729 名前:もしもロランの代わりにディアナが姉弟だったら 1/3投稿日:2006/03/22(水) 21:26:27 ID:???
ディアナ「ああ、今日もスープが美味しいわ……。あるがとう、アムロ」
アムロ「半分趣味でやってんだから。でも、姉さんにそう言ってもらえるのは嬉しいよ」
ディアナ「そういえばシロー、今日はアイナさんとデートでしたね」
シロー「でもなぁ……ギニアスのおせっかいがあると思うと、ちょっとね」
アムロ「サハリン家は落ちぶれてるからな……何としてもソレル家の親戚になりたいんだろうよ」
ディアナ「しかしアイナさんは純粋にシローを好いていらっしゃる。同じ
女として羨ましいわ、とても素敵な恋……」
ドモン「むぅっ……そういう話は苦手だ。それより姉さん、来週から始まる
ガンダムファイトなんだが……」
ディアナ「もちろん忘れていないわ。ドモンの晴れ姿ですもの、しっかり録画して冬の宮殿に記録いたします」
ドモン「優勝カップは姉さんに捧げる、約束するぜ」
ディアナ「レインさんの事もよしなにな」
コウ「姉さん、今日もシーマさんがデートに誘いに来るんだけど……どうしたらいいかな?」
ディアナ「嫌なら嫌とキッパリ断りなさい。そうでないのなら誘いを受けるべきです、女性に恥をかかせてはなりません」
カミーユ「やっぱり姉さんはしっかりしてるなぁ。伊達に千年女王とは呼ばれてないね」
ディアナ「千年といっても、そのほとんどはコールドスリープだったのですよ。肉体的にはまだ19です」
シーブック「コウ兄さんと同い年か……長女なのに、何か変なの」
キラ「アムロ兄さん達なんか、姉さんより年上になってるもんね」
アムロ「俺達が生まれた時は、姉さんはもう今みたいな美人になってたよ」
シン「コールドスリープとかナノマシンとか凄いな……」
ディアナ「しかしこれは不自然な事です。だからあなた達にはあるがまま、自然に育って欲しかった」
ヒイロ「問題ない。俺達にコールドスリープもナノマシンも無用だ、姉さんの望む通り自然に生きている」
ディアナ「ああ……。家族というのは、いいものですね……」
ガロード「俺としては王族なんかじゃなく、もっと普通の家に生まれたかったけどな。それでも家族でいられればさ」
ジュドー「確かになー……ジャンク屋に王子様って、どういう組み合わせだよって友達から言われるし」
ディアナ「キエルさんのような
そっくりさんがいてくれれば、お遊びで入れ替わる事もできように」
ウッソ「はっ……そうか、姉さんが駄目ならキエルさんという手も……さすがに近親は……」
ディアナ「ウッソ?」
ウッソ「い、いや何でもない何でもない」
ディアナ「そうそう、アル、欲しがっていたボルジャーノン人形が今日届きますよ」
アル「やった! ありがとう姉さん!」
ディアナ「ああ……今日もご飯が美味しかったわ」
ギンガナム「うむ! アムロの料理を食べた朝は元気もりもりである!!」
ディアナ「ギンガナム、月の警護はどうしたのですか?」
ギンガナム「この
ギム・ギンガナムすごいよ! さすが月の武を受け持つ家系。
ソレル姉弟の警護と朝ご飯を同時に行っている! 分かっているのか
ディアナ・ソレル!!」
ディアナ「はいはいユニバースユニバース」
730 名前:もしもロランの代わりにディアナが姉弟だったら 2/3投稿日:2006/03/22(水) 21:27:21 ID:???
アムロ「ハリー、いるかい? 親衛隊の視察に来たんだけど」
ハリー「アムロ様。どうぞご覧ください、スモーの整備は完璧に致しており、親衛隊の任務は100%こなせられます」
アムロ「そうか。それにしても、今日も平和だな……」
ハリー「ええ、そうですね。ディアナ様と、それを支える優秀な弟君様方の賜物にございます」
アムロ「しかしなぜかこの平和には慣れないな……地位も名誉も金も家族も、全てがあるのに、何かが足りない」
ハリー「人は満たされすぎると、それに慣れてしまうものですよ。ですから刺激を求める」
アムロ「刺激ねぇ……地球と戦争でも起こすか?」
ハリー「アムロ様、ご冗談でもそのような言葉は……立場ある身ゆえ」
アムロ「分かってるって。今日のラインフォード氏との会見だがな、俺も同席するぞ。他に変更点は無い」
ハリー「了解しました」
グエン「
ディアナ・ソレル閣下。本日もお元気そうでなによりです」
ディアナ「ありがとう、グエン・ラインフォード。……そちらは?」
グエン「紹介いたします。私の新しい秘書官であり、婚約者でもあるローラ・ローラ嬢にございます」
ローラ「お初めお目にかかります、ローラ・ローラです」
ディアナ「まあ、エキゾチックで麗しいお方。グエン殿も隅に置けぬようで」
グエン「結婚式にはぜひともご参加ください」
ディアナ「喜んで」
ガラーン ガラーン
チャペルの鐘の音が晴天に鳴り響く。
盛大に彩られたイングレッサ城で、今日、二人の男性が結ばれた――。
グエン「愛してるよ、ローラ」
ローラ「私もです、グエン様」
シャア「待てーい! ロラン・セアックは渡さん! ロラン、私と一緒に逃げよう!」
ローラ「シャアさん! 来てくれたんですね!」
シャア「私はロランを連れて逃げる! 逃げてローラと添い遂げる!」
ローラ「ユニバースですシャアさん! ユニバースですよー!」
グエン「えええぇぇぇぇぇぇっ!? い、行くな……行かないでくれ、ロォォォラァァァッ!!」
731 名前:もしもロランの代わりにディアナが姉弟だったら 3/3投稿日:2006/03/22(水) 21:28:11 ID:???
グエン「ロォォォラァァァッ!! ……はっ、ゆ、夢か……? 途中まではいい夢だったのに……」
グエン「さて、今日も家事をするローラを見守りに行くとしよう」
シャア「ぬうっ? やはり今日も来たか」
グエン「シャア……か。今日は機嫌がよさそうだな」
シャア「分かるか? 実はいい夢を見たのでな。私がロランと愛の逃避行をする夢で――」
グエン「お前のせいか! お前の夢が私の夢を浸食したのか!?」
シャア「何の話だ!? グエン、騒ぐな! アムロ達に見つかる――」
アムロ「知ってるか? ビームサーベルで手足を斬ると死ぬより苦しいんだ」
シャア「ギャアアッ! ビームを近づけるな、死ぬ、死んでしまう! むしろ死なないように斬るのか!?」
アムロ「今日は嫌な夢を見て機嫌が悪いんだ……王宮暮らしは嬉しいが、ひとつどうしても許せない点があってな」
グエン「何!? まさかアムロも同じ夢を!?」
シャア「ならば話は早い。王宮暮らしをしたくばロラン・セアックを私に嫁がせるのだ」
アムロ「今、ララァが言った。ロランは性欲処理の道具ではないと」
カミーユ「言ったか? 聞こえなかったけど」
シャア「カミーユ、いつの間に! というか聞こえるのか!? 貴様も!」
グエン「ううっ、ローラァ……」
最終更新:2019年02月21日 14:08