「西住ちゃん! 大丈夫、大丈夫だから!」

角谷杏が西住みほに駆け寄る。みほの腹部の傷が次第に彼女のジャケットを汚していく。杏は言いながら目の前の光景をどこか夢見心地で見ている自分に気が付いた。信じられない、西住みほは負けない。あんなことを言った私を助けてくれた。彼女はいつだって私たちに答えてくれる。だから、死んだりしない。そうだよね、西住ちゃん。

「とにかく傷を塞がなきゃ、ごめん、私が足を引っ張って」

「会長……ごめんなさい」

彼女から謝られた瞬間、杏は孤独が胸中から溢れそうになった。謝らなくていいんだよ、西住ちゃん。悪いのは私なんだ。私がが君の足を引っ張り続けたから、すべて私が悪いんだ。ごめんね。お願い、謝らないで。

「謝らなくていいよ、大丈夫だから!」

「会長……沙織さんは」

「武部ちゃんは…………ごめん」

みほの顔が後悔に染まる。そんな顔をしないでくれ。西住みほは何の間違いも犯していないんだ。彼女に与えられるべきものは万雷のような称賛なんだ。決してこんな風な、死に怯えながら後悔に苛まれることなんかであってならないんだ。

どうして彼女がこんな目に合わなくてはいけないんだ。彼女は他人より才能を持って生まれただけじゃないか。それだけで他人から利用されて、期待されて、失望されて。本当の彼女は、もっと優しくて、もっと賢くって、ええっと、ええっと。君と私の仲は、私たちは、私たちは……

息を呑んだ。みほと杏の関係を形容する劇的な言葉は杏の脳からは出てこなかった。

杏は震える。自分は言うほど彼女のことを知っているのだろうか。誰よりも憧れて感謝していたはずの少女のことを。知っているのは戦車道の仲間たちも知っているようなこと、河嶋桃が集めてきた書類の上の彼女の姿。それ以外のことは何も知らない。月並みな言葉で彼女を評することしかできない。その癖、彼女がされてきた嫌なことはほとんど彼女にしてきた。勝手に期待して追い込んで利用する。杏も彼女につどる虫のような人間たちと変わりはなかった。

「沙織さん……華さん……ごめんなさい。私が……私があなたたちを巻き込んだんです」

「私のせいで……」

「そんなこと言わないで、西住ちゃん、大丈夫、大丈夫だから」

お願い、後悔しないでよ。君がやってきたことを誇ってくれ。君にしかできないことなんだ。謗られるようなことはないんだ。そんなことを言おうとして、出てくる言葉は月並みなものばかり。薄っぺらくて、誰も信じられないような言葉。なんで私は、もっと真面目に正しく生きてこれなかったのだろう。今の彼女を支えられるような言葉はまったく出てきてくれない。

「とにかく傷の治療をしよう、西住ちゃん、ここは病院だから──」

「いいんです、会長、治療は要りません……」

「要りませんって、すぐに治療しなくちゃ」

「もう、間に合わないんです。……私は、ここで、死にます」

みほの目を杏は見た。なおも説得しようとすることを彼女はやめる。みほが杏に向けている目は決して絶望に振り回されている目ではなかった。いつもの戦車道の試合中にしている目。客観的に見た事実を伝えるような目を幾分弱った様子でしていた。この目をしているとき、彼女は間違わない。

「う、ううううう」

角谷杏はうめき声を漏らす。西住みほはここで死ぬ。角谷杏は西住みほの助けにならない。彼女を、彼女の大切な人を、学校を、学園艦を救ってくれた西住みほを、杏は助けることが出来ない。与えてくれた恩に報いることはできない。

ずっと君に報いたかったのに。何でもしてやりたいって思っていたのに。

みほにとっての杏はただのはた迷惑な少女で終わってしまう。

「西住ちゃん……何か私に出来ることはない?」

悪あがきのようなことを言った。言葉の内容とは裏腹な縋るような言葉だった。死に行く彼女が、少しでも自分のことを覚えて欲しい。思ってほしい。そんな薄汚さのない交じりになった言葉だった。

「にしずみちゃん……」/一緒にいて欲しいって言って。

君のためなら一緒に死んだって構わないんだ。それだけの恩を君からもらっているんだ。君がこんなところで孤独に死んでいいわけがないよ。ねえ、淋しいでしょ。一緒にいるよ。

「皆を守ってください」/やめてよ、ねえ

「さっきの写真のせいで皆さん、動揺してしまったと思います」/どうでもいいよ

「何とか混乱を治めないと……」/お願い、言ってよ

「お願いします」/一緒にいてって

私たちの町を守ってください。会長。

「わかったよ、任せて。西住ちゃん」

こんな言葉で終わり? こんな月並みな言葉で?

「会長は……私に何かしてほしいことは……」/一緒にいたいって言えよ

私のために一緒に死んで欲しいんだ。それしか私から上げられるものはないんだ。君をこんなところで孤独に置いていきたくはないよ。ねえ、淋しいよ。一緒にいてよ。

「…………ないよ、君からは色んなものをもらってきてるんだ」/言えよ

「これ以上君に臨むことなんてない」/言うんだ

「ごめんね、迷惑しかかけらなくて」/どうでもいいって、そんなこと

「ごめんね……」/一緒にいたいって、言うんだ

どの口で言えるんだ。そんなこと。私は彼女に何一つしてあげられてないんだぞ。

彼女にとって私は、いつだって理不尽な要求をしてくる、恐ろしい生徒会長。それだけだ。

"私たちの町を守ってください。会長" ……それだけなら。

そうだね。前の私に戻るよ。西住ちゃん。

「……と言ったけど、西住ちゃん。やってほしいことあったわ」

「ねえ、西住ちゃん」

「遺言、頂戴」

それだけは死んでも忘れないでね。


※ ※ ※


「────ッ!」

スマートフォンを覗いていた逸見エリカが、なりふり構わず病院に向かって駆け出していく。

アンチョビはその後姿を呆然としながら見送ることしかできない。

彼女の脳内に浮かぶ大量の疑問符。

(何が起きたんだ?)(どうなっているんだ)(どうしてみほが死にかけているんだ)(私たち、勝ったじゃないか)(ケイを説得して、殲滅戦を止めるって雰囲気だっただろ)

なのに、どうしてこうなるんだ。

「しくじったわね。アンジー……」

ケイが億劫そうに立ち上がる、冷たく冷えたような瞳に戻っている。視線を合わせないようにアンチョビを見遣ると憂鬱そうな大きな溜息を吐いた。

「私はね、アンチョビ。協力してあげてもいいかって思えてたのよ」あなたたちにね。

「まだ、まだ間に合うだろ、まだ」

言い縋るアンチョビにやっとケイが視線を合わせた。本当につまらなさそうな、失望したような色がアンチョビには見えた。

「ねえ、アンチョビ」平坦な調子の声が続く。「あなたに戦略はある?」「私たち全員が勝利するための……」

ある、とはアンチョビには言えなかった。張ったりであっても言い張れば、ケイを繋ぎとめることが出来るかもしれない。しかし彼女は何も言えない。さきほどまでの熱の残火が彼女を正直にして、そしてぶちまけられた水が楽観論さえも口にさせなかった。

「そうよね、結局……」ケイが言いよどんだ。「結局私たちは西住世代なのよね」「彼女たちがいないと、どこかものたりない」自分を説得するように振舞う声、事実として、彼女が言葉を重ねるたびに、彼女の中で何かがなえていくようにアンチョビには感じられた。それはとても大切なものなのに。

「ねえ、アンチョビ」あなたはすごいわ。あなたの共感は他人を勇気づけて説得できる。あなたの人の好さは大概の人を絆すことが出来る。あなたの情熱は人を動かす力がある。

「お前だってそうだろ、ケイ」お前の力強さは皆を引っ張っていける。お前の繊細さは誰にだって寄り添うことが出来る。お前のリーダシップなら誰だってお前についていくだろ。

「そう、そうね、……でも必要なのはそんなありきたりなものじゃないの、必要なのはもっとセンセーショナルなもの、根本的かつ根源的なもの。……そんなものを持っているのは彼女たちしかいなかったわ」

「やめろ、やめろよ、」アンチョビは懇願するように言った。すっかり先ほどまで猛々しさは鳴りを潜めていた。「自分を説得するようなことはやめろよ、あきらめるなって、私たちなら何か……」また、嫌味で臆病な優しさだけが戻ってきて、アンチョビはそれで言葉を切った。

ケイは何も言わない。残酷に遮ったりも軽薄に乗ることもしなかった。言葉を弄することは何もしない。その誠実さがかえって、自分にはもうどうすることもできないと思っていることをアンチョビに伝えた。

パチン、と音が鳴った。ケイが手を叩いた音である。そして不自然なくらい明るい声を出した。

「ねえ、アンチョビ! 私たち、組みましょうか。南からあなたたちが攻めて、北から私たちが攻略するの! そしたら、最後はあの丘の向こうで会いましょう。雌雄を決するための戦い。どっちの方が強いか決めましょう!」

「できないよ、……それはできない」押し殺すような声。しかし、どうすればいいのだ。何が私たちにはできる。

結局私は無責任に人の力を頼ることしか考えていなかったのか?私の望みは自我を通すための理想論でしかないのか。超えることが出来ない現実を前にして、さっきまでの言葉が急速に色褪せ始めた。

「……分かっているでしょう? アンチョビ、あなたの強さは相手を選ぶ」あなたが勝てたのは相手が私だったから。「ノンナみたいのを相手にしたら、あなたたちはあっという間に殺されて終わり」

「…………」

「きっとここからはそういう戦いになる。このままじゃあなたたちは悲惨な死に方をする」

アンチョビの脳内に自分の無残な死体が浮かんだ。それからペパロニとカルパッチョ、そして西住姉妹、逸見エリカの死体までもが脳内を巡る。

それは未来の可能性の一つであるが、ケイの言う通り実現可能性が高い未来の一つであった。

……それでも。しかし、アンチョビはまだ生きている。

「いたずらに希望を振りまくのはやめなさい。力もないあなたの願望を押し付けるのは」

生きている自分には残っているものは何か。

不意に、アンツィオ高校で戦車に乗ったことを思い出した。キューボラから頭を出して風を切って進む感覚を。横にいるペパロニとカルパッチョの横顔を思い浮かべた。そして向こうにいる、フラッグ車に乗っているまほの顔が見えた。

(そうだ、もう決めてたんだった)

こんな簡単に揺らぐようじゃ、皆信じられないよな。

「必ずしっぺ返しがくる。……もう大人になりなさい、アンチョビ。私はあなたたちのそんな姿を見たくないわ」

ケイがアンチョビを見た。震えている。しかし、その身体に宿っているのは諦めとは別の何か。自分より小柄な体に、自分じゃ見えなくなった何かを持っているように見えた。彼女は、アンツィオの隊長は歯を食いしばりながら口を開く。

「それでも、まだ生きてるから」

「生きている限り、行先は変えられても道は、道は曲げられない……」

喘ぐように言うその姿は、泣きべそを掻く寸前のような情けない姿。

ケイの口は呆れ果てたようにまた大きな溜息をついて、鼻の奥からはこらえきれない何かを抑えるみたいなツンとした感触がして、目はまるで愛おしいものを見るように目元をゆがめる。

彼女はその感覚をそのまま捨て去るように封じ込めた。どの感情にも向き合いたくなかった。

ただ捨て去って残った純粋な感覚が、彼女の口から飛び出した。

「ドゥーチェ! 背筋を伸ばしなさいな」

「伸ばしたら、お腹に力を入れて胸を張るの」

「奥歯を噛み締めて、視線をまっすぐ向けて」

言われるがまま、アンチョビは背筋を伸ばして、お腹に力を入れて、胸を張って、奥歯をかみしめて、視線をまっすぐケイに向けた。

「そうしたら……笑いなさい」

それが、私が思う隊長の顔。忘れないでよ。

言うだけ言って、彼女は向き合いもせずに北の方に向かって歩いていく。

「ケイ……! 絶対に殺すな! 皆のためにも、お前のためにも、もう、殺すなよ!」

「善処するわー、もう会わないでね。どっかで死になさい」

「絶対にまた会うぞ!」

アンチョビはふらふらと上がった手を見ると、エリカを追いかけて駆けていく。

振り返ってその背中を見つめたケイは、この短時間で癖になりそうな溜息をついた。

(まあ、もう彼女たちは無視していいでしょう。あそこまで大人になれないなら、どうせ生き残れないわ)

(あの子たちはおそらく北ね。ナオミは良いけど、アリサは心配だわ……)

……それにしても、

(残った中で警戒すべきはやっぱりダージリンね。部下も好き放題暴れているようだし)

(ちゃんと統制ぐらい取りなさい。まほ相手にギラギラしてたんだから)

それにしても

(それにしても今日は蒸し暑いわ。湿度が高すぎよ、もう……)

(遠くの空が曇ってきたかと思えばたまに冷たい風も。嵐が、来るんじゃ、ないの)

それにしても……!

「──かっこよかったなぁ……」

アンチョビも、エリカも。私が諦めた茨の道を進む彼女たちは。

……私は、彼女たちみたいになれない私は、アンジーほど大人にもなれない私は。

本当に、中途半端で、この上なく──。

器から溢れ出ていく一筋の後悔は、夏の熱気に飲み込まれて、軌跡すら残さず消えてしまった。


【ケイ @フリー】
[状態]脇腹に刺し傷(止血済み)頭部に打撲(軽傷) 疲労(大) 価値観の揺らぎによる精神的ダメージ(大) 
[装備]パンツァージャケット M1918トレンチナイフ
[道具]基本支給品一式 不明支給品-は S&W M36の予備弾 医療道具 ファーストエイドセット
[思考・状況]
基本行動方針:生きて帰る
1:隊長の顔って……よくよく考えると恥ずかしいわね。ダージリンが言ったことにしましょう。
2:『それが隊長の顔よ……』BY ダージリン。
3:『絶対に殺すなよ!』
4:それでも私は、殺すでしょうね
5:落ち着いたら戦略について考えないと。
6:アンジー、しくじったわね。もうあなたを恐れなくてもいい?
7:あの子たちは大丈夫かしら……。


【アンチョビ @チーム杏ちょび】
[状態]生きている限りやるべきことをやる。今はとにかくエリカに追いつく。
全身に打撲痕。首に痣。精神疲労(大)疲労(大) ツインテール半壊
[装備]タンクジャケット+マント S&W M36(装弾数0/5) ベレッタM950(装弾数:9/9発:予備弾10) 不明支給品-ナイフ
[道具]基本支給品一式 髑髏マークの付いた空瓶
[思考・状況]
基本行動方針:皆で帰って笑ってパスタを食べるんだ。そのために、わたしがやりたいことをやるよ。
1:エリカ、みほ。今そっちに追いつくから。
2:手を汚させない。やったことはここから出てから償うんだ。一緒に手を取って脱出しよう。
3:杏の考え方を考えるんだ。あいつが何のためにしたのか。あいつを止めるにはどうしたらいいか。
4:ありがとう、ケイ。……殺すなよ。お前は向いてないよ。


【逸見エリカ@†ボコさんチーム†】
[状態]背に火傷 精神疲労(大)全身に渡る打撲 頬から首筋にかけて傷 
[装備] 64式7.62mm小銃(装弾数:6/20発 予備弾倉×1パック【20発】) M1918 Mark1トレンチナイフ(ブーツに鞘ごと装着している)
[道具]基本支給品一式 不明支給品(その他)
[思考・状況]
基本行動方針:みほ、なんで! やめてよ……悪い冗談でしょう!
1:??????



携帯から電子音は鳴らない。アンチョビも逸見エリカも生きている。あるいは、今の自分たちと同じ状態にあるのかな? 角谷杏はみほの遺言を録音したノンナのスマートフォンをいじりながら、そんなことを考えた。

西住ちゃんとも感動的な別れとはいかなかったな。彼女から遺言を受け取って、やっぱり一緒にいようかって未練がましく言おうとしたら、早くここを離れた方が良いだってさ。会長、皆をよろしくお願いしますって、そのままさようならってお互いに言い合って、南に向かって出発進行。

ま、しょうがないか。あの子も死に際まで私の顔なんて見たくはないだろうし、それにもしケイなんかが向かってきたら二人仲良くお陀仏だっただろうからね。もっと早く来いっての。

それにしても彼女、最後は全く弱い所なんて見せなかったな。まあ私に見せたってしょうがないけどさ。役に立てるとも思えない。一人寂しく死ぬのにさー。よっ、それでこそ私の唯一無二だ。

まあこれで私も君の唯一無二になれたかな。君にとっての私は怖くて恐ろしい理不尽の塊! そんな生徒会長。君のために何もできない半端ものとして、忘れられるよりは、そんな風に考えてもらえれば生徒会長冥利に尽きるってものだよ。

さてと、ノンナのスマホの広報権とやらで、彼女の最期の言葉を皆に聞かせてやるか~まあ、ちょっとした抑止ぐらいにはなるっしょ。西住ちゃんの言葉だからね!

……西住ちゃん、本当は全部わかってたりする? そこまで賢くて神懸かりなら、何もかもお見通しだったりしない? お見通しだったら、私が君どう思っているのかも知っててさ。でもこうやって別れるってことは、初めに会ったことを滅茶苦茶恨んでて、これはその仕返しだったり。かーしまーお前も同じ目にあうかもなー。お前やばいこと言ったし。

まあ、そんなことはないか。あの子、結構天然なところがあるからなあ。それに言わないこともやってもいないことが伝わるわけがない。あの子にとっての私は意地悪な抑圧者! それでいいのさ。それで。

「ヒヒヒ、ヒィ、ヒィ、人でなし、人でなし。ひどい奴だよ!」

西住ちゃん。君は。

あーあー心が揺れる。揺れるから。皆にメンヘラをお裾分け。彼女の言葉を聞いても殺しあう奴はー!

皆纏めて人でなしだー!


【D-4/病院付近】

【☆角谷杏 @チーム杏ちょび】
[状態] 覚悟完了? 躁。右目失明。左手骨折(処置済み) 左右下奥歯抜歯。疲労(大)精神疲労(大)
[装備]タンクジャケット コルトM1917(ハーフムーンクリップ使用での装弾3:予備弾18) APS (装弾数19/20:予備弾倉×3)
    オンタリオ 1-18 Military Machete Cz75(装弾数:13/15+1発 予備弾倉2) 杏の不明支給品(ナイフ)
[道具]基本支給品一式(杏、カチューシャ、ノンナの所有していたものを背嚢2つに詰めている)
    干し芋(私物として持ち込んだもの、何袋か残ってる) 人事権 M2カービン(装弾数:5/30発 予備弾倉3)
    M7A2催涙手榴弾 7/10 広報権 カチューシャの不明支給品(ナイフ・その他) 福田の不明支給品(ナイフ・その他) 
    近藤妙子の不明支給品(ナイフ) アキの不明支給品(銃・ナイフ・その他)
[思考・状況]
基本行動方針:『私たちの町を守って、会長』
1:西住ちゃんの遺志を継ぐ。皆も継げよ。
2:カーシマとちょびにも協力させよう。私たちがこの町を守らないとね!
3:……ごめんね、西住ちゃん。全部私のせいなんだ。
4:君のために何もできない私を、君に迷惑ばかりかける私を、よろしくね。
5:…………死なないでよ。

広報権が使用されました。
画像……武部沙織の死体と死にかけの西住みほの画像 対象:無制限
動画……アキの拷問映像。対象:無制限
音声……西住みほの遺言。対象:無制限
すべての広報権が使用されました。

──西住みほの遺言は配信された。他の殺人者がやってくることを恐れて必要最低限の情報しか入れられなかった遺言。

内容は、味方の死の隙を突かれたこと。相手がノンナであること。彼女が何人も殺していること。そのノンナは角谷杏が殺したこと。しかし、彼女たちもまたこの殲滅戦の犠牲者であること。そして──。

『どうか、どうか皆が一丸となって戦ったことを思い出してください』

『私はもうすぐ死にます。皆さんが犯した罪は私があの世に持っていきます』

『だから、もう誰も殺さないでください。あの日の戦車道をもう一度思い出してください』

『お願いします。お願いします……』

会長、賢くて器用でずるい会長。誰よりも心が強くてこの町を愛している人。
後のことをどうかお願いします。"皆さんと協力して"この町を戦車道を、守ってください。

言わなくっても、わかりますよね。会長さんなら。


【D-4/病院】

【☆西住みほ @†ボコさんチーム†】
[状態]腹部に弾痕、出血多量。精神疲労(大) 死を自覚。
[装備]パンツァージャケット スタームルガーMkⅠ(装弾数10/10、予備弾丸【20発】) 九五式軍刀 M34白燐弾×2
[道具]基本支給品一式(乾パン入りの缶1つ消費) S&W M36の予備弾丸15発 彫刻刀セット(三角刀抜き)不明支給品(その他)
[思考・状況]
基本行動方針:みんなともう一度、笑いながら戦車道をしたかったな。
1:沙織さん、お姉ちゃん、ごめんなさい。
2:会長……後のことをお願いします。
3:ケイさん……私が止めないといけなかったのに。
4:寂しいなあ。エリカさん。
【備考】出血多量にせよ首輪の爆破にせよ、13時時点で死にます。


時系列順
Back:半神半人
Next:[[]]

投下順
Back:半神半人
Next:[[]]

登場順
Back Name Next
049:命と感情のやり取り 角谷杏 -:-
049:命と感情のやり取り アンチョビ -:-
049:命と感情のやり取り ケイ -:-
049:命と感情のやり取り ノンナ -:-
049:命と感情のやり取り 逸見エリカ -:-
049:命と感情のやり取り 西住みほ -:-

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最終更新:2023年10月17日 23:34