琉夏くんも埠頭へ - Todarodes pacificus

琉夏くんも埠頭へ

琥一くんと余多門の密談の続き

●●「！！
　　　あ、琉夏くん！
琉夏「××ちゃん。
　　　……なんかあった？
●●「今、琥一くんが
　　　余多門の人達と——
琉夏「……どっち？
●●「多分、埠頭の方に……
琉夏「埠頭ね？
　　　ちょっと行って来る。
●●「あ、琉夏くん！
●●（２人とも、
　　　危ないことしないで……）
　　　・
　　　・
　　　・
●●（結局よく眠れなかった……
　　　２人とも大丈夫かな……）
　　　・
　　　・
　　　・
●●（やっぱり２人とも来てない。
　　　電話もつながらないし……）
大迫「●●。
●●「あ、大迫先生。
大迫「琉夏たち、
　　　探してるのか？
●●「あの、はい……
　　　連絡もつかなくて。
大迫「ちょっとケガしてな。
　　　２人とも総合病院だ。
　　　先生も、今帰って来た。
●●「総合病院！？
大迫「大丈夫。
　　　ちょっとケガしただけだ。
　　　２人ともピンピンしてる。
●●「でも、怪我って——
大迫「心配すんな、
　　　って言っても無理だな？
　　　……よし、行って来い！
●●「はい！
　　　あ、でも授業——
大迫「そんなもんどうでもいい！
　　　行け！
●●「はい！
　　　・
　　　・
　　　・
●●（えっと、病室は……）
看護師A「お見舞いの方ですか？
●●「あ、はい。
　　　桜井琉夏さんと
　　　琥一さんの病室は……
看護師B「あぁ、桜井さん達なら、
　　　屋上にいましたよ？
●●「……屋上？
　　　行ってみます。
　　　ありがとうございました。
看護師A「お大事に。
看護師B「ねぇねぇ、
　　　どっちのカノジョかな？
看護師A「意外と琥一君だと思うなぁ。
　　　カワイイ〜〜
●●（ちょっと恥ずかしい……）
　　　・
　　　・
　　　・
？？？「チッ、
　　　呼ぶな、つったろ。
？？？「俺じゃねぇよ。
●●「あ、琉夏くん、
　　　琥一くん！
●●「！！
琉夏「コウ、ケガしちゃって。
琥一「テメェもだろ。
●●「……大丈夫なの？
琉夏「俺はね？
　　　コウは？
琥一「どってことねぇよ。
●●「もう……
　　　どうしてこんなこと……
琉夏「ゴメン……
　　　ほら、コウもあやまれ。
●●「あぁ……
　　　まぁ、悪ぃ。
琉夏「許してやって。
　　　こで終わりだから。
　　　な？
琥一「まあな。
　　　もうアイツらも、
　　　俺らは眼中にねぇだろ。
●●「どうして？
琥一「聞くな。
琉夏「名誉の負傷だ。
●●「？
琥一「そろそろ行くぞ。
琉夏「あいよ。
●●「ちょっと、
　　　行くってどこに？
琉夏「学校。
　　　まだ、午後に間に合うだろ？
●●「でも、
　　　そんなケガしてるのに……
琥一「そうもいかねぇンだよ。
　　　出席日数がよ。
琉夏「コウはさ、
　　　学校に行きたいんだ。
●●「琥一くん……
琥一「ウルセー。
　　　ほら、行くぞ。
●●「うん！

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