突然の再会に驚きを隠せない人が、1人。
なんでレヴィが・・・。
私が彼と話をする理由などない筈。
そして、テル・エルトアとかいう彼女も
普通にこちらが勧誘したのなら何も疑わなかっただろう。
が、連れてきたのはあのレヴィ。
ただの漂流者ではないだろう。
そんなことを考えながら、リヴォルブは歩く。
本拠地に向かって。
「本拠地ってどんなところなんですー?」
背中の方で、少女の声が聞こえる。
「ついてからのお楽しみー」
呑気な敦眞の声。
「あとどれくらいかかるんでしょう?」
再び少女の声。
「それは、りぼに聞いた方がいいかも」
今度は一弥。
「りぼー あとどれくらいよー?」
「そうですね・・・」
どんな顔をしようかと悩みながら振り返る
少女、テルに目を向けると彼女はレヴィにぴったりくっついていた。
やきもちではなく、単純に許せないのだ。
レヴィが。
「りぼ?」
返事に待ちくたびれた一弥が呼ぶ。
「あ えーと・・・あと10分くらいかな?」
精一杯の笑顔で答えてみせる。
すると彼女はレヴィに微笑みかけた。
「じゃあ、もうすぐなんですね ロウさんっ」
「そうですね。僕も久しぶりです。」
レヴィの一言に、テルは顔を歪めた。
「久しぶり・・・って、ロウさんもここにいたのですか?」
「まあね。すごく、いいところだよ。」
レヴィはニコニコと話す。
お世辞にしか聞こえない。
いや、嫌味にすら聞こえてしまう。
敦眞と一弥は得意げな顔。
悩んでいるのは私だけなのだろうか。
そんなことを考えながら、到着したのはメガロポリス。
ショップの右側。
いつ見ても大きいと思う。
50名近くがいればそうなのだろうか・・・。
「りぼ、どしたの?入らないんですか?」
後ろから敦眞に声をかけられる。
扉の前で立ち止まっていた。
「ここが、ギルド本拠地ですよ。」
誰よりも顔を輝かせていたテルに、説明する。
「大きいですねー!」
ここが目的地だと解ると、一層笑顔になった。
「それじゃあ、僕はここで失礼するよ。」
レヴィの声。
本拠地には、メンバーしか入れない仕組みなので仕方が無い。
「またあとでね。」
そう言うと、レヴィは携帯を使ってどこかへワープした。
「あれ・・・。ロウさん行っちゃいました。」
「ここはメンバー以外入れないんですよ。」
一弥が補足。
「ただいまでーす」
扉をあけ、広間に向かって叫ぶ。
「「ただいまー」」
敦眞と一弥も同じように。
「おかえりなさーい」
向こう側から、声。
イチヤの声だろう。
「ここの案内の準備ができるまで、あっつん達と待っていてくださいね。」
テルにそう一声かけると、リヴォルブは自分の部屋に戻った。
「さて・・・。どうしようかな。」
コートを置くと、リヴォルブは部屋で呟いた。
案内の準備など何もない。
私が落ち着くため。
部屋からでると、楽しそうな声。
「リヴォルブさんは、ヅラじゃないんですか?」
「本人は地毛って言ってるけどねー」
「初対面だとヅラと間違えられるらしいです。」
「愛称はヅラだけどねっ」
「へぇぇ・・・。私てっきりヅラだと・・・」
何の話をしているんだか。
三人の方へ歩み寄る。
「さて、案内するのでついてきてくださいね。」
「わわっ お願いしますですっ」
テルがぺこぺこと頭を下げる。
私はそれを素通りして、進んだ。
「広いから、迷わないようにねー」
一弥の声が後ろから聞こえる。