117 名前:女王の訪問 宿題編1/3 :2008/08/14(木) 10:39:32 ID:???
夏だ! 夏休みだ! 宿題だ!

 庭
ディアナ「陽射しが暑いですね」
ロラン「ディアナ様、これを干したら洗濯物は終わりです」
ディアナ「そう、次は何をするのかしら」
ロラン「僕は夏休みの宿題をやろうと思っています。月の通信教育の……」
ディアナ「宿題……そうだわ、せっかくですから兄弟みんなでやりましょう。
     その方が宿題もはかどるというものです」
ロラン「ユニバースなアイディアですよ!」

リビング
 カミーユ「ん……シーブック、ここ分かるか?」
シーブック「そこは教科書のこのページの……」
キラ「面倒だなぁ……こんな簡単な問題を淡々と答え続けるだなんてつまらないよ」
シン「キラ兄、そこ間違ってるぞ」
ガロード「う~……頭が痛くなってくるぜ」
ジュドー「……逃げ出したい……けど……」
シン「あれ? ここが分からないなぁ……」
ディアナ「シン。そこはこうすれば……」
シン「なるほど! ディアナさん、ありがとう!」
シーブック「月の歴史の問題……ディアナさん、ちょっと聞いていいですか?」
ディアナ「ええ、月の事なら任せてください」
ロラン「さすがディアナ様、ユニバースですよー!」
アル「ディアナさーん、ここが分かんない」
シュウト「僕もー」
ディアナ「はいはい、少し待っていてくださいね」
ジュドー「……ディアナさんが勉強見てくれてるのに逃げ出したりできないよなぁ……」
ディアナ「ジュドー? どこか分からないところでもあるのですか?」
ジュドー「え!? いや、ないない大丈夫」
 刹那「マリナ、俺はガンダムじゃない」
マリナ「大丈夫よ、この問題はこうやればガンダムになるわ」
ジュドー「あっちはあっちでガンダムワールドだし……」

ピーンポーン

 ハマーン「ジュドーはいるか!」
ヒイロ「ハマーン・カーンか。何の用だ」
ハマーン「ジュドーが夏休みの宿題をやる訳がないので直々に出向いてきた」
ヒイロ「それならば問題ない。今、ディアナ・ソレルが宿題を見ている」
ハマーン「何だと!?」

118 名前:女王の訪問 宿題編2/3 :2008/08/14(木) 10:40:06 ID:???
ジュドー「ゲッ……ハマーン」
ハマーン「ジュドー・アーシタ! 宿題なら私が見てやろう!」
ディアナ「これはハマーンさん。よしなに」
ハマーン「ディアナ・ソレル。なぜここにいるかは分からんが、勉強を教えるのは教師の本分だ」
ディアナ「それは心強い」
ハマーン「……ええい! ジュドー、今どこをやっているのだ!」
ジュドー「数学だよ! まだ一番最初んところ!」
ハマーン「よし、私が手取り足取り教えてやろう」
ジュドー「いやいいよ、分かんないところだけ聞くから」
ハマーン「よかろう。やってみろ」
ジュドー「…………」カリカリ
 ハマーン「…………」ジト~…
ジュドー「…………」カリカリ
 ハマーン「…………」ジト~…
ロラン「ちょっとお茶を入れてきます」
ハマーン「ん、すまんな」
ジュドー「(ハマーンの視線が外れた!)……ディアナさん、ここなんだけど」
ディアナ「そこはこれこれこうすれば」
ジュドー「サンキュッ」
ハマーン「ジュドオオオオオオオオオオ!! なぜ私に聞かない!!」
ジュドー「うわっ! い、いいじゃん、ディアナさんの教え方の方が丁寧だし……」
ハマーン「何だと!?」
ディアナ「ジュドー。教師に向かってそんな態度はいけませんよ」
ジュドー「は、はい……」(下手にディアナさんに逆らうと、ロラン兄が怖いからなー……)
ハマーン「ジュドーが聞き分けがいいだと!? お、おのれ……私だって!」

ヒイロ「和気藹々と宿題をしているようだが、一部だけ戦場のようだ」
キャプテン「そういうヒイロはもう宿題をすませたのかい?」
ヒイロ「ああ。宿題のデータはすでに学校に送っておいた」
キャプテン「ハッキングしてデータをいじっった確率、97%」
ヒイロ「……宿題をしてくる」

シャクティ宅
ウッソ「どうして僕はディアナ様と一緒に宿題ができないんですか!」
シャクティ「ウッソ、ここの問題もやってくれないかしら」
ウッソ「少しは自分でやってよ!」

119 名前:女王の訪問 宿題編3/3 :2008/08/14(木) 10:41:03 ID:???
リビング
 ロラン「ディアナ様、よろしいですか? この問題なんですが……」
カミーユ「ディアナさん、こっちもいいかな?」
シーブック「ディアナさん、ここなんだけど」
キラ「ディアナさん、ここがちょっと分からなくて」
シン「ディアナさん、俺も……ここ、いいかな?」
ヒイロ「……任務失敗。ディアナ・ソレルに助力を請う」
ガロード「ディアナさ~ん、俺もお願い」
アル「こんなの分かんないよ、教えてー」
シュウト「僕もー」
ディアナ「はいはい、皆さん順番に」
ハマーン「……教師が……現役教師がここにいるというのに……」
ジュドー「……………………なあ、ハマーン」
ハマーン「……何だ?」
ジュドー「ここ、教えてくれよ」
ハマーン「何? あ、ああ、この問題はだな……」
ジュドー「うん……へー……サンキュー、こうなるわけなのね」
ハマーン「うむ、だからこれさえ覚えておけば……」
ディアナ(ハマーンさん、よかったですね……)

 刹那「俺はガンダムだ!」
マリナ「違うわ刹那、問題をよく見て。途中の掛け算が間違ってるわ」
 刹那「俺は……俺はガンダムになれない……」
マリナ「大丈夫よ刹那。一度や二度でへこたれていてはガンダムになれないわ」
 刹那「マリナ……」
マリナ「ほら、もう一度やってみて。焦らずやればいいの。……そう、そうよ。正解よ刹那」
 刹那「俺はガンダムだ!」

 入り込む余地が皆無の刹那とマリナだっとさ。

 海辺の旅館
シーマ「コウ! 旅館に閉じこもってないで、私と珊瑚礁を見に行くよ!」
コウ「で、でも夏休みの課題が……」
シーマ「何だい、まだ終わってないのかい? 仕方ないね、私が見てやるよ」
コウ「え……あ、ありがとうシーマさん」

こっちもこっちで入り込む余地がないコウとシーマさんでしたとさ。

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最終更新:2013年09月19日 20:48