やっぱりちょっと
羨ましいかも)
あそこにいるのは……)
●●「琉夏くん、設楽先輩!
設楽「●●。
琉夏「あ、××ちゃん。
●●「どうしたんですか、
2人仲良く。
設楽「仲良くってなんだ。
普通だ。
琉夏「怒んなよ、セイちゃん。
琉夏「買い物してたらさ、
迷子になったから、ここで
運転手さん待ってんだって。
設楽「俺じゃない。
彼がはぐれたんだ。
●●「設楽先輩、
セイちゃんって
呼ばれてるんですね?
設楽「あぁ!
もう、あっち行けよ、
琉夏もおまえも!
琉夏「ほら、お迎えだ。
運転手「坊ちゃま!
お待たせしました!
設楽「じゃあ、俺は帰る。
琉夏、おまえも
家に帰れよ?
設楽「遅い!
不良に絡まれた。
運転手「えぇっ!?
お怪我は?
・
・
・
琉夏「相変わらずだな、
セイちゃんは。
●●「ふふっ、セイちゃんか……
幼馴染っていいね?
琉夏「俺たちも幼馴染だろ?
●●「そっか……
うん、そうだよね。
●●(やっぱりちょっと
羨ましいかも)
大迫先生と
●●(のびりしてたら
遅くなっちゃった……)
???「先生、ケンカするなとか、
そういうきれい事は言わない。
先生も、昔ちょっと
荒れてた時期があってな。
???「大迫ちゃんが?
ウソだぁ。
???「ウソなもんか。
●●(あれ、あそこにいるの……)
●●「琉夏くん、大迫先生!
琉夏「××ちゃん。
大迫「おう!
どうしたぁ、
女子がこんな時間に?
早く家に帰れ。
●●「すみません!
大迫「なぁ、琉夏。
なんでもいい、先生に
話したいことがあるか?
琉夏「ないよ?
大迫「本当だな?
琉夏「うん、本当。
大迫「そうか……
うん、まあよし!
大迫「でもな、なんかあったら、
すぐに先生に言え。
全力でぶつかってこい。
先生は絶対逃げない。
琉夏「オッケー、そうする。
でも先生、俺が全力で
ぶつかったら、倒れちゃうよ?
大迫「バッカヤロー、
お前なんかにつぶされるか!
こう見えても大学時代は、
ラグビー部のNo.8だぁ!
琉夏「そっか。
なんか、スゲェ。
大迫「フフン!
わかりゃ、いい。
じゃあ、二人とも早く帰れよ?
●●「琉夏くん、なんかしたの?
琉夏「なんにも?
●●「じゃあ、
どうして大迫先生に——
琉夏「大迫ちゃんはさ、
俺のこと見つけるといつも
なんだかんだ
話しかけてくれる。
●●「そうなんだ。
琉夏「いい先生だよ、大迫ちゃん。
ちょっと、ちっちゃいけど。
●●(ふふ、でも……
そうだね、いい先生だね)
遅くなっちゃった……)
???「先生、ケンカするなとか、
そういうきれい事は言わない。
先生も、昔ちょっと
荒れてた時期があってな。
???「大迫ちゃんが?
ウソだぁ。
???「ウソなもんか。
●●(あれ、あそこにいるの……)
●●「琉夏くん、大迫先生!
琉夏「××ちゃん。
大迫「おう!
どうしたぁ、
女子がこんな時間に?
早く家に帰れ。
●●「すみません!
大迫「なぁ、琉夏。
なんでもいい、先生に
話したいことがあるか?
琉夏「ないよ?
大迫「本当だな?
琉夏「うん、本当。
大迫「そうか……
うん、まあよし!
大迫「でもな、なんかあったら、
すぐに先生に言え。
全力でぶつかってこい。
先生は絶対逃げない。
琉夏「オッケー、そうする。
でも先生、俺が全力で
ぶつかったら、倒れちゃうよ?
大迫「バッカヤロー、
お前なんかにつぶされるか!
こう見えても大学時代は、
ラグビー部のNo.8だぁ!
琉夏「そっか。
なんか、スゲェ。
大迫「フフン!
わかりゃ、いい。
じゃあ、二人とも早く帰れよ?
●●「琉夏くん、なんかしたの?
琉夏「なんにも?
●●「じゃあ、
どうして大迫先生に——
琉夏「大迫ちゃんはさ、
俺のこと見つけるといつも
なんだかんだ
話しかけてくれる。
●●「そうなんだ。
琉夏「いい先生だよ、大迫ちゃん。
ちょっと、ちっちゃいけど。
●●(ふふ、でも……
そうだね、いい先生だね)
宇賀神さんと
宇賀神「バンビ。
●●「あれ、宇賀神さん?
琉夏「××ちゃん、まいど。
●●「あ、琉夏くん。
お休みなのにバイト?
琉夏「そう、生活苦だから。
この子、知り合い?
●●「うん、
宇賀神みよさんだよ。
宇賀神さん、
お花買いに来たの?
宇賀神「買わない。
データの更新だけよ。
琉夏「データって?
●●「宇賀神さんは
星占いに凝ってるんだよ。
良く当たるんだよ? ね?
宇賀神「桜井琉夏。かに座、O型。
桜井琥一の弟。
美貌のプリンスとして女子から
大人気。しかしその正体は——
琉夏「宇賀神さん。
みよちゃん……
うん、みよちゃんだ……
宇賀神「ちゃんって、呼ばないで。
琉夏「ヤダ、呼ぶ。
いい名前じゃん。
可愛くて、すごく似合ってる。
みよちゃん。
宇賀神「……”ちゃん”じゃない。
琉夏「みーよちゃん。
宇賀神「…………
●●「宇賀神さん?
宇賀神「帰る。
バンビ、バイバイ。
●●「う、うん、バイバイ。
気をつけて。
琉夏「まいど。
宇賀神「騙されない!
琉夏「あらら……
俺、怒らせちゃった?
●●(宇賀神さんが
照れちゃった……)
●●「あれ、宇賀神さん?
琉夏「××ちゃん、まいど。
●●「あ、琉夏くん。
お休みなのにバイト?
琉夏「そう、生活苦だから。
この子、知り合い?
●●「うん、
宇賀神みよさんだよ。
宇賀神さん、
お花買いに来たの?
宇賀神「買わない。
データの更新だけよ。
琉夏「データって?
●●「宇賀神さんは
星占いに凝ってるんだよ。
良く当たるんだよ? ね?
宇賀神「桜井琉夏。かに座、O型。
桜井琥一の弟。
美貌のプリンスとして女子から
大人気。しかしその正体は——
琉夏「宇賀神さん。
みよちゃん……
うん、みよちゃんだ……
宇賀神「ちゃんって、呼ばないで。
琉夏「ヤダ、呼ぶ。
いい名前じゃん。
可愛くて、すごく似合ってる。
みよちゃん。
宇賀神「……”ちゃん”じゃない。
琉夏「みーよちゃん。
宇賀神「…………
●●「宇賀神さん?
宇賀神「帰る。
バンビ、バイバイ。
●●「う、うん、バイバイ。
気をつけて。
琉夏「まいど。
宇賀神「騙されない!
琉夏「あらら……
俺、怒らせちゃった?
●●(宇賀神さんが
照れちゃった……)
不二山くんと
●●(そろそろ帰ろう……)
???「フッ!
●●「!!
今の音は……
???「……痛ぅ。
今のは効いた。
???「だろ?
でも今のは呼吸と
腰の回転だけ。
●●(あの二人は……
まさか、ケンカ!?)
不二山「マジかよ?
よし……
次は本気で来い。
琉夏「大丈夫?
……痛いよ?
●●「待って!!
不二山「ん?
ああ、おまえか。
琉夏「××ちゃん。
どしたの?
●●「どうしたのって……
今、ケンカしてなかった?
バシッてすごい音がしたし!
琉夏「ケンカ?
不二山「あー。今のか。違う。
不二山「こいつ昔、
空手やってたっていうから、
正拳突きってのを
もらってたんだ。
●●「せいけん?
琉夏「パンチのこと。
不二山「柔道に打撃技はねーから、
掌で技を受けてた。
で、あの音。
●●「そうだったんだ。
びっくりした……
不二山「うん、やっぱもったいねぇ。
無駄なケンカなんかしてねーで
柔道部に来い。大歓迎だ。
琉夏「いいよ、
俺が柔道部主将ならね?
不二山「かまわねーよ。
実力のあるやつが上に行くのは
当然のことだ。
琉夏「やっぱ、ゴメン。
俺、汗かくの苦手。
コウがさ、柔道好きって
言ってなかったっけ?
不二山「桜井琥一が?
そうか……
不二山「伝えとけ。
腕試しさせろって。
琉夏「腕試しね?
オッケー。
そんじゃ。
不二山「ホント、もったいねぇ。
柔道じゃなくても、兄弟で
なんかやりゃあいいのに。
●●「柔道じゃなくても?
でもさっき、
スカウトするって……
不二山「来る気があるんだったら
即答すんだろ。
わかんねーけど。
不二山「少しでもやる気見せたら
ムリにでも入れるけどな。
そんときは容赦しねーよ。
●●(この表情……
不二山くん、本気だ……)
???「フッ!
●●「!!
今の音は……
???「……痛ぅ。
今のは効いた。
???「だろ?
でも今のは呼吸と
腰の回転だけ。
●●(あの二人は……
まさか、ケンカ!?)
不二山「マジかよ?
よし……
次は本気で来い。
琉夏「大丈夫?
……痛いよ?
●●「待って!!
不二山「ん?
ああ、おまえか。
琉夏「××ちゃん。
どしたの?
●●「どうしたのって……
今、ケンカしてなかった?
バシッてすごい音がしたし!
琉夏「ケンカ?
不二山「あー。今のか。違う。
不二山「こいつ昔、
空手やってたっていうから、
正拳突きってのを
もらってたんだ。
●●「せいけん?
琉夏「パンチのこと。
不二山「柔道に打撃技はねーから、
掌で技を受けてた。
で、あの音。
●●「そうだったんだ。
びっくりした……
不二山「うん、やっぱもったいねぇ。
無駄なケンカなんかしてねーで
柔道部に来い。大歓迎だ。
琉夏「いいよ、
俺が柔道部主将ならね?
不二山「かまわねーよ。
実力のあるやつが上に行くのは
当然のことだ。
琉夏「やっぱ、ゴメン。
俺、汗かくの苦手。
コウがさ、柔道好きって
言ってなかったっけ?
不二山「桜井琥一が?
そうか……
不二山「伝えとけ。
腕試しさせろって。
琉夏「腕試しね?
オッケー。
そんじゃ。
不二山「ホント、もったいねぇ。
柔道じゃなくても、兄弟で
なんかやりゃあいいのに。
●●「柔道じゃなくても?
でもさっき、
スカウトするって……
不二山「来る気があるんだったら
即答すんだろ。
わかんねーけど。
不二山「少しでもやる気見せたら
ムリにでも入れるけどな。
そんときは容赦しねーよ。
●●(この表情……
不二山くん、本気だ……)
新名くんと
???「えっ、マジで!?
ダメっスよ、そんなんじゃ!
●●(あれ?
新名くんの声が……)
???「マジで。
ダメ?
●●「あ……
新名くん、琉夏くん!
新名「××さん、ちょりっす!
琉夏「××ちゃん、ちょりっす。
●●「ふふ。
新名くん、琉夏くんに
何のダメ出し?
新名「琉夏さん、ド金髪じゃん?
なのに、全っ然
手入れしてねぇんだって。
新名「脱色すると、すっげ髪傷んで
切れたりバクハツしたり、
維持が大変なのにさ。
琉夏「大変って、俺のこと?
別に大変じゃないよ?
●●「うーん、それは……
新名「髪をそれだけ
痛めつけてるんだから、
ケアはしっかりしないと!
新名「琉夏さん、すでにロン毛だろ?
そっからまた伸びるほど
目立つようになるぜ?
琉夏「いいじゃん、目立つならさ。
新名「あーもー……
そんなピュアな顔、
しないで欲しい……
琉夏「俺の髪はさ、丈夫だよ。
鍛えてるからね。
●●「たしかに、
琉夏くんの髪って
あんまり傷んでないように
見えるね?
新名「待て待て!
……余計なこと言うなって。
いいッスか?
琉夏さんの髪にはこれ!
新名「MAXエクストラダメージ用
”マックス・リッチカメリア”
シャンプー&コンディショナー
がとにかくお勧めッス!
琉夏「それさ、体も洗える?
新名「体?
なんで、体なんすか?
琉夏「うちさ、ビンボーだから、
ボディソープとシャンプー
一緒なんだよ。
新名「どんな生活してんすか……
琉夏「いけね。
俺、バイトだ。
ハァ、働けど働けど……
新名「ここ、日本だよな?
●●「ふふっ、
人それぞれなんじゃない?
●●「ね、そんなにお勧めなの?
”マックス・リッチカメリア”
シャンプー&コンディショナー
って。
新名「うん、めちゃくちゃオススメ!
新名「あ、でもさ、アンタの髪は
琉夏さんほどじゃないから、
潤いと艶をアップさせる感じの
ヤツがいいと思うぜ?
新名「例えばこないだ出たばっかの
”つやつやうるる”シリーズ、
あれマジで評判がいい。
それか、そうだなー……
●●(……オススメ商品話、
再燃スイッチを
押しちゃったかな?)
ダメっスよ、そんなんじゃ!
●●(あれ?
新名くんの声が……)
???「マジで。
ダメ?
●●「あ……
新名くん、琉夏くん!
新名「××さん、ちょりっす!
琉夏「××ちゃん、ちょりっす。
●●「ふふ。
新名くん、琉夏くんに
何のダメ出し?
新名「琉夏さん、ド金髪じゃん?
なのに、全っ然
手入れしてねぇんだって。
新名「脱色すると、すっげ髪傷んで
切れたりバクハツしたり、
維持が大変なのにさ。
琉夏「大変って、俺のこと?
別に大変じゃないよ?
●●「うーん、それは……
新名「髪をそれだけ
痛めつけてるんだから、
ケアはしっかりしないと!
新名「琉夏さん、すでにロン毛だろ?
そっからまた伸びるほど
目立つようになるぜ?
琉夏「いいじゃん、目立つならさ。
新名「あーもー……
そんなピュアな顔、
しないで欲しい……
琉夏「俺の髪はさ、丈夫だよ。
鍛えてるからね。
●●「たしかに、
琉夏くんの髪って
あんまり傷んでないように
見えるね?
新名「待て待て!
……余計なこと言うなって。
いいッスか?
琉夏さんの髪にはこれ!
新名「MAXエクストラダメージ用
”マックス・リッチカメリア”
シャンプー&コンディショナー
がとにかくお勧めッス!
琉夏「それさ、体も洗える?
新名「体?
なんで、体なんすか?
琉夏「うちさ、ビンボーだから、
ボディソープとシャンプー
一緒なんだよ。
新名「どんな生活してんすか……
琉夏「いけね。
俺、バイトだ。
ハァ、働けど働けど……
新名「ここ、日本だよな?
●●「ふふっ、
人それぞれなんじゃない?
●●「ね、そんなにお勧めなの?
”マックス・リッチカメリア”
シャンプー&コンディショナー
って。
新名「うん、めちゃくちゃオススメ!
新名「あ、でもさ、アンタの髪は
琉夏さんほどじゃないから、
潤いと艶をアップさせる感じの
ヤツがいいと思うぜ?
新名「例えばこないだ出たばっかの
”つやつやうるる”シリーズ、
あれマジで評判がいい。
それか、そうだなー……
●●(……オススメ商品話、
再燃スイッチを
押しちゃったかな?)
ただ今買い出し中
●●「さて、
今日はもう帰ろうかな。
……あれ?
●●「琉夏くん!
琉夏「××ちゃん。
琉夏「オッス、買い物?
●●「うん、そんなとこ。
あ、琉夏くんは
買い出し?
琉夏「そう。
一週間分の食糧。
今週、俺の当番だから。
●●「気のせいか、
お菓子ばっかりに
見えるけど……
琉夏「まあね。
飴ちゃん食う?
・
・
・
●●「飴にチョコにポテチに
ホットケーキミックスと……
二人でそんなものばっかり
食べてるの?
琉夏「まさか。
肉と魚も食うよ。
コウが当番の時に買ってくる。
●●「なんか、
すごく偏ってる気がする。
じゃあ、野菜は?
琉夏「野菜?
野菜か……あ、
大丈夫、食ってるよ。
琉夏「昼にさ、購買の
サンドイッチ食べるから、
あれにレタスが入ってる。
大丈夫。
●●(あんまり、
大丈夫じゃない気がする……)
今日はもう帰ろうかな。
……あれ?
●●「琉夏くん!
琉夏「××ちゃん。
琉夏「オッス、買い物?
●●「うん、そんなとこ。
あ、琉夏くんは
買い出し?
琉夏「そう。
一週間分の食糧。
今週、俺の当番だから。
●●「気のせいか、
お菓子ばっかりに
見えるけど……
琉夏「まあね。
飴ちゃん食う?
・
・
・
●●「飴にチョコにポテチに
ホットケーキミックスと……
二人でそんなものばっかり
食べてるの?
琉夏「まさか。
肉と魚も食うよ。
コウが当番の時に買ってくる。
●●「なんか、
すごく偏ってる気がする。
じゃあ、野菜は?
琉夏「野菜?
野菜か……あ、
大丈夫、食ってるよ。
琉夏「昼にさ、購買の
サンドイッチ食べるから、
あれにレタスが入ってる。
大丈夫。
●●(あんまり、
大丈夫じゃない気がする……)
とっておきレシピ
●●(さてと。
あとは夕飯の買い物して……
あれ?)
琉夏「××ちゃん。
オッス、買い物?
●●「うん、
これから夕飯の買い物して、
帰るところ。
琉夏くんは?
琉夏「バイト帰り。
店長に臨時で駆り出された。
●●「お休みなのに?
大変だね……
琉夏「まぁね、生活厳しいから。
そうだ!カレー作れる?
牛肉のやつ。
●●「ビーフカレー?
作れるよ?
琉夏「難しい?
●●「大丈夫、簡単だよ。
琉夏くんが作るの?
琉夏「バイト代入ったからさ、
作ろうかと思って。
コウのやつ、好きだから。
●●「そっか……
優しいんだね?
琉夏「え?
あぁ、まあ……たまには。
世話かけてるしな。
●●「よし、じゃあ、
とっておきのレシピを
教えてあげよう!
琉夏「大体でいいんだ。
どうせ、味なんて
分かんないんだ、アイツ。
●●(ふふ、照れてる。
なんだかんだ言って、
お兄ちゃん思いなんだ)
あとは夕飯の買い物して……
あれ?)
琉夏「××ちゃん。
オッス、買い物?
●●「うん、
これから夕飯の買い物して、
帰るところ。
琉夏くんは?
琉夏「バイト帰り。
店長に臨時で駆り出された。
●●「お休みなのに?
大変だね……
琉夏「まぁね、生活厳しいから。
そうだ!カレー作れる?
牛肉のやつ。
●●「ビーフカレー?
作れるよ?
琉夏「難しい?
●●「大丈夫、簡単だよ。
琉夏くんが作るの?
琉夏「バイト代入ったからさ、
作ろうかと思って。
コウのやつ、好きだから。
●●「そっか……
優しいんだね?
琉夏「え?
あぁ、まあ……たまには。
世話かけてるしな。
●●「よし、じゃあ、
とっておきのレシピを
教えてあげよう!
琉夏「大体でいいんだ。
どうせ、味なんて
分かんないんだ、アイツ。
●●(ふふ、照れてる。
なんだかんだ言って、
お兄ちゃん思いなんだ)