770 : 1/62016/09/23(金) 23:45:19.86 ID:LVKM8N0D0
UC Re.0096見て思いついたネタ。
何年前のレスを拾っているかと言うツッコミは勘弁して下さい。
―――
モニク「全く、いつもながら酷い渋滞だな」
マイ「やはり週末は混みますね。早く本社へサイコシャードを返しに上がらなければ」
モニク「結局ウチでは起動すら無理だったからな。…久々に一緒に外へ出たことだし、その…後でお茶でも」
マイ「サイコフィールド展開可能なヅダは開発出来ずじまいですし、予算の割り振りを計算し直さなければ。
これ以上の残業を避ける為にも早く帰社するのが最善かと」
モニク「そ…そうだな…。ふわぁ…と、失礼した」
マイ「珍しいですね。睡眠不足ですか」
モニク「いや…何だか急に頭痛と…眠気…が………」
―――
モニク(寝てしまったのか…私としたことが)
マイ「あ、おはようございます。コーヒーが入りましたよ」
モニク「いただくわ…って、えっ」
(ここはどこだ、何故私はシャツ一枚なんだ、何故あいつがあんな格好でニコニコしてるんだ)」
マイ「…何をそんなに慌てているんですか」
モニク(これは所謂朝チュ…って、さっきまで車内にいたのに何で
こんなことになっている!
これは夢か?いや夢に決まっている!しかし……!)
マイ「…昨夜の事でしたら、僕は本気ですから」
モニク「…は?」
マイ「責任は取ります。…その、僕と結婚し」
神様「お楽しみのところを失礼しますよ」
モニク「貴っ様いい所で!…って誰だ!ここはどこだ!何故我々は宇宙の真っただ中にいる!」
神様「以前お会いした神様ですよ。やっぱり忘れていましたね」
モニク「…ああ!あの糖分がどうとか…で、これは一体どういう事だ。夢でも見せて馬鹿にしていたのか!」
神様「あなたね、糖分が足りないんですよ」
モニク「…は?」
神様「
89スレの919で伝えましたよね。このまま糖分が不足する状態であれば、因果律をいじって
あなたたちの関係を元通りにしたうえ恋愛フラグがひたすら叩き折られる状態に逆戻りさせると」
モニク「…え?」
神様「で、逆戻りしても何もしようとしないから、
趣向を変えて別の宇宙…つまり可能性を見せてあげたんですよ。
モニク「可能性だと?」
神様「そう。知り合いのフクイ神に少しご協力いただいて、ちょっと貴方を実験台にと」
モニク「おい今何て言った」
神様「まあまあ。せっかくですし、無数の可能性を巡ってその片鱗を共に見てみましょうか。
あなたが望むたったひとつの希望を探しに」
モニク「たったひとつの…希望…」
771 : 2/62016/09/23(金) 23:46:43.14 ID:LVKM8N0D0
―――
モニク「ここは…どこかの大学か。マイの隣の女は誰だ」
ナタリー「…あら、こちらの女性はどなた?」
マイ「職場の上司だよ。あ、彼女はナタリー・ウエンツ、僕の同期で交際相手です」
ナタリー「初めまして。結婚を前提にお付き合いしています」
モニク「説明しろ神様」
神様「襟首を掴まないで下さい。これは
マンガバン…の可能性のひとつですね。
あなたの今の調子じゃここへ辿りつく確立は低くないでしょう」
モニク「こんな未来は断じて認められるものか。次行くわよ」
―――
モニク「貴様ら静粛に!私の言葉は総帥のお言葉と思って聞け!ヨソ見するなそこのウジ虫共!」
モニク「…これはどういう事なの」
神様「君と
セシリア・アイリーンの立場が逆転した可能性です。
ギレンコンツェルンの総帥秘書、元通りのエリートですよ」
モニク「成程これは悪くな…いやいやいや。あいつをセシリアに取られては意味が無い。次々」
―――
シャア「足が無いようだが」
マイ「足なんて飾りです、偉い人はそれがry」
モニク「…これは分かるわ」
神様「ここは彼がギレンコンツェルンに採用された可能性のようですね」
モニク「あいつ、生き生きしているわね……いやでもこれも出会えないなら…」
―――
モニク「ここは…今度はどこの世界だ」
ギニアス「む…起きたか。さあ尋問を続けるぞ」
モニク「この変な髪型の貴族風味は確か妹大好き
ギニアス・サハリン…おい、私を亀甲縛りにしてどうする気だ」
ギニアス「え…尋問しているのだが。自白剤もあるが、いるか?」
モニク「いるか!変態!シスコン!さっさとこの縄を解け!そしてマイを返せ!」
ギニアス「技術者連中ならさっきアプサラスの完成パーティーで毒入りワインを振る舞ったところだが」
モニク「この腐れうじ虫が!よくもマイを!くたばれ!!」ブチブチブチー
神様「ここはユーリ・ケラーネ少将の秘書として配属された世界のようですね」
モニク「おふざけにも程があるわ!」
772 : 3/62016/09/23(金) 23:47:58.85 ID:LVKM8N0D0
―――
モニク「ここは…どこかの家のリビングか。今度は普通の家庭のようだな。
もしや、今度こそ温かい家庭を築いているのか」
(…このパターンだと恐らく夫役はマイ…という事は新婚さん!?いや既に子ど…いやそんなテレテレ
おや、机の上に置き手紙が)
[カミーユへ 仕事の為日曜の
授業参観は行けません]
モニク「カプセルに入れられて宇宙空間でパリンとか最悪ではないか!」
神様「旦那様もなぶり殺しですね。次行ってみますか」
モニク「当然だ!」
―――
モニク(う…動けん。磔のような姿勢で固められている…しかも裸ではないか!
成程…これはアレだな。この後お前が好きだーお前が欲しいと来る奴だな。
…あいつとラブラブ天驚拳するのか?私が?公衆の面前で恥ずかしいが…でもでもエヘエヘ)
<ウワー何故か突然
デビルガンダムが
空中分解したぞー
<コアが剥き出しになって裸のネーチャンが出てきたー
モニク「おい」
神様「まあそんな可能性も」
モニク「あってたまるか!」
―――
神様「この可能性は」モニク「次々」
神様「この可能」モニク「没」
神様「この」モニク「ふざけてるの」
―――
モニク「まだよ、まだ終わらんよ…」
神様「その台詞ももう何百回目ですか。いい加減諦めて元の世界へ戻りましょう」
モニク「断る!この程度で諦めるぐらいなら、あいつと付き合おうなどと思ってもいないわ!」
神様「…あなたはいつまでもそうやって、メビウスの輪から逃げられずに同じ過ちを繰り返すのですね。
いっそこのまま因果地平の果てまでレディゴーしてみますか」
モニク「それでも構わん!あいつと幸せになれる世界が見つかるなら私は何だってしてみせる!」
アムロ「また出たか
トミノぉぉ!フクイ神を取り込むなど、因果を混線させて世界を崩壊させる気か!
刻の彼方まで追い払ってやる!」
神様「おっと待ちたまえ
アムロ君。今私を追い払ったらこの女性は永遠に希望への道を失うことになりますよ」
アムロ「うっ…貴様、何て卑怯な!」
モニク「…ふっ。残念だな。私を創造したのはトミノ神でもフクイ神でも無い、イマニシ神だ!
自立した女性大好きのイマニシ神の加護を受けたこの私が貴様に頼る必要など、
無い!」
神様「…その様子なら、あなたのたった一つの望みは見つかったようですね。
しかし、あなた自身の言葉で形にしなければ…いつまでたっても刻を乗り越えられませんよ」
モニク「ちょっと今何か混ざっていなかったか」
神様「その向こう側に何があるのか、全ては自分次第。為すべきと思った事を…ではまた」
773 : 4/62016/09/23(金) 23:49:16.04 ID:LVKM8N0D0
―――
モニク「…誰が終わりの無いディフェンスだ!……あ、あれ?ここは…」
カスペン「貴様、まだ寝ぼけておるのか!もう午後のおやつの時間である!」
ワシヤ「珍しく居眠りしてるからみんな心配してたんですよ。あ、もしかして昨夜はお楽しみってムググッ」
マイ「今日のお茶当番は君だろうワシヤ。少しぐらい手伝ってくれ。はい、コーヒーが入りましたよ」
モニク「マイ…!」
マイ「随分疲れておられたようですが…顔色も悪いし、社長に頼んで早退されますか?」
モニク「い、いや…問題無い。…そんなに私に気を使う必要は無いだろう。交際相手でもあるまいに」
マイ「え…心配してはいけませんか」
モニク「…今なんて」
マイ「ですから、お付き合いしている相手を心配しては」
モニク「おっしゃぁぁぁぁ!!」
ワシヤ「大尉がおかしくなったーって俺のブラックコーヒーが甘い!甘すぎてコーヒー入り砂糖になってる!」
カスペン「これは私の梅こぶ茶に対する侮辱である!」
モニク「やっと…やっと戻ってきた!苦節○年が無駄で無かった事の証の為に、恋愛フラグ成就の為に!
たったひとつ望んだ世界よ、私は帰ってきた!」
プロホノウ「あー…。一人コントの最中で申し訳ないが大尉、午後の業務はもういいから帰りたまえ。
中尉、責任を持って送り届けてやってくれ。」
マイ「しかしサイコシャードの返却がまだ…」
プロホノウ「ソンネン少佐が配達のついでに寄ってくれるそうだ。…中尉、今日に限っては直帰を許可しよう」
マイ「大丈夫ですか?もし具合が悪いようなら明日は欠勤しては…」
モニク「いや、もういいんだ。…為すべきと思った事を、か…」
マイ「…上手く言えませんが、何か悩んでいるならもう少し頼って貰えればと思います。
その、これでも一応男ですから」
モニク「…そうだな。そうしよう。…早速だが…今夜、空いてるか?」
マイ「ええ。喜んでお付き合いします」
―――
シャア「サイコシャードの誤作動だと?」
フロンタル「ああ。発動した形跡があるな。しかしこれは本来ニュータイプにしか感応しないはずだが…
…あまりに強い意志に触れてしまったか、あるいは外部からの接触か…ブツブツ」
シャア「暫く持ち出しを禁じることとしよう。ところで返品に来た運転手が倉庫で倒れていたという話だが」
フロンタル「…そもそもあの会社にいじらせること自体危険だったな」
―――
翌日
エルヴィン「さっきからソンネンさんの内線が鳴りっぱなしなんですが」
ワシヤ「今朝からずっとだよ。『ガルパン・ビルドファイターズ』って知ってるか?」
エルヴィン「女の子たちがタンクタイプの
ガンプラで…ってあれですね。学校でも話題になってますよ」
ワシヤ「あれに主役メカとしてヒルドルブが採用されることになって『俺はまだ戦えるんだ』って大喜びで飛んでったよ。
…そういえばお姉さん、昨夜はちゃんと帰ってきたか?(ニヤニヤ」
エルヴィン「昨日は普通に残業じゃなかったんですか?日が変わる頃に帰ってきたようですが…
そう言えば心なしか今朝は機嫌が良かったような」
ワシヤ「あー… よし、今日は外でコーヒー飲むとするか」
―――
774 : 通常の名無しさんの3倍2016/09/23(金) 23:49:35.56 ID:LVKM8N0D0
終わります。
色々まずかったかもしれませんが、困った時は
パラレルという事にしといて下さい。
イマニシ神が自立した気の強い女性が好き、というネタは某イグルーWEBラジオから。
最終更新:2016年12月09日 22:13