636 名前:1/4 :2009/08/28(金) 22:43:40 ID:???
ルナマリア「ねえシン、ロラン君いる?」
シン「ああ、ロランなら家にいるぜ…珍しいな、ロランに用事か?」
ネーナ「うん、ちょっとねー」
ルイス「彼、月の人達と仲良いんでしょ?そこでお願いがあってさ」
シン「ふーん、まあいいや。呼んできてやるよ」

ロラン「え?月へ行きたいんですか?」
ファ「うん、実はね…」
ルナマリア「さっき遊んでたらハマーンさんに会ってさ」
ネーナ「まだ自由研究終わってない事がバレちゃってね~」
ロラン「へぇ…3人はともかくとしてファさんまで宿題やってなかったんですか」
ファ「私はサボってたわけじゃないのよ?その…ちょっと忘れてたって言うか…」
ネーナ「あたしらはともかくってのはどういうことよ?」
ロラン「あはは、ごめんなさい。それで月の歴史でも研究しようってわけですか?」
ルイス「そうそう!それでディアナ様に会ってもらえるように話してくれたらな~って」
ロラン「それならお安いご用ですよ。ちょっと連絡してきますね」
ネーナ「ありがと~!」
シン「お前ら、地球の恥になるような事はしてくんなよ?」
ルナマリア「失礼ね。わたし達がそんな風に見えるの?」
シン「ああ、見えすぎて困るね」
ルナマリア「ふん…帰ってきたら覚えてなさいよ」
ロラン「お待たせしました。いつでも来ていいそうですよ。
    た・だ・し!ディアナ様に何かしたら月光蝶ですからね?」
ルイス「わかってるって!大丈夫よ!」
ネーナ「あたし達どんだけ信用されてないのよ…」



ネーナ「お~~、これが月かぁ…!」
ファ「どうするの?このまま白の宮殿に向かう?」
ルナマリア「まだ少し早いし、観光してからでもよくない?」
ルイス「あーー!何か美味しそうなの売ってる!ほら!行こ行こ!」
ファ「そうね、すでにその気になってるのもいるみたいだしね」
ルイス「いやいや、その国の歴史を知るには、まずその土地の食べ物から…ってね」
ファ「とか言ってるけど、要は腹ペコなんでしょ?(笑)」
ルイス「う……わかる?」
ファ「顔見りゃわかるっての」
ルナマリア「それにしても月の人達って面白い格好してるね。わたしも何か服買おうかなー」
ファ「まあ、あまり遅くなるとあれだし、少し見て回ったら宮殿へ行くよー」
ネーナ「はーい!」

637 名前:2/4 :2009/08/28(金) 22:44:31 ID:???
~白の宮殿~

ネーナ「ごめんくださーい!」
ルイス「ディアナ様いますかー?」
ファ「あのねぇ…あんた達…友達の家に呼びに来てるんじゃないんだからもう少し…」
ミラン「ああ…君達がロラン君から連絡のあった…さあ、どうぞこちらへ」
ルナマリア「ふぇ~~……さすが女王様となるとすんごい所に住んでるのねぇ……」
ファ「何か少し緊張してきちゃった」
ミラン「まあそう堅くならなくても結構。ディアナ様はああ見えて庶民的ですからな」
ディアナ「お待ちしておりましたよ。何でも月の歴史を勉強したいとか」
ネーナ「うん!今日はよろしくお願いしまーす!」
ルイス「はいこれ、皆さんに地球土産です」
ディアナ「これはこれは…そんなに気を使ってもらわなくていいのに」
ファ「いえいえ、お話してもらえるだけじゃなくて一泊させてもらえるんですから」
ディアナ「地球からの長旅は疲れたでしょう?立ち話もなんですし、取りあえずお茶でも飲みながら一休みしましょう」
ルナマリア「はーい!」

ルナマリア「おおお……このココアは……」
ファ「ほんと…美味しい…」
ルイス「このお菓子もすごく美味しい!」
ネーナ「いいなぁ、女王様になると毎日こんなの食べれるんだ。あたしも女王になりたかったな」
ルイス「あんたが女王だったら3日で国潰れるでしょ」
ネーナ「ルイスにゃ言われたくないねぇ?」
ルイス「どう言うことよ?」
ネーナ「言葉通り受け取ってもらっていいよーあははは」

ギャーギャー

ディアナ「………」
ファ「…どうかしました?」
ディアナ「あ…いや、ちょっと羨ましいなと思って」
ネーナ「え?なんで?」
ディアナ「だってあなた達は今のようにお友達と毎日楽しく過ごせているでしょう?
     私にはそういうのがありません。もちろんここでの生活がつまらないわけではないですが」
ルイス「へぇ~~、そういうものなんだ…でもみんなと居られるから楽しいのは確かだけど」
ルナマリア「あ…じゃあさ、今度はディアナ様が遊びに来てくださいよ」
ディアナ「えっ?いいんですか?」
ネーナ「もっちろん!ロラン君に会いに来る口実にもなるんじゃな~い?」
ディアナ「いぃっ!?いや…それは…!」
ファ「ちょっとネーナ!相手は女王様なのよ?なんてこと言ってんのよ」
ネーナ「え~!いいじゃないの~!堅苦しいこと苦手なんだもん」
ディアナ「ふふふ…構いません。私もそう接してもらった方が気が楽ですよ」
ファ「それならいいんですけど……しかしあんたはほんと物怖じしないわねぇ」

フィル(ほぉ…どうやらディアナ様も楽しんでおられるようだな)
ポゥ(普段年齢の近いご友人がおられませんからね)
フィル(ならお前が友達になってやってはどうだ?んん?)
ポゥ(無理です!私は立場の違いがあります!あの者達のように気さくに話しかけるなんて恐れ多くて…!)
フィ(「わかったわかった!だから一々泣くな!ああもう、面倒くさいやつだ!)

638 名前:3/4 :2009/08/28(金) 22:45:28 ID:???
ミラン「ディアナ様、そろそろ食事の準備ができます。お連れの方々もご一緒にどうぞ」
ディアナ「よしなに」
ネーナ「やった!ご飯だ!」
ルイス「待ってました!」
ファ「あんた達さっき食べたばかり…って、もうこんな時間だったんだ」
ルナマリア「喋ってたら時間忘れるわね」
ミラン「そんなに慌てなくても逃げはしませんよ。浴場も準備しておきますので食後にどうぞ」
ディアナ「ここのお風呂は広いですよ。後でみんなで入りましょう」


ルナマリア「あ~~さっぱりしたぁ」
ネーナ「広いお風呂って楽しいよねぇ」
ルイス「ねえ?ディアナ様、さっきの続きじゃないけど、正直なところロラン君の事どう思ってるんですか?」
ファ「あ…それ私も興味あるな」
ディアナ「え?ど…どうって…それは…」
ネーナ「わっ!赤くなった!」
ディアナ「ち…違います!これはその…お風呂に入ったからで…あの…」
ルイス「へぇ、やっぱりディアナ様もそういう感情あるんだ」
ディアナ「それは……もちろんです。私だって普通の人間なんですから」
ファ「でもよく考えたらガンダム家ってすごいよね」
ルナマリア「何が?」
ファ「だって、あちこちのお姫様や女王様達と仲が良いじゃない」
ルナマリア「あぁ、そう言えばそうね。マリナさんもどこかの皇女だっけ?
      ネーナちょっと分が悪いんじゃない?」ニヤニヤ
ネーナ「なによそれ…せっちゃんとマリナさんが仲良いのは別に皇女とか関係ないでしょ。
    そう言うルナだってそろそろ相手を一人に決めた方がいいんじゃないのー?」
ルナマリア「それは…余計なお世話だっての!」ブンッ(枕)

ボフッ

ネーナ「うぷっ……やったわね……」ブンッ(枕)

バフッ

ルナマリア「ぶっ……上等じゃない……」

ネーナ「とりゃあああ!GN枕ーー!」
ルナマリア「何をー!ユニウス7ショットー!」
ディアナ「あ…あの…?お二人とも…?」
ルイス「大丈夫大丈夫、ただの枕投げですから」
ディアナ「枕投げ?」
ファ「知りません?地球の修学旅行じゃどこでもやってますよ」
ディアナ「へぇ…地球の皆さんは元気はつらつなんですね」

ギンガナム「騒がしいぞ!何事だぁ?……ほぉ、これはこれはディアナ・ソレルではないか。
      枕なんぞ振りかぶって何をしているんだ?」
ディアナ「これは枕投げと言うそうです。地球では有名なスポーツだとか」
ギンガナム「はっはっは!ディアナもついに闘争本能が目覚めたかぁ!
      面白い!我がギンガナム艦隊が胸を貸してやろうじゃないかぁ」
メリーベル「呼ばれた気がして」
スエッソン「おお!ついに実戦か!前線は俺に任せろ!」
ディアナ「全く…すぐに熱くなる…これだから度し難いと言うのだ、ギム・ギンガナム!」
ネーナ「はぁはぁ…なんかわかんないけど一時休戦かな…?」
ルナマリア「そうね…まずはあいつらからぶっ倒しましょ」

639 名前:4/4 :2009/08/28(金) 22:46:29 ID:Igyvc5xC
ギンガナム「ははははは!いくら枕投げと言えどもなぁ!
      女子供の集まりでなぁ!我々に勝てるわきゃねぇだろうがーー!」
スエッソン「フン!フン!」ボヨンボヨン
ファ「あのおデブさん…お腹で全部弾いてるわよ…」
ルイス「任せて!行くよネーナ!」
ネーナ「はいよー!」
ルイス「あー!あんなところにアイスクリームが!」
スエッソン「な!なに!?どこだ!?」
ネーナ「もらったぁ~!」バコーン
スエッソン「ぶえ……」
メリーベル「あ~あ…やられちゃったよ」
ギンガナム「ふん、食い意地の張ったブタッソン!情けないなぁ!」
スエッソン「そ…それが御大将の言うことかぁぁ…」

ギンガナム「小娘どもぉ!戦いはいいなぁ!死を意識するから生きる事を実感できる!」ブンッ
ルナマリア「いやそんな大げさな…って?うわっ!」ヒョイ
ギンガナム「ほぉ、なかなかすばしっこいな」
ルナマリア「知らなかったの…私だって赤なんだからね」
ネーナ「ルナの場合は『射撃赤点』って意味だよねー」
ルナマリア「な…なんですってー!」ブンッブンッ
ネーナ「へへ~ん♪当たんないよ~♪」
ルナマリア「ちっ…その代わりねぇ…格闘戦なら得意なんだから!」
ネーナ「わわわ…!枕で殴るのは反則だってー!」
ルイス「ちょ、ちょっとあんた達味方同士で争わないで…」
ネーナ「あ…」ズバン
ルナマリア「あ…」ドバン
ルイス「はぅ……」バタッ
ネーナ「わーーっ!ルイスーー!」
ルナマリア「もう…いきなり間に入ってくるんだから…大丈夫?」
ディアナ「あの…顔面に直撃してましたよ…?」
ファ「まあ、枕なんだし問題ないですよ…たぶん」
ルイス「いたたた……」
ディアナ「ああ、よかった…でもほんとに怪我人が出る前に終わっておきましょう。ギンガナムも早く寝なさい」
ギンガナム「心得たぁ!楽しかったぞお前達。さて、ひとっ風呂浴びて寝るとするかなぁ!」
メリーベル「え?終わり?全然活躍できなかったよ…またやろうねー」
ルナマリア「さてと…ひと段落したところで、子守唄代わりに女王様とロラン君の関係でも聞かせていただきましょうか」
ディアナ「ま、またそれですか…わかりました…その代わりあなた達の事も喋ってくださいよ」



ハマーン「で…これは何なんだお前達?」
ルイス「はい。月の低重力下における枕投げの考察です」
ハマーン「ええと……お前達はわざわざ月まで行って枕投げだけして帰ってきたのか?」
ルナマリア「違います!ちゃーんと観光も楽しんできました!」
ネーナ「そうそう!これ月のお土産です!」
ハマーン「あ、ああ…すまんな、ありがとう。しかしこいつらはともかくファ・ユイリィまで着いていてこれとはな…」
ファ「いやぁ…ディアナ様と話してたら肝心な事聞くのすっかり忘れちゃいまして…」
ハマーン「全く…せっかくディアナ・ソレルに会ったのなら黒歴史の一つも見せてもらえばよかろうに…」

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最終更新:2014年02月18日 19:29