2 :通常の名無しさんの3倍:2008/12/12(金) 17:27:49
ここは前スレ>>1がスレタイを誤字のままで立ててしまったことによって
「どるだって何のガンダム?」という話題なり、「00に出る新ガンダム」や「2010年放送の新作ガンダム」など
スレ住人達の遊び心によって「新しいガンダムであるドルダを作るスレ」となりました
ここは前スレ>>1がスレタイを誤字のままで立ててしまったことによって
「どるだって何のガンダム?」という話題なり、「00に出る新ガンダム」や「2010年放送の新作ガンダム」など
スレ住人達の遊び心によって「新しいガンダムであるドルダを作るスレ」となりました
%
3 :>>2が何故か切れたorz続きです。:2008/12/12(金) 17:29:19
現在キャラクターやMSなどの設定の投下や複数のSSが連載中!
もちろん歴代シリーズの中で奇抜なガンダムを語ったり、新たな「ドルダ」を創造しても構いません
現在キャラクターやMSなどの設定の投下や複数のSSが連載中!
もちろん歴代シリーズの中で奇抜なガンダムを語ったり、新たな「ドルダ」を創造しても構いません
基本的にはsage進行で。
下に行きすぎたと思ったらageてください。
下に行きすぎたと思ったらageてください。
4 :通常の名無しさんの3倍:2008/12/12(金) 17:57:07
1が>>3で
「ドルダ」を創造しても構わない
なんてカッコつけるから、
このスレはネタにもならない正にゴミになってしまったな
なんてカッコつけるから、
このスレはネタにもならない正にゴミになってしまったな
せめて、ネタになる要素は残しておけよ
元々昔どっかであったような話題なんだからさ
元々昔どっかであったような話題なんだからさ
6 :通常の名無しさんの3倍:2008/12/12(金) 19:08:27
とりあえず>>1乙
とりあえず>>1乙
7 :通常の名無しさんの3倍:2008/12/12(金) 19:24:46
5
まあそんなに真っ赤な顔せんでも……
マヌケが
8 :通常の名無しさんの3倍:2008/12/12(金) 20:47:00
1
乙
4>>5>>7
お茶いかがですか?
9 :通常の名無しさんの3倍:2008/12/12(金) 21:23:03
1
乙です
新スレ記念age
新スレ記念age
10 :通常の名無しさんの3倍:2008/12/12(金) 21:29:44
皆立てられなかった中>>1は唯一立てられたんだしな、とにかく乙
皆立てられなかった中>>1は唯一立てられたんだしな、とにかく乙
11 :バルド ◆lqbqZrNVoQ :2008/12/12(金) 22:48:46
お久しぶりです、>>1乙です!
wikiの更新をしておきました。
お久しぶりです、>>1乙です!
wikiの更新をしておきました。
12 :通常の名無しさんの3倍:2008/12/12(金) 23:16:42
ドルダをスクラッチしてみたいんだけど、全体像とかありますかね
ドルダをスクラッチしてみたいんだけど、全体像とかありますかね
13 :本家ドルダ:2008/12/13(土) 02:48:25
Doll-Device Archive No.06 トークス
Doll-Device Archive No.06 トークス
第28コロニーの民間ポートに、1隻のシャトルが入港する。
休戦協定の呼びかけを受けた周辺のコロニーから、
代表としてドルダ追撃部隊の三名が出席することになった。
マイケル、ターニャ、ニコラスである。
そして、シャトルの操縦しているのはディランだった。
ディランは淡々と管制との受け答えをしつつ、誘導に従いシャトルを着船させた。
「じゃあ行ってくる。後を頼むよ。ディラン」
操縦席に顔を出したマイケルが、ウインクと共にそう言った。
ディランは無表情のまま、「了解した」と返す。
マイケルは少しだけ残念そうな顔をして、トボトボと先に降りたニコラス達を追った。
エプロンでは二人の男女が、マイケル達のことを待っていた。
「ようこそ第29コロニーへ。私は今回仲介役を務めます、クラン・R・ナギサカと」
「ギデオン・マクドガルです」
社交辞令の笑顔と共に差し出される手。
マイケルは快くそれに応じると、クラン達の顔をまじまじと見た。
「ナギサカ、マグドガルというと、もしや第一次火星調査隊の?」
「そうです。ご存知で?」
マイケルの言葉に、穏やかな口調で返すクラン。
休戦協定の呼びかけを受けた周辺のコロニーから、
代表としてドルダ追撃部隊の三名が出席することになった。
マイケル、ターニャ、ニコラスである。
そして、シャトルの操縦しているのはディランだった。
ディランは淡々と管制との受け答えをしつつ、誘導に従いシャトルを着船させた。
「じゃあ行ってくる。後を頼むよ。ディラン」
操縦席に顔を出したマイケルが、ウインクと共にそう言った。
ディランは無表情のまま、「了解した」と返す。
マイケルは少しだけ残念そうな顔をして、トボトボと先に降りたニコラス達を追った。
エプロンでは二人の男女が、マイケル達のことを待っていた。
「ようこそ第29コロニーへ。私は今回仲介役を務めます、クラン・R・ナギサカと」
「ギデオン・マクドガルです」
社交辞令の笑顔と共に差し出される手。
マイケルは快くそれに応じると、クラン達の顔をまじまじと見た。
「ナギサカ、マグドガルというと、もしや第一次火星調査隊の?」
「そうです。ご存知で?」
マイケルの言葉に、穏やかな口調で返すクラン。
14 :本家ドルダ:2008/12/13(土) 02:51:33
そんなクランの顔を見ながら、マイケルは満面の笑みを向ける。
「勿論だよ。僕等は君達が火星から謎のモビルスーツと一緒に逃げてきてからずっと追っていたからね」
楽しげに、マイケルは言った。
途端、クランとギデオンの顔が強張る。
目の前にいるのは、何度も命を狙われた相手。
よく見れば、柄の悪そうな男は、敵意を剥き出しにしてこちらを睨んでいる。
「今回の休戦協定に向けた会談と、その件は関係がありません。混同されぬように」
念を押すように、三人を見ながらギデオンが告げる。
「あ、あの時は、私達も生き延びることに必死でした」
「あぁ、わかっているよ。スウィフト君も、事を荒立てないように」
ニコラスを見て、ギデオンが言う。
注意を受けたニコラスは、機嫌が悪そうに舌打ちをした。
マイケル達は一通りのボディチェックの後、仲介役の二人の案内で地球圏連合軍側の待つ一室へと向かう。
ギデオンはドアをノックし、皆と入室した。
室内には、軍服を着た屈強な男達。
そして、一人着席し、目を瞑って沈黙するメリリヴェイルがいた。
「では、火星コロニー義勇軍の方々も、席にお着きください」
そんなクランの顔を見ながら、マイケルは満面の笑みを向ける。
「勿論だよ。僕等は君達が火星から謎のモビルスーツと一緒に逃げてきてからずっと追っていたからね」
楽しげに、マイケルは言った。
途端、クランとギデオンの顔が強張る。
目の前にいるのは、何度も命を狙われた相手。
よく見れば、柄の悪そうな男は、敵意を剥き出しにしてこちらを睨んでいる。
「今回の休戦協定に向けた会談と、その件は関係がありません。混同されぬように」
念を押すように、三人を見ながらギデオンが告げる。
「あ、あの時は、私達も生き延びることに必死でした」
「あぁ、わかっているよ。スウィフト君も、事を荒立てないように」
ニコラスを見て、ギデオンが言う。
注意を受けたニコラスは、機嫌が悪そうに舌打ちをした。
マイケル達は一通りのボディチェックの後、仲介役の二人の案内で地球圏連合軍側の待つ一室へと向かう。
ギデオンはドアをノックし、皆と入室した。
室内には、軍服を着た屈強な男達。
そして、一人着席し、目を瞑って沈黙するメリリヴェイルがいた。
「では、火星コロニー義勇軍の方々も、席にお着きください」
15 :本家ドルダ:2008/12/13(土) 02:57:34
クランがそう言うと、マイケル達は腰をかけた。
対峙するメリリヴェイルと、マイケル、ニコラス、ターニャ。
話し合いがこじれれば一触即発となるかもしれないと、クランは息が詰まりそうだった。
そんな心配を振り払い、クランはギデオンと目を合わせる。彼が頷くと、4人へ順々に書類を配っていった。
「今回の休戦協定に関する資料です。各項目をご確認ください」
クランは戻ると、ギデオンと共に腰を降ろした。
目を通す両軍の者達。
眼鏡のレンズ越しに見えるメリリヴェイルの瞳は、一見して落ち着いているように感じる。
しかし、傍観するギデオンは、彼女に違和感を持っていた。
(初回にして、合意に結びつけるとは思ってはいないが……)
彼女から伝わってくる空気は、自分達を拘束したあの時から変わっていないように思えて仕方ない。
政府の名を借りた公社からの、ごり押しの休戦協定。
納得できないこともあるだろう。
だが、それだけではない。
自分だけしか信じていない、頑なさが見えた。
「訂正箇所がいくつかある。言って構わないか?」
メリリヴェイルが顔を上げると、ギデオンと目が合う。
不意のことで、思わずギデオンは視線をそらす。
「構わないか?」
眉を顰め、強めの口調で再度訊く。
「す、すまない。仰ってくれ」
クランがそう言うと、マイケル達は腰をかけた。
対峙するメリリヴェイルと、マイケル、ニコラス、ターニャ。
話し合いがこじれれば一触即発となるかもしれないと、クランは息が詰まりそうだった。
そんな心配を振り払い、クランはギデオンと目を合わせる。彼が頷くと、4人へ順々に書類を配っていった。
「今回の休戦協定に関する資料です。各項目をご確認ください」
クランは戻ると、ギデオンと共に腰を降ろした。
目を通す両軍の者達。
眼鏡のレンズ越しに見えるメリリヴェイルの瞳は、一見して落ち着いているように感じる。
しかし、傍観するギデオンは、彼女に違和感を持っていた。
(初回にして、合意に結びつけるとは思ってはいないが……)
彼女から伝わってくる空気は、自分達を拘束したあの時から変わっていないように思えて仕方ない。
政府の名を借りた公社からの、ごり押しの休戦協定。
納得できないこともあるだろう。
だが、それだけではない。
自分だけしか信じていない、頑なさが見えた。
「訂正箇所がいくつかある。言って構わないか?」
メリリヴェイルが顔を上げると、ギデオンと目が合う。
不意のことで、思わずギデオンは視線をそらす。
「構わないか?」
眉を顰め、強めの口調で再度訊く。
「す、すまない。仰ってくれ」
16 :本家ドルダ:2008/12/13(土) 03:03:29
「指揮系統が分断され、各コロニーの連絡さえままならない今、
この“両軍の即時停戦”という項目は削除するべきではないか?」
鋭い視線がクランとギデオンを捉える。
二人の顔が曇った。
「この休戦協定、範囲を狭めるべきだと考えるが。地球圏連合軍と火星コロニー義勇軍ではなく、
第29コロニーの地球圏連合軍と周辺コロニーの火星コロニー義勇軍という形ではどうだろうか」
「自分達だけ見逃してもらおうと?」
メリリヴェイルの提案に、つまらなさそうにマイケルが言う。
「駐留軍の総司令がおられるこのコロニーは、いずれは貴軍の攻略対象になるだろう。
それを後回しにしてもらえないだろうと、頭を下げて頼んでいるのだ。何か不服か?」
ハーフムーンを離脱して第29コロニーに逃げ込んだ一部艦隊に、追撃は驚くほど少なかった。
そして、第29コロニーも、コロニー一斉制圧以降火星コロニー義勇軍の攻撃はない。
今まで攻めてこなかったのだから、これからもそうするべきだ。
遠回しにそう言っている。
(この司令代理殿、悪びれもせずによく言うね)
思わず、口角が上がってしまう。
退屈していたマイケルの興味が、少しずつ引かれていった。
第29コロニーの駐留軍は、火星コロニー義勇軍によるコロニー制圧の侵攻の際に交戦し、辛くも勝利した。
「指揮系統が分断され、各コロニーの連絡さえままならない今、
この“両軍の即時停戦”という項目は削除するべきではないか?」
鋭い視線がクランとギデオンを捉える。
二人の顔が曇った。
「この休戦協定、範囲を狭めるべきだと考えるが。地球圏連合軍と火星コロニー義勇軍ではなく、
第29コロニーの地球圏連合軍と周辺コロニーの火星コロニー義勇軍という形ではどうだろうか」
「自分達だけ見逃してもらおうと?」
メリリヴェイルの提案に、つまらなさそうにマイケルが言う。
「駐留軍の総司令がおられるこのコロニーは、いずれは貴軍の攻略対象になるだろう。
それを後回しにしてもらえないだろうと、頭を下げて頼んでいるのだ。何か不服か?」
ハーフムーンを離脱して第29コロニーに逃げ込んだ一部艦隊に、追撃は驚くほど少なかった。
そして、第29コロニーも、コロニー一斉制圧以降火星コロニー義勇軍の攻撃はない。
今まで攻めてこなかったのだから、これからもそうするべきだ。
遠回しにそう言っている。
(この司令代理殿、悪びれもせずによく言うね)
思わず、口角が上がってしまう。
退屈していたマイケルの興味が、少しずつ引かれていった。
第29コロニーの駐留軍は、火星コロニー義勇軍によるコロニー制圧の侵攻の際に交戦し、辛くも勝利した。
17 :本家ドルダ:2008/12/13(土) 03:08:13
ローズの多くは地球圏連合軍に接収され、義勇軍のパイロット達は軍施設内の収容所に送られている。
その後、ハーフムーンから逃げてきた艦隊を受け入れ、今に至るのだが。
(時間が欲しいのか……何か策があるのかな)
泉のように興味が湧き出す。
顔がにやけそうになるのを、堪えるのに必死だ。
目的、計画、メリリヴェイルが今どんなことを考えているのさえ気になってしまう。
表情を作る筋肉が、とうとう、緩んだ。
「あだッ!?」
しかし、脇腹に突かれる痛みに一瞬にして顔が歪む。
「ダーリン、そろそろこっちも、条件を提示した方がよろしいんじゃなくって?」
呆れ顔のターニャが、低い声で言った。
「そ、そうだね。こちらも、休戦協定を飲むにあたって、条件を出したいと思う」
堅い表情に戻り、マイケルは言った。
双方、一筋縄にはいかない。
クランの顔が、暗くなった。
「仰ってください。ルシェッタ司令代理、構いませんか?」
クランが訊くと、短く息を吐いて、メリリヴェイルは頷いた。
「このコロニーにいる我が軍の捕虜を解放してほしい」
マイケルの提示した条件に、否、マイケルの言ったある単語に、メリリヴェイルの眉が動いた。
ローズの多くは地球圏連合軍に接収され、義勇軍のパイロット達は軍施設内の収容所に送られている。
その後、ハーフムーンから逃げてきた艦隊を受け入れ、今に至るのだが。
(時間が欲しいのか……何か策があるのかな)
泉のように興味が湧き出す。
顔がにやけそうになるのを、堪えるのに必死だ。
目的、計画、メリリヴェイルが今どんなことを考えているのさえ気になってしまう。
表情を作る筋肉が、とうとう、緩んだ。
「あだッ!?」
しかし、脇腹に突かれる痛みに一瞬にして顔が歪む。
「ダーリン、そろそろこっちも、条件を提示した方がよろしいんじゃなくって?」
呆れ顔のターニャが、低い声で言った。
「そ、そうだね。こちらも、休戦協定を飲むにあたって、条件を出したいと思う」
堅い表情に戻り、マイケルは言った。
双方、一筋縄にはいかない。
クランの顔が、暗くなった。
「仰ってください。ルシェッタ司令代理、構いませんか?」
クランが訊くと、短く息を吐いて、メリリヴェイルは頷いた。
「このコロニーにいる我が軍の捕虜を解放してほしい」
マイケルの提示した条件に、否、マイケルの言ったある単語に、メリリヴェイルの眉が動いた。
18 :本家ドルダ:2008/12/13(土) 03:14:57
「“捕虜”? 貴軍は正規軍ではない。コロニー独立を訴える者達が武装した、ただのテロリストだ。
貴軍がモビルスーツと称している機動兵器に乗っていたパイロット達は、犯罪者と相違ない。
この会談を設けたのも、犯罪者である貴官等に配慮して、こちらと対等であることを示すためだ」
だいぶ、気が立っているようだ。
メリリヴェイルが声を荒げる。
(本性が出たね。メリリヴェイル・ルシェッタ……)
隠すこともせずに、マイケルは笑う。
「このアマ! この期に及んで、自分達が強者とでも思ってんか? アァッ!?」
今まで黙っていたニコラスが、遂に大声を上げた。
「若造が、舐めた口を利くな……!!」
唸るように言いながら、メリリヴェイルはニコラスを睨みつける。
ぶつかり合う両陣営。
(やっぱり、駄目なの……?)
クランは、心の中で呟いた。
呟くことしか出来なかった。
マイケルが、腕にはめた時計を確認する。
そして、ゆっくりと口を開いた。
「この交渉は決裂だね」
立ち上がるマイケル。ターニャもそれに続く。
ニコラスも、メリリヴェイルに向けたきつい視線をずらし、席を立った。
「“捕虜”? 貴軍は正規軍ではない。コロニー独立を訴える者達が武装した、ただのテロリストだ。
貴軍がモビルスーツと称している機動兵器に乗っていたパイロット達は、犯罪者と相違ない。
この会談を設けたのも、犯罪者である貴官等に配慮して、こちらと対等であることを示すためだ」
だいぶ、気が立っているようだ。
メリリヴェイルが声を荒げる。
(本性が出たね。メリリヴェイル・ルシェッタ……)
隠すこともせずに、マイケルは笑う。
「このアマ! この期に及んで、自分達が強者とでも思ってんか? アァッ!?」
今まで黙っていたニコラスが、遂に大声を上げた。
「若造が、舐めた口を利くな……!!」
唸るように言いながら、メリリヴェイルはニコラスを睨みつける。
ぶつかり合う両陣営。
(やっぱり、駄目なの……?)
クランは、心の中で呟いた。
呟くことしか出来なかった。
マイケルが、腕にはめた時計を確認する。
そして、ゆっくりと口を開いた。
「この交渉は決裂だね」
立ち上がるマイケル。ターニャもそれに続く。
ニコラスも、メリリヴェイルに向けたきつい視線をずらし、席を立った。
19 :本家ドルダ:2008/12/13(土) 03:20:15
彼等の不可解な行動に、ギデオンは嫌な予感を走らせる。
(まさか……)
そう思った瞬間、室内を揺れが襲った。
ざわめきが広がる。
「さて、先刻言った通り、捕虜は解放させていただくよ」
「な、なんだと!?」
マイケルの言葉に、メリリヴェイルは動揺し声を上げた。
余裕綽々と胸ポケットにかけたサングラスをつけるマイケル。
ターニャとニコラスも同様だった。
「君達はちょっと油断しすぎかな。僕達のシャトルを民間の港に停めさせたのも、
僕達だけに注意を置いて、シャトルの操縦士には監視をつけなかったみたいだしね」
マイケルは足を曲げ、踵に手をやった。
(靴……閃光弾か!?)
ギデオンが直感したのも束の間、
「それと、ボディチェックはもっと厳しくね」
マイケルはそう一言付け足して、手にした靴底らしき物体を床に投げつけた。
辺り一面に、一瞬にして眩しい光が放たれる。
混乱の最中、遠ざかる足音と、ドアの開く音。
騒ぎに掻き消されながら、どこかでメリリヴェイルの声がする。
恐らくマイケル達を追うように命令をしているのだろうが、
屈強な兵士達はその肉体を生かせず慌てふためくしかなかった。
彼等の不可解な行動に、ギデオンは嫌な予感を走らせる。
(まさか……)
そう思った瞬間、室内を揺れが襲った。
ざわめきが広がる。
「さて、先刻言った通り、捕虜は解放させていただくよ」
「な、なんだと!?」
マイケルの言葉に、メリリヴェイルは動揺し声を上げた。
余裕綽々と胸ポケットにかけたサングラスをつけるマイケル。
ターニャとニコラスも同様だった。
「君達はちょっと油断しすぎかな。僕達のシャトルを民間の港に停めさせたのも、
僕達だけに注意を置いて、シャトルの操縦士には監視をつけなかったみたいだしね」
マイケルは足を曲げ、踵に手をやった。
(靴……閃光弾か!?)
ギデオンが直感したのも束の間、
「それと、ボディチェックはもっと厳しくね」
マイケルはそう一言付け足して、手にした靴底らしき物体を床に投げつけた。
辺り一面に、一瞬にして眩しい光が放たれる。
混乱の最中、遠ざかる足音と、ドアの開く音。
騒ぎに掻き消されながら、どこかでメリリヴェイルの声がする。
恐らくマイケル達を追うように命令をしているのだろうが、
屈強な兵士達はその肉体を生かせず慌てふためくしかなかった。
20 :本家ドルダ:2008/12/13(土) 03:54:45
騒然とした空気が収まったのは、閃光弾の効果がなくなった数分後のことだった。
部屋に兵士が入ってくる。
「通路でも閃光弾を使われ、振り切られました……」
情けない報告。
メリリヴェイルは悔しさに拳を震わせる。
「収容所の犯罪者共は!?」
「た、たった今、脱走されたと報告が……」
鬼のような形相のメリリヴェイルに気圧され、隣にいた部下は声を震わせる。
長い溜め息の後、メリリヴェイルは静かに立ち上がった。
「アレを使う。コントロールルームに伝えろ」
「ですがあのシステムはまだ完全では……」
「試運転を兼ねる。攻撃が可能ならそれでいい。操作は未熟で構わん」
メリリヴェイルの言葉に押し切られて、部下は了解する。
そのまま、メリリヴェイルはドアに向かって歩いていく。
そして、クランとギデオンを見た。
「もう二度と、こんなふざけた茶番は開かないことだな」
吐き捨てて、メリリヴェイルと部下達は退室していった。
直後、机を激しく殴る音が、室内に響く。
クランだった。
「ナギサカ君……」
クランの行動に、驚くギデオン。
(私のしようとしていることは、ただの夢物語なの……)
騒然とした空気が収まったのは、閃光弾の効果がなくなった数分後のことだった。
部屋に兵士が入ってくる。
「通路でも閃光弾を使われ、振り切られました……」
情けない報告。
メリリヴェイルは悔しさに拳を震わせる。
「収容所の犯罪者共は!?」
「た、たった今、脱走されたと報告が……」
鬼のような形相のメリリヴェイルに気圧され、隣にいた部下は声を震わせる。
長い溜め息の後、メリリヴェイルは静かに立ち上がった。
「アレを使う。コントロールルームに伝えろ」
「ですがあのシステムはまだ完全では……」
「試運転を兼ねる。攻撃が可能ならそれでいい。操作は未熟で構わん」
メリリヴェイルの言葉に押し切られて、部下は了解する。
そのまま、メリリヴェイルはドアに向かって歩いていく。
そして、クランとギデオンを見た。
「もう二度と、こんなふざけた茶番は開かないことだな」
吐き捨てて、メリリヴェイルと部下達は退室していった。
直後、机を激しく殴る音が、室内に響く。
クランだった。
「ナギサカ君……」
クランの行動に、驚くギデオン。
(私のしようとしていることは、ただの夢物語なの……)
21 :本家ドルダ:2008/12/13(土) 03:58:37
焦りと悔しさが滲む。
ギデオンの携帯端末が鳴った。
発信者はヴァイス。何事かと、ギデオンは通話に出る。
「どうかしたか? ……なんだと!?」
ギデオンの声に、クランは振り向いた。
「シンシア君が、撃たれた……!?」
「えっ……どういうことですか!?」
言葉を失うギデオンに、詰め寄るクラン。
状況を把握できず、二人は立ち尽くしたまま。
焦りと悔しさが滲む。
ギデオンの携帯端末が鳴った。
発信者はヴァイス。何事かと、ギデオンは通話に出る。
「どうかしたか? ……なんだと!?」
ギデオンの声に、クランは振り向いた。
「シンシア君が、撃たれた……!?」
「えっ……どういうことですか!?」
言葉を失うギデオンに、詰め寄るクラン。
状況を把握できず、二人は立ち尽くしたまま。
第29コロニー内の、とあるモビルワーカー整備用ドック。
公社の所有する施設の一つだ。
そこに、ドルダはあった。
「ヴァイスさん、コーヒーを持ってきました」
見上げながら、ミランダが声をかける。
ドルダの他に、3機のモビルスーツ。
ローズの原形があるが、ところどころ別のパーツに換えられている。
その作業をしていたのがヴァイスだ。
「サンキュ。ちょうど休憩しようと思ってたところだ」
ヴァイスが降りて、コーヒーの入ったコップを受け取った。
「いえ、そんな……」
照れながらミランダが言う。
チラッと、ヴァイスを見ると、彼は自身が改造を施していたモビルスーツを眺めていた。
ミランダも、彼と同じものを見る。
公社の所有する施設の一つだ。
そこに、ドルダはあった。
「ヴァイスさん、コーヒーを持ってきました」
見上げながら、ミランダが声をかける。
ドルダの他に、3機のモビルスーツ。
ローズの原形があるが、ところどころ別のパーツに換えられている。
その作業をしていたのがヴァイスだ。
「サンキュ。ちょうど休憩しようと思ってたところだ」
ヴァイスが降りて、コーヒーの入ったコップを受け取った。
「いえ、そんな……」
照れながらミランダが言う。
チラッと、ヴァイスを見ると、彼は自身が改造を施していたモビルスーツを眺めていた。
ミランダも、彼と同じものを見る。
22 :本家ドルダ:2008/12/13(土) 04:03:17
「モビルスーツ。最初はサッパリだったが、段々と掴めてきた」
「楽しそうですね。兵器なのに」
「使わなきゃでっかい機械の塊さ。いじり甲斐のあるな」
ミランダは、あぁこの人は機械が好きなんだと、表情から理解した。
自分が得意としている分野とは違うが、自分も機械は好きだった。
彼の考えに共感できる。
だから、訊きたいことがあった。
「ヴァイスさんは、この紛争、どう思います?」
「紛争、か。俺にはよくわかんねぇ」
頭を掻きながら、ヴァイスは言った。
「ただ、スゲェ嫌なんだ。みんなが仲良くできねえのが」
「仲良く?」
ヴァイスの言葉に疑問が湧く。
「地球圏連合が火星コロニーに圧政を強いてるのはわかってる。
だがよ、火星コロニー独立派のやり方に賛成なんかはできやしねえ」
「クランさんみたいなこと、言うんですね……」
クランは、そのどちらも間違っていると思ったから、
地球圏連合軍と火星コロニー義勇軍の間に立って、
今、休戦協定を取り付けようとしている。
クランが休戦協定の仲介役になったと聞いた時、ミランダはクランのしようとしていることが理解できなかった。
火星コロニー民としては中流の生まれのミランダだが、
「モビルスーツ。最初はサッパリだったが、段々と掴めてきた」
「楽しそうですね。兵器なのに」
「使わなきゃでっかい機械の塊さ。いじり甲斐のあるな」
ミランダは、あぁこの人は機械が好きなんだと、表情から理解した。
自分が得意としている分野とは違うが、自分も機械は好きだった。
彼の考えに共感できる。
だから、訊きたいことがあった。
「ヴァイスさんは、この紛争、どう思います?」
「紛争、か。俺にはよくわかんねぇ」
頭を掻きながら、ヴァイスは言った。
「ただ、スゲェ嫌なんだ。みんなが仲良くできねえのが」
「仲良く?」
ヴァイスの言葉に疑問が湧く。
「地球圏連合が火星コロニーに圧政を強いてるのはわかってる。
だがよ、火星コロニー独立派のやり方に賛成なんかはできやしねえ」
「クランさんみたいなこと、言うんですね……」
クランは、そのどちらも間違っていると思ったから、
地球圏連合軍と火星コロニー義勇軍の間に立って、
今、休戦協定を取り付けようとしている。
クランが休戦協定の仲介役になったと聞いた時、ミランダはクランのしようとしていることが理解できなかった。
火星コロニー民としては中流の生まれのミランダだが、
23 :本家ドルダ:2008/12/13(土) 04:06:41
それでも火星コロニーの生活レベルの低さは知っている。
そのせいで両親は働き詰めで、喧嘩も多かった。
自分のこともろくに構ってもらえず、食卓で交わされる政府に対する愚痴も嫌というほど聞いた。
だから、地球圏連合というものに、ミランダは疑念がある。
(そんな私が、政府の管理下にある公社の第一次火星調査隊に参加したのは……)
縋るような目をして、ミランダはヴァイスを見る。
「俺はクランみたいに立派な考えはねえさ。俺はただ、ジャンク屋としての流儀を通したいだけだ」
モビルスーツを見ているままのヴァイスは、ミランダの視線に気付かない。
「ジャンク屋ってのは、宇宙開発の進むこの時代、ジャンクのある場所ならどこにでもいてさ」
そう語るヴァイスの表情は、先程のモビルスーツのことを話す時と一緒だった。
「俺はそんな奴等に命を救われた」
「命を……?」
「馬鹿やって、宇宙を漂流したことがあった。酸素も食料も尽きかけて、
俺は、あぁこのまま死ぬんだ、何もない空間で独り腐っていくんだって。
そんな俺を拾ってくれたのは、偶然通りかかったジャンク屋の船だったんだ」
当時を思い出すと、その時の感覚が蘇ってくる。
それでも火星コロニーの生活レベルの低さは知っている。
そのせいで両親は働き詰めで、喧嘩も多かった。
自分のこともろくに構ってもらえず、食卓で交わされる政府に対する愚痴も嫌というほど聞いた。
だから、地球圏連合というものに、ミランダは疑念がある。
(そんな私が、政府の管理下にある公社の第一次火星調査隊に参加したのは……)
縋るような目をして、ミランダはヴァイスを見る。
「俺はクランみたいに立派な考えはねえさ。俺はただ、ジャンク屋としての流儀を通したいだけだ」
モビルスーツを見ているままのヴァイスは、ミランダの視線に気付かない。
「ジャンク屋ってのは、宇宙開発の進むこの時代、ジャンクのある場所ならどこにでもいてさ」
そう語るヴァイスの表情は、先程のモビルスーツのことを話す時と一緒だった。
「俺はそんな奴等に命を救われた」
「命を……?」
「馬鹿やって、宇宙を漂流したことがあった。酸素も食料も尽きかけて、
俺は、あぁこのまま死ぬんだ、何もない空間で独り腐っていくんだって。
そんな俺を拾ってくれたのは、偶然通りかかったジャンク屋の船だったんだ」
当時を思い出すと、その時の感覚が蘇ってくる。
24 :本家ドルダ:2008/12/13(土) 04:09:39
孤独。恐怖。絶望。人間のあらゆる負の感情が現れる。
そしてそれすらも無くなって、最後には漠然とした死の予感だけが残った。
「でも、俺は生きてた。缶詰に入った味の薄い離乳食みたいなペーストを貪ってた」
ミランダは心配するが、過去を語るヴァイスは思いの外明るくて。
「そのまま俺は、ジャンク屋の世話になって、メカいじりの技術を学んだ。
アイツ等は施しを受けない。でも、困ってる奴は助ける。たまに喧嘩はするけどな」
ジャンク屋だって、決して豊かな生活をしているわけではないのに。
そう言って、ヴァイスは笑った。
「だから俺は、助け合えない、どっちかが正しいなんてやり方は、賛成できねえ」
「そう……ですか」
ヴァイスの意志は強い。
クランと似ているようで、違う考え方。
聞けただけで良かったと、ミランダは思った。
「あのっ、ヴァイスさん。もし、私が……」
言いかけたその瞬間、ドアが開く。
「シンシアじゃねえか。どした?」
「お姉ちゃんがいないから、寂しくて」
「ドルダを見に来たってわけか」
恥ずかしそうに頷いて、シンシアが駆け寄ってくる。
孤独。恐怖。絶望。人間のあらゆる負の感情が現れる。
そしてそれすらも無くなって、最後には漠然とした死の予感だけが残った。
「でも、俺は生きてた。缶詰に入った味の薄い離乳食みたいなペーストを貪ってた」
ミランダは心配するが、過去を語るヴァイスは思いの外明るくて。
「そのまま俺は、ジャンク屋の世話になって、メカいじりの技術を学んだ。
アイツ等は施しを受けない。でも、困ってる奴は助ける。たまに喧嘩はするけどな」
ジャンク屋だって、決して豊かな生活をしているわけではないのに。
そう言って、ヴァイスは笑った。
「だから俺は、助け合えない、どっちかが正しいなんてやり方は、賛成できねえ」
「そう……ですか」
ヴァイスの意志は強い。
クランと似ているようで、違う考え方。
聞けただけで良かったと、ミランダは思った。
「あのっ、ヴァイスさん。もし、私が……」
言いかけたその瞬間、ドアが開く。
「シンシアじゃねえか。どした?」
「お姉ちゃんがいないから、寂しくて」
「ドルダを見に来たってわけか」
恥ずかしそうに頷いて、シンシアが駆け寄ってくる。
25 :本家ドルダ:2008/12/13(土) 04:13:30
ジャンク屋の精神が刻まれるヴァイスには、もうシンシアにもドルダにも不信感はない。
そこにいるもの、あるものを、受け入れてしまっている。
「そういやミランダ、さっき何か言おうとしてたよな?」
「何でもありません。もう……いいんです」
一度伏せた目を上げ、笑う。
その笑顔は、どこか悲しげで、ヴァイスはかける言葉に困ってしまった。
そんな時、
「いやああああああ!!」
ドアの向こうから、絶叫が木霊する。
それは少女の声。ヘルガの悲鳴だった。
直後、ドアが開き、何者かがドッグ内に入ってくる。
見知らぬ少年が銃を構え、自分達に向かって一直線に突き進んでくる姿が見えた。
危険だと認識するその前に、少年が手にした銃から、弾丸が放たれる。
「危ないッ!」
シンシアが叫び、ミランダの前に飛び出した。
ヴァイスが、ミランダが、その光景の一部始終を目撃する。
シンシアが、凶弾に倒れた。
ジャンク屋の精神が刻まれるヴァイスには、もうシンシアにもドルダにも不信感はない。
そこにいるもの、あるものを、受け入れてしまっている。
「そういやミランダ、さっき何か言おうとしてたよな?」
「何でもありません。もう……いいんです」
一度伏せた目を上げ、笑う。
その笑顔は、どこか悲しげで、ヴァイスはかける言葉に困ってしまった。
そんな時、
「いやああああああ!!」
ドアの向こうから、絶叫が木霊する。
それは少女の声。ヘルガの悲鳴だった。
直後、ドアが開き、何者かがドッグ内に入ってくる。
見知らぬ少年が銃を構え、自分達に向かって一直線に突き進んでくる姿が見えた。
危険だと認識するその前に、少年が手にした銃から、弾丸が放たれる。
「危ないッ!」
シンシアが叫び、ミランダの前に飛び出した。
ヴァイスが、ミランダが、その光景の一部始終を目撃する。
シンシアが、凶弾に倒れた。
26 :本家ドルダの人:2008/12/13(土) 04:27:37
(ここでCM。アイキャッチは倒れるシンシア)
(ここでCM。アイキャッチは倒れるシンシア)
前スレに投下すると途中で容量オーバーになってしまうのでこちらに。
1さん新スレ乙です。
まさか2スレ目に突入するとは。
前スレではドルダのメカイラストも投下され、まだまだ絵師さんもいるご様子。
ドルダスレは終わりませんねぇ。
前スレではドルダのメカイラストも投下され、まだまだ絵師さんもいるご様子。
ドルダスレは終わりませんねぇ。
wikiで自分の作品を読んでいてふと気付いたのですが、アイキャッチの文まで入ってるのですね。
「アニメって設定なんだからアイキャッチがなくちゃ」というただのお遊び的な要素でレスに書いていたのですが……w
バルドさんこんなところまでまとめてもらって感謝です。
1~3話は()で表記してあるのですが4、5話ではないようなので、
地の文と混同しないよう区別するために今回のレスから自分で()しておきますね。
「アニメって設定なんだからアイキャッチがなくちゃ」というただのお遊び的な要素でレスに書いていたのですが……w
バルドさんこんなところまでまとめてもらって感謝です。
1~3話は()で表記してあるのですが4、5話ではないようなので、
地の文と混同しないよう区別するために今回のレスから自分で()しておきますね。
後半の投下はまた後日。
27 :バルド ◆lqbqZrNVoQ :2008/12/13(土) 16:59:57
本家ドルダ乙です!個人的にマイケルは良いキャラです。
今回はついに火星軍の方々と対面ですね!シンシアピンチ!
本家ドルダ乙です!個人的にマイケルは良いキャラです。
今回はついに火星軍の方々と対面ですね!シンシアピンチ!
4、5話のアイキャッチの文に()を入れておきました。
キャラデザの方についてですが、
すでにマイケル・ミッチェル隊の面々とダンのデザインは決まっています。
ただ、肝心のテンプレを無くしてしまって一から全キャラ修正を入れる事になってしまいましてorz
落書き(顔だけ)で宜しければうpしてみます。
すでにマイケル・ミッチェル隊の面々とダンのデザインは決まっています。
ただ、肝心のテンプレを無くしてしまって一から全キャラ修正を入れる事になってしまいましてorz
落書き(顔だけ)で宜しければうpしてみます。
28 :通常の名無しさんの3倍:2008/12/14(日) 14:11:35
1
スレ立て乙です!!
このまま流れてしまうのではと不安でしたがよかったです。
このまま流れてしまうのではと不安でしたがよかったです。
本家ドルダの人乙です!!
和平交渉は決裂しましたか……
まぁ、ここで成功していたら話が進まないですけどね。
とりあえず両陣営にもっと交渉がうまい人を連れて行けと。
さて後半ではシンシア達に一体どんな事態が巻き起こるのか?
和平交渉は決裂しましたか……
まぁ、ここで成功していたら話が進まないですけどね。
とりあえず両陣営にもっと交渉がうまい人を連れて行けと。
さて後半ではシンシア達に一体どんな事態が巻き起こるのか?
29 :通常の名無しさんの3倍:2008/12/14(日) 20:04:38
前スレではあんまり見かけなかったが名無し増えてきたなw
いい傾向だw
前スレではあんまり見かけなかったが名無し増えてきたなw
いい傾向だw
30 :通常の名無しさんの3倍:2008/12/14(日) 21:10:17
前スレ産めないの?
このまま落とすの?
前スレ産めないの?
このまま落とすの?
31 :通常の名無しさんの3倍:2008/12/15(月) 13:37:06
誰かドルダの全体像イラ持ってる方、うpしていただけませんか・・・
まとめも探したけどなかったんで…
誰かドルダの全体像イラ持ってる方、うpしていただけませんか・・・
まとめも探したけどなかったんで…
32 :31:2008/12/15(月) 13:39:03
自己解決しました、すんません
無視してください
自己解決しました、すんません
無視してください
33 :エルト ◆hy2QfErrtc :2008/12/15(月) 21:36:33
どうも、新スレ立ってたんですね
挨拶遅れました、>>1&本編の人乙っす
ちょっとリアルで忙しかったのと展開が収拾つかなくなってきて間空きましたが、明日か明後日には投下できると思います
ウィ○ドの方もあるんだけどね…
じゃあスレ汚しすいませんでした
どうも、新スレ立ってたんですね
挨拶遅れました、>>1&本編の人乙っす
ちょっとリアルで忙しかったのと展開が収拾つかなくなってきて間空きましたが、明日か明後日には投下できると思います
ウィ○ドの方もあるんだけどね…
じゃあスレ汚しすいませんでした
34 :通常の名無しさんの3倍:2008/12/16(火) 21:44:27
絵師さん来るのかなwktk
絵師さん来るのかなwktk
35 :通常の名無しさんの3倍:2008/12/17(水) 00:34:14
まとめトップのタイトルロゴが「DOOL-DA」になってるんだが「DOLL-DA」じゃないのか?
まとめトップのタイトルロゴが「DOOL-DA」になってるんだが「DOLL-DA」じゃないのか?
36 :バルド ◆lqbqZrNVoQ :2008/12/17(水) 17:50:13
35
ロゴを修正しておきました。
前よりハッキリとしているのは汎用性を考慮しました。
前よりハッキリとしているのは汎用性を考慮しました。
37 :バルド ◆lqbqZrNVoQ :2008/12/17(水) 17:51:36
36の追記
35氏、ご指摘感謝します。
38 :通常の名無しさんの3倍:2008/12/17(水) 18:39:31
Dがより強調されてるんだな
乙!
Dがより強調されてるんだな
乙!
39 :エルト ◆hy2QfErrtc :2008/12/19(金) 02:18:13
お久しぶりです。投下します。
ぶっちゃけもうヤケクソですw
お久しぶりです。投下します。
ぶっちゃけもうヤケクソですw
どこからが夢で、どこまでが夢なのだろう…
アレスに戦闘の意思はない。ただ、ドルダに搭乗した少女から行われるであろう攻撃から身を守りつつ、現場より離脱しようと考えていた。
これからのことについて少し、ティモールやベイトと話す必要がある、と、冷静になった頭でやっと考えることが出来たのだった。
やがて、外にいるクランの方を一瞥すると、戦闘機形態に可変し、離脱しようとする。
戸惑うクランは、身の安全の為に再びドルダに搭乗せざるを得なかった。
その刹那…
ガンダムドルチェの放ったロングレンジビームライフルの閃光が、二機の合間を通り抜けて行った。
「はいはーい、ケンカはヤメね♪」
エリスが心から楽しそうに笑いながら言う。
「どういうつもりだ!?」
対照的にデイヴは険しい表情を見せる。
「どうもこうも。ケンカ両成敗って言葉、知らない?」
「そういうことじゃねえ!今から何をするつもりだ!」
「戦うの」
「何!?」
「戦うのよ、デイヴ。死を怖れてはならないわ。それはいつでも私達の隣にあるもの。ただ純粋に、死を想えたらどんなに素敵かしらね」
「答えになってねえってんだよ!この中二病が!」
たまらず激昂するデイヴ。それ言っちゃダメっすよ…
エリスは気にする様子もなく、巧みにドルチェを駆る。
「使い方違う気もするけど…とにかく、あなたは座ってるだけでいいから」
今は、ね…意味深なことを言いつつ、ドルチェはビームレイピアを抜き放ち、ガンダムマルスへと振りかぶる。
「!」
アレスは瞬時にマルスを変形させ、ビームサーベルでそれを受け止める。
「へぇ…なかなか」
ニヤリと笑うエリス。いやな笑みだ。
「何者だ!」
語気鋭く言い放つアレス。
「ご機嫌よう、アレス」
「!何故俺の名を知っている!?」
「何故も何も。いつも会ってたじゃない?私達は」
バチッ!サーベルとレイピアが互いを弾く。
「夢の中でね!」
「戯言を!」
アレスは、ビームブレイドを発生させた脚で廻し蹴りを放つ。
「昨晩も。覚えてない?」
ドルチェはひらりと舞うような動きで、いとも容易く避けてみせる。
「最後の最後まで、呼びかけたつもりなんだけどね!」
体勢を立て直したドルチェが、レイピアによる突きを繰り出す。
これからのことについて少し、ティモールやベイトと話す必要がある、と、冷静になった頭でやっと考えることが出来たのだった。
やがて、外にいるクランの方を一瞥すると、戦闘機形態に可変し、離脱しようとする。
戸惑うクランは、身の安全の為に再びドルダに搭乗せざるを得なかった。
その刹那…
ガンダムドルチェの放ったロングレンジビームライフルの閃光が、二機の合間を通り抜けて行った。
「はいはーい、ケンカはヤメね♪」
エリスが心から楽しそうに笑いながら言う。
「どういうつもりだ!?」
対照的にデイヴは険しい表情を見せる。
「どうもこうも。ケンカ両成敗って言葉、知らない?」
「そういうことじゃねえ!今から何をするつもりだ!」
「戦うの」
「何!?」
「戦うのよ、デイヴ。死を怖れてはならないわ。それはいつでも私達の隣にあるもの。ただ純粋に、死を想えたらどんなに素敵かしらね」
「答えになってねえってんだよ!この中二病が!」
たまらず激昂するデイヴ。それ言っちゃダメっすよ…
エリスは気にする様子もなく、巧みにドルチェを駆る。
「使い方違う気もするけど…とにかく、あなたは座ってるだけでいいから」
今は、ね…意味深なことを言いつつ、ドルチェはビームレイピアを抜き放ち、ガンダムマルスへと振りかぶる。
「!」
アレスは瞬時にマルスを変形させ、ビームサーベルでそれを受け止める。
「へぇ…なかなか」
ニヤリと笑うエリス。いやな笑みだ。
「何者だ!」
語気鋭く言い放つアレス。
「ご機嫌よう、アレス」
「!何故俺の名を知っている!?」
「何故も何も。いつも会ってたじゃない?私達は」
バチッ!サーベルとレイピアが互いを弾く。
「夢の中でね!」
「戯言を!」
アレスは、ビームブレイドを発生させた脚で廻し蹴りを放つ。
「昨晩も。覚えてない?」
ドルチェはひらりと舞うような動きで、いとも容易く避けてみせる。
「最後の最後まで、呼びかけたつもりなんだけどね!」
体勢を立て直したドルチェが、レイピアによる突きを繰り出す。
41 :エルト ◆hy2QfErrtc :2008/12/19(金) 02:20:08
「!」
アレスは紙一重でその突きを見切り、機体をわずかに転身させ、再び蹴りを放つ。
嘲笑うように攻撃を避けるドルチェ。
流麗で変則的なその動きに、アレスは苦戦を強いられていた。
(あのパイロットも、俺と同じ夢を見ていただと…!?)
一方デイヴは、自らの体にかかるGに歯を食いしばりつつも、そんなことを思っていた。
「その機体は一体何だ!」
ビームライフルを撃つマルス。
「ガンダムドルチェ。覚えてない?」
ひらりと身をかわし、背部に装備されたビームキャノンを撃つドルチェ。
「あなたの家族を…そしてシンシアを、殺した機体じゃない!」
エリスは心から嬉しそうに笑い、再びロングレンジビームライフルを放った。
最大出力のそれは容赦なく収束し、マルスを襲う。
(早い!あれだけの出力を、チャージもせずに…!)
だがマルスとて、半端な機体ではない。
稀代の天才であり、そして宇宙一の変人…少年自身の祖父、ティモール・ルナーク博士の誇る最高傑作だ。
進宇宙歴102年現在、MS最速の名を欲しいままにしているこの機体にとって、回避という動作はそう難しいことではない。
ビームライフルを連射しながら、アレスが言う。
「シンシアを…!?まさか、貴様!」
「アッハハハハ!よく避けてくれたわぁ!フフッ、そうよ、そのまさかよ!」
それなんてひろし?なんてツッコミはスルーの方向で。
「貴様ァー!!」
ガンダムマルスのメイン武装、カメラファンネルが、ガンダムドルチェに牙をむく。
蝶のように舞い、蜂のように刺す八基のすれが容赦なくドルチェを襲う。
「アッハハハハ!そうでなくちゃ!楽しいわぁ!そうよね、ドルチェ?」
襲い来るファンネルに臆することもなく、少女は純粋に歪んだ笑みを見せる。
「!」
アレスは紙一重でその突きを見切り、機体をわずかに転身させ、再び蹴りを放つ。
嘲笑うように攻撃を避けるドルチェ。
流麗で変則的なその動きに、アレスは苦戦を強いられていた。
(あのパイロットも、俺と同じ夢を見ていただと…!?)
一方デイヴは、自らの体にかかるGに歯を食いしばりつつも、そんなことを思っていた。
「その機体は一体何だ!」
ビームライフルを撃つマルス。
「ガンダムドルチェ。覚えてない?」
ひらりと身をかわし、背部に装備されたビームキャノンを撃つドルチェ。
「あなたの家族を…そしてシンシアを、殺した機体じゃない!」
エリスは心から嬉しそうに笑い、再びロングレンジビームライフルを放った。
最大出力のそれは容赦なく収束し、マルスを襲う。
(早い!あれだけの出力を、チャージもせずに…!)
だがマルスとて、半端な機体ではない。
稀代の天才であり、そして宇宙一の変人…少年自身の祖父、ティモール・ルナーク博士の誇る最高傑作だ。
進宇宙歴102年現在、MS最速の名を欲しいままにしているこの機体にとって、回避という動作はそう難しいことではない。
ビームライフルを連射しながら、アレスが言う。
「シンシアを…!?まさか、貴様!」
「アッハハハハ!よく避けてくれたわぁ!フフッ、そうよ、そのまさかよ!」
それなんてひろし?なんてツッコミはスルーの方向で。
「貴様ァー!!」
ガンダムマルスのメイン武装、カメラファンネルが、ガンダムドルチェに牙をむく。
蝶のように舞い、蜂のように刺す八基のすれが容赦なくドルチェを襲う。
「アッハハハハ!そうでなくちゃ!楽しいわぁ!そうよね、ドルチェ?」
襲い来るファンネルに臆することもなく、少女は純粋に歪んだ笑みを見せる。
「…!」
一方ドルダに搭乗した謎の少女は、再び起こった激しい頭痛に苦しみもがいていた。
「くっ……ああああああ!私は…わたしは…」
「どうしたの!?シンシア、シンシア!」
とっさに口に出た妹の名。クランは少女を心配しながらも、自らが妹の名を口にしてしまったことに気づき口を噤む。
「くっ…うう、シン、シア…?」
苦痛に顔を歪めながらも、少女は「シンシア」という名に反応を見せる。
「シンシアって、わたしの名前?」
「そう。貴女はシンシア……私の妹よ」
それは全ての真相が明らかになってない今、言うべきではなかったのかもしれない。
彼女を傷付ける可能性もある。
否、それはただの都合のいい言い訳だと、クランは自嘲した。
(ただのエゴね。自分の妹を、この子に重ねて)
再び寂しそうに、少女を見つめるクラン。 )
そんなクランに向かって、少女は微笑みを浮かべた。
「お姉ちゃん」
「!!」
クランの目尻に、じわっと涙が滲む。
黙ったまま、クランは再び、少女を、シンシアを抱き締めた。
しかし、ずっと抱き合っているわけにはいかない。
クランはシンシアを離すと、迷いを振り払って、向き合う。
一方ドルダに搭乗した謎の少女は、再び起こった激しい頭痛に苦しみもがいていた。
「くっ……ああああああ!私は…わたしは…」
「どうしたの!?シンシア、シンシア!」
とっさに口に出た妹の名。クランは少女を心配しながらも、自らが妹の名を口にしてしまったことに気づき口を噤む。
「くっ…うう、シン、シア…?」
苦痛に顔を歪めながらも、少女は「シンシア」という名に反応を見せる。
「シンシアって、わたしの名前?」
「そう。貴女はシンシア……私の妹よ」
それは全ての真相が明らかになってない今、言うべきではなかったのかもしれない。
彼女を傷付ける可能性もある。
否、それはただの都合のいい言い訳だと、クランは自嘲した。
(ただのエゴね。自分の妹を、この子に重ねて)
再び寂しそうに、少女を見つめるクラン。 )
そんなクランに向かって、少女は微笑みを浮かべた。
「お姉ちゃん」
「!!」
クランの目尻に、じわっと涙が滲む。
黙ったまま、クランは再び、少女を、シンシアを抱き締めた。
しかし、ずっと抱き合っているわけにはいかない。
クランはシンシアを離すと、迷いを振り払って、向き合う。
42 :エルト ◆hy2QfErrtc :2008/12/19(金) 02:20:54
「シンシア、貴女はこれを、ドルダを動かせる?」
「ドルダを…?お姉ちゃん、一体何を…」
「アレスを…私達の弟を、助けるの!あの白い機体から!」
「アレ…ス?」
「そうよ、あなたの弟。あんなに仲が良かった、あなたの弟よ!」
MSやテラ・フォーミング、コロニー開発等、科学技術は栄えているが、人々の生活水準を鑑みると、荒んでいると言えるこの時代。
家族が無事に、全員揃って、平和に暮らすことなど、滅多にないことであった。
例えばデイヴィッド・リマー。例えば宗谷頃奈(そうやころな)。例えばアレス・ルナーク。そしてクラン・R・ナギサカ。
度重なる食糧危機、紛争・事変の勃発、天災…
いつしか人々は、絆というものを忘れかけていた。
自らが生き残る為には、まず隣人を騙せ…
親が子にそう教える世界。
だからこそ、だからこそ…
人々は皆誰しも、人というものに疑念を抱きつつも、心の何処かで、家族、あるいは友人の絆というものに憧れていた。
クランが、アレスが、「家族」というものに異常なほどの執着を見せる原因が、世界そのものにあったのだった。
「知ら、ない」
「!」
「知ら…ない…!わたしは…アレスなんて、知らない…」
「シンシア!」
「知らない、知りたく、ない…」
知らないというより、忘れたがっている…?
クランはシンシアの表情から、そのような意志を読み取った。
「お願い、シンシア。今は思い出さなくてもいいから!あの紅い機体を、助けてあげて!」
クランにはわかっていた。
自らの願いが、少女をシンシアに重ねること以上のエゴで、そして自らが業の道を歩み始めていることに。
自分勝手な願いの為に、シンシアを、そしてドルダの未知なる力を利用しようとしている…
(私はッ…本当に、ダメね…)
クランは自らの言動に吐き気を覚えていた。
空に唾を吐きたい気分だった。
けれど、そんなものより大切なものが、今彼女を支えている原動力となっていた。
「お願い…」
静かに涙を流しながら、クランが言う。
「……」
静寂が、二人を包む。冬の雪風よりも、氷と闇の世界よりも、冷たさを知ったうえで…
「…わかった」
小さく呟くシンシア。その瞳に迷いはなかった。
「Doll-daシステム、起動。ビームジェネレーター、展開」
魔神ドルダの参戦により、三つ巴の戦いが幕を開けようとしていた…
「シンシア、貴女はこれを、ドルダを動かせる?」
「ドルダを…?お姉ちゃん、一体何を…」
「アレスを…私達の弟を、助けるの!あの白い機体から!」
「アレ…ス?」
「そうよ、あなたの弟。あんなに仲が良かった、あなたの弟よ!」
MSやテラ・フォーミング、コロニー開発等、科学技術は栄えているが、人々の生活水準を鑑みると、荒んでいると言えるこの時代。
家族が無事に、全員揃って、平和に暮らすことなど、滅多にないことであった。
例えばデイヴィッド・リマー。例えば宗谷頃奈(そうやころな)。例えばアレス・ルナーク。そしてクラン・R・ナギサカ。
度重なる食糧危機、紛争・事変の勃発、天災…
いつしか人々は、絆というものを忘れかけていた。
自らが生き残る為には、まず隣人を騙せ…
親が子にそう教える世界。
だからこそ、だからこそ…
人々は皆誰しも、人というものに疑念を抱きつつも、心の何処かで、家族、あるいは友人の絆というものに憧れていた。
クランが、アレスが、「家族」というものに異常なほどの執着を見せる原因が、世界そのものにあったのだった。
「知ら、ない」
「!」
「知ら…ない…!わたしは…アレスなんて、知らない…」
「シンシア!」
「知らない、知りたく、ない…」
知らないというより、忘れたがっている…?
クランはシンシアの表情から、そのような意志を読み取った。
「お願い、シンシア。今は思い出さなくてもいいから!あの紅い機体を、助けてあげて!」
クランにはわかっていた。
自らの願いが、少女をシンシアに重ねること以上のエゴで、そして自らが業の道を歩み始めていることに。
自分勝手な願いの為に、シンシアを、そしてドルダの未知なる力を利用しようとしている…
(私はッ…本当に、ダメね…)
クランは自らの言動に吐き気を覚えていた。
空に唾を吐きたい気分だった。
けれど、そんなものより大切なものが、今彼女を支えている原動力となっていた。
「お願い…」
静かに涙を流しながら、クランが言う。
「……」
静寂が、二人を包む。冬の雪風よりも、氷と闇の世界よりも、冷たさを知ったうえで…
「…わかった」
小さく呟くシンシア。その瞳に迷いはなかった。
「Doll-daシステム、起動。ビームジェネレーター、展開」
魔神ドルダの参戦により、三つ巴の戦いが幕を開けようとしていた…
43 :エルト ◆hy2QfErrtc :2008/12/19(金) 02:21:40
宇宙を駆けるファンネルからの猛攻を巧みに避けるドルチェ。
先程のデイヴとディックとは異なり、エリスは心底楽しそうだった。
「アッハハハハ!鬼さんこちら、手のなるほうへ~」
言いながら宙返り、二基のファンネルを避け、背部のビームファトランクスで撃ち落とす。
刹那、ビームサーベルを構えたマルスが、ドルチェの頭部を捉えた。
「!」
白い残像が、サーベルに貫かれる。
ドルチェはしなやかな動きで、マルスに足刀蹴りを入れる。
「くっ!」
「格闘戦用でしょ?しっかりしてよね~」
クスクスと笑い、ドルチェは匙状をした奇抜な刃を取り出す。長い柄と、柄の先端に取り付けられたスプーン状の幅広の刃からなる武器だった。
「させるか!」
アレスは力を振り絞り、マルスのビームガンブレードのトリガーを引く。
そしてドルチェの後方からは、二基のファンネルが襲いかかっていた。
「未完成なんだけどなぁ…ま、いっか」
エリスが呟くと、それまでドルチェの下半身を覆っていたドレススカート状のパーツ…
否、ファンネルが舞い、宙でシールドを形成する。
「何!?」
形成されたシールドファンネルが、マルスの攻撃のすべてを弾く。
「まずまずね、アレス。でも」
今度は暗く笑うエリス。
「これで終わり!」
匙状の実体刃にビーム粒子を纏わせた武器、ビームスコップが、マルスの命を刈りとろうと踊り出る。
「そんなもの!」
ガキィィィン!二刀流でビームスコップの斬撃を受けとめるマルス。
「ああああ!」
叫ぶアレス。空いた方の手で、ビームレイピアを構えるドルチェ。
「見苦しいよ、アレス」
レイピアをマルスに向けて、静かに振り下ろす。
瞬間、アレスはありったけの力を込めた。
「ああああぁぁぁぁぁ!」
「!」
渾身の力で、ビームスコップを弾く。
自由になったマルスを阻むものなど、もう何もない。軽やかにレイピアを避ける。
「お前は…お前だけは、絶対に倒す!」
「世界の声を、聞きたくないの?」
「黙れ…黙れェェ!」
マルスは手足合わせての四刀流で、豹のようにドルチェに飛びかかる。
「!」
マルスのしなやかな獣の動きに、意表をつかれるエリス。
その時、それまで沈黙を守っていたデイヴが、エリスのコクピットに身を乗り出し、ドルチェを…否、シールドファンネルを操ってみせた。
マルスの全力を強かに受け止めるシールドファンネル。
宇宙を駆けるファンネルからの猛攻を巧みに避けるドルチェ。
先程のデイヴとディックとは異なり、エリスは心底楽しそうだった。
「アッハハハハ!鬼さんこちら、手のなるほうへ~」
言いながら宙返り、二基のファンネルを避け、背部のビームファトランクスで撃ち落とす。
刹那、ビームサーベルを構えたマルスが、ドルチェの頭部を捉えた。
「!」
白い残像が、サーベルに貫かれる。
ドルチェはしなやかな動きで、マルスに足刀蹴りを入れる。
「くっ!」
「格闘戦用でしょ?しっかりしてよね~」
クスクスと笑い、ドルチェは匙状をした奇抜な刃を取り出す。長い柄と、柄の先端に取り付けられたスプーン状の幅広の刃からなる武器だった。
「させるか!」
アレスは力を振り絞り、マルスのビームガンブレードのトリガーを引く。
そしてドルチェの後方からは、二基のファンネルが襲いかかっていた。
「未完成なんだけどなぁ…ま、いっか」
エリスが呟くと、それまでドルチェの下半身を覆っていたドレススカート状のパーツ…
否、ファンネルが舞い、宙でシールドを形成する。
「何!?」
形成されたシールドファンネルが、マルスの攻撃のすべてを弾く。
「まずまずね、アレス。でも」
今度は暗く笑うエリス。
「これで終わり!」
匙状の実体刃にビーム粒子を纏わせた武器、ビームスコップが、マルスの命を刈りとろうと踊り出る。
「そんなもの!」
ガキィィィン!二刀流でビームスコップの斬撃を受けとめるマルス。
「ああああ!」
叫ぶアレス。空いた方の手で、ビームレイピアを構えるドルチェ。
「見苦しいよ、アレス」
レイピアをマルスに向けて、静かに振り下ろす。
瞬間、アレスはありったけの力を込めた。
「ああああぁぁぁぁぁ!」
「!」
渾身の力で、ビームスコップを弾く。
自由になったマルスを阻むものなど、もう何もない。軽やかにレイピアを避ける。
「お前は…お前だけは、絶対に倒す!」
「世界の声を、聞きたくないの?」
「黙れ…黙れェェ!」
マルスは手足合わせての四刀流で、豹のようにドルチェに飛びかかる。
「!」
マルスのしなやかな獣の動きに、意表をつかれるエリス。
その時、それまで沈黙を守っていたデイヴが、エリスのコクピットに身を乗り出し、ドルチェを…否、シールドファンネルを操ってみせた。
マルスの全力を強かに受け止めるシールドファンネル。
44 :エルト ◆hy2QfErrtc :2008/12/19(金) 02:22:23
「デイヴ、あなた…」
「ハァ、ハァ、ハァ…」
デイヴ自身、自分が何をしたのか、何が起こったのか理解出来なかった。
「それでこそ、私のデイヴ」
余裕を取り戻したエリスが言う。
「勘違いするな」
冷たく言い放つデイヴ。
「俺は、この無駄な戦いを終わらせたいだけだ。もうやめろ!」
「心配しないで、すぐに終わるわ」
エリスが再び笑う。
「彼が死ぬことによってね…!」
再びビームスコップを構えるドルチェを、自身のシールドファンネルが阻む。
「させない、と言ったはずだ」
「デイヴ…!」
悲しそうな、けれどその口元にわずかな苛立ちを含ませ、エリスは言う。
と、そこに…
「!」
ガンダムドルダによって放たれた一閃のビームキャノン。
「ドルダ…!」
少女の中で、苛立ちが憎しみへと成長しつつあった。
「デイヴ、あなた…」
「ハァ、ハァ、ハァ…」
デイヴ自身、自分が何をしたのか、何が起こったのか理解出来なかった。
「それでこそ、私のデイヴ」
余裕を取り戻したエリスが言う。
「勘違いするな」
冷たく言い放つデイヴ。
「俺は、この無駄な戦いを終わらせたいだけだ。もうやめろ!」
「心配しないで、すぐに終わるわ」
エリスが再び笑う。
「彼が死ぬことによってね…!」
再びビームスコップを構えるドルチェを、自身のシールドファンネルが阻む。
「させない、と言ったはずだ」
「デイヴ…!」
悲しそうな、けれどその口元にわずかな苛立ちを含ませ、エリスは言う。
と、そこに…
「!」
ガンダムドルダによって放たれた一閃のビームキャノン。
「ドルダ…!」
少女の中で、苛立ちが憎しみへと成長しつつあった。
後編へ続く
45 :エルト ◆hy2QfErrtc :2008/12/19(金) 02:23:22
七話後編は明日の夜には投下出来ると思います
そんなわけでサヨウナラ
七話後編は明日の夜には投下出来ると思います
そんなわけでサヨウナラ
46 :バルド ◆lqbqZrNVoQ :2008/12/19(金) 21:06:07
エルト氏GJです!
今回は前編後編に分けてるんですね
ティモールはアレスの祖父だったとは…
エルト氏GJです!
今回は前編後編に分けてるんですね
ティモールはアレスの祖父だったとは…
47 :エルト ◆hy2QfErrtc :2008/12/19(金) 23:03:53
特に意味はないんですけどねw
あと色々調子に乗ってすいませんw
今から後編書き始めるんで、また後で投下します
特に意味はないんですけどねw
あと色々調子に乗ってすいませんw
今から後編書き始めるんで、また後で投下します
48 :エルト ◆hy2QfErrtc :2008/12/20(土) 00:47:47
後編
後編
「!待って!ここで待機しよう」
フィリア・シュードは地下遺跡ポイントで起こっている戦いにいち早く気づいた。
前進をやめ、停滞するカナリヤ。
「一体何が起きているんだ…」
顔を曇らせるギデオン。
モモは不安そうに怯え、ヴァイスは相変わらず黙っている。ミランダは焦り、ディックは息をのんだ。
「何てことだ…デイヴとナギサカさんは、この状況で一体…」
フィリアが呟く。
その場の全員が、あまり良くない結末を想像する他なかった。
「クソッ…!」
突然ディックが、ゲイリーの胸倉を掴み怒鳴る。
「何であの時止めた!」
ひっ、小さく言い怯えるゲイリー。弁明を始める。
「わ、私は、皆の安全を考えて…」
「やめなよ、中尉」
たしなめるネルネ。しかしディックはネルネの手を払うと、ゲイリーを殴ろうと拳を振り上げる。
その時…
パン!ディックは自らの頬に走った痛みに目を丸くする。
「今はそんなことをしている場合じゃないでしょ!?そんなこともわからないの!?」
フィリアが、ディックの頬を打ったのだった。
「……ッ!」
ディックは乱暴にゲイリーを突き放すと、駈け出して行った。
「あ、あの…」
不安そうにフィリアを見るモモ。
「ごめんね…」
フィリアには、ただ曖昧に謝ることしか出来なかった。
忌々しそうに襟元を正すゲイリーと、唖然とするネルネ、ミランダ。
そんな中、一人ギデオンは行方不明となった自らの部下のことを考えた。
(ナギサカ君、無事でいてくれ…!必ず君を連れ帰る!)
ああ、これほどまでに、自らの無力さを感じたことがあっただろうか…
(祈ることしか出来ないのか、我々は…!)
カナリヤの一同は、戦場を見つめながら、ただただ祈ることしか出来なかった。
フィリア・シュードは地下遺跡ポイントで起こっている戦いにいち早く気づいた。
前進をやめ、停滞するカナリヤ。
「一体何が起きているんだ…」
顔を曇らせるギデオン。
モモは不安そうに怯え、ヴァイスは相変わらず黙っている。ミランダは焦り、ディックは息をのんだ。
「何てことだ…デイヴとナギサカさんは、この状況で一体…」
フィリアが呟く。
その場の全員が、あまり良くない結末を想像する他なかった。
「クソッ…!」
突然ディックが、ゲイリーの胸倉を掴み怒鳴る。
「何であの時止めた!」
ひっ、小さく言い怯えるゲイリー。弁明を始める。
「わ、私は、皆の安全を考えて…」
「やめなよ、中尉」
たしなめるネルネ。しかしディックはネルネの手を払うと、ゲイリーを殴ろうと拳を振り上げる。
その時…
パン!ディックは自らの頬に走った痛みに目を丸くする。
「今はそんなことをしている場合じゃないでしょ!?そんなこともわからないの!?」
フィリアが、ディックの頬を打ったのだった。
「……ッ!」
ディックは乱暴にゲイリーを突き放すと、駈け出して行った。
「あ、あの…」
不安そうにフィリアを見るモモ。
「ごめんね…」
フィリアには、ただ曖昧に謝ることしか出来なかった。
忌々しそうに襟元を正すゲイリーと、唖然とするネルネ、ミランダ。
そんな中、一人ギデオンは行方不明となった自らの部下のことを考えた。
(ナギサカ君、無事でいてくれ…!必ず君を連れ帰る!)
ああ、これほどまでに、自らの無力さを感じたことがあっただろうか…
(祈ることしか出来ないのか、我々は…!)
カナリヤの一同は、戦場を見つめながら、ただただ祈ることしか出来なかった。
49 :エルト ◆hy2QfErrtc :2008/12/20(土) 00:48:34
光が、ドルダを包む。時代の刹那に輝く光が…
ビームフィールドを纏い、ドルダは真っ直ぐドルチェへと向かう。
「フッ…そういうこと…」
ドルダのビームソードと、ドルチェのビームスコップが火花を散らす。
「やはり、あなたは失敗作だわ、シンシア!“DOLL”としての使命を見失うあなたに、ドルダは相応しくない!」
一見華奢に見えるドルチェ。しかし、そのパワーはドルダと比べて遜色のないものであった。
「…ッ!」
顔を歪めるシンシアに、ニヤつくエリス。
「歯向かおうというの!?この私に!?あなたの新しい“姉”に!?“家族”に!?」
シンシアは、一瞬だけ戸惑う。「家族」という言葉に反応したのだった。
しかしすぐに気を取り直し、強い瞳でドルチェを見据える。
「関係、ない」
静かな、強い意志が感じられる。
「私は…私の為に…お姉ちゃんの為に、戦うの!」
ビームスコップを弾いたドルダは、腹部のビームキャノンを収束させ、ドルチェに放つ。
「くっ…!」
エリスの顔が、焦りに支配される。
ビームキャノンがドルチェの右肩を掠め、大きな隙が出来る。
ドルダはそのままビームソードを構え、ビームフィールドを展開したまま突進する。
「はああああぁぁ!」
叫ぶシンシア。ビームソードを、ビームスコップが再び迎える。
一方、ガンダムマルスに乗ったアレスは…
(クランを、守らなければ…)
真っ先に考えたことは、唯一の肉親とも呼べる存在である、クランを助けることであった。
(そうだ、あの時とは違うんだ…俺が、クランを守る!)
ガンダムマルスは、その力を振り絞り、ドルチェに向けて再びファンネルを放つ。
四基しかないそれは、変則的な動きでドルチェの元へと向かう。
「!」
エリスの鋭い眼光が、マルスのファンネルを捉える。
シールドファンネルが、マルスのカメラファンネルのうちの二基とぶつかり合う。
そしてシンシアも、マルスのファンネルを自らへの攻撃と判断したのか、ビームフィールドで対応し、空いた方の手でマルスに向けてバスターライフルを放つ。
「くっ!」
バスターライフルの閃光を避けたマルスは、ドルダとファンネルに応戦しているドルチェへと突っ込む。
「俺が…俺が!」
四刀流の構えで、ドルチェに飛びかかる。
驚愕のエリス。
「クランを、助ける!」
シンシアではなく、クランの名を叫び、ドルチェの体を強く打った。
「くっ…ああああああ!」
吹っ飛ばされるドルチェ。中破もしていないが、今の一撃で戦闘を続行できる状態ではなくなったようだ。
(ここまでか…!厄介なことになったわねッ…!)
エリスが小さく舌打ちするのと同時に、デイヴが再び身を乗り出し、拡声器のスイッチを押す。
ビームフィールドを纏い、ドルダは真っ直ぐドルチェへと向かう。
「フッ…そういうこと…」
ドルダのビームソードと、ドルチェのビームスコップが火花を散らす。
「やはり、あなたは失敗作だわ、シンシア!“DOLL”としての使命を見失うあなたに、ドルダは相応しくない!」
一見華奢に見えるドルチェ。しかし、そのパワーはドルダと比べて遜色のないものであった。
「…ッ!」
顔を歪めるシンシアに、ニヤつくエリス。
「歯向かおうというの!?この私に!?あなたの新しい“姉”に!?“家族”に!?」
シンシアは、一瞬だけ戸惑う。「家族」という言葉に反応したのだった。
しかしすぐに気を取り直し、強い瞳でドルチェを見据える。
「関係、ない」
静かな、強い意志が感じられる。
「私は…私の為に…お姉ちゃんの為に、戦うの!」
ビームスコップを弾いたドルダは、腹部のビームキャノンを収束させ、ドルチェに放つ。
「くっ…!」
エリスの顔が、焦りに支配される。
ビームキャノンがドルチェの右肩を掠め、大きな隙が出来る。
ドルダはそのままビームソードを構え、ビームフィールドを展開したまま突進する。
「はああああぁぁ!」
叫ぶシンシア。ビームソードを、ビームスコップが再び迎える。
一方、ガンダムマルスに乗ったアレスは…
(クランを、守らなければ…)
真っ先に考えたことは、唯一の肉親とも呼べる存在である、クランを助けることであった。
(そうだ、あの時とは違うんだ…俺が、クランを守る!)
ガンダムマルスは、その力を振り絞り、ドルチェに向けて再びファンネルを放つ。
四基しかないそれは、変則的な動きでドルチェの元へと向かう。
「!」
エリスの鋭い眼光が、マルスのファンネルを捉える。
シールドファンネルが、マルスのカメラファンネルのうちの二基とぶつかり合う。
そしてシンシアも、マルスのファンネルを自らへの攻撃と判断したのか、ビームフィールドで対応し、空いた方の手でマルスに向けてバスターライフルを放つ。
「くっ!」
バスターライフルの閃光を避けたマルスは、ドルダとファンネルに応戦しているドルチェへと突っ込む。
「俺が…俺が!」
四刀流の構えで、ドルチェに飛びかかる。
驚愕のエリス。
「クランを、助ける!」
シンシアではなく、クランの名を叫び、ドルチェの体を強く打った。
「くっ…ああああああ!」
吹っ飛ばされるドルチェ。中破もしていないが、今の一撃で戦闘を続行できる状態ではなくなったようだ。
(ここまでか…!厄介なことになったわねッ…!)
エリスが小さく舌打ちするのと同時に、デイヴが再び身を乗り出し、拡声器のスイッチを押す。
50 :エルト ◆hy2QfErrtc :2008/12/20(土) 00:49:16
「デイヴ!何を…」
「聞こえるか!」
「「!」」
同時に反応を示す、クランとアレス。
「もうこんなことはやめよう!俺達が、これ以上争ってどうなるってんだ!」
クランは、その声を思い出す。
二年前の、テロリズム・イヤーの悲劇。
ガンダムドルチェに蹂躙され、命を落とした家族。
けれど、そんな中、最後まで諦めずに自分と弟を救ってくれた軍人…
「あなた…デイヴィッド・リマー、さん…?」
答えが返ってきたことに、嬉々とするデイヴ。
「!そうだ!君は、クラン・R・ナギサカだろ!?」
「ええ!」
「貴様…!」
アレスは、デイヴの声がドルチェから聞こえたことに憤る。
「貴様が何故、その機体に乗っている!!」
「!」
再びドルチェに攻撃を加えようとするマルス。
「やめて!」
ビームサーベルを構えたマルスを、ドルダが羽交い締めにする。
「答えろ!貴様が何故、その機体に乗っている!」
「答えろも何も…いきなりコイツが現れて俺をこん中に入れやがったんだよ!」
律儀に答えるデイヴ。ひろしとは違った。
(デイヴィッド・リマー…どこまで俺をバカにするつもりだ!?)
表情を険しくするアレス。
しかし、アレスは心の何処かで知っていた。
二年前の自分の弱さの全てを、デイヴへの怒りとしてぶつけている、己の弱さを…
「デイヴ!何を…」
「聞こえるか!」
「「!」」
同時に反応を示す、クランとアレス。
「もうこんなことはやめよう!俺達が、これ以上争ってどうなるってんだ!」
クランは、その声を思い出す。
二年前の、テロリズム・イヤーの悲劇。
ガンダムドルチェに蹂躙され、命を落とした家族。
けれど、そんな中、最後まで諦めずに自分と弟を救ってくれた軍人…
「あなた…デイヴィッド・リマー、さん…?」
答えが返ってきたことに、嬉々とするデイヴ。
「!そうだ!君は、クラン・R・ナギサカだろ!?」
「ええ!」
「貴様…!」
アレスは、デイヴの声がドルチェから聞こえたことに憤る。
「貴様が何故、その機体に乗っている!!」
「!」
再びドルチェに攻撃を加えようとするマルス。
「やめて!」
ビームサーベルを構えたマルスを、ドルダが羽交い締めにする。
「答えろ!貴様が何故、その機体に乗っている!」
「答えろも何も…いきなりコイツが現れて俺をこん中に入れやがったんだよ!」
律儀に答えるデイヴ。ひろしとは違った。
(デイヴィッド・リマー…どこまで俺をバカにするつもりだ!?)
表情を険しくするアレス。
しかし、アレスは心の何処かで知っていた。
二年前の自分の弱さの全てを、デイヴへの怒りとしてぶつけている、己の弱さを…
『助けてよ、軍人さん!お願いだから、僕はどうなってもいいから…!』
『ダメだ!ここにいたら巻き込まれる!君と彼女を連れて逃げるぞ!』
『でも、シンシアが…!』
『済まない…!今は君達の命の方が、大事だ…!』
『シンシア、シンシアぁっ!』
『シンシア!姉さん!』
『お姉ちゃん!』
ドドドドド…崩れ落ちる建物が、生者と死者を無情にも分けて行った…
『ダメだ!ここにいたら巻き込まれる!君と彼女を連れて逃げるぞ!』
『でも、シンシアが…!』
『済まない…!今は君達の命の方が、大事だ…!』
『シンシア、シンシアぁっ!』
『シンシア!姉さん!』
『お姉ちゃん!』
ドドドドド…崩れ落ちる建物が、生者と死者を無情にも分けて行った…