371 名前:首を狩る者達 1/15 :2012/12/07(金) 22:09:41.63 ID:???
○月○△日
今日はファラ先生から相手に狩らせたことを悟らせないやり方を教わりました。
明日の午後は相手の不意を突く首狩りの仕方を教えてくれるそうです。

アセム「キオ、何書いてるんだ?」
キオ「ふふ~ん、秘密の日記だよ~。」
アセム「日記かぁ。マメだなお前も。もう遅いんだし早く寝た方が良いぞ。」
キオ「は~い。」

翌朝
ナトーラ「それでは朝のHRを始めます。日直はキオ・・・」バンッ!
ナトーラ「ひっ!」
ハマーン「キオ・アスノ、お前に緊急の要件がある。至急職員室に来い。」
キオ「えっ、僕に?」

何故呼ばれたのだろう?不思議に思いながら職員室に行くとファラ先生とハロの仮面を被った謎の男が何事か話をしていた。

職員室
ハロ長官「こんにちはキオ・アスノ君。私はハロ長官だ。」
キオ「こっ、こんにちは。」
ハロ長官「キオ君、単刀直入に話をさせてもらおう。君に世界を、いや宇宙を救ってもらいたい。」
キオ「えっ、宇宙を救うって?」

372 名前:首を狩る者達 2/15 :2012/12/07(金) 22:10:55.95 ID:???
ファラ「いきなり宇宙を救えと言われても理解できないだろ?ちゃんと説明しておやりよハロ長官。」
ハロ長官「すまないファラ先生。実はテロリストにプラズマダイバーミサイルを盗まれてしまったのだ。」キオ「プラズマダイバーミサイルを!?」

プラズマダイバーミサイルといえば使用が禁止されている危険な兵器だ。
それを盗むテロリストがいるだなんて世の中恐ろしいことが起こるものだ。。

ハロ長官「いや、盗ませたというべきか。悲しいことに世界には常に戦乱を求める者がいるのだよ。軍内部にもね。」
キオ「そんな・・・テロリストはプラズマダイバーミサイルを何に使う気なんですか?」

ハロ長官「攻撃目標はセカンドムーン。テロが行われたらヴェイガンとは戦争になるだろうね。」
キオ「ヴェイガンと戦争・・・」

セカンドムーンにはイゼルカントさんがいる。ルウやディーンだって。そんなことにはなりたくない。

373 名前:首を狩る者達 3/15 :2012/12/07(金) 22:12:15.05 ID:???
キオ「軍は動かないの?一大事なんだよ。」
ハロ長官「巨大な組織とは動きが遅い。さらにテロリストと結託した者逹が動きを鈍らせているんだ。」
キオ「酷いよ。ヴェイガンの人達は何も悪くないのに。」
ハロ長官「大人とは醜いものさ。プラズマダイバーミサイルは誘爆させただけでも甚大な被害が出る。
だからキオ君にはプラズマダイバーミサイルを爆発させることなく無効化してもらいたい。
そのためには弾頭と信管の繋ぎ目を寸分もくるい無く切るしかないんだ。」

キオ「けど僕の腕じゃ・・・ファラ先生じゃダメなの?」
ファラ「私のゲンガオゾのファンネルじゃ誘爆の危険があってね。
私以外にできるとしたらキオ、お前しかいないのさ。」
ハロ長官「頼むキオ君。君の手に地球とヴェイガン、2つの運命がかかっているんだ。」

374 名前:首を狩る者達 4/15 :2012/12/07(金) 22:13:45.27 ID:???
キオの脳裏に今まで出会ってきたヴェイガンの人々の顔が浮かぶ。
彼らの命が、未来が危機に瀕しているというのだ。

キオ「やるよ!絶対に成功させてみせる!」
ハロ長官「任せたぞキオ君。すぐにシャトルで飛んでくれ。
テロ組織に潜入させている工作員からの連絡だと奴等は既に宇宙に上がっているようだ。」
フリット「・・・ヴェイガン」ニヤリ

決意に燃えるキオ。一方、職員室の外では怪しげな笑みを浮かべるフリットの姿があった。

378 名前:首を狩る者達 5/15 :2012/12/07(金) 22:18:29.37 ID:???
セカンドムーン沖20Km暗礁宙域・プトレマイオス2

キオは出撃の準備を整えていた。不思議なものだ。朝は学校に居たのに今は宇宙の上。
しかも自分は地球とヴェイガンの運命を握る大事な役割を背負っている。

ファラ「すまないねキオ。厄介事背負わせちまってさ。」
キオ「大丈夫だよファラ先生。だってファラ先生に教わった首狩りの技術は世界一だもの。」
ファラ「フフッ、言ってくれるじゃないか。」

ハロ長官はできる限り増援を出すと言ってくれたけれど警察は動くに動けないらしい。管轄外で許可が下りないそうだ。

スメラギ「アル様のお兄さん、敵の潜伏してる宙域まで来たわよ~。」
アレルヤ「酷いよハレルヤ、また電池扱いだなんて。」
ハレルヤ「俺逹は電池でしかねえんだよアレルヤァァ!」

キオ「キオ・アスノ、AGE-FX行きます!」
キオの長い長い地球とヴェイガンの運命を握る戦いが始まる。

380 名前:首を狩る者達 6/15 :2012/12/07(金) 22:19:54.37 ID:???
ファラ「いいかキオ、私が雑魚どもを蹴散らすからお前はミサイルの首狩りをするんだ。頼んだよ。」
キオ「はい、わかりましたファラ先生。」
ファラ「アル厨艦長の話じゃ敵の母艦があるみたいだが・・・なっ!ドロスだって!?」

キオの眼前に見えたのはかつて宇宙を蠢く要塞と言われた巨体であった。

ファラ「テロリストが使うには規模がデカ過ぎだよ。こいつは厳しい戦いになりそうだね。」
キオ「大丈夫かなファラ先生。」
ファラ「コラッ!私の心配よりお前のやるべきことに集中しな。」

ファラに一喝されたものの不安は拭えない。あの空母から出てくるMSをファラ一人で対応できるのか。
自分も応戦する必要があるのではないか。そんなことを思い始めた頃嬉しい通信が入る。

ジュドー「その必要は無いぜキオ。」
ガロード「雑魚の一掃は俺逹の仕事ってね。」

381 名前:首を狩る者達 7/15 :2012/12/07(金) 22:21:14.04 ID:???
キオ「ガロード兄ちゃん、ジュドー兄ちゃん!来てくれたんだ。」
ファラ「あんたら授業をサボったね。」
ガロード「まぁまぁ弟の危機に駆けつけたってことで勘弁してよ。」

兄逹の登場に喜んだのも束の間、ドロスからMS部隊が大挙して押し寄せる。
敵はジムからフラッグ、果てはギラドーガまで時代、勢力が入り乱れた混成部隊だ。

ギンガナム「出張!ギム・ギンガナムのそんなことできるわきゃねーだろ!のコーナーだ。
最初のお便りはP.N.ハロ長官から。地球とヴェイガンを戦争に巻き込もうとするテロリストがいます。
ギンガナムさんならどうしますか?とのことだ。」
メリーベル「ギムはどうする気だい?」
ギンガナム「決まっている。そんな奴ら許せるわきゃねーだろ!
ギンガナム隊テロリストをぶっ潰すぞ!」
メリーベル「ハハッ、ギムなら言うと思ったよ。」

383 名前:首を狩る者達 8/15 :2012/12/07(金) 22:23:43.35 ID:???
キオ「変わった人逹だけど仲間なんだよね?」
ジュドー「あぁ、問題ないでしょ。」

ギンガナム隊の加入で一気に人数が増えたとはいえまだ戦力差は大きい。
このままのプラズマダイバーミサイルを発射されたら撃墜することは難しいだろう。

キオ「ファラ先生危ない!」
ファラ「ちっ、囲まれた。こりゃファンネルでも厳しいか。」
テロリストA「死にさらせやぁぁぁ!!」
チュドーン!
アリー「非番でパチンコ帰りに戦闘に(あくまで)偶然出くわすなんて最高じゃねえか。潰してやんよ!」
ブシドー「我が名はミスター・ブシドー。義によって助太刀致す。管轄?免許がある。免許があると言った!」
またしても奇妙な増援ではあるが強いことには変わりない。
キオは此方が次第に勢いを盛り返していくのを感じていた。

385 名前:首を狩る者達 9/15 :2012/12/07(金) 22:25:44.79 ID:???
テロリストB「仕方ない。性格に難があるが・・・傭兵部隊を出せ。」

ウッソ?「よぅ、オレ、ウッソ・エヴィン。」
シーブック?「うぬらめが八つ裂きだぁ!」
アムロ?「しょうがねえな。」

ドロスから出てきたのはいつも見慣れた兄弟達のMSであった。

ジュドー「どういことだ!?アムロ兄逹何やってんだよ。」
ウッソ?「貴様は電子レンジに入れられたダイナマイトだ。
メガ粒子の閉鎖空間で分解されて死ねぇ!」
キオ「うわぁぁぁ!!」
シーブック?「ゲームオーバーだド外道ーッ!!!」
???「ゲームオーバーなのは貴様らの方だ!」
ウッソ?「ぬおっ!?」

キオを救ったのは突如として放たれた2本のアンカーだった。

キンケドゥ「怪盗キンケドゥ参上!この争乱の根幹を叩き潰す!」
アッシュ「俺はアセ・・・キャプテン・アッシュ。海賊だ。」
ガロード「怪盗と海賊が何でいるのさ?」
アッシュ「こ、細かいことは気にするな。」

386 名前:首を狩る者達 10/15 :2012/12/07(金) 22:28:16.98 ID:???
アムロ?「ざまぁねえな。やってやるか。」
キンケドゥ「奴らはマンガバン。君達の兄弟とは似て非なる者だ。
恐れることは無い。全力で行くぞ!」
ガロード「おうよ!(妙に親近感のある声だな。)」

ジュドー「イタダキってね。」
アッシュ「これが海賊流の戦い方だ!」
ウッソ?「てめー!オレを殺す気かぁ!?」チュドーン
シーブック?「うひょオ!ぶったまげたぜ!」チュドーン!

ガロード「これでトドメだ!」
アッシュ「スーパーパイレーツの一撃を受けてみろ!」
アムロ?「ちっ、だりぃな。」チュドーン!
キオ「やったぁ!凄いや兄ちゃん達。」

テロリストD「傭兵どもがやられたか。だが準備は整った。
プラズマダイバーミサイル発射準備!全機、セカンドムーンへの進路を邪魔させるな!」

391 名前:首を狩る者達 11/15 :2012/12/07(金) 23:53:16.74 ID:???
ファラ「はっ、この感覚。キオ、本命が来たよ!」
キオ「うん、わかった。絶対に成功させる!」
ギンガナム「ギンガナム隊首狩り少年を全力で支援するぞ!」
アリー「さっさと地獄に逝っちまいな!」
ジュドー「オラオラ、どいたどいた!」
ガロード「通さないとツインサテライトぶっ放すぞ!」
キオ達は全力で突破口を開こうとするも敵の防衛網はぶ厚くなかなか突破できない。

キオ「あともう一歩・・・もう一歩なのに。」
と、その時突如として新たなガンダムが現れる。

フット(爺)「ヴェイガンは殲滅する!」ジャ~ン、ジャ~ン
ガロード「げぇ~フリット!?」
ジュドー「ヴェイガン嫌いのフリットがなんでここに?まさかテロリストに協力する気じゃ。」

テロリストB「お前が噂に聞くフリット・アスノ。ヴェイガンを潰すのに協力してくれるのか。
さぁ我らの悲願成就の時を・・・」チュドーン!

結局規制されてた

392 名前:首を狩る者達 12/15 :2012/12/07(金) 23:56:34.27 ID:???
テロリストC「貴様裏切るのか!?」
フリット(爺)「ヴェイガンは殲滅する!だがそれは儂自身がやるのだ!
テロリストの援助など受けぬ。よってヴェイガン殲滅に邪魔なテロリストは潰す!」

キンケドゥ「なんとぉぉぉ!!」
ジュドー「敵(ヴェイガン)の敵(テロリスト)は敵ってこと!?無茶苦茶じゃないの!」

無茶苦茶ではあるが味方であることには変わり無い。フリットは鬼神のごとき勢いでテロリストのMSを倒していく。

キオ「これなら・・・行けっ!Cファンネル!」
キオの意思に反応したファンネルが高速で移動するプラズマダイバーミサイルに次々と襲いかかり、
首を狩るかの如くプラズマダイバーミサイルを解体していった。

ガロード「ひゃっほう!やったぜキオ。」
アッシュ「よくやったキオ。何故かわからんが我が子の成長を喜ぶ親の感覚だな。」

393 名前:首を狩る者達 13/15 :2012/12/08(土) 00:01:43.93 ID:???
テロリストD「えぇい撤退だ!軍部との繋がりを利用すれば我々は何度でも立ち上がれる!」
ヒイロ「撤退はできない。俺が動力部を破壊したからな。」
テロリストD「なん・・・だと!?」
ヒイロ「初めてのお前には言っておこう。生身の自爆は死ぬほど痛いぞ。」

ファラ「どういうことだい?ドロスが自爆しちまったよ。」
ブシドー「おっ!ドロスから飛び立ったのは翼の生えたガンダムではないか!
待ってくれガンダム。私を置いて行くな!」
ヒイロ「任務完了、データはそちらに送る。」


日昇町警察署
ハロ長官「さて、あちらの仕事は完了したようだ。今度は我々が動く番だね。
テロリストと癒着している軍閥議員、官僚を一斉検挙だ!
白い部屋から一生帰れないように拷も・・・尋問してあげよう。」
シロー「了解!(今回の件、うちの兄弟関わってないよな。)」←がっつり関わってます
サンダース「今、ハロ長官が拷問て言いかけたような気が。」

394 名前:首を狩る者達 14/15 :2012/12/08(土) 00:04:37.19 ID:???
○月○□日
今日もテロリストと繋がっていた軍高官の人が逮捕されたニュースをやっていました。
シロー兄ちゃんは最近忙しくて家に帰れてないみたいです。
あの時のことはクラスのみんなには秘密にしています。ハロ長官が言うには『大変な事になるから』。
ファラ先生からは鈴を貰いました。ファラ先生のお家で一人前の首狩りと認められると送られる鈴なんだって。
でもまだ着けるつもりはありません。だってファラ先生に比べたらまたまだ半人前の首狩りだもの。

ロラン「キオ、もう遅いから寝てくださいね。」
キオ「はーい、お休みロラン兄ちゃん」
ロラン「お休みなさいキオ。」

おしまい

オマケ
ハロ長官「グラハム君、この前の無断欠勤分減俸ね。」
グラハム「無断欠勤!?失礼な私は仕事をしていたぞ!」
ハロ長官「どこで?」
グラハム「ぐっ・・・(言えない。)」

規制が恐いんで後書きは暫くしてからにします。


402 名前:首を狩る者達 15/15 後書き :2012/12/08(土) 08:01:27.47 ID:???
昨晩、規制回避に協力してくれた方々ありがとうございました。
最初はフリットがテロリストの親玉とか考えたけどそれじゃ外道過ぎるからああなった。
もっと増援が来るパターン考えてたけど長すぎるのでカット。
兄弟以外の増援が変態揃いなのはその名残です。

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最終更新:2015年11月30日 19:17