789オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/07/06(月) 00:02:22.02ID:N7Nh8AGa0
日登町中央区:学校の校庭

 AM 05:00
 ヨーツンヘイム社の尽力により、MSカタパルト『ヨルムンガンド』は完成した。
 その巨大な蛇を思わせるシルエットの前には、
 デビルガンダム掃討作戦およびネオジオン社襲撃作戦に参加するメンバーが結集している。

シロー「みんな、おはよう。少しは休めたかな」
ガロード「まあね」
アセム「気力は十分だよ」
マイ「では作戦前に、もう一度流れを説明しますね」

 作戦の概要はこうだ。
 10分後、AM 05:10に、まずは試射を兼ねて、
 ガロードとアセムがネオジオン社本社に飛ぶ。
 そしてさらにその10分後、今度はシローたち08小隊とヨーツンヘイム社の面々が、
 デビルガンダムの本体があると目される、日登町警察署に向かう。

アセム「勘違いしてたけど、MSカタパルトだからって、別にむき出しのまま射出されるワケじゃないんだな」
マイ「最初はその案も検討してたけどね。さすがに危険すぎるから専用の弾頭を使用することにしたんだ」
ガロード「で、その専用の弾頭っていうのがアレか」

 ガロードとアセムは、ヨルムンガンドの側に置かれた、筆箱のような形の構造物を見やる。

ガロード「ていうか思いっきり窓とか扉とか残ってて、いかにも家を改造しました感ありありなんだけど、何アレ」
ワシヤ「あれこそ我がヨーツンヘイム社が誇る社宅、その名もヨーツンハイムだよ!」
モニク「まあ社宅と名乗るのもおこがましい、六畳二間のプレハブ小屋だがな」
カスペン「(部屋が)狭い!(壁の厚さ的に隣の声が)うるさい!(人間関係が)濃い! これこそが社宅そのものなのである!」
ガロード「いや、そもそもなんで社宅なんかを弾頭に改造したんだよ! 耐久度とか平気なのアレ?」
マイ「その点に関しては大丈夫。確かに壁の薄いプレハブ小屋だけど、骨組みだけはガンダリウム合金を使ってあるからね。弾頭には最適なんだ」
ガロード「なんでプレハブの骨組みにガンダリウム合金使った? とか聞くだけ無駄なんだろうなあ……」
アセム「相変わらずの謎技術だよな、マイ兄さんの会社って」
シロー「ともかく、そのヨーツンハイムにMSを詰め込んで、目的地まで射出する訳だな?」
マイ「ええ。ただその際、結界を張ったままでは外に出られないので、一時的に解除することになりますが……」
ミケル「結界を解除なんてして、学校は大丈夫なんですか?」
セカイ「そうだよな。デビルガンダムが一気に襲い掛かってくんじゃねえの?」
サンダース「それについては一応対策は取ってある」
カレン「そうだ。まず東方面はソレスタルビーイング、南方面はガンダムファイターたち、北は鉄華団、
    そして一番激しい攻撃が予想される西方面は、警察とガンダム兄弟で対応する」
サンダース「念のため上空でも、グラハム警視正がフラッグファイターたちとで警戒に当たってくれている」
シロー「もちろん万全とは言えないけどな。今ある戦力でできるのはこれが精一杯だ」
ヘンメ「デビルガンダムが寝坊助なのを期待するほかねえな」
ソンネン「へへっ、まったくだぜ」

790オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/07/06(月) 00:04:25.57ID:N7Nh8AGa0
マイ「よし、じゃあ早速作戦を開始しよう。ガロードとアセムはMSでヨーツンハイムの中へ入って……」

 射出の準備をはじめる一行。
 そこへ突然、アルやシュウト、ミネバ達をはじめとする小学生の一団がやってくる。

ミネバ「おお! 間に合ったぞ!」
アルミリア「昨日の夜、ずっとうるさかったのはこれを作っていたのですね」
カーラ「大丈夫? すごい顔色してるけど」
マリーメイア「うう、まさかアレをまた見ることになるとは……」
エレドア「なんだあ? 急にガキどもがあつまってきやがって」
シロー「どういうことなんだ? 説明してくれないかアル、シュウト」
アル「急に来ちゃってごめんなさいシロー兄ちゃん」
シュウト「でも、みんなヨルムンガンドが発射されるところ見たいっていうから」
カレン「それで来たっていうのかい。まったく、社会科見学じゃないんだよここは」
アル「やっぱり、ダメだよね?」
マイ「そうだね。これはアトラクションじゃないんだ。なにが起こるかわからないし、みんなは避難を……」
キャプテン「待ってくれ」

 諭して帰らせようとするシローとマイの前に、
 今度はキャプテンガンダムと劉備ガンダムが進み出てくる。

キャプテン「彼らがここに来たのは、ただ興味があったからだけではない」
劉備「みんな不安なんだよ。家を追われて、学校に閉じ込められて。その上、大人みたいに戦えるわけでもないからな」
キャプテン「このヨルムンガンドを見ることで、彼らの気が少しでも晴れるのであればそうすべきだ。私がシュウトにそう提案したのだ」
マイ「意外ですね、これはキャプテンのアイデアだったんですか」
キャプテン「どうだろうか、シロー。彼らを、ここにいさせてやってくれないか?」
カレン「しかし……」
シロー「……子供たちの安全は大丈夫なんだな?」
劉備「! お、おお! 何が来ようと、アルたちには指一本触れさせないぜ!」
キャプテン「SDGの名に懸けて、子供たちの身は必ず守る。安心してくれ」
シロー「わかった。ならば見学を許可する」
アル・シュウト「「やったあ!」」
劉備「よかったな、二人とも!」

 喜ぶアルたちを横目に、さっさと持ち場に去っていくシロー。
 それをカレンは慌てて追う。

カレン「いいのかい隊長?」
シロー「いいんだ。……実は俺、さっきキャプテンが言ったこと結構ショックだったんだ」
カレン「ショック?」
シロー「俺、昨日から、どうやってこの騒動を終わらせるか、町の人を守るかばっかりで、アルやシュウトの気持ちをあまり考えてなかった」
カレン「隊長……」
シロー「考えてみれば当たり前だよな。家を燃やされて、セレーネ姉さんを攫われて、不安になって当然だ。なのに俺は……」
マイ「それでいいんじゃないですか、シロー兄さん」
シロー「マイ?」
マイ「シロー兄さんが昨日からずっと頑張っていたのは僕たちみんな知っています。誰も兄さんを責めたりしませんよ」
シロー「だけど俺は、あの二人の気持ちも知らないで……」
マイ「だからこそ、劉備やキャプテンが動いてくれたんです。他の誰かが困っていたら助け合う、それが僕たちガンダム兄弟でしょう?」
シロー「…………」
マイ「なのでシロー兄さんが気に病む必要はないんです。劉備やキャプテンも、僕たちの家族の一員なんですから」
シロー「……そうか。確かにそうだな」
ガロード「おおーい、シロー兄! マイ兄! 発射はまだ~?」
アセム「俺たちはもう準備できたよ!」
マイ「さあ行きましょう! ガロードたちが待っています!」
シロー「うん……ああ!」

791オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/07/06(月) 00:07:29.27ID:N7Nh8AGa0
 AM 05:09

ヘンメ「こちらヨルムンガンド、展開完了。作業員の退避も済んだ」
ワシヤ「冷却材の準備よし、いつでも発射できるぞマイ」
マイ「こっちもデータ観測の準備は済んだ。そっちはどうだいアセム?」
アセム「悪くない。機体の固定も終わった。ガロードは?」
ガロード「急造のシートだけど、狭くないかいティファ」
ティファ「うん……わたしは平気、です」
アセム「いつもどおり大丈夫みたいだ。俺たちもいつでもいけるよマイ兄さん」
マイ「了解」

 校庭では、ヨルムンガンドから大分離れたところで小学生たちが手を振っている。

アル「がんばってねアセム兄ちゃん! ガロード兄ちゃん!」
ガロード「おうよ! あの全裸野郎も変態兄弟も、俺たちがぶっ飛ばしてやるぜ!」
シュウト「夢中になりすぎて、セレーネ姉ちゃんのこと忘れないでね!」
アセム「わかってる。姉さんも、必ず無事に連れ帰ってくる!!」
ヘンメ「おしゃべりはそこまでだ。そろそろやるぞ。初弾装填!」
エルヴィン「初弾装填!」
マイ「観測データは当てにできません。着弾ポイントはヘンメさんにお任せします」
ヘンメ「おう! 大砲屋の誇りにかけて、お前の弟どもは無事にネオジオン社まで送ってやるぜ」
ワシヤ「エネルギーライン直結、発射まで10、9、8……うわ!」
マイ「なんだ、地震か? ヘンメさん、ヨルムンガンドは……」
ヘンメ「何も問題はねえ! カウントは止めるな、時期を逸する!」
ワシヤ「りょ、了解! 発射まで4、3、2、1……」
ヘンメ「ヨルムンガンド、発射!!」

ガロード「ぐうっ! スゲエGだ!」
アセム「喋るなガロード。舌をかむぞ!」

 轟音を轟かせ、ヨルムンガンドは発射された。
 アセムとガロード、二人のMSを乗せた弾頭は空を切り裂き、見る間に小さくなっていく。

エルヴィン「……発射完了。ヨルムンガンド各部に異常なし」
マイ「こちらもデータ観測終了。お疲れ様でした皆さん」
カレン「無茶な作戦だけど、どうやら第一ステップはうまくいったようだね」
モニク「ああ。あとは彼ら次第だ」
ヘンメ「おいおまえら! ボーッとしてんじゃねえ! 次は10分後だぞ! さっさと準備をはじめろ!」
ホルバイン「張り切ってんな、ヘンメのおやじさん」
デュバル「うむ。彼もまたこの騒動を機に、自身がゴースト大砲屋ではないと証明したかったのだろう」
ソンネン「なら、次は俺たちの番だな、へへっ」

 それぞれの思いを胸に、次弾発射に向けて動くヨーツンヘイム社スタッフ。
 一方、そこから離れたところでは、小学生たちが興奮した様子で騒いでいた。

ミネバ「ううむ、すごかった。さすがはアルとシュウトのにいさんが作ったひみつ兵器だな!」
シュウト「うん、まあマリーメイアはなんでか気絶しちゃってるけどね」
マリーメイア「…………」
アル「きっとトラウマが蘇っちゃったんだね、可哀そうに」
プルツー「しかしあのトンデモ兵器ばかり開発してるあのヨーツンヘイム社が、ここに来て作戦の要になるなんて世の中……うん? どうした姉さん」
プル「プルツー、アンタは何も感じないの? あたし、なんだかずっと寒気がして」
プルツー「姉さんもか……実はわたしもさっきの地震の後から悪寒が」
プル「どうしよう、なにか、よくないことが起きるような……!」
キャプテン「…………」

792オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/07/06(月) 00:10:20.56ID:N7Nh8AGa0
 AM 05:18

シロー「08小隊全機、ヨーツンハイム弾頭内に配置完了」
モニク「少々手間取ったが、ウチの連中も全員乗った。いつでもいけるぞマイ」
マイ「…………」
モニク「どうした、マイ?」
マイ「いえ、どうもさっきの地震のことが気になって。ただの地震ではないような……」
ワシヤ「う~ん、考え過ぎじゃないのか?」
シロー「ひょっとすると、デビルガンダムが地下深くで悪さをしているのかもしれないな」
マイ「そうですね。場合によっては一旦発射中止も検討に……」
ヘンメ「馬鹿野郎! 今更そんなことできるか! ヨルムンガンドの導火線には、もう火が点いちまってんだぞ!」
デュバル「その通りだ! ここに来て中止になどさせてたまるか! 私はなんとしても活躍し、ジオニックに目にもの……」
モニク「ややこしくなるから貴様は黙っていろ!」
マイ「……わかりました。シロー兄さんたちを送った後、地震は僕の方で調べてみます。ワシヤ、ヨルムンガンドの発射シーケンスを」
ワシヤ「了解!」

ミネバ「お、どうやら次の発射がはじまるようだぞ」
プル「…………」
アルミリア「大丈夫ですの? さきほどからずっと顔色が悪いようですけど」
アル「どうしよう、今からでもマイ兄ちゃんたちに伝えた方がいいのかな」
シュウト「でも、もう発射体勢に入っちゃってるよ?」

 シュウトのいうとおり、ヨルムンガンドはすでに発射のカウントダウンが始まっている。
 だが、プル姉妹らニュータイプ素養のある子供たちの悪寒は止まらない。

プル「プルツー! これって……!」
プルツー「ああ! これは……」
プル・プルツー「「下からくる!!」」

エルヴィン「予定発射時刻まであと一分、エネルギーライン、直結します」
ワシヤ「エネルギー重点開始」
ヘンメ「ちいっ! また地震か!!」
マイ「いいえ! ただの地震じゃない。これは次元震だ!」
アル「ねえシュウト! 校庭に……なにか出てくるよ!?」
シュウト「ザクレロゲートだよ! この何とも言えないイヤな感覚、覚えがある。ウソでしょ!? まさか、アイツが来るの!!?」
劉備「あれは……!」

ジェネラルジオング「■■■■ーーー!!!」
キャプテン「ジェネラルジオング……!!」

 地面を震わす振動とともに突然現れたザクレロゲート。
 その向こうから姿を現したのは、ダークアクシズの総統ジェネラルジオングだった。

793オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/07/06(月) 00:13:08.33ID:N7Nh8AGa0
ジェネラルジオング「■■■!!!」

 ヨルムンガンドを見とめたジェネラルジオングは無数のファンネルを射出。
 問答無用で攻撃を仕掛けてくる!!

ヘンメ「ぐううう!!」
エルヴィン「いけない! ヨルムンガンドが攻撃を喰らってる!!」
マイ「このタイミングでジェネラルジオング……これもフロンタルの作戦のうちか!?」
ワシヤ「冷静に言ってる場合かよ! このままじゃヨルムンガンドごと俺たちもミンチだぞ!!」
マイ「ヘンメさん! 一旦ヨルムンガンドの発射を中止、避難しましょう!」
ヘンメ「駄目だ! 今止めたらエネルギーが逆流して砲身が自壊する。作戦は失敗だぞ!!」
マイ「なんだって!?」

エレドア「おい、救援は来ねえのかよ!」
ミケル「それが、ジェネラルジオング出現と同時にデビルガンダムも活動再開して……最低でも3分はかかります!」
サンダース「3分なんて俺たちどころか学校ごと消し飛ぶ!」
カレン「デビルガンダム対策に部隊を外に分散してたのが仇になったか……」

アルミリア「キャアアアアアア!!」
エルヴィン「いけない! ジェネラルジオングのファンネルが子供たちの方まで!」
シロー「ちいっ!!」
ミケル「ちょ! 何降りようとしてるんですか隊長!」
シロー「今アルやシュウトたちを救えるのは俺たちだけだ! 最悪、自爆してでもジェネラルジオングを止めなければ……」

 隊員たちの制止も聞かず、ハッチを破壊して弾頭から降りようとするシロー。
 だがそこへ!!

「「ちょっと待ったあぁぁァァァ!!」」

シロー「! この声は……!?」
劉備「アルたちを助けられるのはシローだけだって? 俺たちを忘れてもらっちゃ困るぜ!」
キャプテン「子供たちはすでに安全な場所へ避難させた。何の問題もない」
マイ「劉備! キャプテン!」

 声の主は劉備ガンダムとキャプテンガンダムだった。
 二人は襲い来るファンネルを撃墜し、子供たちを校舎の方へ逃がすと、
 今度はジェネラルジオング目掛けて猛然とダッシュする!

ジェネラルジオング「■■、■■!!!」
マイ「止せ、何をするつもりだ二人とも!」
キャプテン「ジェネラルジオングはその巨体故、まだ完全にはこちらの世界に来ていない。今ならまだ、押し返せる!」
マイ「二人でそれをやるっていうのか!? 無茶だ!!」
劉備「止めるなよマイ。影の薄い俺たちの……せっかくの見せ場なんだからさ!!」

 キャプテンガンダムと劉備ガンダム
 二人はジェネラルジオングに飛びつくと、全力で押し戻し始めた。

マイ「だめだ二人とも! ゲートの中は次元が不安定になっている。戻ってこれなくなるぞ!!」
キャプテン「承知の上だ。だが今は、命に代えても子供たちの安全を確保するのが我々の使命だ!」
劉備「それにセレーネにも言われたしな。アルとシュウトを守ってくれって。もし二人に何かあったら、今度は俺たちがセレーネに輪切りにされちまうよ!」
キャプテン「その通りだ。行くぞ、劉備!」
劉備「応!」
ジェネラルジオング「■■!? ■■!!?」

 雄叫びと共に、二人の身体はまぶしく発光した。
 するとその気合に圧されるかのように、
 ジェネラルジオングの身体は少しずつゲートの向こう側へ押し戻されていく。

794オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/07/06(月) 00:16:19.26ID:N7Nh8AGa0
アル「劉備! キャプテン!」
シュウト「やめてよ! 今度は二人までいなくなっちゃうの!?」
キャプテン「……そんな顔をしないでくれ。たとえどれだけの時間がかかっても、私たちはかならず戻ってくる」
劉備「そうそう。いつも通り、押し入れをガラッと開けてな」

 今にも泣き出しそうな二人に向けて、いつも通りの笑顔を見せる劉備とキャプテン。
 そして今度は、ヨルムンガンドにいるシローたちに向けて語り掛ける。

キャプテン「我々がジェネラルを押し返した時が発射のチャンスだ、マイ」
劉備「信じてるぜ。おまえらなら絶対町を取り戻してくれるってな、シロー」
マイ「……ああ、わかったよ」
シロー「約束する。だから、絶対戻って来いよ二人とも!」
キャプテン「当然だ。なぜならば」
劉備「俺たちの戻る家は、この日登町だからな」
ジェネラルジオング「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■――――!!」

 遂に、二人はジェネラルジオングを完全にゲートの向こうへ押し返した。
 それと同時に消えていくザクレロゲート。
 アルとシュウトの声も、もはや届かない。

エルヴィン「ザクレロゲート、ジェネラルジオングともに反応消失を確認!」
ワシヤ「ヨルムンガンドのエネルギーももう限界だ! 今撃たないと持たないぞ!!」
マイ「……劉備、キャプテン。二人の想い、無駄にはしない。ヘンメさん!!」
ヘンメ「了解したァ!!」
シロー「みんな、覚悟を決めろ!! 二人のためにも、必ず町を取り戻すぞ!!」

 AM 05:22
 予定時刻より二分遅れでヨルムンガンドの第二射は発射された。
 同時に、デビルガンダムの活動はより活性化。
 日登町を取り戻すための、最大の作戦が始まった。


ヨルムンガンドの近辺における突発的な戦闘結果

ジェネラルジオング……突如出現したザクレロゲートより姿を現すも、
           キャプテンガンダムと劉備ガンダムによりゲートの向こうへ押し戻される。

キャプテンガンダム……ジェネラルジオングとともに次元の彼方へ消失

劉備ガンダム……同上

795オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2020/07/06(月) 00:19:06.79ID:N7Nh8AGa0
日登町:中央区と西区の境

 AM 05:12
 アセムとガロードを乗せたヨルムンガンドの第一射は、
 一度宇宙近くまで打ちあがった後、ネオジオン社本社のある西区はずれに落着した。

ガロード「ふう……なんとか着いたな。大丈夫かい、ティファ」
ティファ「はい」
アセム「ええと、ここはネオジオン社より南西18キロか。少しズレたな」
ガロード「発射寸前で地震があったからね。その影響じゃない?」
アセム「そうかもな。まあ特に問題のある距離じゃないからいいけど。ここからだと近道は……」
ガロード「! アセム兄、うしろ!」
アセム「え?」

 振り返ったアセムの目の前には、鎌首をもたげる巨大なガンダムヘッドの姿があった。

アセム「ちっ! さっそくお出ましか」

 急いで戦闘状態に入るAGE-2。だが、そこへ

「ビッグバンアタック!!」

 突如、どこからか放たれたビームがガンダムヘッドを正確に狙撃。
 なにが起こったかもわからず、ガンダムヘッドは爆散した。

「フン! きたねえ花火だ!!」

アセム「あれは……ガンダム試作1号機!?」
ガロード「コウ兄か!! 無事だったんだな!」
コウ?「コウだと……フン、違うな」
アセム「へ?」


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           T    ̄二二Z^ 山 7二二´     /-
              |Λ       /|「         /|__
            /|/Λ         \L  _┐    //|ニ\
    ―――/二|  \       t    フ     /  |二二\┌
__/    ||ニニ|\         `二           /|ニニニ| |'´|    \_
ニ| ̄ ̄  ト|ニ/ 二\.__  >      <   /二二二二.| | |      |ニニ
ニ|      ||二二二二二 \_| >-<  _//二二二二二 | |'´| ̄ ̄  |ニニ
ニ| ̄ ̄  ト|二二二 _/ \ \二二二二二/二二二二二二 | | |      |ニニ
ニ|      ||二二二二二二二 \ニニニニ/二二 _ -=ニニニ| |'´| ̄ ̄  |ニニ
         「俺は……超(スーパー)コウ様だ!!」


アセム・ガロード「「キャラが変わってるーーーーー!!?」」

少し離れた所にいたシーマ「……ちょいとばかり、搾りすぎちまったかねえ」


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最終更新:2023年04月13日 10:03