68 名前:とある日常…改め、G・グランプリ!投稿日:2007/11/14(水) 00:05:02 ID:???
62の続きです(^^)



第1話「何故か大事になる日常www」




こうしてコウとアルはお互いの玩具?を持って外に出た。
幸い、近所にRCカー専用のコースがあったものだから、そこで雌雄を決する事にした。
他の兄弟達も物珍しさで見物にやってきた。
カミーユ「それにしても、くだらない事思いつくよな」
シーブック「いいんじゃない?面白そうだし!」
ガロード「さー、皆さん!これからここで面白い事が始まるよ!!アルが改造したハロ改めビクザムと、コウ兄が大枚叩いて買ったドムが対決だぁ!!」
ウッソ「なに客引きしてるのさ!」

ガロードの声に惹かれ、道行く人々も物珍しさで寄ってきた。
あれよあれよと人だかりが増えていく。

ガロード「なあ、ジュドー。これ商売にならないか?」
ジュドー「同感!一儲け出来るぞ!キラ、念のためデジカム数台持って来て!」
キラ「え?俺!?手伝うの!?」
ガロード「はーい!皆さーん!注目注目!!」
ジュドー「え~、今からレースが始まる訳ですが、お客さんの中で出場希望者がいましたら申し出てください!エントリー受付中で~す!」
ガロード「ちなみに優勝商品は月の妖精ローラ・ローラの愛情手料理1週間分でーす!ご自宅まで窺って目の前で作ってくれる手料理ですよ!!」
ロラン「ちょっと、ガロード!ぼ、僕が商品なんですか!?」
ジュドー「ロラン兄、ちょっとこっちへ…」

ジュドーがロランの手を引き、人気のいない方に走る。


69 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/14(水) 00:07:03 ID:???
第2話「ジュドーの計略」




ジュドー「ロラン兄。ガロードがああ言っちまったからにはもう手遅れだ。だから俺達に協力してくれないか?」
ロラン「きょ、協力?」
ジュドー「ああ…第一、アルとコウ兄の一騎打ちだろ?どっちが優勝しても関係無い事だし、エントリー受け付けたと言っても、結局出場者なんか来ない。あれはただの客引きの口上だよ。売り上げはロラン兄に半分やるから。ね?お願い!協力して!」
ロラン「…わかりました…でも賭け事は禁止ですよ!」
ジュドー「あ…ああ、分かった!!」
ロラン「じゃあ、協力してあげます」
ジュドー「恩に着る!」



ジュドーとロランが会場と化したコース場に戻る。
するとそこには先程を上回る凄まじい程の人だかりが集まっていた。

ジュドー「なんだこの人だかりは?」
ガロード「ジュドー!出場枠、埋まったぜ!!」
ジュドー「本当か!?でかした!!」
ガロード「さすが、ローラ・ローラの名前はビックネームだ!簡単に集まったぜ!」
ジュドー「まったくだ!本当に家にはいい看板材料がある!」
ロラン「ちょっ!ジュ、ジュドー!?」
ジュドー「悪い、ロラン兄!そう言う事だから!」
ロラン「そう言う事って!?」
戸惑うロランを尻目に、ジュドーは忙しそうに客の対応に勤しんだ。


70 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/14(水) 00:08:42 ID:???
第3話「以外に増えた出場選手」




会場にはかなりの人だかりが出来ていた。
もはやお祭り騒ぎ…
いや、完全にお祭りである!立派なイベントである!
お好み焼きやたこ焼き、焼きそばに、から揚げ等の出店まで出ている程だ。
もちろんこの出店はジュドーが悪友のビーチャ達を呼んで開かせたものだ。


ジュドー「さーて、お集まりの皆さん!突然のイベントにも関わらず集まっていただき、まことにアリガトウございます!」
ガロード「これからGグランプリの開催と成りま~す!!」
ジュドー「では、出場選手を紹介します!!」

ガロード「エントリーナンバー1番!我が家のマスコットボーイ、末っ子アル!ハロの原型を忘れてしまったかの様な改造を施したビクザムで登場だ!」

アル「ビクザム!手加減は無用だよ!!」
ビクザム「マカセトケー!」


アルの登場と共に、ステージがライトアップされた。ステージの袖ではヒイロがドライアイスを手に持ちスモークを炊く。
キラは数台のデジカムを操作して様々な角度からカメラに収める。


71 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/14(水) 00:11:16 ID:???
第4話「選手紹介!」




ジュドー「エントリーナンバー2番!四男だけど末っ子根性はアルにも負けない、コウ兄!RCドムを少ない時間で改良したRCドムカスタムを引っさげての登場だ!」
コウ「最速で最高の改造を施した!誰が相手でも負ける気はしない!」
明らかに買ってきた時とは違う風貌のRCドムが現れた。
脚部のモーターは取り外され、高出力を誇る高性能小型エンジンを二機搭載。
不気味なエンジン音に更に安定した下半身。これ程の短時間でこれだけの改造が出来るとは…コウ、恐るべしである。

ガロード「さー続いてエントリーナンバー3番!俺の最高のマシンを見よ!無骨な上半身にはキャタピラが良く似合う!ザクⅡ改の上半身を取り付けたザクタンクⅡカスタムのバーニーだー!!」
バーニー「時間をかけコツコツと改造してきたこのザクタンクⅡカスタムには誰にも勝てないさ!アル、悪いけど俺の優勝は貰った!!」

ジュドー「次のエントリーナンバー4番はこの人!タンクなら俺の右に出る者は居ない、ハヤト・コバヤシ!ガンタンクにマグネットコーティング?を施した最速のタンクで登場だ!!」
ハヤト「もうアムロの時代は終わった…これからは俺の!」

ガロード「続いてエントリーナンバー5番!そんな古いタンクの時代は俺が幕を引く!トランスフォームするタンク、R-44を引っさげて、我が家の日陰シーブックの登場だ!!」
シーブック「日陰ってなんだ!?暗いのか!?目立たないって事か!?おい、ジュドー!!」

ガロード「続きまして、エントリーナンバー6番!三機で一機!俺達の連係攻撃は未だ一敗!更なる黒星を付ける事が出来るか!?黒い三連星がハイチューンドRCドム三機で参戦だー!!」
ガイア「オルテガ!マッシュ!!ワシ等の力を見せてやるぞ!!」
オルテガ、マッシュ「おおよ!!」

キラ「三機で一機って…」

ジュドー「エントリーナンバー7番!足なんて飾りです!どんな仕組みで浮いている!?シャア・アズナブル、ジオング重力下使用高機動バージョンでの登場だ!!」
シャア「赤いエレカかジオングで迷ったが…ローラの愛情手料理1週間!これを手にする為にはジオングしかない!逃しは出来んのだよ!!」


72 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/14(水) 00:14:11 ID:???
第5話「更に出場選手紹介」



ガロード「次のエントリーナンバー8番は、こいつだ!これはMSじゃあない!純粋たるRCカー!古き良き時代のクラシックカーに最新のモーターを積んだRCクラシックスポーツカー!ローラ・ローラは俺の物!グエン閣下の登場だ!!」
グエン「ローラは誰にも渡さん!ローラ!私は…私はッ!!」

ジュドー「盛り上がって参りました!続いてエントリーナンバー9番!邪魔な奴は踏み潰し、あらゆる物を整地する脅威の能力!バイク戦艦のミニチュアながらもその威力は健在か!?
一体こんな物を何処から持ってきたー!?我が家一のお姉さん好き、ウッソ!RCバイク戦艦で全てを潰しにやってきたー!!」
ウッソ「これ、僕のかあs…」

ガロード「ラスト、エントリーナンバー10番はこのお方!でかーい!?これはもう説明不要!!今大会最大の大きさを誇るこの物体!全長全高全幅全て1mオーバー!
本当にこんな物が走れるのか?月の女王ディアナ・ソレルが送る無敵不沈艦!RCミニソレイユが女王ディアナ様を乗せての登場だー!!操縦者はダイスケ艦長!」
ディアナ「ロランの愛情手料理……ダイスケ艦長、よしなに!!」
ダイスケ「は!任されます!!」



カミーユ「なんか…とんでもない事になってきたな…」
キラ「収集付くんですか?」
ロラン「よくこんな短時間でここまでの事を…二人ともあの行動力をもっと違うほうに活用すれば…」
ため息混じりの小言を言うロラン。

ガロード「それではルールの説明をします!はっきり言ってバトルロワイヤルです!最後まで生き残るか、早くコースを3周した者の勝ち!以上!!」
ジュドー「さあ、皆さんセッティングしてください!5分後にスタートです!!」

ジュドー「ヒイロ、客からは入場料取っとけよ!キラ、大会のVしっかり取っとけ!コレは売り物になるからな!…ガロード、オッズつけるぞ!」


コース上には各々の機体が並べられている。
RCカーとはかけ離れた異様な姿のRC達…
はたして誰がこの過酷なバトルを制する事が出来るのか!?

74 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/14(水) 00:15:29 ID:???
第6話「さて、開始です…」




ジュドー「え~、忙しいところですが、実況及び進行は私ジュドーとガロード!そして解説とゲストには!?」
ヒイロ「この試合、解説をする事になったヒイロだ…よろしく頼む」
ロラン「…ゲストのロランです…」
ジュドー「さー、試合開始間近!皆さん心の準備はいいですか!?今から過酷な試合が行なわれます!優勝商品のローラの愛情手料理1週間分は一体誰の手に!?」
ヒイロ「………」
ロラン「家族の人なら誰でもいいから頑張ってください……ディアナ様なら大歓迎ですけど…間違ってもグエン様だけは嫌ぁ!」
ジュドー「放送席も盛り上がってまいりました!さあ、コース上では気心知れた憎めないブラザー、ガロードがスタートフラッグを手に登場だ!!」

ガロード「それでは皆さん!第一回異色RCグランプリ開始します!!」
お客のボルテージも最高潮に盛り上がりまさにお祭り騒ぎ一色になった。この狭いRCサーキット場は零れんばかりの人だかり。
ガロードは選手達がコース場の脇に設置してあるドライバーステージに上がるのを確認すると、いよいよスタートのカウントダウンを始めた。
ガロード「さあ、選手も観客も準備はいいかな!?それでは開始します!!位置に付いて!!」
一瞬の静寂が会場内を流れる。

ガロード「レディー…」

選手達の緊張感が最高潮に上がり、ピリピリと殺気すら伝わってくる。

ガロード「ゴーッ!!」

その掛け声と共に、スタートフラッグが振られ、レースが始まった!


75 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/14(水) 00:18:18 ID:???
第7話「初っ端から激しい出だし」




ジュドー「さあ、始まりました!スタート開始から頭一つ分飛び出たのがグエン閣下のRCクラシックスポーツカーだ!それに続き、シャアのジオング重力下使用高機動バージョン、コウ兄のRCドムカスタム、
黒い三連星、シーブック兄のガンタンクR-44、ハヤトのガンタンク、バーニーのザクⅡタンクスペシャル、ウッソのバイク戦艦………
アルのビクザムは…歩いているー!?それに続く様にミニソレイユもその背にディアナ・ソレルを乗せ走っている…とゆーか、ディアナ様を乗せる意味があるのか!?」
ディアナ「よしなに!!」
アル「ビクザム!歩いてないで走ってよ!」
コウ「アル!勝ちは貰ったぞ…って!?」
突然コウのRCドムのすぐ脇を直径1cmの弾らしき物がかすめて行った。
コウの操縦が少し乱れその隙に三連星のRCドム3機がコウのRCドムを追い抜く。
コウを狙った弾の発射された方向を見るとバーニーのザクタンクⅡカスタムがミニマゼラトップ砲を持ち、狙いを定めていた。
コウ「き、汚いぞ!!」
バーニー「バトルトワイヤルなんだろ!?どんな手を使ってでも勝つ!!」
バーニーのザクⅡタンクスペシャル(以下ザクタンク)はマゼラトップ砲を乱射する。
コウ「おい、ジュドー!反則じゃないのか!?」
ジュドー「ルール上問題ありませーん!」
ガロード「最初のルール説明聞いてただろ?バトルロワイヤルだって」
それを聞いたシャアはニヤリと笑みをこぼす…


76 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/14(水) 00:19:57 ID:???
第8話「夢の対決!?その1」




シャア「バトルロワイヤル……面白い!ならば遠慮無くやらせてもらう!」
シャアのジオング重力下使用高機動バージョン(以下ジオング)は第二コーナーを曲がりながら目前を走るグエンのRCクラシックスポーツカー(以下RCカー)に向かい腕部のミニ粒子砲を放とうとしたその瞬間!

ジオングを襲う三つの黒い影が!

ガイア「もらったぁあッ!」

ガイア機が真後ろから、オルテガ機が左翼から、マッシュ機が右翼から一斉にジオングを襲う。
が、シャア操るジオングは三機の連係プレーを辛うじてかわした。

シャア「チィ!三連星か!!」

オルテガ「流石は赤い彗星だな!」
マッシュ「だが、もう逃げられん!」
ジオングを囲む様に三機は入り乱れる。

ガイア「赤い彗星よ…ここで消えてもらう!!」

三機のRCドムが再びシャア操るジオングに向け攻撃を仕掛けた!


77 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/14(水) 00:21:37 ID:???
第9話「タンクVSタンクVSタンク!」




その後方では三機のタンクが雌雄を決していた。
ハヤト「くそ!あんな雑魚タンク共に!!」
バーニー「チッ!ちょこまかと動きが早い!」
シーブック「ちょっと待てよ!俺、何も武装してないぞ!!」
ガンタンクとザクタンクの撃ち合いに挟まれたシーブックのガンタンクR-44(以下R-44)は相手の攻撃をかわしまくる。

ジュドー「さあ、こちらでは熾烈なタンクナンバー1決定戦が行なわれています!真のタンク王の称号は誰の手に!?」
ガロード「それにしてもシーブック選手は起用に避けてますね」
ジュドー「しかし反撃の手段が一つでもあれば面白いバトルになるのですが…解説のヒイロさん。何か手はありませんか?」
ヒイロ「…自爆…」
ロラン「自爆は反撃じゃないでしょう……あ!!」

ロランの驚きの方向には、ガンタンクとザクタンクの攻撃を受けコースアウトしそうになったR-44があった。
ジュドー「おおーっと!?シーブック選手ピンチか!?」
ガロード「これはまずい!バランスを崩している!コースアウトは免れても砲撃からは逃れられない!!」
シーブックはR-44を必死に立て直そうとする。
が、それを狙う二機のタンク。
ハヤト「変形するタンクなど、タンクの風上にも置けん!お前はガンタンクを名乗るなー!!」
バーニー「まずは一人!!」
ザクタンクのマゼラトップ砲とガンタンクのミニキャノン砲が火を吹こうとした。
R-44絶対絶命!

シーブック「な、なんとおー!!」

シーブックがキュピーンと真価を発揮しようとしたその刹那!!


バキバキ!バリンッ!!


ウッソのバイク戦艦がガンタンクとザクタンクを踏み潰していった。

シーブック「………」
ハヤト「………」
バーニー「……み、ミンチ……」
ジュドー「…え~…タンク対決はシーブック兄のR-44が生き残りました…」
ガロード「えっと…なんてゆーか……ウッソが美味しい所持って行ったってゆーか……シーブック兄の勝利でした…と…」

78 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/14(水) 00:22:57 ID:???
第10話「グエンVSディアナ様」



ジュドー「試合はグエン閣下の独壇場か!?一周目を終え、無駄の無い走りで周回遅れのミニソレイユに追いついた!!」
グエン「月の女王ディアナ・ソレルともあろうお方がまだこんな所をのんびりと走っている。無様なものだな!」
ディアナ「フフフ…よしなに…」
ディアナの不気味な微笑みに寒気を覚えたグエンは、ここを早々と追い抜くが得策と考えた。
グエン「ここは先に行かせてもら……何ッ!?」
グエンのRCカーがミニソレイユを追い抜こうとした瞬間、ミニソレイユのミニ粒子砲の一斉照射が放たれた。
グエン「ちいッ!!」
グエンは間一髪減速しかわす事が出来た。
ミニソレイユの後方を走行するが、ミニソレイユは後方に逃げるグエンのRCカーに追い討ちをかける様に砲撃を続けた。
ディアナ「私の前は走らせません」
グエン「クッ!周回遅れの分際で!!」
ガロード「グエン閣下の進撃をここでディアナ様が止めた!攻撃手段の無いグエン閣下にはキツイぞ!!」
ジュドー「おーっと!?その後方ではシャアと三連星の戦いが激化していく!」


79 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/14(水) 00:25:03 ID:???
第11話「夢の対決!?その2」




三連星のRCドムが次々とジャイアントバズを撃っていく。
それを巧みな操縦でかわすシャア。

ガイア「赤い彗星の異名は伊達じゃないな!」
オルテガ「我々の攻撃をここまでかわすとわ!」
マッシュ「だが!それでこそ仕留めがいがあるってもんだ!!」

シャア「三連星…中々に手ごわい…!だが、私を仕留めるのにいささか時間をかけ過ぎたな…お前達の攻撃は見切った!初撃で仕留められなかった事を悔いるがいい!!!」


ジオングはマッシュ機の行く手を阻む様にミニ粒子砲を放つ。
そのジオングにオルテガ機が背後から襲う…
が、それ自体が三連星のチームワークを崩す為の布石だった!

ジオングを攻撃しようとしたオルテガが、突然攻撃を止めたのだ。

ガイア「オルテガ!何故攻撃を止める!?」

オルテガ「奴の…ジオングの腕が無い!

ガイア「何ッ!?」

その瞬間、オルテガ機の背後からジオングのミニ粒子砲が放たれた。

オルテガ「後ろからだとぉッ!?」

完全に隙を付かれたオルテガ機はなす術も無くミニ粒子砲を背中に受けて大破した。

マッシュ「お、オルテガーッ!!」

ジオングの両手は胴体から離れ空中を漂っている。

ガイア「RCのジオングに……さ、サイコミュ兵器だとッ!?」

81 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/14(水) 00:26:58 ID:???
第12話「これが赤い彗星とジオングの実力だ!」




ジュドー「常識外れの離れ技だー!無重力じゃない地上で遠隔操作のサイコミュ兵器!しかもRCに!?一体このジオングはどんな技術で作られているんだ!?」
ガロード「ジオンの技術力は世界一ィィイイッ!」

マッシュ「よくもオルテガをッ!」
ガイア「ま、待て!マッシュ!」
ガイアの制止を振り切りマッシュが仕掛ける。
が、そこには三連星と呼ばれた時の神業的な連係攻撃は無く、そんな衝動的な攻撃がシャアに通用する筈も無かった。
ジオングの正確かつ冷静な一撃がマッシュを貫いた。
ガイア「マッシュー!!」
動揺しているガイアにジオングの一撃が放たれた。
ガイア「うわあ!!」
三連星の最後の一機が破れ、ここで三連星は消えた。


ジュドー「優勝候補の一角でもあった三連星がジオング一機にやられましたね」
ガロード「でも三連星もシャアのジオング相手に素晴らしい戦いを見せてくれました。この戦いは皆の記憶に残るでしょう」
ロラン「無理やりそこまで盛り立てなくても…」
ガロード「キラ!今のちゃんと撮ってるだろうな!?」
キラ「撮ってるよ!てゆーか、なんで俺がこんな事…」
ジュドー「さて、我が家の末っ子アルのビクザムは…一周目の最終コーナーを歩いてクリアした!さーここから二週目です!!」

アル「ビクザム、ちゃんと走ってよ!!」

ガロード「アルの命令を無視してのんびり歩いています!はたしてやる気が無いのか、それとも作戦なのか!!」
ロラン「…多分、作戦でしょう…」
ジュドー「ゲストのロラン兄、それはどう言う理由でしょうか?」
ロラン「ジュドーも見ていたでしょ?部屋で見せたビクザムの機動性能を…」
ジュドー「あ!そうだった!!確かに動きは凄く速かった……ならなんで本気を出さない?」
ロラン「多分最後の為に力を節約しているのかも…」
ヒイロ「…ロラン……しっかり仕事しているな…」
ガロード「解説のヒイロさんも仕事してください!」
ヒイロ「……話すのは…苦手だ」
ガロード「解説の意味無いじゃん…」

82 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/14(水) 00:31:18 ID:???
第13話「激しい攻防!」



ジュドー「さあ、ここで現時点での順位の発表です!」
ガロード「一位、グエンのRCカー。二位シャアのジオング。三位、コウ兄のRCドム。四位ウッソのバイク戦艦。五位、シーブック兄のR-44。六位、アルのビクザム。七位、ディアナのミニソレイユです!」
ジュドー「トップのグエンは周回遅れのミニソレイユに邪魔をされ追い越せません!三連星を破ったシャアのジオングはもう少しでグエンに追いつきます!」
ガロード「その後方ではコウ兄とウッソの兄弟対決が行なわれています!」

コウ「うわあ!ウッソお前本気で俺を狙ってんのか!?」
ウッソ「争いを無くす為なんだ!逃げないでよコウ兄さん!!」
ウッソのバイク戦艦から砲撃が続いている。
砲撃をかわす為減速すれば、踏み潰されそうになり、蛇行を繰り返しジャイアントバズを撃つが一向に効かない。
コウ「そんなの反則だぞ!」
コウはスピードを上げ引き離しにかかる。ウッソは加速しそれを追いかける。
と、その先にはシャアのジオングとグエンのRCカーがあった。
コウ「退けー!どいてくれ!!」
シャアとグエンを器用にかわし、コウはミニソレイユに向かって行った。
シャア「この私を抜いただと!?」
グエン「愚かな…前方にはディアナの砲撃が待っている…!」
コウ「弟に踏み潰されるよりはマシだー!!」
ウッソ「逃がさないよ!コウ兄さん!!」
ウッソが更に加速し、コウのRCドムに向かっていく。シャアのジオング、グエンのRCカーなどお構いなしだ。
シャアのジオングはバイク戦艦に向かい反撃にでる。
ミニ粒子砲の連続射撃でタイヤやジョイントを攻撃するが効いてない。
シャア「ちいッ!出力不足か!?」
グエン「この私を道端の石ころ程度にしか思っていないのか!全てを踏み潰すつもりか!!」
シャアとグエンはバイク戦艦の踏み潰し攻撃を辛うじて避けた。
シャア「情けない…避けるしか出来ないとは……しかし、ミニソレイユとの大物同士の潰しあいで共倒れする事を願う!」
コウは奇跡的にミニソレイユの砲撃をかわし、ミニソレイユの前に出た。
ジュドー「おおーっと!?コウ兄が一位になったぁ!!が、すぐ後ろではミニソレイユがRCドムに照準を合わせ、ウッソのバイク戦艦がコウ兄に追いつこうとミニソレイユを抜きにかかる!!」


83 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/14(水) 00:37:10 ID:???今日はこのくらいで(^^)

誤字脱字はチェックしてますが、抜けてる所も多々ありますんで、大目に見てくださいwww


次回、

第14話「ミニソレイユVSバイク戦艦!そしてディアナの提案…」

です。


お楽しみに~☆

93 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/14(水) 23:08:20 ID:???お待たせしました。

82の続きです。




第14話「ミニソレイユVSバイク戦艦!そしてディアナの提案…」



ディアナ「バイク戦艦!?これ以上は行かせません!ダイスケ艦長!!」
ダイスケ「は!」
ディアナ「よしなに!!」
ダイスケ「ははッ!ぶちかまします!!」
ウッソの行く手を遮る様に、ミニソレイユが動いた。
ウッソ「うわあ!?バイク戦艦は急には曲がれません!!」
そのままミニソレイユとぶつかっていればまだ勝機はあったかもしれない…細やかな動きが出来ないバイク戦艦を不用意に操ったウッソが迂闊だった。
バランスを失ったバイク戦艦はいとも簡単にその場に倒れたのだ。
ジュドー「おお!バイク戦艦が倒れました!!ガロードさんこれは!?」
ガロード「えっと…ルールブックによると、操縦者本人や我々が手を貸して起こす事は出来ません。つまり、RC自らの力で自立出来ない限り失格ですね」
ジュドー「と言う事は…ここでウッソの敗北確定だ!!」
ウッソ「くそー!」

ロラン「ルールブックあったんだ…」


シャア「強敵が脱落してくれた…これで後はあのミニソレイユを抜く事が出来れば!」
グエン「しかしあれを抜くのは至難の業!シャアよ、ここは一つ協力しないか?」
シャア「協力だと?」
グエン「ああ…お前が囮になり私が追い抜く…そして追い抜いた私が前方で注意を引き付けその隙にお前が抜く!どうだ?」
シャア「………」

ディアナ「もう一つ提案があります……シャア殿とグエン卿、戦ってください。どちらか一機、生き残った方を行かせましょう」

グエン「何ィッ!?そんな条件、呑める訳が…」

グエンは恐る恐るシャアの顔を見る。


94 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/14(水) 23:12:24 ID:???
第15話「グエンの末路…」



ニヤリッ

シャア「その条件飲んだ!!」
グエン「裏切り者ー!!」
シャア「その言葉は不適切だ!元より組んだつもりなどないし、貴様の作戦は裏切られる恐れがある!いや、お前は絶対裏切る!お前は信用ならん!!ならば貴様より信用の置けるディアナの申し出を受けるしかあるまい!!」
グエン「貴様ぁ…ッ!こちらに攻撃手段が無いのを知ってー!」
シャア「知ったことか!さらばだ!グエン!!」
グエン「おのれーッ!!」
グエンのRCカーはジオングの一斉照射を喰らって大破した。


シャア「さあ、約束だ…私を通してくれ」
ディアナ「……ニイ……」
シャア(まさかあの約束を破るつもりでは)

シャアの内心はドキドキしていた。
ジオングは三連星とバイク戦艦、それにグエンに過剰な攻撃をした為、残りのエネルギーは僅かだったからだ。

今ミニソレイユと戦ったら完全にミニ粒子砲のエネルギーが切れ、走行すら間々ならなくなる…そうすれば避ける術も無く狙い撃ちにされる。
シャア「ディアナ?」
あくまでポーカーフェイスを決め込むが、背中は汗でぐっしょりだ。
ディアナ「約束は守ります。さあ、お行きなさい」
ミニソレイユが道を開け、シャアのジオングはその開いたスペースを通る。
シャア「約束を守っていただいてありがたく思う…」
ディアナ「私は、約束は守ります。約束では先に行かせると言いました……しかし、攻撃しないとは言ってません!!」
シャア「やはりそうきたか!だが、抜いてしまえばこちらの物!!通常の3倍以上の速さで逃げ切る!!」

ディアナ「逃がしません!ダイスケ艦長!主砲発射!!」
ダイスケ艦長「ハッ!ディアナ・ソレル女王陛下の許可受諾!主砲発射します!」

先程までの攻撃とは明らかに破壊力が異なる攻撃!
直系50センチは余裕で超えるであろう破格のエネルギーの束がシャアのジオングを襲う!


95 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/14(水) 23:14:06 ID:???
第16話「ちょっと…大事?」



ジュドー「うわあ!?なんという攻撃だ!!本当にこれはRCなのか!?」
ロラン「ディアナ様!なんて武器を積んでいるんですかー!!」
ガロード「流石は月の技術力と言ったところでしょーか!それにしてもこれは反則級の破壊力だ!!」

ジオングはそれを何とかかわしたが、エネルギーの束は観客席に直撃。半径5メートル以上が火の海になった。
ディアナ「ちッ!避けられた!第2射…間に合わない?エネルギー充填に時間がかかるか!」
シャア「なんという破壊力!これがムーンレイスの技術力か!?」
ジュドー「えらいこっちゃ!ヒイロ、ガロード消火!警察沙汰はまずい!!」
ガロード、ヒイロ「了解!」
キラ「客席に設置した2カメと3カメが大破しました!」
ジュドー「映像は押さえてるんだろ?ならOKだ!」
ヒイロの迅速な消火活動で被害は最小限に留まった。

幸い怪我人もいない…事にしておいてくれ…www


シャアのジオングにはカスリもしなかったが、ミニソレイユの主砲のエネルギー熱量のおかげでジオングの装甲の一部が熔解していた。
ダイスケ艦長「ディアナ様!ミニソレイユ機関停止します!」
ディアナ「何事です!?」
ダイスケ「主砲発射の折に機関に異常が発生しました!このままではエネルギー増幅装置に異常な負荷がかかり、最悪爆発して半径200メートル以内にあるもの全てが消滅してしまいます!!」
ディアナ「苦ッ!仕方ありません…悔しいですが、棄権しましょう…」

ジュドー「ディアナ・ソレル、ミニソレイユ故障の為、棄権しました!」
ガロード「ある意味一番の大穴がここで消えた!それにしてもあの攻撃力は凄まじいものでした」
ロラン「あれは危険すぎますよ…」


96 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/14(水) 23:16:37 ID:???第17話「知られざる敗北」


放送席も観客も選手達も気が付いてはいなかった。

シーブックのR-44がシャアのジオングと共にミニソレイユを追い越した事実を…

そして、立て続きにシャアのジオングを追い抜き、順位を上げる為にコウのRCドムに迫ろうとしていた事実を…


その矢先、ミニソレイユの主砲の流れ弾を喰らっていた事実を…





その事実に会場の誰もが注目していなかった。


つまりシーブックは、人知れず機体大破により、リタイヤしていたのだ。





シーブック「なんとぉ…」


97 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/14(水) 23:18:08 ID:???
第18話「放送席、どーぞ」




ジュドー「さあ、激化するバトルに、かなり数が絞られてきました!」
ガロード「ハヤト、バーニー、三連星、ウッソ、グエン、ディアナが脱落」
ジュドー「順位は…一位、コウ兄のRCドム。二周目の最終コーナーを曲がってラストラップに突入しようとしています。それにしてもまさかコウ兄が一位になると誰が思っていたでしょう!」
ガロード「続いて二位はシャアのジオング。コウ兄のすぐ後ろを物凄い速さで迫ります!」
ジュドー「この二人のデッドヒートを誰が予測したでしょう!?しかし両機とも満身創痍か?RCドムは限界に近いのか脚部から煙が出ている!一方のジオングは装甲の一部が溶け、それが妨げになり、動きが鈍くなっている!」
ガロード「唯一無傷は、我が家の末っ子アルのビクザムただ一機!しかしまったく勝つ気が無いのかノンビリと歩いている!」

ヒイロ「放送席…こちらリポーターのヒイロだ……ビクザムの持ち主のアルに話を聞いてみる」
ジュドー「解説のヒイロさん!リポーターまでして…仕事熱心ですね!ではどうぞ!!」
ヒイロ「アル…これはどう言う事だ……何故ビクザムは走らない」
アル「何故って…」
ヒイロ「何故歩いてばかりなんだ!」
アル「…………」
ヒイロ「…ビクザムは俺に何も言ってくれない…リポートしてもマカセトケーとしか言ってくれない!!」
アル「ビクザムは僕にも何も言ってくれない……でもわかるんだ!僕のビクザムがこのままじゃ終わらない事を!!」
ヒイロ「そうか……わかった。放送席、そう言う事だ…以上」

ガロード「ヒイロさんの貴重なリポート、ありがとう御座いました」
ジュドー「ヒイロの一方的な質問にアルの含みの有る謎の答え…ヒイロにこういった仕事が向かない事に改めて認識しました……それにしてもアルには本当に勝算があるんでしょうか」
ロラン「ところでシーブックのR-44は?」
ガロード「え?ほら、そこで走ってるだろ?…あれ?」
ジュドー「R-44は?どこ走ってる?シーブック兄!R-44は?」
シーブック「…大破した…」
ジュドー「え?何時?何処で?どうやって!?」
シーブック「数分前、そこのコーナーで、ソレイユの砲撃を喰らって…」
ガロード「へぇ…そ、それは…」
ジュドー「えっと…ご愁傷様でした…」


98 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/14(水) 23:20:46 ID:???
第19話「決戦!…の直前!」



コウ「しつこいぞ!シャア!!」
シャア「この私の前を走るなど…百年早い!!」
コウのRCドムとシャアのジオングの戦いは熾烈を極めた。
コウのRCドムがシャアのジオングにジャイアントバズの砲撃を放つがジオングにはかすりもしない。
シャアのジオングも、エネルギー浪費を恐れ出力を抑えたミニ粒子砲を放つが、RCドムに直撃するも、かすり傷程度しかダメージを与えられない。

コウ(流石に避けるか…しかしこれ以上無駄弾は撃てない!)
シャア(この出力ではこの程度か……これ以上出力を上げるとこちらの機体が動けなくなる…まったくどうしたものか…)


ジュドー「コレが本当のデッドヒートだ!お互いに決め技が無いのがちょっと痛い!!」
ガロード「そんなこんなで終にラストラップ!!もうこれはどっちが優勝するか分からないぞ!!」
ヒイロ「わずかにRCドムの動きが遅くなっている…」
ロラン「本当だ。このままじゃあ抜かれるよ……って、コウ兄さん!負けないでよ!!僕の貞操がかかってるんだよ!?」
ジュドー「て、貞操って…」
ガロード「まあ、ローラの愛情手料理1週間分って商品だから、シュチュエーション次第ではあり得ない事ではないよね」
ヒイロ「ガロード…さらりと怖い事を言うな…」
ジュドー「食事を作る時は裸エプロンで、とか?」
ロラン「嫌ぁあッ!!…コウ兄さん、負けたら許しませんからね!もし負けたら食事は毎日人参、飲み物は人参ジュースで……シーマさんと結婚してもらいますからね!!」
ガロード「うわあ、体にいいやら何やらで…」
ジュドー「コウ兄のお勤め先まで世話してもらって…何よりです」


99 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/14(水) 23:23:15 ID:???
第20話「決戦!ビクザム、本領発揮!」



コウ「シーマとだって!?それだけは…絶対に嫌だ!」
コウのRCドムがあり得ない加速をする。
ジオングとの距離が少しだが開いた。
シャア「まだ力を隠し持っていたのか!?」
シャアも加速するが差は縮まらない。

中盤のS字コーナーをドムとジオングが駆ける。その先では周回遅れのアルのハロ、改めビクザムが仁王立ちで待ち構えていた。

シャア「あれは!?」
コウ「ビクザム?何をやってるんだ!?」

ビクザムは背中に取り付けてあるザクシールドと、ヒートしないけど切れ味鋭いヒートホークを手に持ち、低く身構えた。

その姿はさながら獲物を狙う肉食獣の様な低い構えである。

コウ「アル…ビクザムは何をやってるんだ!?」
アル「…ザクマシンガンが完成してなかったけど…ビクザムならあの装備で勝てる…」
そう小さく呟くアル…
ビクザムからは殺気に近いオーラが放たれる…
それを感じ取ったコウは戸惑い、シャアは直感でこのレースの終わりが近い事を確信していた。
シャア「最後の戦い…か。面白い!受けてたつ!!」
コウ「アル!ビクザムを退けさせろ!」

コウの問いかけに、アルは静かに口を開いた。

アル「ビクザムは自分の意思で其処にいるんだよ。僕が何を言っても聞きもしない。何をやろうとしているのかも分からない………でも、僕は言いたい!」

コウ「何ッ!?」

アル「ビクザム!お前の力を見せてくれッ!!」

ビクザム「了解ダーッ!!」


刹那、ビクザムがドムとジオングの間に割って入る。
その瞬速の動きにコウとシャアは反応出来ずにいた。

宙に何かが飛んだ。

ドムとジオングの左腕だ!

ビクザム「マズハ腕ヲ貰ッタ!」

ビクザムはあの一瞬で二機の腕をヒートホークで切っていたのだ。
コウ「な、なんだ?なにが起きたんだ!?」
シャア「この私が…反応出来ないだと!?」


100 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/14(水) 23:26:23 ID:???
第21話「決戦!激しい攻防!」



ジュドー「ここでビクザムの真価が発揮かー!?」
ガロード「早い!速い!途轍もなくはやい!!なぜこの速さを最初から出さなかったのか!?」
ヒイロ「真の力を隠したまま、敵の消耗を待ち、そして完全に勝利を確信するまで動かない…バトルロワイヤルの戦い方を奴は熟知している!」
ジュドー「な、なるほど!あのやる気の無さと行動は今の為の複線…順位なんて関係ない。最後に残ればいいって事か!」
ガロード「怖いタイプだよな…強いのに徹底的に道化を演じて油断を誘い、勝ちを取る奴って…」
ジュドー「キラ!ここから更に盛り上がるぜ!しっかり収めろよ!」
キラ「解ってるよ!(さっきの動き、速かったが……撮れたか?)」


そのまま滑る様に二機の前方に回りこみ、次の斬撃を放つ。
シャア「ちいッ!させんよ!!」
コウ「アル!俺をも攻撃するのか!!」
ジオングが残った右腕のミニ粒子砲を放つ。
出力は強めだ!
RCドムもジャイアントバズを撃つ。
が、ビクザムは素早い動きでジャイアントバズの砲弾をかわし、ザクシールドでミニ粒子砲を防ぐ。ミニ粒子砲の熱でザクシールドの装甲板が溶けているがビクザム自体に傷はない。
コウ「嘘ぉ!?」
シャア「受けただと!?」
ビクザム「無駄無駄無駄無駄ァアッ!」
ヒートホークを振りかざし、ドムの胴体をジャイアントバズごと切りつけた。ヒートホークの切れ味は鋭く、プラスチックのボディーをいとも簡単に切り裂く。
コウ「うわ!バズーカが!?き、機体の損傷は…何とか走行は可能か!しかし反撃手段が無い!?」
そして返す刀でジオングの残りの腕を切ろうとした。
シャア「チィッ!小癪な!!」
ジオングの右腕が宙に弾け飛ぶ!

それを見た観客を含む全員がジオングの最後を確信した…

が、ビクザムは止めを刺すことはせず、ジオングとの間合いを取った。
その瞬間、ビクザムが先ほどまで居た地点にビームが着弾した。
ビームの射線上には斬られたはずのジオングの右腕が浮いていたのだ。

シャア「これも避けるか!!」

そう、シャアのジオングはビクザムに斬りつけられた瞬間、自ら腕を切り離し、やられた様に見せかけたのだ。
そしてミニ粒子砲をビクザム目掛け照射した。

歴戦のパイロットですら回避不可能なタイミング…

しかしビクザムはかわしてみせた。


101 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/14(水) 23:30:09 ID:???
第22話「決戦!チェックメイト!??」



ビクザム「危ナイトコロダッタゼー!」
と、言いながらも余裕を見せるビクザム。
それに驚く実況席と観客。

ガロード「凄まじい攻防です!」
ジュドー「流石は赤い彗星!ただの変態ではありませんでした!」
ガロード「しかしアレに反応したビクザムも只者ではありません!!」
ヒイロ「ヤツは…エースだ!」

シャア「まだだ!まだ終わらんよ!!
ジオングの右腕が空中を飛び回り、ビクザム目掛けミニ粒子砲を放つ。
正確かつ鋭い攻撃にも関わらず、ビクザムはその攻撃を巧みにかわしていく。

ジュドー「凄ぇー!」
ガロード「動き速ぇえ!」
ヒイロ「クッ!俺が手に汗を握るだと…!?」
キラ「4カメ!7カメ!今度は5カメか!……か、カメラ操作が間に合わない!!?」

シャア「ちぃッ!予想以上にすばしっこい!」
ミニ粒子砲の砲撃をかわしつつ、ビクザムは反撃の機会を窺っていた。
そしてビクザムの目が怪しく光る。
ビクザム「勝機!」
連続してミニ粒子砲の砲撃が放たれた瞬間、ビクザムは天高く飛び上がった。
シャア「愚かな…空中では自由に動けまい!格好の的だ!!」
シオングの右腕がビクザムに狙いを付ける。
シャア「終わりだ…」
最後のミニ粒子砲が放たれ、ビクザムは大破…誰もがそう思った。
が、ミニ粒子砲は発射されない!
ジオングの右腕のエネルギー切れだ!
シャア「右腕のエネルギー切れだと!?ば、馬鹿な!!」
まるでそれを知っていたかの様なビクザムは、浮遊しているジオングの右腕の前に躍り出る。
そして容赦無くジオングの右腕を斬り捨てた。
斬りつけられた腕が空中で爆発したと同じく、ビクザムは着地しジオング本体に向け、ヒートホークの切っ先を向ける。
ビクザム「チェックメイトダ」
シャア「き、貴様…!」

今大会一番の歓声が会場を包む。
ジュドー「物凄い攻防だー!!」
ガロード「これこそ歴史に残る名勝負!!…キラ、ちゃんと撮ってただろうな!?」
キラ「と、撮ってるよ!」(あまりにも早すぎて、撮り逃したかも…)
ヒイロ「ビクザム…強い!……俺はヤツに勝てるか?」
ロラン「やったー!」

コウ「ま、マジかよ…」
アル「さすが僕のビクザム!コウ兄ちゃん、シャアさん、棄権したほうがいいと思うよ?もう戦えないでしょ?」
アルのその言葉に対し、シャアは不気味な笑みを浮かべる…
そして鋭い眼光がキラリと光った。

シャア「このジオングをなめてもらっては困るな!」


102 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/14(水) 23:33:03 ID:???
盛り上がってるところですが、今日はここまでで…
寸止めでスンマセン(^^;)



今までお付き合い頂き誠にありがとうございます。

「G・グランプリ」も残り7話となりました。
察しの良い皆様ならオチはだいたい読めてますでしょうが…www
もうしばらくお付き合い願います(^^)


では次回、第23話「決戦!ジオング最後の力」。


掲載時刻は明日の今頃の時間になると思います。

お楽しみに☆

109 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/15(木) 22:45:32 ID:???お待たせしました。
101の続きです。
残り7話。楽しんでください(^^)



第23話「決戦!ジオング最後の力」


ジオングは猛ダッシュでビクザムとRCドムの前方に回りこむと動きを止めた。
コウ「何をするつもりだ?」
シャア「これだけは使いたくなかった…だが使わざるを得ない!ローラの愛情手料理1週間分を得る為にも、ここで決着を付ける!!」
ジオングの口が怪しく光った。
アル「な、なに?」
シャア「全エネルギーを使う一度限りの必殺技だ!これを放てば動けなくなるが、この狭いコース上では避けられん!!」

ジュドー「シャアの捨て身の必殺技だ!たとえゴールしなくても最後の一人になれば即優勝のバトルロワイヤル!この一撃にかけるか!!」

シャア「喰らえ!ハイミニキャノン!!」
コウ「うわぁあーッ!!」
アル「そんなーッ!!」
ジュドー「出たーッ!!」
ガロード「これは凄い!!」
ロラン「嫌ぁあーッ!!」

ミニソレイユの主砲並みの光の束がコウのRCドムとビクザムを襲う。
強烈な光が轟音と共に辺りを包み、全てを白く照らした。
やがて光が薄れ、辺りがようやく見えてきた。コース上には頭部の砲口が溶けピクリとも動かないジオングがいた。
シャア「やったか?」
コウ「嘘!?俺のRCドムが…蒸発した!!?」
アル「………」

ジュドー「これは……コース上にはジオングしか居ません!?コウ兄のRCドムもアルのビクザムも居ません!!今の攻撃で消滅したのかー!?」
ガロード「じゃあ、これで優勝者は…シャアのジオングに決定だ!!」
ロラン「嫌ぁぁああああッ!!」

ヒイロ「…いや……まだだ!まだヤツはいる!!」
ジュドー「え?ど、何処に?」

アル「今だ!ビクザムッ!!」

シャア「何だとッ!?」

ガロード「上だーッ!!」


110 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/15(木) 23:02:20 ID:???第24話「決戦!終戦!満身創痍!」


上空からアルのビクザムが現れた。
ヒートホークを天高く振り上げジオングに向かい一直線に落ちてくる。
ビクザム「コレデ決マリダ!!」
シャア「クッ!ジオング、動け!!……な、何故動かん!!?」
動かないジオングはビクザムの凄まじい斬激を受け、綺麗に真っ二つになった。
途端にジオングは爆発し完全に勝負はついた。

そして爆煙の中からビクザムはゆっくり歩いて姿を現す。
ジュドー「び…ビクザムの勝利だー!!」
会場は大歓声に包まれた。


アル「やったー!さすが僕のビクザム!!」
ビクザム「アタリマエダー」
シャア「クッ!完全な敗北か…!!」
ロラン「よかった…アルおめでとー!そしてありがとー!僕の操を守ってくれて!!」
コウ「俺のRCドムが…しょ、消滅した……36750円(定価・税込)が僅か数時間で…」

ジュドー「なんとも劇的な結末でした!ジオングの攻撃をかわし、ヒートホーク一閃。ここで解説のヒイロさんから最後の瞬間を解説していただきます」
ヒイロ「ジオングのハイミニキャノンが発射され、辺りが光に包まれた直後、ビクザムは光線に向かってシールドを投げつけた」
ジュドー「シールドを?」
ヒイロ「ああ…シールドを投げつけ、ハイミニキャノンの威力を抑えた。もちろんシールドは瞬時に蒸発したがビクザムまでの到達速度を若干遅らせる事が出来たんだ。
その僅かな一瞬でビクザムはジャンプしてハイミニキャノンをかわす事が出来た。一か八かの賭けだったが、ビクザムはその賭けを成功させた!」
ジュドー「おお!あんな短時間でそんな事が?」
ヒイロ「その賭けの成功が…あの大逆転勝利を呼んだ!!」
ガロード「文句無しでアルの勝ちだー!!」

アル「さすが僕のビクザムだ!」
ビクザムは誇らしげに喜んでいるアルの前に歩み寄っていく。
一歩一歩歩く度に、アルとの距離が縮まっていく。
と、その時、ビクザムの足がまるで力が抜けたかの様に折れ、方膝を付いた。
アル「ビクザム!?」


111 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/15(木) 23:03:29 ID:???
第25話「真意」



ビクザム「…ナ、ナンデモナイ…」

ビクザムは再び立ち上がろうと足に力を入れる。
その瞬間…

ガキィンッ!

膝のジョイントが弾け飛んだと共に、ビクザムは崩れ落ちる様に倒れ込んだ。
アル「ビクザム!!」
ビクザム「…心配スルナ、アル……コレシキノ事…」
ビクザムは両手を使い、体を起こそうとした。
しかし、今度は両腕のジョイントが弾け飛んだ。

ガシャンッ!

完全に倒れ込んだまま動かないビクザム。アルはたまらずビクザムに向かい駆け出した。

アル「ビクザムー!!」
ビクザム「…ク…ハリキリ過ギタカ……体ニ、ガタガキテイル様ダ…」
ビクザムの傍ですすり泣くアル…
アル「ビクザム…僕が、僕がもっとビクザムを頑丈に作ってやれば…」
ビクザム「…イヤ…イインダヨ、アル…自ラ招イタ事ナンダ…君ニ非ハ無イ」
アル「非は無いって…そんな事無いよ!ビクザムが無理をして頑張っていた事を僕は知っていたんだ!知っていながら…こうなる事を分かっていながら、僕はビクザムを止めなかった…」
ビクザム「アル…私モ止メヨウト思エバ何時デモ止メラレタ…シカシ、私ハ止メナカッタ…何故ダカ分カルカ?」
アル「………」
ビクザム「私ハ、君ノ笑顔ガ見タクテ…君ノ喜ブ顔ガ見タクテ、コノレースヲ止メナカッタ…君ノ為ニ勝チタカッタンダヨ」
アル「ビクザム…」
ビクザム「サア、アル……其処ヲドイテクレ」
アル「何をする気なんだい?」
ビクザムはゴールを見つめながらアルに話す…
ビクザム「私ハマダゴールシテイナイ」
アル「何を言ってるんだ!?ビクザムは勝ったんだよ!」
ビクザム「…真ノ勝利ハ…ゴールノ先ニ有ル!サア、ドイテクレ!」
アル「ビクザム…」
ビクザムは力を入れるが、肝心の腕と足が無い為に動けないでいた…
ビクザム「クッ!ゴールハ其処ダトイウノニ……体ガ!!」
アル「…ビクザム…」
諦めずにゴールを目指すビクザムをアルは真剣な眼差しで見つめていた。
ビクザムのその姿を…頑張っている姿を目に焼き付ける様に…
そしてそっとポケットに手を入れ、あるものを取り出す…
ボタンが一つだけある、小さなリモコン…

これはビクザムを改造していた時、ロランから手渡されたもの…


112 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/15(木) 23:04:48 ID:???
第26話「ロランから託されたもの…(回想シーン)」



ロラン「はい、アル」

部屋でビクザムと戯れるアルに、ロランは一つの装置を手渡した。
それを見たアルは不思議そうな顔をしてロランを見つめる。

アル「ロラン兄ちゃん…これは?」

ロランは優しく微笑むと静かに口を開いた。

ロラン「何かあった時の為の緊急停止ボタン…」

その言葉を理会出来ないアルはロランに問う。

アル「何かあった時の為って?」

アルの真っ直ぐな問に、ロランは少し困りながら答えた。

ロラン「なんて言えばいいのかな…ビクザムが苦しそうにしていた時とか…」



ビクザムが苦しそうにしていた時?



アルはロランの言葉を理解出来ずにいた…

アル「ふーん…別に要らないよ。使わないし」

返そうとするアルの手をロランは優しく握った。
そして、アルの目を見つめて話しかけた…

ロラン「使う使わないは別にして、一応持ってなさい…何かあった、その時の為に…」



113 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/15(木) 23:06:01 ID:???
第27話「ビクザムの最後」



アル(ロラン兄ちゃん………これは今…この時の為にあるんだね?)

アルは実況席に居るロランを見つめた後、その小さなリモコンをギュッと握った。
アル「ビクザム…」
アルは小さな声で語りかける…

アル「もう…頑張らなくていいよ……ビクザムは僕の為に一生懸命やってくれた…それだけで僕は嬉しいんだ。だから、もう…」

アルはそう言うと、小さなリモコンのスイッチを押した…
その瞬間、ビクザムは体を震わせた。
そして一部残っていた足や腕のパーツが弾け飛び、ビクザムが光輝いた。
その時、ビクザムはそっとアルを見つめた…
それに気付いたアルもビクザムを見つめる。

ビクザム「アル…アリガトウ…」
アル「…ビクザム……アリガトウ…」

別れの言葉を交わした瞬間、辺りが光と煙に包まれ轟音が鳴り響く。
そして十数秒後、辺りを包んでいた光と煙が収まると共に、アルの姿が徐々に見えてきた…


ジュドー「何と…悲しくも美しい…」
ガロード「これはもう…愛だよ、愛…」
ロラン「ありがとう…ビクザム………」
ヒイロ「戦士としての生き様…見せてもらった…」
キラ(やれやれ、ようやく終わったか……何とかV撮れたかな?かなり不安…)


アル「ビクザム……これで良かった…ッ!?び、ビクザム!!」

アルはそこで信じられない物を見た!


114 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/15(木) 23:07:26 ID:???
第28話「WINNING RUN」



光と煙が晴れて、自分の足元に見覚えのある物体がコロコロ動いているのを!
その物体は、徐々に動きを激しくしていき、終には昔の様に飛び跳ねている!!
その飛び跳ねる姿が放送席にいる兄弟達にも確認できた。
アル「ビクザムー!!」
ジュドー「お…ぉお!?び、ビクザムが!!」
ガロード「い、生きている!!」
ヒイロ「なんだと…!?ヤツは不死身か!!」
キラ「生き返ったのか!?か、カメラカメラ!!メモリがもう無い!?」

アルはてっきり死んでしまったと思っていた。
放送席の兄弟も観客の皆も…ロラン以外の人は皆そう思っていただろう…

ロラン「ふぅ……あのスイッチ、ちゃんと機能したか…よかった」

そう。
あのリモートコントロールは四肢が付き、言語機能もアップし、高機動になったビクザムを瞬時に普通のハロに戻す為の装置だったのだ!

アル「ビクザムー!!」
ビクザム「ハロ!ハロ!」
ビクザムはアルの喜ぶ声を受けつつ、軽快なステップで飛び跳ねる。
アル「良かった…良かったよ!ビクザムが無事で……さあ、ビクザム帰ろう!」
ビクザム「ハロハロ!ソノマエニ、ゴールイク!!」
ビクザムが高機動だった頃の記憶がそうさせるのか…ビクザムはゴールに向かい飛び跳ねる。
アル「ビクザム…そうだね!」
アルも今日一番の笑顔を見せ、ビクザムと共にゴールを目指す。
アル「ビクザム!一緒に行こう!!一緒にゴールしよう!!」
ビクザム「アル…イッショニイクー!」


鳴り止まない拍手と歓声の中、アルはビクザムと共にゴールを目指した…


115 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/15(木) 23:11:40 ID:???
第29話「今までの物語が光ならば、ここは闇の話…」




観客も帰り、アルやロラン達が寝静まった頃…

静まり返った会場の片隅で、蠢く悪ガキがいた。


ジュドー「さあ、あがりを計算しようぜ」
計算機を手に、その場を仕切るジュドーとガロード。
ガロード「えーっと…観客の入場料一人200円で約500人以上入ったから…10は超えたな!」
ビーチャ「テキヤの収入は…8店舗開いて…仕入れと雑費引いて……50は硬いぜ!」
ジュドー「会場の使用料が一時間……設備設置は機材出し合ったからタダ……それ等を計算してっと……キラ!Vはちゃんと撮ってただろうな!?」
キラ「も、もちろん!」
ジュドー「なら良し!アレは売りもんになるからな…後で俺の部屋にマスターデータ持って来いよ!編集作業もしなきゃな…ガロード、賭けの方は?」
ガロード「結構なもんだぜ!配当金を差し引いての売り上げは…余裕で200は超えるぜ!!」
ジュドー「よっしゃー!!今回の売り上げは全員で分けるぞ」
ガロード「俺とジュドーが売り上げの30%づつで…」
ジュドー「ビーチヤ。お前には売り上げの30%な。皆で分けてくれ」
ビーチヤ「サンキュー!」
ガロード「キラには…売り上げの1%な」
キラ「ちょっと少なくない!?てゆーか計算が合わないよ!」
ジュドー「バカ!残りでDVDの編集と生産、宣伝広告とかの諸経費が入ってんだよ!!もらえるだけありがたいと思え!!」
ガロード「そうそうシュドーの言う通り!こと商売に関しちゃ、兄弟とか関係ないからな」
キラ「そんなぁ…」


116 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/15(木) 23:14:31 ID:???
第30話「最終話・何時も通りのオチwww」



?「で、今回の売り上げとDVDの生産販売の売り上げはどうするんだ?」

ガロード「そりゃあもちろん、俺達の遊ぶ金に……って、アムロ兄ィッ!?」
アムロ「それは認められないな…一家の主として!!」
ガロード「きょ、今日は帰らないんじゃ…」
アムロ「遅くなるとも言っておいたが?」
ジュドー「に、逃げるぞ!…って!?こっちにはシロー兄ィ!!」
シロー「ジュドー…何処へ行く気だ」
ジュドー「何処にって…」
アムロ「その大金は?」
シロー「なんで稼いだ?詐欺か?賭博か?密売か!!?」
ジュドー「こ、これは…別に汚れた金じゃないよ!真っ当に稼いだ金だよ!」
ガロード「そうそう!この真っ当に稼いだ金は…こ、このお金は慈善事業団体に…」
シロー「ほう?慈善事業団体にねえ…」
ジュドー「そうそう!恵まれない子供達にこのお金を其処に寄付しようかと…」
アムロ「遊ぶ金ではなかったのか?」
ジュドー「あれはジョークだよ!ある意味ブラックジョーク?」
ガロード「そうそう!」
アムロ「…なら、行くか」
ジュドー「行くって…何処に?」
アムロ「慈善事業団体に」
ジュドー「え!?」
シロー「寄付するんだろ?付き合うよ」
ガロード「ちょっと!きょ、今日は遅いし銀行も閉まってる…明日行かない?」
アムロ「安心しろ…近くに慈善事業をしている会社がある…其処の郵便受けに入れるさ」
シロー「善は急げって言うしな」
ガロード「ま、マジ!?」
シロー「格好いいじゃないか。何処の誰かも知らぬ人間がそっと人知れず郵便受けに大金を入れる…」
アムロ「明日の昼にはニュースで感謝の言葉をもらえるかもしれないな」
ジュドー「マジかよ…」
アムロ、シロー「「マジだ!!」」
ジュドー、ガロード「「感謝の言葉なんかいらねぇー!!」」




終わり

117 名前:G・グランプリ!投稿日:2007/11/15(木) 23:15:46 ID:???今までお付き合い頂き、誠にありがとうございます(・ω・)

「G・グランプリ」はこれにて完全終了です。



数年前に書き上げたネタなので、少し…と言うか、かなり不安はありましたが…
まあ、なんとか皆さんに楽しんで頂けた様で良かったです。
それとなく、やりきった感もありますし…(^^;)

とりあえず、次回書くSSにはシンやシュウトも絡めるようにGFと種死を観ておきます(笑)
そして、もっと楽しく、スリルあるSSを書けたらと思ってます。
てか、昔書き溜めたSSをまた掲載するかも知れません(^^;)



では、後書きが長くなりましたが…また会える日を楽しみに(^^)



さよ~なら~(*´∀`)ノシ


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G・グランプリ! アルフレッド・イズルハ ガロード・ラン コウ・ウラキ ジュドー・アーシタ 長編

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最終更新:2019年04月29日 22:01